大体は妖怪のせいにできる世界に転生したんだがとりあえず冒険する   作:単眼駄猪介

8 / 36

露骨なターミネーターなんだよなぁ(ネタバレ)
アニメの万能解決妖怪(必ず成功させるとは言っていない)の登場です。例によってオリ回です

そして誤字報告してくれた兄貴姉貴達、ありがとナス!

うかつ過ぎて誤字ってることにも気付いてないのかワイ…




未来からの刺客キチャッタ…

 

 

「ん〜!やっぱりチョコボーは美味いニャン!」

 

やぶれかぶれ院長との対決の次の日。

和尚さんにはいつの間にかウィスパーが連絡してくれていたらしい。

結果を受けて和尚が改めてりゅーくんが占ってもらい、出た次のヒントは工事現場とキュウビという妖怪。

 

そもそもキュウビにどうやって会えば分からんし、恐らく本来はクラスメイトと会話してヒントを得たり、クエストをやっている最中に見つけるのだろう。

だが、ゲームはゲーム。

所定の場所に朝から彼女、彼らがいるわけじゃあるまいし実際にそんな人がいたら恐怖である。

アニメじゃないんだからさ?

 

「ああぁー!私のチョコボーを取るなこのジバ公!?」

 

「さっさと食べないウィスパーが悪いニャン」

 

「フム、チョコボーは確かに美味いの」

 

だからというわけじゃないが、今日は家でゆっくりお菓子を食ってた。

既にお昼を過ぎ、朝日が傾き始めている。

 

「イチゴ味は頂きぃ」

 

「……オレっちはチョコボー、イチゴ味なんてただの邪道ニャン、イチゴ味は…!」

 

「うん、美味しい」

 

「……ガクッ」

 

サクサク食感でこりゃかつては人気の商品だった訳だ。

ああ、勿論そのことは前世の話だ。

シンプルなお菓子だが都会なんかにはあまりなかったチョコボーの類は妖怪ウォッチが放映され、作中内でもよく出るようになった辺りから製品化されていた。

人気が低下した今でも探せばあるとかないとか。

イチゴ味をサクサクと食べながら普段、襖の奥に入れてるゲーミングPCを引っ張り出す。

 

「おや?それは?」

 

「ゲーミングPC。というか、CS(コンシューマ)機一式だね」

 

PS4から父が使っていたPS2やWiiなんかがところ狭しとある。

襖1個分のスペースを使う大きさといえど、引っ張り出すときは慎重にだ。

机においていある椅子をゲームデスクの方に移動させ、今日のお目当て、PS3を起動させる。

 

「よっしゃ、ACV(アーマード・コアファイブ)やるかぁ!」

 

そんな良い所で良くないことは起きるもので、突如ジバニャンの真横に光り輝く穴が生まれる。

 

「ニャンだぁぁ!?」

 

「なんじゃ?なにやら妙な妖気を感じるの」

 

光から現れたのは猫型ロボット。

無論、青いたぬ……ゴホン、猫型ロボットではなく無骨な配色で実にメカメカしい。

その姿はまさにジバニャンに瓜二つで……

 

「ジバニャンならぬロボニャンってか?」

 

「そぉれは安直過ぎでウィスよぉ」

 

「そうだ、ワタシはロボニャン!未来からやって来た!」

 

「マジかい!?」

 

ウィスパーのツッコミが炸裂するが、ロボニャンはそれを無視してジバニャンに体を向ける。

というか、最初から視線はジバニャンに向けられていたな。

 

「過去の私よ、今からお前を改造する!」

 

「ニャ!?」

 

「これからの戦い、私のようにならなければついていけない!未来では過酷な戦いが待っているのだ!」

 

だからここで改造する!、とでも言うかのように背中からドリルや異様に威圧感を感じるデカいサブアームやレーザーを放ちそうなものまで展開されている。

 

「きゅ、急に現れてそんニャ滅茶苦茶な事を言われましても…」

 

「私に勝てたなら改造は免除しよう……だが、負けたなら問答無用で改造する!」

 

「そ、そんなのあんまりだニャン!?」

 

