大体は妖怪のせいにできる世界に転生したんだがとりあえず冒険する   作:単眼駄猪介

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色々考えた結果、ダイジェスト気味にうそつき山とあらくれ街道を通ります。
エタり防止(建前)とこれまでのストーリーのテンポ的にダイジェストの方が良いかも(本音)と言う独断ですが、どうか許して。

投稿が遅れたのには後書きにて……特に大した理由ではないです()

それではほんへをどうぞ




嘘つきと荒くれは嫌われるもんだよね

 

 

さて、はらぺこ峠は抜け出せたが途中で通路を破壊されていた。

流石にこのままだと押し通られると思ったのだろう。

迂回するしかないと判断して、また雲の向こうへダイブすることになるのは恐怖でしかないんだけど。

 

「ウィスパー、最悪の事態を考えてクッションになってもらえないか?」

 

「ハァッ!?いくら御主人様でもそれはちょっと…!」

 

そりゃ自分からクッションになりたがる奴なんていないだろうよ。

というか俺が意気地なしなだけなんだけど、ゲームやってた時、主人公怖くないのか?って思った人は少なくないだろう。

やっぱり主人公は普通じゃねぇ。

 

「ほう、執事は主人の命令にできる限り応えるものだと思っておったのじゃが、違うのか?」

 

「ひゃ、百鬼姫さん!?アンタ、配下の鬼と同じようなことを求めてません!?」

 

抵抗するウィスパーだったが、ジバニャンが話を遮ってウィスパーの尻尾?を掴んで俺に掴ませる。

 

「これでいいニャン!」

 

「なに良い汗かいた!みたいな顔してんだこのジバ野郎ー!?」

 

「んじゃ、行くか」

 

「アー!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【うそつき山】

 

 

 

「うがぁぁ……!」

 

「エンマ様が亡くなった直後だと言うのに、不謹慎なことをする輩にはお仕置きですよ〜!そぉーれ!」

 

バクが妖術でイカ妖怪の体力を奪い、そこに一体の妖怪がトドメのパンチをくらわせる。

 

「フン!やきモチ!そっちはどうモチか!?」

 

白い餅を人型に無理矢理当て嵌めたような姿の妖怪はちからモチ。

そしてその色違いである薄いピンク色が入ったやきモチは、白いだるだるまをぶん殴って倒していた。

 

「ふん!これぐらい是非もないモチ!」

 

いつの間にかうそつき山にいるイカ妖怪達は他の妖怪達にブチ転がされていたようで、ほぼ俺は何もしなかった。

とはいえ、それでも上から下からワラワラと現れてくるので無尽蔵かと思うくらいに現れているから、早く辿り着かないといけないな。

 

「なめなめしますよ〜」

 

「ありがとナス!」

 

「おいやめろ、ホモビ臭くなるガリ……」

 

道中、とどろき獅子が怪我をしたらしく、キズナメコに治療されていた光景があったがガリ王子が止めていた。

まあ、ネットで使うならともかく、リアルで使うとなるとドン引かれるからなぁ……

 

「ビバ!茹で上がり!」

 

「「「「うぎゃあぁぁぁ!?」」」」

 

出口付近ではのぼせトンマンが鼻から炎を吹き出してイカ妖怪達を駆逐していた。

 

「さあ、行くでブヒ!ここはオイラ達が守る!」

 

「やだ……カッコいい…」

 

「ケータ君!?」

 

いや、普通にカッコいい事やってるやん。

別に俺は変態(ケモナー)であることは認めるが、俺はノンケだしデブ専じゃないぞ!?

 

「太り気味が良いのかの…?」

 

「違う違う!モモは今のままが一番だから!変な噂に流されないでくれ!?」

 

「モモ?」

 

「あっ、ごめん。変な事言っちまったな……」

 

今、縄を頑張ってよじ登ってるから会話に上手くリソース割けてないのは駄目だろ!

