大体は妖怪のせいにできる世界に転生したんだがとりあえず冒険する   作:単眼駄猪介

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一気にラスボス戦まで駆け抜けていきたい……というわけで土蜘蛛さんと大ガマさんには軽くフユニャン達に蹴散らされてもらいます()
いやぁ、あそこは映画でも出てないし戦争理由がアレだけに主人公がマトモにやるはずがなく……

尚、ミカの秘密はマスターニャーダの修行で分かるので、気長にお待ち頂ければありがたいです
臭わせてはいるので、まあお察しかもしれないけど
そして、シナリオの内容が最近は中々思い出せない上に忘れてきているぅ……

ちなみに同じ?パッケージ商法のファイアーエムブレムIFより妖怪ウォッチ2が先だったりDLC商法だったりで、これ知っちゃったら妖怪ウォッチ2やポケモンの完全劣化版やんけ、ってなった()
設定やシステムとかは良かったらしいみたいだけど…

それはさておき、種自由の前日譚が楽しみでございます



放つ光ぃ!空に落ちるぅ!

 

 

ひょんな事から異世界に行ってきたのも束の間。

ウィスパーの妖怪パッドにフユニャンからメッセージが送られてきた。

 

【桜町で戦争が始まろうとしている】

 

簡略に言えばそんな感じ。

そういえばそんなのがあったなと、俺は思い出す。

けれど、全部はやはり思い出せなかった。

原因とか、どんな妖怪がいたとか……

でも、土蜘蛛と大ガマという妖怪がそれぞれ元祖軍、本家軍の総大将を務めているのは覚えている。

デザインが和風カッケェだから十数年経っても記憶に残ってるぞ。

とっくのとうに死んでる妖怪達だが、だからって戦争して言い訳ではない。

妖怪というハードウェア(肉体)は頑丈というか不思議な性質で何度でも復活できるとしても、中にあるソフトウェア(精神)は人間とそこまで変わらない。

妖怪達と友達になって、関わり続けた俺にとってもう彼らは人間と同じなのだ。

見える人にしか存在を把握できないのは少しばかり悲しいが……悪用する人間を考えると、見えない方がお互いにとって安全だろう。

 

 

 

おっと、話がそれてしまった。

とにかく、過去にうんがい三面鏡に頼んで飛ばしてもらって桜町の北西にあるトンネルに向かう。

それにしても、フユニャンの現代への適応力凄いな。

やっぱり中身が梶さんだからだろうか?

ほら、アニメのポケモ◯で機械少年の声を担当していたし……

 

「なにボケっとしてるんでウィス?」

 

「レッツゴーニャンよ」

 

おっと、ウィスパーとジバニャンに急かされてしまった。

待ってるだろうモモカやミカの為にも、早く片をつけたいものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【一方、現代では――】

 

 

天野家の2階で、未だ熱にうなされるミカにモモカは得意な氷の術を調整して出した小さな氷をミカに当てていた氷嚢に溶けて水になったものと取り替える。

そんなモモカは少しばかり憂鬱な気分でいた。

うんがい三面鏡の協力により、過去の桜町で何日経過しようと現代ではタイムトラベルした日に戻れるよう調整してもらっているが、それでも限界はある。

うんがい三面鏡とて疲れたり寝たりするのだ。

連続使用は控えたいし、タイムパラドックスの危険性も考慮しなければならない。

とまあ、そんな建前はどうでもよくて本当のところはここ最近、主人公とプライベートな時間が過ごせなくなっている事に寂しく感じていたのである。

だが、そんな時間がないくらい今直面している事は重要度が高いのは理解していた。

しかし、それでも乙女心としてはやはりそういった時間が欲しく感じるのは一人の恋する乙女としては当然の考えだろう。

特にミカという本来はクラスメイトでしかなかった少女が、この家にいる事で余計に減り、最初の頃は邪魔者と感じ一瞬とは言え殺してしまおうか、と考えた事だってあった。

だがしかし、今では同時に数少ない友である。

故に、ミカの身体から放たれる悍ましい雰囲気の妖力が妖力の根源から溢れ出ている状態にモモカはミカを心配するのと同時に正体を考える。

 

