大体は妖怪のせいにできる世界に転生したんだがとりあえず冒険する 作:単眼駄猪介
どう足掻いても主人公な声のフユニャン、登場と過去へのタイムスリップ前夜でございます。
……声優の名前、今更だけど大丈夫だよな……?()
ともかく本編どうぞ
繋ぎなので短いのは許して
恥ずかしさで赤面しつつ、婆ちゃんの家に着いた俺達は一旦荷物を下ろして身体をストレッチする。
「はぁぁ……なんか凝ってる気がするぅ」
「ケータ君はまだ中学生ですし、肩が凝るなんてないでウィスよ」
夏の暑さはさくらニュータウンだけでなく、ケマモト村でも健在のようだ。
でも、不思議とさくらニュータウンよりもケマモト村の方が涼しく感じる。
さて、タオルで汗も拭いたしそろそろ中に――
「あら、ケータ?」
「ふお!?」
突然、後ろから声をかけられ俺はビビり過ぎて跳ね上がる。
「あらあら、そんなに驚かなくて良いじゃない」
「いや、急に後ろから声かけられたら大抵の人は驚くと思うよ……」
そういえばお祖母ちゃんも眼鏡につけたあるアイテムのおかげで妖怪が見えるんだっけか?
いや、うろ覚えだしなんならこの世界は本来の歴史を辿っていない世界。
俺の記憶が正しい確証がない今、下手に妖怪が見えるとか言えば病院送りにされる可能性がある。
ミカともそういった話はしており、基本的には話さない方針にはしてあるが……
「えっと、そちらがケータの…」
「あ、はい!山口ミカです!ケータのお祖母ちゃん!」
「よろしくねぇ」
同性なのもあってやはり距離が近付くのが早い。
既になんかお祖母ちゃんが俺のどこが好きだとか小っ恥ずかしい事を聞いてる。
「あのお方がケータ君のお祖母ちゃんでウィスか…」
「なんかこう、ある意味ケータのお祖母ちゃんニャン」
「おいジバニャン、その腹巻きを取られたくなかったらどういう意味なのか教えてもらおうか」
「ニャ!?…ヒューヒュー…」
下手っぴな口笛で誤魔化そうとするジバニャン。
まあ言いたいことは分かる。
「まあ、基本的には俺もお祖母ちゃんも平凡な人間だからな……」
「ニャンか、ケータを見過ぎたせいなのかケータのお祖母ちゃんも何かあるんじゃニャいかと思っちゃったニャン」
「疑う事は悪い事じゃないけど、使い所は間違えちゃ駄目だぞ、ジ バ ニ ャ ン ?」
「も、申し訳ないニャ…」
「それはそうとジバニャンの腹巻き、チョコ臭いから洗うぞ?チョコボー溜め込んでたりしたら中身はアレだろうし」
「ニャ!?だ、駄目ニャ!?オレっちのトレードマークを取るニャ―!?」
「時間があればジバニャンの体も洗いたいでウィスね」
「ウィスパー!?」
突然の増援に驚愕するジバニャン。
しかしウィスパー、君の言う通りだな。
「身綺麗にするという事は大切だぜ?」
「そうでウィスよ。アタクシなんてちゃんと毎日洗ってるからこの美ボディでウィス」
急に人型になるな、気持ち悪い。
「ガビーン!?」
「ケータ、口に出てるニャン」
「あら…」
荷物を置いて手を洗い、まず赴いたのは祖父ちゃんの仏壇である。
チーン、と線香を焚いて鳴らして手を合わせ挨拶をする。
……雰囲気をブチ壊すのを理解して言うが、確か祖父ちゃんは妖怪になっていた気がする。
ゲームの知識の端っこにそんな記憶があるが、時間経過による記憶の喪失はやはり重いな。
「結構、ケータに似てるな」
と、ミカが言うとお祖母ちゃんが賛同する。
「確かにねぇ。特に髪型とか顔立ちとか」
「ま、まあ祖父ちゃんの孫だしね。似てて当然かも」
そういう遺伝の仕方が多いのもそうだろうと思うが、改めて見ると本当に肌が褐色で黒い以外は本当に似ている。
俺が生まれる前に病気で死んでいるから、俺も遺伝病なんかは気を付けないといけないが……いや、あとでお祖母ちゃんに聞いておけば大丈夫か。
……ちなみに仏壇の横に置かれている石像については俺は触れんぞ。
明らかに妖怪だと理解していても、俺は何も言わんぞ。
こういうのは厄ネタだって分かってるんだ。
ゆるキャラな見た目だが、どうせ厄ネタだろ!
そういうフラグだろ!
「それじゃあ、もう夕飯の時間だから準備するわね。貴方達はそれまでにちょっとケマモト村を歩いてみてね。ちゃんと歩いた事はないでしょ?」
「確かに」
父さんの車で行く時は、日帰りなのでわざわざ別の所に歩いていく必要も時間もそこまでないから、確かに歩いたことはない。
これから何度も来るだろうケマモト村の事を考えれば、土地勘を得ておくことは良い事だろう。
で、夕飯を食べた後の時間まで時は流れる。
「ここ、妖気臭いよね」
「そうじゃの」
俺の隣にいるのは、いつの間にか妖怪の状態に戻っていたモモカ。
急遽、お父さんから呼び出しがあったようで離脱してたらしいが流石はモモカ。
その事さえ俺に気付かせず去るとは……妖術、極めてみたいな。
「とはいえ、もう夜遅いし明日だな」
「そうじゃの。まあ中身はお察しじゃろうが……」
蔵の中の存在。
気にはなるが、今じゃない。
まだだ、まだその時じゃない。
<主人公
普通とは縁遠いと思うのは俺だけ?
<????
まだだ、まだその時ではない
<お祖母ちゃん
登場シーンはちょっとだけ漫画版を参考。
うろ覚えだけどね()
<モモカ
何やら言われたようで、少しばかり気を張り詰めていたり。
<ジバニャン
腹巻きの中にはグチャグチャのチョコボーが無惨な姿でいるのがアニメ版。
今作では主人公が程々の量で与えているので、多少の溜め込みはありつつ原作ほどの悲惨さではない。
がしかし、本体も付属品も洗わないと臭くなる。
妖怪だからないだろ?んなの知らん。つーか猫吸いできるだからあるだろ(by主人公)
読了ありがとナス!