大体は妖怪のせいにできる世界に転生したんだがとりあえず冒険する   作:単眼駄猪介

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感想・評価くださった皆様、感謝しかねぇよぉ!

今回はオリ回ッス…
前半は完全に趣味全開ですが、ちゃんと後半、妖怪ウォッチするのでご安心?を。(自分で感想減らすような事をしてる間抜けの図)
アニメ回みたいなのを作るとなると趣味を混じえたほうが作りやすいので許し亭

それではほんへをどうぞ



ゲームしてると猿になるよね

 

 

書き忘れていた日記を今日の分までなんとか取り返して、今日の朝はスッキリとした気分で起きれた。

いつの間にかまた百鬼姫と同衾していたのは……もう何も言うまい。

一応、百鬼姫用にコッソリ予備の敷布団とか押し入れから持ち出していたんだけどなぁ……

 

「今日はどこに行くのじゃ、ケータ?」

 

件の百鬼姫が俺に今回の行き先を聞いてくる。

別に秘密の場所だの、なんかヤバいところでもないので普通に答える。

 

「ゲームセンター。クロブしに行く」

 

「クロブ…?」

 

流石に分からないようで百鬼姫は考え込むが、ウィスパーが珍しく妖怪パッドを使わずに説明する。

 

「クロブとは【機動戦士ガンダム エクストリームVS(バーサス)クロスブースト】の略称でウィス!これでもあたくし、最近になって金プレート…中将まで上げたんでウィスよ?」

 

「お、オレっちよりも上ニャン…!?」

 

ジバニャンが密かにショックを受けてるが、猫がゲームを理解できるのかよ?って思ったのは内緒だ。

まあ、理解できてるから楽しめてるとは思うんだけどさ…

 

「ちなみにケータはどれくらいなのじゃ?」

 

「俺は中佐だね。銀プレって言われてる部類」

 

「ああ!御主人様よりも階級が上だなんて…!こんな罪深いことがあっていいの!?」

 

「ウィスパー、ウザいニャン」

 

「少しその口を閉じてろ、雑種」

 

「ひぇー!?」

 

あ、百鬼姫に口を凍らされてる。

自業自得だから仕方ないが、妖怪ワールドでもクロブ流行ってんのか?

そもそも、この世界は前世においてもそこそこ売れるものを出してた企業、LEVEL5(レベルファイブ)に関係するものが多いというか、流行りがちな世界なのに。

実際、ダンボール戦機とかガンダムAGE(エイジ)とか、何かしらと俺の知ってるソレよりも優遇されてる感じがするのだ。

ちなみにレイトン教授は流石にファンタジックな世界のせいか、ゲームとして世に出ていた。

それに関連してるのかは知らないが、何故か記憶に引っかかる以前、百鬼姫がコミケ会場で会ったらしいロン毛の魔術師っぽい人は、どっかのソシャゲで見た気がするんだけどなぁ……まあいっか。

閑話休題。

さくら住宅街の南、さくら中央シティにあるゲームセンターに到着したので、その話は忘れよう。

 

「今年は何年だぁ?」

 

「ウッキー!今年は申年ぃ!あ゛あぁーい!」

 

「違うだるぉ!?」

 

「有名コテのサブだよ」

 

「やってみせろよ、マフティー!」

 

「なんとでもなるはずだ!……ウソダドンドコドーン!」

 

うーむ、流石、ガンダム動物園。素晴らしい(何がだよ)

 

「なんじゃ、あの奇声をあげる猿のような人間達は…」

 

「興奮し過ぎて猿化してるでウィス……」

 

ドン引きしてるウィスパーと百鬼姫。

ウィスパーはともかく、百鬼姫はコミケ行ってきたのだから、多少は変人みたいな人にも耐性あるのではと勝手に思ってたが、流石にないか。

いや、それ自体がいけない。戒めなければ。

 

「オレっち、外で昼寝してくるニャン。ここはうるさくてかニャわない…」

 

ジバニャンが早期退場するがその判断は正しい。

恐らく、俺も正気を保つことは難しいだろうからな。

 

「モモカ、ウィスパー。見ててくれ。俺の散り様を…!」

 