「怪魔に近く、しかし未知なる怪異に近いこの気配と妖力……人間として、どこまで持つのやら…」

 

なんとなく、察してはいる。

故郷から出てきてそれなりに経つが、故郷で学んだ事はしっかりと彼女の頭脳に刻まれている。

だからそこから、ミカの正体を察することはできた。

だがしかし、それが事実であるならば目の前の子供は余りにも過酷な人生が待ち受けている事に変わりはないのだ。

しかし、それは自分にも当て嵌まる。

ミカと性質は違えど、恋する彼との子供が普通の生活なんて出来る筈がないのだ。

 

「最初の頃は考えてなかったが、こうして落ち着くとイヤなことばかり考えてしまう…」

 

恋は盲目、とはこの事かと乾いた笑いをあげるモモカ。

妖怪と人間、本来は特殊な人間以外は交わる事のない両者。

次第に、モモカはこう考える。

 

身を引いてミカとくっつけるべきではないかと。

 

「あの〜、おかゆ持ってきましたよ〜?」

 

「む、ありがとう。じんめん犬」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【場面は戻り――】

 

俺は頭痛を感じていた。

元祖軍、本家軍に分かたれた妖怪達の争いの中をジバニャンとフユニャン、召喚で呼んだなまはげと共に駆け抜けた。

そこまでは良かったんだが……いざ、近かった本家軍の本陣にまで来て話を聞けば饅頭で争ってると。

 

「やれ、なまはげ」

 

「【悪い子イネガー!】」

 

「「「う わ ら ば!?」」」

 

ちょっと頭ぎっちょんちょんしちゃったよ。

殺るしかなくなるじゃないか。

 

「き、貴様何を!?」

 

完全に油断していた本家軍の総大将【大ガマ】は、不意打ちの必殺技によって満身創痍。

ゲーム的に言うのなら全弾クリティカルヒットって所だろうか。

そんな他人事のように考察しつつ、大ガマの「コイツ、信じられねぇ…」みたいな目に俺は冷めた目で返す。

 

「いやだってさぁ…合戦の理由が饅頭だろ?どっちの饅頭が一番美味しいかっての」

 

「そ、そうだ。これは譲れん戦いなのだ!」

 

「俺はこしあんが好きだ」

 

「なに!?」

 

俺の突然の発言に驚く大やもり。

本家饅頭はこしあんを使った饅頭、元祖饅頭はつぶあんが使われている。

で、俺はこしあんが好きなのでこしあん派になるわけだが……

 

「だがつぶあんもまた、美味しいわけだ」

 

「お前、何が言いたいんだ!?」

 

大やもりがブチ切れそう。

ウィスパーも怯えた様子でコショコショと小声で諌めてくる。

 

「お、おちょくるのはやめてくださいでウィス!?古典妖怪のパイセン方に余りにも失礼な…!」

 

「だが断る」

 

「おいぃぃぃ!」

 

正直、好みなんて個人差なんだからどれが一番なんて決めようとしたらそりゃ短気な奴は争いを引き起こす。

だからこそ、ここはハッキリと言わなきゃならない。

 

「ぶっちゃけ中身自体はただの美味しいあずきなんだから、それで争うのあずきに失礼だろ」

 

「「………何言ってんだお前」」

 

「どっちも美味しいのに変わりはないだろ。そもそも食べ比べた事があるのか?」

 

「……ない」

 

「んじゃあ批判する資格ねぇやん」

 

「うぐっ」

 

正論パンチ気持ちえぇぇ……とか思ってたら大ガマが顔を真っ赤にして舌のような髪をしならせて攻撃してきた。

 

「ウィスパーガード!」

 

「ほげえぇぇぇ!?」

 