「ちょ、戦うにしてもここではやめてくれよ!?」

 

慌てるジバニャンと俺の絵面は滑稽なんだろうなぁ、なんて思いつつ場所を変える為に外に出る準備を開始する。

はぁ……ACはお預けかぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手っ取り早く近所にあるさんかく公園で決着をつけてもらうことにしたが、ジバニャンはかなり不利だろう。

なんせ、相手は鋼鉄?の体。

ジバニャンの必殺技【ひゃくれつ肉球】では碌なダメージを入れられないだろうし、かといって不慣れな火花の妖術を使っても下手したら暴発だろう。

というか、ロボニャンは属性的に火は軽減されそうなんだけど、どうなんだろう?

それを知ることはできないが、眼の前の勝負がかなり目に見えている事なのは確かだ。

 

「なあ、ロボニャン。何かしら君にハンデを与えても良いか?」

 

「フム、確かに未来の!技術を使った私を相手に過去の私では相手をするのは難しいだろう。ケータ、君の好きなようにハンデを私に負わせるといい」

 

「うーん……なら、移動禁止。移動したら君の負け、それで良いか?」

 

「了承した」

 

……本当に未来のジバニャンなんだよな?

いくらロボになったからといって、ジバニャンらしいところが一切ないのは……色々寂しいものを感じる。

 

「モフれないの残念だなぁ…」

 

「ヴッ」

 

「さりげなくダメージ入れてるでウィス……」

 

ええぇ……?(困惑)

 

「それなら…なんとかなる筈ニャン!ケータの友達として、何としてでも勝つニャン!」

 

「ガガッピー……さあ、来い!過去の私よ!」

 

「くらえー!ひゃくれつ肉球ー!ニャニャニャニャッ!!」

 

「初手から必殺技でいったぁぁ!百鬼姫さん、これをどう見ます!?」

 

「ふむ、焦りからくる攻撃じゃの。戦いとは冷静な方が勝率が高くなるというのに…」

 

「いや、なんで実況してるの」

 

流石にコレにはツッコませてくれ。ジバニャンの未来がかかってるのに呑気に実況は友達としてアカンでしょ。

ギャグだから許されるのかもしれんけどさぁ……

 

「効かないな!【ロケットパーンチ】!!」

 

「ニャア゛ー!?」

 

呆気なく腕から射出されたロケットパンチに吹き飛ばされるジバニャン。

しかし、彼の根性はこんなものじゃあない。

 

「まだまだぁ!くらえニャー!」

 

「あぁ!?私の妖怪パッドがぁ!?」

 

何故かハラマキから取り出したウィスパーの妖怪パッドやチョコボーの包装を投げるジバニャン。

ハラマキに一体何を入れてるんだよ!

 

「そんな柔なものでは私を倒すことはできん!」

 

ロボニャンがそう言うのと同時に口からビームを吐き出す。

それに転がって回避するジバニャンだが、尻尾が少し焦げたらしい。

 

「あちち……!?」

 

「私の頭がぁー!?」

 

ウィスパーは頭のソフトクリームみたいな所が焼かれて無くなってたが俺はそれを無視してどうにかジバニャンの手助けができないか考える。

半ばやぶれかぶれだが、この方法ならば少しはダメージを入れられるのでは…

 

「ジバニャン!アレだ!アレ!」

 

「ニャ…?」

 

口頭でハッキリ伝えたらロボニャンに手助けしたと思われるかもしれんから、ジェスチャーでなんとか伝えられないか試行錯誤する。

それもかなりグレーな行動だが、本当にロボニャンが未来のジバニャンであればそれくらいは見逃してくれる……と思いたい。

 

「ニャァ……何をしたいだニャン…?」

 

ジェスチャーでなんとか教えようとするが駄目だ。

ロボニャンも何をしているのかとこっちを見ているが構わず、俺はホースで消化する真似や水を飲む真似をしてみる。

何度がやってなんとか理解できたのか、ジバニャンがハラマキから風船を取り出して(何故!?)公園の水道で水風船を作る。

 

「これニャら倒せるニャン!」

 

「ふっ、水ごとき未来の技術で完全な防水対策が――」

 

