大体は妖怪のせいにできる世界に転生したんだがとりあえず冒険する   作:単眼駄猪介

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どうも駄戦士です。
何ヤッてんじゃゴラァ!妖怪ウォッチになんてものを!
なんて感想が出そうだったけど寛容な読者ニキ、ネキ達に感謝です

さて、とっとと厄怪を撃退させなければ……




なんだよ…宮本武蔵じゃねぇか

 

深呼吸…深呼吸だ…

 

「はぁ……ふぅ……」

 

「なんだコイツから放たれる妖気はちゅ…!?」

 

慄く厄怪に、俺は一度、腰の刀を抜いて振って感触を確かめる。

 

「すげぇ…生身より何倍もの力が漲る…!」

 

だが同時に、身体がどこか別の物に変わっている感じがする。

些細な違和感だが、しかし無視できない感覚に戸惑う。

 

「名付けて仮面妖魔人だ!」

 

「待て!それは少しダサい!」

 

「んだとぉ!?」

 

流石にその名前は俺の感性としてはダサい!

 

「じゃあ、ケータはなんて名付けるんだ!?」

 

問われたならば答えよう、この姿の名を!

 

「勇気爆裂!バスター・(ジン)ッ!」

 

「却下。ヒーロー感が足りねぇ」

 

「即答!?」

 

クソッ、本当はバスターマシンの名を冠したかったが、丸パクリはいけないと感じて少し捻ったのに直感でヒーロー物じゃないと感じやがった…!?

流石は祖父ちゃんと褒めてやりたい所だ。

 

「なら、妖魔バスター零!」

 

「バスター外せ!」

 

「ちくせう」

 

「あのー、いい加減早く名前を――」

 

「「大事な名付けだから黙っとれ!」」

 

「ちゅちゅっ!?す、すみません!」

 

なんか間に入ってきた厄怪を黙らせてケイゾウと共に名前を考える為、意見交換を行う。

 

「勇者魔人Z!」

 

「仮面Zでよくね?」

 

「いや、それは余りにもダサい」

 

ジバニャン達からの視線が少し冷たいが、割と早く決めれたから許してくれ。

 

「俺の名は【破壊王・ヨーガ】!絆はゼンブ守るぜ!断つ奴は破壊する!…いざ、尋常に参らん!」

 

ようやく見栄を切って、ふと苦しんでいた記憶のあるミカの方を見る。

 

「ぐぅぅ…」

 

「ケータ、ミカはわたしに任せておくのじゃ」

 

「…分かった。頼む」

 

妖怪の力が俺の半分を埋めるからか、ミカが放っている怪魔のオーラがハッキリ見えた。

え?なんで怪魔のオーラだって分かるのかって?

いやまあ、なんとなく?

言葉にしづらい感覚なので……

 

「ちゅ……ボク…?いや、でもこれは…」

 

「余所見してて良いのか?」

 

「ぢゅっ…!?」

 

とりあえず呆けてる厄怪をぶん殴り、モモカ達から距離を取らせる。

 

「さて、さっさと終わらせたいから一気にいくぞ…!」

 

正直、この時の俺は力に酔っていた。

溢れる力に万能感を感じ、本能的に生物として上位者としての自負からの慢心がいつの間にか生まれていた。

だから、厄怪の攻撃をもろにくらって痛い目にあうんだ。

 

「調子に乗んなでちゅ!」

 

「クソ気持ち悪いんだよその喋り方ぁ!」

 

【いやらしい】がコンセプトの彼には褒め言葉なんだろうけど、まあ言いたくなっちまったぜ。

なんなら見た目から想像できる声よりもずっと低い声だしね!

 

「「ぐべぇ!?」」

 

「クロスカウンター!まさかのクロスカウンター!?」

 

互いに拳を突き出した先は相手の顔。

思ったよりもクソ痛い、しかし俺は次なる一手を打つ。

 

「【劫火灼熱】ッ!」

 

妖術を使い、超強化された火属性の妖術をぶっ放す。

すると、周りにいた怪魔が消し炭になり厄怪も大火傷を負う。

だが奴も負けじとドレイン攻撃である【死神の術】や取り憑きで、こちらの動きを制限させてくる。

 

「くっ、これがジバニャン達の目線か…!これは、実に指揮官の大事さが分かるな…!」

 

「ニャ!ここからはオレっちもやるニャン!」

 

「ああ、オレも行くぞ!」

 

だが、こちらには友がいる!

