大体は妖怪のせいにできる世界に転生したんだがとりあえず冒険する   作:単眼駄猪介

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割とマジレスなサブタイトル。
死んでるとはいえ、一つの人格を持った妖怪同士を命を混ぜるって普通にヤバいって()

その点、やぶれかぶれ院長って独自に合成妖怪作ってるわけだからまさにマッドですよねぇ……
でもその後の話は泣けるもんだよ…

ちなみにXやってます。(今更)
まあ、ハーメルンでも独自に通知してくれたりするからフォローしてもしなくても変わらんから皆様のお気持ち次第ですね…

まあ、そんなことはさておきほんへです



寺で合成って倫理的にどうなのよ

 

 

 

 

 

ゲームをやったことのある方々なら妖怪合成という強化方法を知っているだろう。

正天寺という、団々坂にある寺で和尚に頼めば無料でやってくれるのだがゲームならいざ知らず、この世界は現実世界(リアル)だ。

 

「アリなの?」

 

「アリなのじゃ」

 

落とした水筒を拾ってあげたノガッパという可愛らしい妖怪の恩返しにと、正天寺を紹介してくれたのだが本当に妖怪を合成する場所になってるとか思わないじゃん。

そして何度か顔合わせしてる和尚さんは「ヨシ!」と言ってるし、疑わしいが合法なのだと信じることにしよう。

 

「へぇ……私も強くなったりするんでウィスかね?」

 

「試してみるかの?」

 

なんかノリノリの和尚さん。

久しぶりに腕を振るえるわい、なんて言ってるけど本当に大丈夫なんだよな…?

 

「ケータ、心配するな。妖怪ワールドでは合成は強くなったり、本来の姿になるのに必要な技術なのじゃ。それを習得できる人間は少なく、妖怪だけでやるには妖力の消費が激しいのじゃ」

 

「へぇ…」

 

百鬼姫がそう説明する。

まあ、確かにカブトさんとヨロイさんが合成でゲンマ将軍になるしテキストにも二人はお互いの片割れを探しているらしいから確かに必要なのだろう。

 

「きえぇぇぇぇ!!」

 

いつの間にかウィスパーが合成されてた。

和尚さんは奇声をあげているが、本当に合成に成功するのだろうか。

いや、そもそもウィスパーの事だから変なことになるのはお察しというやつだろうか?

事実、ウィスパーはまん丸ボディを更に膨らませたような状態になっていた。

どこか栗の甘い匂いがするのは気の所為……ではないな!?

 

「和尚!?一体なにと合成したんです!?」

 

「栗じゃ。一番親和性が高かったからの」

 

合成には成功したようだが、何やらウィスパーが我慢したものを吐くかのような体勢に……

 

「うぃ……ゲプゥゥゥ!?」

 

「ぎゃっ!?」

 

「息をかけるでない!フンッ!!」

 

百鬼姫がつむじ風の妖術でウィスパーの吐いた何やら臭そうなゲップを吹き飛ばし、ウィスパー本人も吹き飛ばす。

でもこれで良かったのだろう。

でなきゃ、下手すれば某幽霊退治屋の方々から訴訟されかねん。

 

 

 

 

 

 

とりあえず、合成に関しては頭の隅に置いて話を進めるとしよう。

 

 

 

和尚さんが言うには、ここ最近、奇妙な妖怪が出没しているらしい。

色を無くしたような白黒(モノクロ)の妖怪達が悪意を持って人間に取り憑いたり、直接危害を加えようとしたり、悪戯ではすまされないレベルになっているらしい。

 

「なにやらとんでもないことが起きているみたいでウィスね」

 

「戻ってきたんだ…」

 

「なんで残念そうなんでウィス!?」

 

「いるとうるさいからニャン」

 

「んだとジバ公!?」

 

