続きのバトル物はまだ途中ですので、気長にお待ちください。
今回の話は2人のデートとはちょっと変わってます。
それではどうぞ!
イベントで購入したグッズを持ち帰る為に天音は自宅へと戻ってきた。
レッカ「魔法少女狩りをする構成員と戦った?」
天音はレッカに、今回エノルミータが襲撃してきたことと、魔法少女狩りをするロコムジカとルベルブルーメに会って、戦闘した事を伝えた。
天音「うん、2人とも星の痣が3つあったけど、苦戦はしなかったよ。自身の能力に頼りすぎてるようだった」
天音はイベントで買ったグッズを袋から取り出し、空いている棚に飾っていた。
レッカ「どんな能力だった?」
天音「ロコムジカが自身の声を衝撃波に変える能力で、ルベルブルーメが影を操る能力。前者は命中精度に難があって、後者が攻撃能力を持ってないぐらいかな」
ストラップやしおりに関しては机の引き出しにしまっている。
レッカ「なるほどね。とにかく連戦お疲れさま」
天音「………まだだよ」
天音が突然真剣な顔になり、手を止める。
レッカ「まだって?」
天音「帰る途中、私を尾行する人達がいた。一応煙玉で撒いておいた」
レッカ「忍者か君は…相手はライフイーター?」
天音「ううん、魔力は感じられなかった。」
レッカ「新たな勢力かな…」
天音「私を探しにまだ町を徘徊してると思う。今度は相手に接触するよ」
レッカ「それは危ないよ」
天音「あのまま放っておいたら、私をおびき寄せるために他の人達を巻き込みかねない。それなら早めに仕掛けるのがいい」
天音は例えリスクが大きくても他者の安否を優先する。
それは天音自身が思い描いた正義を体現してると言うべきだろう。
そうでなかったら、彼女はトレスマジアを…マジアマゼンタを好きになんてならなかっただろう。
レッカ「…………分かった。それなら僕も一緒に行くよ」
天音「レッカ、戦えないけど大丈夫なの?」
レッカ「分かってるでしょ?僕は機械妖精だよ。ハンターのサポートは任せてよ」
天音「……………うん。当てにしてるよ」
代わってここは商店街。
ここにやって来たのは、かなたとはるかだった。
はるか「活動が終わった後にデートを誘ってくるなんてびっくりしたよ」
実ははるかことマジアマゼンタ、イベントライブ終了後にかなたことマジアクリスタからデートのお誘いを受け、少し戸惑うも、アズールとサルファが後片付けをすると気を遣ってきたため、マゼンタは甘えてクリスタとのデートの誘いを受けたのだ。
かなた「はるかだけまだデートしてないし、仲間はずれにしたくなかったから…他に予定あった?」
はるか「ううん、とても嬉しいよ」
かなた「それはよかった。じゃあまずはいつもの場所へ行こう」
はるか「うん!」
かなたとはるかは目当ての店に向かうために歩いて行った。
一方仕事を片付けた小夜と薫子はゴーマと一緒にはるかとかなたのデートを見守るため、後を追っていた。
ゴーマ「まさかはるかに直接デート誘うなんてな。かなたはホントにいい奴だよ」
薫子「そやな、デートしたのはウチと小夜だけやしな」
小夜「かなた君にとってはるかとのデートは久しぶりなのかもね」
ゴーマ「さて2人は…お、いたぞ」
ゴーマはどこかの店に入るはるかとかなたの姿を見つけた。
入った店の看板には、土屋と書いてあった。窓側から見ると、1人の客がスパゲッティを食べていた。
小夜「初めて見る店ね…」
薫子「ウチはそこのメニューしか見てへんが、2人はこの店の定番メニューを食べに入ったんやろな」
ゴーマ「定番メニューって?」
薫子「かっとびキノコの和風パスタや」
小夜「………………なるほどね」
はるかと言えばキノコ。
キノコに関しては右に出る者はいない。
はるかの事だから定番メニューを頼むのは間違いないだろう。
ゴーマ「ネーミングからして親近感を感じるな。お?ぶっちぎり納豆のスパゲッティもあるぞ?」
小夜「納豆の?」
ゴーマ「少し雲行きが怪しくなってきたぞ」
薫子「納豆は天音の好きな食べ物やろ?かなたとは関係が…」