ジバニャンとフユニャンがカバーしに来てくれて、俺も取り憑きのお祓いに時間を割けれる。

ぶっちゃけお祓い自体、よっぽど強い呪いでなければ簡易的なもので事足りるのだ。

塩を被ったり、酒ぶっかけたりシンプルに解呪の呪文を唱えたりで。

しかし、厄怪はそれをさせぬトリッキーだが高い防御力を活かした肝が座った攻撃で隙を見せない。

こちとら初変身でヨーガのスペックに振り回されている。

やはり持つべきは友!とか言ってる場合じゃなくて割とピンチです、ハイ。

 

「ぐにゃー!?」

 

「クッ…!」

 

取り憑きと妖術の猛攻は、普通の妖怪ではとてもではないが耐えれるものではないだろう。

特に猫系妖怪のような回避にステ振りした種族は。

 

「あとは、俺に任せろ!」

 

だから俺が前に出る。

今度は油断しない。慢心もしない!

 

「【斬・火(ザンカ)】ッッ!」

 

「!?!?」

 

二つの刀を駆使して、技を繰り出す。

斬・火は回転斬りの軸を無重力状態にすることで半ば乱舞のような技になる、正直言って平衡感覚狂うから吐き気する技だ。

やり方はなんとなく本能によって教えられてやってるが、コマがないなら俺がコマになる!みたいな頭の悪い技だからやりたくねぇよ本当。

 

「くっ、こ、ここは撤退でちゅ…」

 

なんだかんだで奴もダメージは深かったようで、撤退していく。

それを見て俺は変身を解除して目眩に襲われる。

 

「うあ……?」

 

「「ケータ!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に目が覚めると、俺はモモカに膝枕をされていた。

 

「目覚めたかの?」

 

「……良い匂いだ」

 

「んなっ!か、嗅いでないではよ起きぃ!」

 

名残惜しいがそう言われてはセクハラになってしまうので起き上がる。

おい、ニヤニヤするなよジバニャンとウィスパー。

っておい親父ィ……じゃなくてケイゾウもさぁ!

 

「ごほん。それで、あの変身アイテムについて話さなければならんことがあるのじゃが…」

 

モモカが場を取り仕切ることでニヤニヤとした視線を感じる事がなくなり、モモカに助けられたと内心で感謝する。

さて、やはり何かしらのデメリットがあるか……

 

「ケータ、お主も感じていただろうが…妖怪と人間の境界線があやふやになるのがあの姿じゃ。何度も変身するとお主は妖怪になるか、人間であり妖怪である半妖になるかもしれん…」

 

モモカの口から告げられたソレは、まあなんとなく予測してた事だったからショックは大きくない。

しかし、ケイゾウはそうは行かない。

 

「そうか……俺はそんなもんを作っちまったのか…」

 

また友達を失う所だったかもしれない、と思い詰めているのだろう。

だから、俺はケイゾウの背中を叩く。

 

「うおっ!?」

 

「そんな辛気臭い顔しないでくれよ。俺の意思で変身するんだから、ケイゾウは全然悪くない」

 

「け、けどよ…」

 

「なら、恨むなら怪魔の奴らにしとこうぜ。俺は例え妖怪になってもケイゾウとは友達なのは変わらない。それは断言する」

 

「………へっ、本当に恨み言はナシだぜ?」

 

「世界はトモダチ、全部守るぜガッツ!だろ?」

 

「おう!」

 

改めて友情の契を結んだ俺とケイゾウの絆は天元突破だッ!