……とにかく、さくらニュータウンに異変が起きており、これを解決できるのは妖怪ウォッチを持つ者だけだと和尚さんは言う。

まあ、和尚さんでも良く見ないと普段はそこまで見えないというのだから俺がやらなきゃいけないんだろう。

それは想定していたから無問題(モーマンタイ)だ。

問題はどうやって解決するかだ。

流石に過程までは覚えてないから道標が必要だ。

そこで登場したのはりゅーくんという妖怪。

頭に乗せた水晶玉は未来をある程度見通せるらしく、水晶玉が示す先にはおつかい横丁の廃病院があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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さて、廃病院【かげむら医院】にやって来たが子供が肝試しにやって来る事以外、誰も来ることのない病院だ。

何故なら怪奇現象が多く起きることで有名な場所で、大人は近付こうとしないし、かつてのかげむら医院を知る老人達は口一番に「あの病院は呪われている」と揃っていうのだ。

そんな所に、俺は百鬼姫とウィスパー、ジバニャンの四人で潜入している。

経年劣化で壁が崩壊してる場所があったので、そこから簡単に入れたし結構ガバガバだった。

 

「雰囲気ありますねぇ」

 

「呑気だニャンね…」

 

ウィスパーが何やら呑気に構えているので「じゃあ先に行って安全を確認してくれ」と言ったら大急ぎで俺にへばりついた。

怖いのか怖くないのかどっちかにせぇよ……

 

「フム……確かにこの病院はあまり良くない妖気で満たされてるの。ケータ、何が起きるか分からん。わたしの近くにいるのじゃぞ」

 

「分かった。とりあえず虱潰しにまずは一階を捜索するぞ」

 

彼女の言う妖気を振り撒く妖怪。

恐らく、りゅーくんがこの廃病院を示した意味はソレを倒すことだろう。

だがしかし、常識的な考え方では簡単に妖怪の手玉に取られることを失念……いや、考えもしなかった俺はアッサリと手術台に縛り付けられる事になった。

本当にあっという間だ。

 

「ケータッ!!」

 

「まずい…ッ!」

 

後ろから突撃をかまされ、手術台に強制的に乗せられたのだ。

しかもそれを動かしているのは妖怪。

名前は……確かみちび鬼だっけか?

拘束具によって身動きが取れない中、手術室に連れて来られた俺はそこで異様な姿の人……いや、人だった妖怪を目撃した。

 

「健康診断に……ご案内〜♪」

 

「良くやったぞ、みちび鬼。さあ、私の目指すもののため!サンプルになってもらうぞぉ…!」

 

ヤバイ、ヤバイヤバイ!

ナイフの煌めきがやけに目を引く。

このままじゃ本当に腹を裂かれて死ぬ…!?

 

「させん!」

 

「ぐわらば!?」

 

突然、手術室へ入るための唯一の扉が蹴り破られ、やぶれかぶれ院長が吹き飛ぶ。

百鬼姫達がその後を追うようにやって来て、拘束具が外される。

 

「大丈夫か!?ケータッ!」

 

泣きそうな顔で俺の無事を確認したモモカが俺に抱き着く。

妖怪という、人間とは全く違う存在の筈なのに……温かい。人間のように温かなぬくもりを感じた。

 

「……ああ。大丈夫だよ、モモカ」

 

「ケータきゅぅぅん!」

 

「オレっちがいながら不覚を取ったニャン…!」

 

ウィスパーとジバニャンも抱き着いてきて一気に暑苦しくなるが、俺は嬉しく思った。

大切に思ってくれる人がいるって、こんなにも嬉しいことなのか……

 

「ええい!私の邪魔をするな!」

 

「それは無理だな。オレには守らねばならないものがある。それにお前は不要だ…!」

 

「ならば……【おだい死に〜!】」

 

「フンッ」

 

やぶれかぶれ院長(ウィスパーが教えてくれた)の必殺技なのだろう、毒々しい見た目の気体が龍のマフラーをつけた青年に襲い掛かるが彼の起こした嵐の妖術でかき消す。

 

「なっ!?ならば【ココロチェンジ】ッ!」

 

「わたしが受ける!」

 

「なに!?妖力が!?」

 

青年の前に躍り出たモモカが取り憑かれる。

が、何やら強化されたようで妖気に対してそれほど敏感ではない俺でもビンビンと高まっているのを感じた。

というか、ウィスパーが言うにはSランクのモモカと長くいる影響で俺も妖力に多少目覚めかけているらしい。

だから感知もできるんだとか。

それはとにかく、青年とモモカによってやぶれかぶれ院長はボコボコにされて散るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、マフラーの青年は何だったのだろうか?

