大体は妖怪のせいにできる世界に転生したんだがとりあえず冒険する 作:単眼駄猪介
なんとなく察していた方は大当たり!
這い寄るバエルマンによるアグニカポイント配布でございます(いらねぇよ)
ちなみに久しぶりに2をやってみたけど、3と快適性が違い過ぎて泣いちゃった。
リメイクではせめて3に近い利便性が欲しいですね……
あと、禁断リンゴの代用品くれ!(血涙)
それでは前回の短かったお詫びのおま◯けと一緒に本編どうぞ
翌朝、俺は布団に籠もっていた。
何故かは分からん。
だが、起きろと言ってくる奴等の言葉に一切耳を傾けず俺はただ一言。
「まだだ、まだその時じゃない」
「なにカッコつけてるんでウィスか!」
「オレっちはどっちでも良いニャァン」
俺のかぶる布団を引っペ剥がそうとウィスパーが健闘するが、俺の硬い意思と握力と腕力で少しも揺らぐことはない。
「ミカ、ケータの腕だけ出してサーチさせるのじゃ」
「わ、わかった」
ミカはお祖母ちゃんと同じ別室で寝てたので、俺がこんな事になってることに気付いていなかったミカは俺の腕を上手く布団から出して妖怪ウォッチのサーチライトを起動させる。
「多分、妖怪のせいってやつだろ?」
「んなこたぁございやせんよ!これくらい、思春期のケータ君にはよくある――」
「いた」
「予想通りじゃ」
「って話を聞けぇー!?」
妖怪の影がクリアになり、現れたのは数本の尻尾を持つライオン……いやこれは獅子か?
白い獅子が刀を腰に携えて立っていた。
「えーと、えーと、あれは妖怪【万尾獅子】!妖怪不祥事案件――」
「今のケータのような事を起こす奴じゃな」
「うおぉぉぉい。私の出番を取らんでくださいます!?」
「目の前に例があるのに何故、わざわざ説明を聞かねばならん……」
「原作要素無くなっちゃうじゃないでウィスかぁ!」
「号泣しながらメタを言うでない!馬鹿者!」
パチィン!と頬を叩かれる音が部屋に響く。
ちなみに俺は頭から布団に被ってるので視界は真っ暗なので音以外は想像で全て補っている。
「打ったな……ケータきゅんにも打たれた事ないのに!」
「そのネタは未来の台詞じゃろがい!」
この後のオチはお分かりだろうが、モモカがウィスパーをハンマーにして万尾獅子がその時だ、と微塵切り。
ウィスパーの悲鳴を物ともせず、モモカが妖術で気絶させた。
それと同時に俺への取り憑きが解除されて元通りになったのだが、本当に取り憑かれる感覚は慣れないな。
ちなみに落とし前付けてもらう為に、妖怪メダルは頂いておいた。
その後の朝食で
「ケータ、せっかくだからキウチ山を登ってみなさい。いい空気が吸えて、気分転換に良いわよ」
と、お祖母ちゃんに言われたのでそうする事にした。
あれ?なんか忘れてる気がするが……ま、いっか。
忘れてるって事はそんな大事なことではないのだろう。
ーーー
さて、キウチ山の頂上までツタを登ったり、道中でうんがい鏡を助けたりと、正規ルートから外れたアスレチック登山をしてそこで傘の妖怪の石像があった。
ウィスパーが試しに解除してみたら、マジモンの妖怪でウィスパーが感動に震えていた。
からかさお化けという、古典妖怪に助けてくれた例にと、ご丁寧に妖怪メダルをくれた。
しかし、からかさお化けの俺を見る目がどこか誰かと姿を重ねているように感じたのは何故だろう。
そして、下山中になって俺は思い出した。
「そういえば蔵の中……」
「あ」
俺とモモカは思わずお互いの顔を見る。
気不味い沈黙。
それにミカとウィスパー達は頭の上に「?」でも浮かべてそうな顔をしていて、俺は苦笑する。
「……忘れてた事を、しに行こう」
そう言って俺はお祖母ちゃんの家の隣にある蔵の扉をこじ開ける。
どうやら鍵は長年、触れてないせいかボロボロでほとんど鍵としての機能を失っていた。
簡単にこじ開けれたが、蔵の出口全面にあったのは全てを埋め尽くす青。
「えぇ……」
「オッタマゲでウィス……」
「せ、栓を抜いてくれデフ〜!」
驚くウィスパー達。
そしてようやく来てくれたのと、放置されてた事に明らかに怒り気味な彼の口調に俺は急いで栓らしき物を探す。
「これか!?」
どこぞのハンバーガーのピエロみたいな声が出たが、俺は勢いよく栓を抜いた。
すると高密度の妖気がドンドン排出され、まるで屁こきである。
「ゾロリかよ!?」
半分くらい妖怪と名乗れる超人的な生物の懐かしのアレを思い浮かべながら、俺は妖気が抜けきったデカニャンが近づいて来るのを感じる。
「手伝ってくれてありがとう、ケータ。俺はデカニャン改め、フユニャンだ!ガッツ!」
額に十字の傷跡。
青い毛並みに赤いマントと変身ヒーローが付けてそうなベルトはまさにヒーローである。
「フユニャン……」
「ケータ、君に友だちになって欲しい奴がいるんだ」