「け、ケータ君!?今日はヤケにやる気ですね!?」

 

「な、何故死にに行くような顔を…!?」

 

店内の奥にあるクロブの台に座り、百円を投入。

財布からバナパスカードを取り出して俺の個人データを読み込み、これまでの戦績が映される。

 

「平均勝率43%……私は、私は本当に罪深いぃ…!」

 

泣いてるところ悪いけど、それは煽りだぞ。

あっ、百鬼姫にビンタで吹き飛ばされた。ザマァ

 

「上澄みになれるわきゃねぇからな。俺はゲームを楽しむだけで十分だ」

 

このクロブは最初にやる時は楽観的思考でも良いが、しっかり上手くなっていくなら中途半端な覚悟ではすぐに嫌になるゲームだ。

俺は前世の経験もあるので耐性は高いが、同年代の子供がやるには余りにもクロスブーストというゲームは難易度が高い。

まず、操作難易度が高く覚えづらいし、公式では教えてくれないテクニックも多い。

俺もアメキャン?とか中途半端にしかできんし、虹ステ(連続回避)合戦なんか勝ったこともない。

だが、覚えられれば既に操作系とシステムが完成されてるゲームだ。多様な戦術やコンボを行える。

 

「古き良き初代ガンダム。Fooo!DQN(ドキュン)砲が堪らねぇ!」

 

「きゃ、キャラ崩壊しとる…!?」

 

誘導が強めの射撃CSでダウンと大ダメージを取っていくのはたまらねぇなぁ?

とはいえ、クロスブーストは2on2バトル。

相方次第で勝ち負けが大きく左右されるゲームだ。

 

「ナイス相方ぁ!」

 

相方のAGE-3が、狙っている(シャアザク)の近くにいたオーヴェロンを射撃でダウン取ってくれたので、その間にガンダムに溜まっていた覚醒を切る。

覚醒とは一種の強化状態で、とにかく強い状態だ。

覚醒を活かせるか活かせないかで勝敗にも影響が出る。半覚(ゲージ半分)は正義!

カジュアルマッチなので多少のガバは許してもらえる(それは甘えだよ!)のだ。現に相方、抱え落ちしてるし。

 

【僕が一番ガンダムを上手く使えるんだ!】

 

そんな台詞と共にビームライフルとバズーカ連打。

まあ当たるはずもなく、ステップとブーストで回避される。

だが相手が盾したので、横から割り入って覚醒技をブッパ!

 

「ラストシューティングッ!」

 

かちあげられたシャアザクが、何故か中破してるガンダムからのトドメの射撃で撃墜されゲームセット。

 

【ええい!連邦のモビルスーツは化け物か!】

 

リザルト画面はとっとと飛ばして、テンションアゲアゲで次のゲームに進むぞぉ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれぇ、おかしいね……」

 

いつの間にか財布にあった野口さんが一人消えてた。

時間もいつの間にか6時になりかけてる。

うちの親は夕飯までに帰っていれば、門限に関してはとやかく言わないのだが…。はてさて、5時くらいには終わらせようと思ってたのになぁ?

 

「な、何故!?銀プレ(中佐)なのに私より普通に強いんでウィスゥ…!?」

 

「相方ゲーだからなんとも……」

 

「ウィスパーの運がなかっただけじゃな」

 

「ちくしょー!」

 

ウィスパーとも対戦したが意外と盾とかステップをあんまりしないんだよね。

機体もデュエルガンダムだったり、ゴッドガンダムだったり……中の人繋がりにしては余りにも露骨過ぎません?

 

「ええい!妖怪だな!妖怪の仕業だな!」

 

それはとにかく、絶対に何かはいる!

俺もやり過ぎる時は時折あるが、最低限5時ぐらいにはやめているつもりだ。

妖怪の仕業としか思えねぇ!!

 

「ケータ君!それを妖怪のせいにされても困りますよぉ!?そもそもそんな事をさせる妖怪なんて――」

 

「あ、いた」

 

「いるんかい!?」

 

器用に空中でコケるウィスパー。

妖怪ウォッチのサーチライトによって現れた妖怪は2体。

貝のような奴と蝶のような妖怪が、何やら明らかに良くなさそうな妖気を、ここら一帯に振り撒いている。

現に、俺がプレイしている時からやってた人達の面々がほとんど変わってないし……ってアレ?