反省する俺だったが、モモカは笑顔になっていた。

 

「モモ……モモか。うむ、今日からモモと呼ぶのじゃ、ケータ!」

 

「えっ?」

 

「……な、なんでもないわい!」

 

ツンデレモモカ可愛い。

 

「なに笑ってるのじゃあ!」

 

「なんでアタクシを殴るでウィスゥ!?」

 

ウィスパーは殴られた衝撃で落ちていったがまあ、何事もなかったかのように戻ってくるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【あらくれ街道】

 

 

溶岩がグツグツと煮え滾る雲の下。

そこにも妖怪達の大合戦があった――

 

「アニ鬼!ここは片付けましたぜ!」

 

「良くやった!ゲンマ将軍!こっちはそれなり掃除は終わったぞ!」

 

アニ鬼、ゴクドー、グレるりんの一派があらくれ街道に巣食うイカ妖怪達を釘バットで蹴散らし、ツッパリでふっ飛ばしていた。

だが、あらくれ街道は複数の道がある。

アニ鬼達はそのうちの一つを駆逐しただけだが、状況故に協力関係となったゲンマ将軍率いる妖怪達もかなりの戦果をあげていた。

 

「えい、えい、おぉー!」

 

「「「「「「おぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」」

 

武将のような妖怪やゲンマ将軍の合成前のカブトさんやヨロイさんが勝鬨をあげているが、油断は禁物である。

 

「耳が痛くなるでウィスね…」

 

「お前に耳があるのか?」

 

「無かったら会話にならないでしょ!」

 

なんかモモカもノリが良くなってきたよなぁ……

 

「ニャ!?出口になんか変な妖怪がいるニャン!」

 

「なにぃ?」

 

出口を見ればそこには氷漬けにされたイカ妖怪達。

その側にはモモカに瓜二つの容姿を持った少女……いや女性か?

 

「行きなさい。ここは私がやるから」

 

「お主はふぶき姫か。何故来た」

 

「貴方が困ってるって聞いたから来たのに酷いわね」

 

「別に頼んでおらんのじゃ!」

 

やっぱりというか、ふぶき姫と百鬼姫は犬猿の仲のようだ。

アニメで見たことあるから、可能性としては考えていたがこうして対面して早速喧嘩を始めているとなると……あまり会わせない方が、周囲にとって平和だろう。

特にこの二人、どちらも氷属性を使うし。

俺が二人の喧嘩で怪我をする、なんてのが一番怖いのもあるしね。

 

「ふーん、貴方がケータね?」

 

「うわっ!?」

 

いつの間にか目の前にふぶき姫が俺の顔を覗き込んでいた。

間近で見るほど、モモカとの違いがほとんど見受けられない美しい容姿は俺の性欲を刺激する。

が、そこにモモカの平手打ちが俺の頰を捉えた。

 

「わたしのケータに触れるでない!そしてお主もほ、頬を赤らめるなぁ!」

 

「あらあら、これは失敬?」

 

ケラケラと笑いながらその場から逃げていくふぶき姫。

気まずい雰囲気の中、どうしてくれんだとふぶき姫への評価を下げつつ俺は疲労の溜まる四肢に鞭打って縄を登り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

登り終えてなんとか最後の門のある場所までやって来たが、門の前に立ち塞がる黄泉ゲンスイや赤鬼がみちび鬼やムリダ城を蹴散らして近寄らせない。

 

「ぐはぁぁ…!?」

 

「ムリダァ……」

 

「ここから先はアカーン!」

 

「イカカモネ議長殿の元へは行かせぬ!」

 

白くはないのだが、目がやけに赤い色を放っている。

操られているのだろうか?

そうモモカに疑問を投げかけると「そうじゃな」と肯定する。

 

「取り憑かれておるな。どうにかして祓いたいが、あの者達はかなり強いからのぉ……」

 

俺もお祓いをどうするのかとかゲームじゃないから分からないぞ。

だが、こういう時こそ妖怪の力を借りるのだ。

 

「誰か!お祓いできる妖怪はいないか!」

 

乱戦の中なので聞こえるかは分からないが呼びかけてみる。

すると、集団の雑踏をすり抜けて一匹、いや一人?の妖怪がやって来た。

 

(それがし)、かたづ家来と申す者!お祓いと聞いて参ったでござる!」

 