 

「………」

 

それを寂しそうに見るモモカの視線に、少し浮かれていた俺は気付かなかったが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜中の現代に戻り、バクと交代して寝入ったケータを見て、モモカはウィスパーを起こす。

 

「グルルピー」

 

「おい、起きろソフト頭」

 

「グルルピー…」

 

「………フンッ」

 

起きないウィスパーに我慢できず蹴り飛ばされるウィスパー。

空気の少し抜けたボールみたいにベチョンベチョンと跳ねながら床に叩きつけられると、ようやくウィスパーは起きる。

 

「おいこのクソガキィ!流石にブチころs――」

 

「シーッ、ヨーガについて少し話したいのじゃ」

 

「あえ?」

 

モモカの真剣な顔にさしずものウィスパーも真面目な雰囲気に彼の顔も話を聞く態度になる。

 

「ウィスパー、もしケータが軽い気持ちで変身しようとしたら止めろ」

 

「えぇ?」

 

「そんな事はないとは思うが、アレはそう何度も変身させて良いものではない」

 

「まあ、百鬼姫さんがそう言ってましたしお寿司」

 

「だがアレは長く変身すればするほど寿命を削る……判断を間違うなよ?」

 

「……分かりましたでウィス」

 

ウィスパーは思い出す。

かつて、主を殺してしまった愚かな自分を。

そしてその主が今の主人に重なるからこそ、ウィスパーはモモカの言葉をしっかりと受け止めた。

 

「ふ……お主も良い顔をする時はするではないか」

 

「あら、ワタクシの魅力に気付いちゃッ――」

 

「一度頭を冷やしておれ」

 

ウィスパーがカッコつけた途端、モモカは絶対零度の目でウィスパーを氷漬けにして強制睡眠させる。

 

「調子乗るからそうなるニャン…」

 

それをひっそりと見ていたジバニャンとヒキコウモリは、苦笑いしつつもモモカの言っていた事を内心で反芻させていた。

 

「オレっちも、ケータに無理させニャいようにしなきゃいけないニャンね…」

 

「なら、ジバニャンさん。ワタシにいい考えがあります…」

 

「ニャ?」

 

各々、これからの怪魔との争いに新たな覚悟と決意を抱きつつ、彼らは明日を迎える……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





<破壊王 ヨーガ
絆を守り、それを断つ者を悉く破壊する破壊の王(自称)。
破壊神はガオガイガーがいるので主人公なりのリスペクトである。
ケイゾウ的にはもっとヒーローらしい名前が良かったが、この後ダークヒーローの良さにも目覚める。
スペックとしてはボス妖怪を除けば最強。
しかし、代償として変身する度に変身者のその存在が妖怪に近づいていく。
そして長時間変身していると姿の維持の為に変身者の寿命を削り始めるので、短期決戦用の(今作では)妖怪HEROの祖である。


<ミカ
なにやら厄怪、ならびに怪魔と因果関係がある模様…


<バスターマシン
庵野監督の作品【トップをねらえ!】に登場する兵器群の事。
代表であるガンバスターは約200mの巨大ロボであり、全ての攻撃が絶大な威力と攻撃範囲を誇る。
しかし、これらの対峙する敵は【宇宙怪獣】と呼ばれる知的生命体全ての天敵であり、その数は正確な計測が不可能である程多い。
ガチで対人を考えない戦略級兵器である。
尚、スパロボ()


<主人公
いつの間にか周りに強化フラグ建たせる主人公の鑑()
調子乗ってるので次回のコラボ回で痛い目にあうゾイ


<モモカ
力を手にした主人公に懸念を示す。
それはそれとして主人公大好きだから一瞬、寝る前に邪な考えがあったりなかったり


次回は幻覚コラボ。
コラ先のヒントは【トカゲ頭】【餃子】
分かる人いるかな……(不安)

ちなみに主人公達の目的は「餃子を食いに行く」だゾ
それだけだったのに……(某ロボ並感)

主人公のハーレム問題。色々考えて、とりあえずアンケートを取ることにしました。参考にするので良かったら投票お願いします

  • ハーレムしないと可哀想じゃないか
  • モモカ!一筋ッ!良いっ!
  • ハーレムやれぇ!
  • そうだ、お前が殺した英雄
  • NTR!NTR!
  • みんな星になってしまえー!
  • フフフ……S◯X!
  • それよりはよ幻覚出せや
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