「えーい!」

 

「フガッ」

 

あ、口の中に入った……

するとどうだろう、急に爆発を起こし、ロボニャンが機械的な女性の声で説明し始める。

 

「体内に水が侵入したことを検知。爆発・エラーによる周囲へのの危険性を考慮し、強制シャットダウンを開始します」

 

なんだかロボニャンに罪悪感が湧いたな……

ジバニャンも同じなのか、心配そうにロボニャンを見ているがモモカが笑みを浮かべながらジバニャンに「ナイスファイト」と声をかけた。

 

「なんにせよ、お主の勝ちじゃよ。ジバニャンよ」

 

「……そうニャンね。オレっちの勝ちだニャン!」

 

この後、無事にオートリペアされて復活したロボニャンは妖怪メダルをくれた。

もしも、不甲斐ない様子を見せるなら改造しに来るぞとジバニャンを脅しつつ。

 

「さあ、帰ろうか。みんな」

 

「ニャン!」

 

「行きましょう、ケータ君!」

 

「すまぬ、わたしは少しロボニャンと話してくるぞ」

 

「分かった。気を付けて戻って来てね」

 

「わ、わたしはケータより圧倒的に強いのじゃ。心配せんでいい…!」

 

照れてるモモカ可愛いなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロボニャン。未来について少し教えてもらっても良いかの?」

 

「フム、少しばかりなら問題ない。だが本来あるべき未来を変えないためにも答えられないものもあるがな」

 

「構わぬ。それで、その、わたしとケータは……」

 

「ハアァ……(深いため息)未来でもよろしくやっているぞ。当時の私はガラにもなくその度にコーヒーを飲んだものだ」

 

「こ、子供とかは…!」

 

「二人いるぞ」

 

「おっほ…!?」

 

「こんなところで興奮するな…」

 

「い、いつ結ばれているのじゃわたしとケータは!?」

 

「それは言えない。そういうのは知らない方が格別に嬉しいものだろう?」

 

「くっ……!ジバニャンのくせに良いことを言いよる…!」

 

「……他に未来では何が起きるのかとか聞かないのか?」

 

「なにかとんでもないことでもあるのかの?」

 

「まあ、かなり……多いかもしれん。異世界に行ったり、一つの街を救ったり、過去に行ったり色々とあるな。ああ、だが細いことは言えないぞ」

 

「……ならばケータの妖力が目覚め次第、鍛えるしかないかの」

 

「それが良いかもしれん。それが未来に良い影響をもたらすかは運次第だが」

 

「機械が運次第と言うか!フハハッ!」

 

「一応、私は機械になってもかつてのジバニャンだ。そういう事は言うさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





<ロボニャン
アニメではケータがジバニャンの次によく頼るロボ妖怪。
妖怪なのにロボとは……?まあそれはともかく、ロケットパンチやら何やらとんでもメカニズムでチョコボーを製造するヘンテコロボだ。
漫画版の設定、ストーリーを混ぜていたりする。


<ジバニャン
今回、頑張ったご褒美にチョコボーを多めにケータから貰ってる。俄然、やる気が出るものでレベル50くらいになってる。
カンストしたら?ジバニャンSになる(多分)


<百鬼姫
ほぼ結ばれることに確定していることに喜んでたりするが、未来は不安定なので過信は禁物なのだがロボニャンは深いため息しかつけなくてその事は言ってない。
お疲れ様です、ロボニャン


<主人公
モモカのスパルタ特訓が待ってることなんて知らない呑気な主人公。
独自解釈による犠牲とも言えるが元々お前の祖父からして普通じゃないだるぉ!?


<ウィスパー
今回、頭が焼かれたが無事にソフトクリーム頭は復活した。


<ACV
巷で人気なアーマード・コアの過去作。
作者の初ACだったりするが、当時はよくわからないで動かしてたのでストーリーとか無視して初期ステやその次くらいのステージで遊んで止めてた。


読了ありがとナス!
割と成長したケータの可能性の世界として、人理救済とか異世界転移とかしててもおかしくないと思うんよね()
でもまあ、ちょっと盛りすぎたかなぁ?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。