「頼む、あの二人の取り憑きを祓ってくれ!正気を失っているんだ」

 

「承知!くらえ!【おかたづけの陣】ッ!!」

 

かたづ家来が大量の妖気を消費して放たれ、形作られたフィールドは瞬く間に赤鬼と黄泉ゲンスイに憑かれていた呪いを祓う。

 

「む……ワタシはなにを…?」

 

「アカン!?わしゃなにを!?」

 

正気を取り戻した二人はどうやらさっきまで操られていた記憶がなく、困惑しているようだ。

二人に俺は手早く説明し、扉を開けてもらうように頼んだ。

妖魔界の危機ならばと、黄泉ゲンスイ達は扉を開けてくれたがどうやら直接高ランクの妖怪は中には入れない結界があるようだ。

 

「じゃあモモカはここで待機だな…」

 

「いやじゃいやじゃ!意地でも通ってやるのじゃ!!」

 

「でも黄泉ゲンスイ吹っ飛ばされたじゃん…」

 

「そうでウィスよ!」

 

確かSランクの黄泉ゲンスイ。

彼は中に押し入ろうとしたが、結界によって派手に吹き飛ばされ雲の下に落ちていった。

それを見て赤鬼は退路を死守すると乱戦に混ざり始めていった。

赤鬼も確かSランクだっけか。2か3のステータスだったが。

 

「ええい!これぐらいの結界なぞに邪魔されてたまるかッ!」

 

「無茶はやめるニャン!怪我したらケータが悲しむニャン!」

 

既に結界に触れて無理矢理入ろうとするが、やはりというか透明な壁に塞がれているようだ。

 

「ええい!なればあまり使いたくなかったが……!!」

 

「な、なにを!?」

 

突然、モモカがポニーテールに纏めていた簪を外す。

すると途端に彼女が妖気の煙に巻かれ、そして小さな姿になる。

 

「け、ケータ。あまり見ないでくれ。わたちのみっともない姿など見られとぉない…」

 

激変したモモカの容姿は、ふぶき姫の進化前、ゆきおんなを百鬼姫風に黒くした姿。

完全にロリというやつである。

 

「恥ずかしい……けれどこれで通れるのじゃ…!」

 

「……可愛い」

 

「ニャン…」

 

「ウィス…」

 

俺の呟きに同意するかのようにジバニャンとウィスパーも肯定のような違うような返事をする。

 

「は、はよ行けぃ!ケータもボケてないで行くんじゃ!」

 

フードを深く被って姿を見られまいとしているが、それだけでも可愛いの権化である。

なにこの可愛い生物(妖怪です)

 

「これでランクはB程度の筈じゃ…」

 

そろり、そろりと怯えながら中に入るモモカ。

 

「可愛い……尊い……」

 

こりゃ鬼KING(お義父様)が子離れできないわけだ……

 

 

 

 

 

 

 

 





<作者
モンストにFREEDOMコラボ来てたので本作品をそっちのけで運極集めとかしてたガノタ。
落ち着いてきたのでちゃんと書き進めるから許して、なんでもしますから!


<モモカ
ケータだけの愛称【モモ】をゲット。
そしてふぶき姫が簪付けるだけで進化できるなら、百鬼姫だってあるよね!ということで生まれたロリモモの誕生である。
祝え!(某ウォズ)


<主人公
迂闊で尊死する男。迂闊で残念ではない。


<黄泉ゲンスイ
無印妖怪ウォッチ初出。
ゲンマ将軍の色違いだが2くらいまでは最強アタッカーだとか言われたとか。
武将なのに素手で何度も殴るの、どこのドリフターズです?(違うそうじゃない)


<赤鬼
本来は質疑応答があるのだが、今作の展開的に悠長なことはさせれないので普通にエネミー化。
無印の時点ではボス妖怪としてか存在しないので、敵が仲間になるというさりげなく熱い展開。
まあ、王様戦隊には劣るな(自虐)


<鬼KING
誰がお義父様だコノヤロー。



読了ありがとナス!
投稿ペースは完全にこちらの気分次第なのが申し訳ねぇ……

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