何やら意味深に俺を見ていたが、何も言わずに去ってしまったから分からずじまいだ。

とりあえず、夕方になって帰らなきゃいけないので報告は明日になった。

 

 

 

 

 

だが帰宅後、遠い記憶の狭間から彼のことを思い出した。

名前はオロチ。

モモカと同じSランク妖怪で、かなり強い妖怪だ。

 

敵にならなくて本当に良かったぜ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





<ノガッパ
河童の仲間らしい。でも現代チックな河童で、皿は特殊なコーティングで潤ってる時間が長くなってるとか。
刀を持つと強くなるけど、レベルアップによる進化なので一体どこから刀を持ってきたのか……
水筒を拾ってくれたお礼に友達契約もしている。
ちなみに水筒の使い道は頭の皿を濡らすのと普通に水分補給だろう。


<正天寺の和尚さん
妖怪の合成やら3以降には(こん)へんげを習得している和尚さん。
聖職者のはずなんだけど、妖怪合成って本当に大丈夫なんです…?


<りゅーくん
無印のキーマン。ガチでコイツいなかったら原作主人公は詰んでたかもしれない(うろ覚え)
ちなみに自分自身は占えないので、例えレベルがMaxになろうと龍神玉と合成しなきゃいつまでも龍に成り上がれない可哀想な龍である(?)


<某幽霊退治屋(ゴーストバスターズ)
まんまそのままである。というかゲームのバスターズも大体この映画を元ネタにしている。
古い映画だが今でもしっかり通ずる面白さがあるので、一回だけでも観てみてはいかがだろうか?


<やぶれかぶれ院長
後々に分かるが結構人間臭いマッドサイエンティストの妖怪。
妻と息子がいるが、別居してそのまま生き別れている。
結構ボスとしてはギミック一杯で、余裕かましてると負ける可能性が高いので注意。


<百鬼姫
のろいのおはだがあるので取り憑かれるとステータスがアップする。ココロチェンジは混乱状態にさせるのだが、主人公へのラブパワーでレジストしてるので実質強化されてる。
頑張る女の子は可愛いですね、ナナチ(えぇ…)
スキルとして表記するなら【のろいのおはだ・恋】になるかな。無論、効果は本家の上位互換。取り憑かれるとステータス大アップに混乱系のデバフは無効化される


<オロチ
みんな大好き中二病が喜ぶ妖怪。
カッコいいだけでなく強いのだからそりゃ人気出ますわ。尚、無印では妖術が強いという後続作とは違うステータス。
尚、無印では主人公が弱らせたミツマタノヅチを無言で倒しているのだが本作では出番を奪われたのでヒッソリ主人公の事をストーキングしてたりする



勝手にQ&A

Q、百鬼姫は主人公に惚れてますね?(圧)

A、YES。普通は妖怪相手にするって物怖じしたりマトモに会話できないだろうに、普通に会話したり悩み事解決してくんだから妖怪にモテない方がおかしいって


Q、未来のナツメはどうなるの?

A、尊い犠牲となりました()
でも、半妖の夜叉姫みたいな立場になるから割と面白そうな展開になりそうなのが困る。まあどのみち4以降は知らないので、彼女が活躍する所は残念ながら見れないです


Q、じんめん犬は報われるんですか?救いはないんですか〜!?

A、(多分)ないです


Q、主人公は百鬼姫のこと好きなの?

A、好きだけどあくまでも推しとして今は抑えている状態。人間と妖怪の問題とか色々考えて戸惑っているのもある。
後一押しあればくっつけれるけど、無印では友達以上恋人未満で終わる予定。


読了、ありがとナス!
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