大体は妖怪のせいにできる世界に転生したんだがとりあえず冒険する   作:単眼駄猪介

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正解は【ドロヘドロ】です。
感想欄ですでに答えを知ってそうな人がいてスカネタにならなくてよかったぜ……と思ったのも束の間

これ1話だけだし、餃子食うだけだからどうやってドロヘドロの魅力を伝えるんだってなった()
ま、まあ、なるようになれぇぇ!(自棄)

ちなみに作者はアニメはリアタイで全部見ました。
原作漫画は見れてないので、ガバガバ許して
第二期まだですか……?
漫画?サンボルに使っちゃったよ……


そして大変お待たせして申し訳ありません
就職面接やら家事やらで段々と妖怪ウォッチ熱も冷めて中々こちらの筆を取ることができませんでした。
セプクしてお詫び申し上げる候…




Welcome to 混沌

 

 

「昼飯は餃子を食いに行ってきまーす」

 

「分かったわ。食べたらちゃんと真っ直ぐに家に帰ってくるのよ」

 

親に外で食べる事を告げて、俺とウィスパー、ジバニャンで今日は外出する事にした。

モモカは、昨日の体調の急変からミカの看病をしている。

ミカは元気がなく、とてもじゃないが餃子なんて食えそうにない。

そんな状態で俺だけ外食しに行くのは気が憚れるものなのだが、むしろミカの汗を拭くのに丁度いいから出て行けとウィスパーとジバニャン共々自宅から追い出されるように出たのだ。

母さん達にはミカの事は軽い夏風邪をひいたことで誤魔化したが、その言い訳が通じるのはいつまでになるのやら…

 

「んじゃ、おつかい横丁に行くか」

 

「うぃすぅ」

 

「オレっちは遠慮……って尻尾引っ張るニャー!?」

 

目指すは妖怪ウォッチの飲食店【タイヨー軒】!

餃子だけじゃなくて、中華料理も食べるぞぉ。

一名、何やらうるさいが無視する。

チョコボーだけじゃ舌が馬鹿になるからな。

観念して色々なものを食べなさい。

 

「ケータはオレっちのお母さんニャン…?」

 

「居候とはいえ、健康管理だってしなきゃ友達じゃないだろ?」

 

「うにゃー?」と俺の答えに納得できてなさそうに唸るが、ジバニャンの首根っこを掴んで強制的に連れて行った。

最初から拒否権なんてものはないのだぁ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけでやってきて参りましたタイヨー軒!

北風らーめんとしのぎを削る日々だとか違うだとかで有名だった気がするが、まあそれは置いておいて。

 

「うーん、いい匂い」

 

「あわ〜…本当に美味しそうでウィスねぇ…」

 

店内から臭う料理の匂いは俺の舌を刺激し、涎が溢れる。

腹も空いてきたし、さっさと入ろう。

そう思って扉のドアノブを握る。

 

「アレ?ドアノブだっけ、この店の扉」

 

小さな違和感に俺は一瞬、動きを止めるがウィスパーが「早く早く〜」と急かすので気にせず開けて中に入った。

その瞬間、俺達の目が光によって真っ白に埋め尽くされる。

 

「おわぁぁぁぁ!?」

 

「ウィスゥゥゥ!?」

 

「ニ゛ャー!?」

 

目が麻痺したのか、目を開けてるのか閉じてるの感覚も分からない。

ジバニャン達の声は聞こえるからタイヨー軒の中におる筈なのだが……なんだか雰囲気が違う。

匂いもさっきの料理の匂いだけでなく、腐った鉄とか煙たい匂いが混じっている。

そして、何かの気配が間近に感じる。

 

「だ、誰かいるのか!?」

 

「ケータ君!あぶなーい!?」

 

「え?」

 

どう言うことなのか、ウィスパーに問い詰めようとしたがその次の瞬間、視界が真っ暗になる。

いや、厳密にはまるで口の中にいる。

形からしてワニだろうか。

ひえっ、と背筋が凍るがそれはまだマシだった。

 

「お、オタク誰!?」

 

口の奥から出てきたなんだか生気のなさそうな男が、俺を見ているのだ。

 

「お前は……違う…」

 

「なんだよもう!?」

 

何か違うのか、何が言いたいのか。

意味の分からなさと混乱、そしてそれによる怒りで恐怖とかどっかに飛んでいった。

だが、また視界が変わり今度は目の前にワニの顔がお出しになられ、俺はもう何も言うまいとジト目でワニ頭を見る。

 

「中のやつになんて言われた?」

 

「…………」

 

「おい!なんて言われたんだよ!」

 

「いやだ、いきなり人の頭を口に咥える奴に答える義理はないでウィス」

 