バチコーン!とウィスパーから音が出る。

 

「何すんだ!」

 

「うるさい!本家饅頭こそが一番なんだッ!」

 

「お話できない男は嫌われましてよ!ジバニャン、フユニャン頼む!」

 

「釈然としないが……」

 

「とりあえず暴力はいけないニャンね!」

 

この後、無事に二人にボコられた大ガマは元祖軍のところまで連行される事になった。

ちなみにジバニャン、鍛錬の成果か新たな必殺技を使えるようになったらしいが……なんだろう。

嫌な予感がするなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

元祖軍の所まで来た。

本家軍の時と同じように妖怪達を蹴散らし、土蜘蛛さんと口問答。

まあ同じようにボコして戦争は終わりましたとさ。

え?もっとこう説明することがあるだろって?

ごちゃごちゃうるさいよ、こちとら主人公様だぞ!

 

 

 

スゥー……最近、ギャグ時空に慣れすぎて精神に異常をきたしてる気がする。

というか淫夢語録並に毒されてコーラル並に頭汚染されてないかコレ。

その世界に合うよう、精神も変わるのだろうか?

なんだか考えれば考えるほど怖くなる考察はそっと封をしておこう。

 

「それで我らをこの場でどうするのだ?」

 

「マジでそろそろ解放してくれないか?腕が痛てぇよ…」

 

さて、俺は元祖軍と本家軍を中央に戦場だった平原で纏めさせていた。

今回、俺の貯蓄していた財産をかなり使ったのでこれで和解できないのなら後は放置するしかないのだが……

 

「ここに元祖饅頭と本家饅頭がある。本家軍は元祖饅頭、元祖軍は本家饅頭を食べろ。今回の争いはそれで締めようじゃないか」

 

俺がそう言うと、土蜘蛛は不思議そうにこちらを見る。

 

「それで良いのか…?」

 

「ああ。これで仲直りが一番だけど、少なくともどちらも美味しいって感じて貰えればそれで良い。不味いならともかく、どっちも美味しい饅頭には変わりないんだからな」

 

コイツら事前にアンケート調査した所、全員食べ比べた事がないのだ。

こんな過激派ばかりの軍とか中々いないだろ。

だからこそ、俺がやるしかなかったのかもしれない。

 

こうして始まった食事会は多少の諍いはあれど、成功という形で円満を迎えた。

妖怪通販経由で大量購入したけど、便利だな。

要望すれば速達で来るし、時空間関係なく来るみたいだし。

流石に異世界は無理だろうけど。

 

「……モモカと今度、一緒に食べるか」

 

約束したデートプランに入れておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、この時の俺が知る由もない。

彼女が自分から身を引こうなどと考えている事なんて。

そして、ミカの秘密や今後の俺自身の問題が降りかかってくるなんて、この時の俺は大分能天気だったと思い知らされる事になるなんて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





短めだけど、マスターニャーダ編に行くまでの前座という事で……

不穏な影がとりまいてるけど、大丈夫。ハピエンしか勝たん。


<土蜘蛛&大ガマ
互いに相手の推す饅頭を食べて一先ずの和解。
争いを止めた事へのお礼と新たな道を示した主人公と友達契約した
天地饅頭の件は「ねだるな、勝ち取れ。さすれば与えられん」ととあるアニメの台詞で拒否した。
でも味は気になるので、主人公は実は探す気は満々。


<主人公
かなりギャグに汚染された。
躊躇なくウィスパー盾にするくらいまで堕ちてしまったが、大丈夫、汚名挽回()のチャンスはあるさ
イベントの都合上、モモカを放置気味になり後ろ髪引っ張られてるがここ最近のイベントの過密スケジュールと妖怪達の不祥事を解決するのに忙しい。
正直、明確なヒロインいなかった原作ウォッチの方針は正しかったと思われ。


<ウィスパー
バチコーン!とくらったが顔に赤い線ついただけで済んだ。
やっぱり耐久力おかしいよ、君。



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