あのおじさん、身体が犬…!?

 

「えーと、アレはぜっこう蝶!隣の貝みたいな奴ははらわシェルでウィス!」

 

ぜっこう蝶は妖怪パッドなしで言えたが、はらわシェルはパッドを見て教えてくれた。

まあ、及第点。7点。

 

「わたしは6点じゃな」

 

「いつの間に点数を付けられるようになってるでウィス!?」

 

ゴホン、とウィスパーは咳払いして気を取り直すと2体の妖怪の説明を開始する。

 

「ぜっこう蝶は妖怪不祥事案件、【あの人特に良いことなかったはずなのにすごく絶好調だよね〜】なんてことを起こす妖怪でウィス!はらわシェルは【あの人、気前良くお金ばら撒くよね〜】を引き起こす妖怪でウィスね!」

 

「となると、その2つの効果が混ざって、ゲームに熱中させて気前をよくし、お金の消費を考えなくさせるようになってるってことか…!……よし、吹っ飛ばす!」

 

さて、あの妖怪を倒すのに丁度いい妖怪はいるだろうか……

ジバニャンは……ぜっこう蝶に取り憑かれて変になりそうだし、メラメライオンは余計にこの蒸し暑いゲームセンターが暑くなるだろうな。

となるとここは……

 

「ジミー、君に決めた!」

 

妖怪メダルをセットオンしてジミーを召喚。

薄い影みたいな忍者、ジミーが出てきた。

 

「ジミー!頼むぜ!」

 

「分かったよ、ケータ…!」

 

背負っている刀を抜いて、影に潜むジミー。

あれ?動きがもうカッコよくなってる…!?

 

「ぜっ…!?」

 

刹那、ぜっこう蝶の羽が切り刻まれ一気に体力が削られたのだろう。

妖怪の体を形作る妖気が霧散して魂だけになる。ゲームでいう、HPがゼロになった妖怪のあの状態だ。

そして俺が瞬きしたのそ刹那の一瞬で、ジミーがカッコよくはらわシェルを一刀両断。

上と下の殻と泣き別れして退治された。

 

「ケータ!勝ったよ!」

 

「……す、すげぇ!ジミー!お前は俺の最高の友達妖怪だ!」

 

ガシッ、とジミーと握手。

心の友だと俺はこの日、そう決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ、最高の友達妖怪……ジミーが……いや、まだ恋人の枠があるのじゃ…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

百鬼姫(モモカ)の描く未来はやってくるのかは、まだ分からない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





<ジミー
いつの間にかジミーに可能性の獣を感じた駄戦士によって超強化された。
ステータスは既に進化先のカゲロー並に高く、進化手前。


<クロブ
バンナ◯製のガンダムのお祭りゲーム。
お祭りゲームならある程度、良作作れるのにヤケに海外進出とか意識高い系やってるから絶賛、ガンダムブランドを使い潰してるポンコツ企業が作った良作ゲーム。
まあ、つい先日、サービス終了したんですけどね…(えっ)


<ぜっこう蝶&はらわシェル
作中内で説明した通りの事象を引き起こす妖怪。
ゲームセンターにコイツ等が潜んでいそうですなぁ……尚、妖怪ウォッチ2ではぜっこう蝶が必要になるクエストがあった。


<ゲームセンター
正式名称【ピコピコランド】。
とはいえ、今回はゲームセンターと呼んだほうが分かりやすいので今回は出なかった。


<ジバニャン
昼寝し過ぎていつの間にか夜になってた事に驚いてたとか。
小腹にはチョコボー、夕飯もチョコボー。


<百鬼姫
ちょっとピンチな百鬼姫。
ジミー次第でバッドエンドにもハッピーエンドにもなる……かもしれない。


<ウィスパー
主人公に惨敗した。
「アーバレストがあれば…!」とか言ってるが、それはガンダムじゃない。カッコいいけどガンダムじゃないから参戦はないです。


読了ありがとナス!
ちなみに僕はマキオン勢です()
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