「お前には聞いてねぇ!」

 

「ヒィィィ!?」

 

ウィスパーが代弁してくれたが、睨まれてあっという間にビビり散らかすウィスパーに俺は笑う。

 

「もっとヤバい妖怪にも出会ってんのに何ビビってんだよw」

 

「怖いもんは怖いんですからビビッてなぁーにが悪い!?」

 

「ごもっとも」

 

困惑するワニ頭を他所に、コントをし始める俺とウィスパー。

だが流石にこれ以上はブチ切れそう……

 

「テメェ!ブッ殺すぞ!」

 

「殺さないでください、俺を食べても美味しくないです」

 

「変わり身はぇーなオイ!?」

 

引く時は引く。

兵法の一つ……だっけ?(うろ覚え)

とにかく土下座で許しを請いながら彼の質問に答える。

 

「中の人にはお前じゃないって言われました、ハイ」

 

「そうか。んじゃ死んで―――」

 

「餃子食いに来ただけなのに殺されてたまるかよ!?」

 

「魔法使いのくせにアイツのギョーザ食いに来たのか?」

 

「魔法使いだがなんだか知らんけど、俺はただの人間だよ!?中学生!」

 

「ちゅーがく…?なんだそれ。美味いのか?」

 

「とにかく俺は魔法使いじゃないし、俺はギョーザ食べに来ただけ!というかココどこ!?」

 

なんとか魔法使い?じゃないと誤解を解いた俺は、ワニ頭の大男……カイマンにこの世界の事を教えてもらった。

俺がいる場所は彼の友人【ニカイドウ】が営む飲食店【空腹虫(ハングリーバグ)】という店で、俺はそこに扉から現れたらしい。

で、この世界とは別に魔法使いの世界があって、そこから【ホール】と呼ばれるこの世界にやって来てはホールの住民を殺したり攫ったりだとか。

 

「うわ、混沌してる…」

 

ふと、窓の外を見れば頭にネジを突っ込んだ人間とか顔に変な刻印……例えば漢字ノートのマスとかが入れ墨みたいに顔にあったり、それに混じって普通そうな人間がいたりと、実に多様性…いやこれは多様性なのか?

とにかく、それを見ての感想にカイマンはジバニャンやウィスパーに対して突っ込む。

 

「いや、俺から見ればそこの変な奴らの方が変というか、混沌してるというか…」

 

「アタシらのどこが混沌じゃいワニ頭!」

 

「トカゲ頭だっ!」

 

「そこ突っ込む所ニャン…?」

 

ワニ頭にしろ、トカゲ頭にしろ、ドアから出てきたから魔法使い、だから殺すはちょっとやめてほしいな。

少なくとも俺にはやめて欲しい……が、この世界は殺伐としてそうだから無理だろうなぁ。

 

「ま、とりあえずここはお前達の世界じゃねぇんだろ?だったらそのドアから早く出ていきな。買い出しに出かけたニカイドウが帰ってくる前に」

 

親切心からそう言ってくれるカイマン。

だが、俺が外出していた理由を忘れちゃあならない。

 

「カイマンさん。俺、腹空いてるんです…餃子食いたい…」

 

「はぁっ!?」

 

「元々、飯を食いに外出てたんよ。そしてこの有様だよ」

 

ふと視線が厨房、いやテーブルの方に向く。

そこには、大きな餃子がホカホカとまだ温そうに湯気を立たせていた。

 

「食べさせて!」

 

「駄目だ!アレは俺のだ!」

 

「じゃあニカイドウさんに作ってもらうまで待つ!」

 

「死ぬ気かよ!?俺に殺されそうになったくせに肝を据え過ぎだろ!?」

 

「いやぁ、カイマンさんが盾になってくれるかなって」

 

「さらっと俺を盾にすんな!殺すぞ!」

 

未だに俺が魔法使いじゃないのかと疑うカイマンだが、俺だって好きで異世界とか行きたくないよ。

そして腹の虫が鳴り響く。

勿論、犯人は俺である。

 

「アータ、子供に腹を空かせて恥ずかしいんじゃありゃせん?」

 

「うぐっ」

 

「別にオレっち達、カイマンを倒しに来た訳じゃニャいし…」

 

「ぐぅっ」

 

正論がカイマンに突き刺さり、そしてカイマンは――

 

「ダァァァ!しっかたねぇなぁ!ツケだぞ、ツケ!」

 

厨房からご飯と箸を持ってきて、俺の前に餃子が置かれた。

ちなみにチラホラと餃子親父とか名乗りそうな餃子頭の小男が店内で見受けられたが、ウィスパー曰く妖怪というより妖精とかなんとか。

そんな事はともかく、腹を満たすべく俺は料理をいただく。

ウィスパーもご相伴に預かり、俺の皿から幾つか餃子を分けている。

 