早速、要件に入るフユニャン。
時間が押しているのだろう、焦り気味で俺も真剣に聞かざるを得ない。
「いや、最初からそうするべきだと思うニャン」
「黙らっしゃい」
さりげなく心の声を聞くんじゃない。
あと、いつもじゃないからそんな怖い目で見ないでよ、皆。
少しばかり長い説明を勝手ながら省略するが、フユニャンの頼み事は、過去のとある人物と友達になり、本来の歴史に修正することらしい。
「え?過去に?」
「そんなのどうやってするんでウィスか」
「フユニャンとやら、お主は気が狂ったのか?」
ポカーンと呆然とする俺、馬鹿にするウィスパー、フユニャンのSAN値を疑うモモカ。
ちなみにミカは途中で眠りかけているし、ジバニャンは最初から聞く気がないようだ。
おい、ジバ公ェ…
ともかく、疑う俺達にフユニャンは懐から一つの石を取り出す。
「これは過去に戻れる石、【マキモド石】だ」
「む……」
それを見た瞬間、モモカが険しい目をする。
「これをどこで?」
「この数十年、資料を漁ってなんとか一個完成した物だ」
フユニャンの持つマキモド石に、モモカは何やら悩み、そしてフユニャンに問い掛ける。
「それを絶対に悪用しないと誓うか?」
「流石は小国とはいえ国の姫だ。禁忌の石であることはお見通しか」
「禁忌っておい……」
まあ確かに時間逆行とか普通に考えて禁忌に当たるだろうし、下手をすれば滅茶苦茶な未来になる可能性もある。
とはいえ、ちっぽけな人間の感覚ではパラレルワールドだろうが、本当に過去が変わると未来にも影響しようが俺には分からないのだが。
「オレの魂と、このマントにかけて誓おう。これを悪用しないと」
「……ならば、良い」
1分後、俺達は準備を完了させてマキモド石を割った。
壊す事で発動するって割と使い勝手悪いよな。
まあ、そうポンポン時間を遡られても困るだろうけども。
おま◯け
それはある日の事。
SEED鑑賞会を開いていたいつものメンバーは、睡魔によって全員眠りについていた。
そこに現れたのは妖怪【バク】。
夢を食べる妖怪は、何やら大きくそして美味しそうな夢の匂いに釣られてやって来たのだ。
時折起きる夢の結合現象で、バク達にとっては至上の味を味わえると噂されているものである。
「ちょっとだけ味見……」
故に、極上の匂いに抗えぬのは彼の習性的に無理だろう。
それは致し方ない。
だが、彼が食べた夢はかなり美味しいには美味しいがクセが強かった。
「邪魔すんなウィスパー!」
「うっせーぞ、ジバニャン」
「オラオラオラァァ!」
ジバニャンは黒いガンダム【レイダー】に乗り、全身砲門だらけの緑のガンダム【カラミティ】には髪を生やしたウィスパーが乗り、盾を構えているような姿のガンダム【フォビドゥン】にはモモカが乗っていた。
「核は持ってて嬉しいコレクションじゃないんですよ。使うために作ったんでしょう?なら使わなきゃ」
「ゴットフリート、てぇぇ!」
そしてその後ろでは黒い戦艦【ドミニオン】のブリッジで何やら台詞を言っているケータとミカ。
声が一致しているせいでやけに再現度が高いケータと、褐色肌以外は元ネタと見た目が類似しているミカ。
彼らが何と戦っているかは分からないが、何やら楽しそうで鉄の味と炎の匂いにむせるバク。
「オレっちはねぇ!」
と言いながら機体と共に爆散するジバニャン。
「蒼き正常なる世界の為にィィィ!チックショォォォ!」
核ミサイル搭載の戦闘機【メビウス】で特攻じみた突撃をする
「アフン…」
「はーはっはっはっ!」
フォビドゥンに蹴り飛ばされるカラミティ。
その衝撃に快感を感じてしまうウィスパーと、完全にサディストが目覚めているモモカ。
「も、もう限界……!?」
ちょっと齧っただけなのに破裂しそうな程に膨れ上がる腹に、バクは退散する。
そして、彼は誓う。
「絶対に彼らの夢は食わない…!」
<打たれた事ないのに
ご存知の方はお察し、初代ガンダムの名台詞。
割と最近のアニメ妖怪ウォッチで出てる
<万尾獅子
妖怪はどこにでも生えてくるキノコみたいなものです
なので突然、獅子まるを飛ばして進化先の万尾獅子が出ても違和感はないのである()
ゲームでは2回のうち、一回は絶対に動かないスキルのせいでレギュラーで運用するにはちょっと工夫と時間が必要。
<フユニャン
梶裕貴さんがCVを担当している猫妖怪。
スキル【アクロバット】は地味に強そうだが、まああんまり避けてくれない。
<マキモド石
妖怪ウォッチ2の中核を担うアイテム。
これがないと、ウバウネ側もケータ側も何もする事ができない。
<おま◯けについて
ガンダムSEEDの終盤の話がモチーフである。
愛される三馬鹿と盟主王の組み合わせは実はアークエンジェル組を除けば最強だったりするかもしれない()
読了ありがとナス!
良かったら感想をオネシャス!