「んめぇ!」

 

「ニカイドウの飯だからな。美味いに決まってる!」

 

醤油にラー油付けたソースにつけた餃子をご飯をお供に頬張る。

熱い、熱いが美味しいぞぉコレ。

 

「はふっ、はふっ」

 

ウィスパーも頬張るくらいに美味しいようだが、顔がかなりキモい。

ごめん、その気持ちが抑えられない。

カイマンもドン引きしてるし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十五分後。

 

「ご馳走様でした…」

 

まだ少し物足りない気がするが、これ以上長居するとニカイドウという人に勘違いから殺されかねない。

 

「お世話になりました!」

 

「おう」

 

あっさりとしたお別れだったが、正直飯食べる事だけが頭の中にあったので……うん。

ん?ちょっと待て。

その思考は――

 

「それじゃ、この薄気味悪い所をさっさと去りましょ、ケータ君」

 

「人前でそんな事を言うんじゃありません!」

 

ウィスパーが失礼な事を言ったので蹴り飛ばす。

アヒーン、と悲鳴を上げながら扉の向こうに飛んでいった。

 

「それでは、縁があればまた」

 

「……んまあ、今度来たらニカイドウに紹介しとくわ」

 

「バイニャーン」

 

俺とジバニャンはカイマンに挨拶して扉に入り、そしてまた光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光が収まると俺はいつの間にか手に変なボールとメダルを手にゴミ箱の中にいた。

 

「うわっ!?くさぁっ!?」

 

慌ててゴミ箱から飛び出て周囲を確認すると、いつの間にか夕方、しかも住宅街のとある一角のゴミ捨て場だった。

 

「ウィスパー?ジバニャン?いるかー?」

 

まずは生存確認。

ジバニャンとウィスパーを呼ぶ。

 

「ケータ君、腰が痛いでウィス」

 

「ケータ、目の前がまだ真っ白ニャン」

 

グッタリと地面に顔面から寝そべるのはウィスパー。

その上にジバニャンが顔面からめり込んでおり、とてもシュールである。

 

「……プッ…クハハハッ!」

 

「「笑うなぁ(ニャー)!」」

 

我慢しきれずに俺は爆笑した。

 

 

 

 

 

ちなみにこの後、帰宅したが帰りが遅いという事でモモカから今度は一緒に食いに行こうと約束させられた。

 

つまりデートって……事!?

 

 

 

 

 





<ドロヘドロ
大まかなあらすじとしては、魔法使いによって頭をトカゲにされてしまった主人公カイマンが魔法使いを殺し回りながら元の顔に戻る為に戦うお話。
今年の一月に配信シリーズとして続編が制作決定したが……普通に地上波で流して()


<カイマン
CV高木渉。ナイフ戦がクッソ強いし、トカゲ頭にされたからか首を落とされても再生する化け物な主人公。(え?)
妖怪ウォッチテイストなので、本来の性格やら行動を再現しきれていない……かも。キャラ崩壊すまねぇ。
大葉入りのギョーザが大好き。


<ニカイドウ
ドロヘドロの登場人物。グラマーな体つきだが普通に戦闘能力も高い。
本作では買い出しで未登場だが、カイマンの相棒として、あと彼の好物の餃子を作る人として彼の世話を焼く。
ちなみにカイマンに支払いをツケにされて食堂としてはあんまり儲かってない。
そして彼女にはとある秘密があるが、これは本編にて確認だッ!


<魔法使い
簡単に言えば、悪役という認識でOK。
人間とは身体の作りからして違い、体内に魔法を使うための専用の管と生成器官があり、そこからケムリを指先や口から出す事で魔法を行使する。
一部は道具などを用いるが、放出量や使える魔法は先天的な物で魔法使いの世界で生まれ、親が魔法使いでも全く使えなかったり使えない魔法だったりする。
ホールの住人に対しては、実験道具や実験動物くらいの認識。


<気まぐれゲート
入った人物を異空間に送るドア。
ゲーム内では妖怪退治や条件を満たす事でゲートボールなるものを入手できるが、本作では赤い箱と同じく異世界へ行く手段のギミックの一つとして登場。
実は製作者がいるのだが、本作では本人も預かり知らぬゲートもあるらしい。


<ドア
魔法使いがホールに行く為のドア。
ある意味では異世界転移するための道具とも見て取れる。
今回は気まぐれゲートから登場した為、主人公達が魔法使いと勘違いされる原因となった。


次回以降はそろそろ2のシナリオを仕上げていこうかな、なんて考えておりますが、同時に亀投稿になるかな…なんて懸念もありますね…
とにかく、読了感謝ッ!
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