ゴーマ「それがあるんだよ。昨日の夕食、かなたは納豆ざるうどんを食べていたぞ」
薫子「な!?」
あのかなたが納豆系の料理を食べていた。
その事実に驚く小夜と薫子。
小夜「それってどういう…」
ゴーマ「かなたの話じゃ、遠くへ引っ越してから天音のススメで納豆料理をよく食べてたって言ってたな」
小夜「な!?」
薫子「に!?」
思わぬ情報を聞いてしまった2人。
流石に気になったのか、別の窓側から店内を覗き込もうとした。
するとはるかとかなたの姿を見つけた。
既にテーブルには注文したパスタ料理が置かれていた。
はるかの方はキノコ尽くしのスパゲッティ。
かなたは乾燥した納豆と小ネギを添えたスパゲッティである。
薫子「納豆頼んどる!?というかかなた、空気読めや!」
小夜「環家の人って、納豆好きなのかしら…」
驚愕してる2人とは別に、店内ではるかとかなたは互いに頼んだパスタ料理を食べていた。
はるか「かなた君も納豆食べるの?」
かなた「うん。天音に進められてから最近はよく食べるようになったんだ」
はるか「天音ちゃんが…」
環かなた…実は小学生時代、はるかと一緒だったころはキノコ料理を食べていたのだが、天音のススメで最近は納豆料理を食べるようになっていたのだ。
はるか「かなた君、そのパスタ、私にもくれる?」
かなた「いいよ。すみません、取り皿1枚お願いします」
かなたは店員から取り皿を貰い、納豆のパスタを盛り付け、はるかに渡した。
はるか「ありがとう。いただきます」
はるかは納豆のパスタをフォークで巻いて、口に入れた。
すると次の瞬間、はるかは体に電流が走るほどの衝撃を感じた。
はるか「………お……美味しい……!」
かなた「うん、ホントに美味しいんだよ。前に食べてたかっとびキノコの和風パスタはとても美味しかった。けどこの納豆のパスタは更に上の美味しさだった。ネットのつぶやきにもかなりの好評ぶりで書かれてたし、何より天音もつぶやきで太鼓判を押すほど。キノコパスタを抑えての人気ぶりなのも納得だよ」
かなたの説得力のある感想ではるかはグロッキー状態になる。
何より天音の推しが決め手となった。
はるか「…天音ちゃんに…負けた………」
かなた「どうしたの、はるか?」
燃え尽きたような感じになってるはるかを気遣うかなた。
ゴーマ「流石に仲違いに発展する様子は無さそうだな」
小夜「キノコ好きのはるかを納得させるなんて…」
薫子「天音…はるか以上に食べ物への執着心あるな…」
「あの…ご注文の方は…?」
遠くの席に座っている小夜と薫子、ゴーマが2人の様子を見守る中、注文を待っている店員は浮いていた。
食事を終え、店を出た2人。
はるかだけテンションが下がり気味になっていた。
それに気付くかなたは元気づけようと声をかけようとするが、ここでチラシ配りの人から1枚のチラシを貰う。
かなた「……本日開店…キノコ博覧会?」
はるか「!!?」
反応したのか、かなたの持ってるチラシを掴み、内容をガン見し、読み上げた。
はるか「全国のキノコが大集合…星3つシェフ監修の絶品キノコスパゲッティも登場…」
かなた「いいねこれ。はるかの為の博覧会だねぇぇぇ!!!??」
はるか「行こうかなた君!キノコの素晴らしさをもう一度教えてあげるから!」
スイッチが入ったのか、はるかは目を輝かせながらかなたの右手を掴んで博覧会へ走っていった。
小夜「走っていっちゃった…」
薫子「このチラシでスイッチ入りよったな」
ゴーマ「早くかなた達の元へ向かうぞ」
同じく店を出た小夜、薫子、ゴーマも2人の後を追う。
一足早くはるかとかなたはキノコ博覧会にたどり着いた。
建物自体はスポーツジムだったものを改装した作りになっており、入り口のゲートの屋根には、たくさんのキノコがお皿に乗ったモニュメントが飾られていた。
入り口付近には、たくさんの客が人混みのように溢れていた。
博覧会自体は初日フリーパスな為、ゲートは開放されてるものの、館内に入れるまでは結構時間が掛かるだろう。
はるか「うわぁ…凄い数」
かなた「結構掛かりそうだけど、並んで待つしか無いね」
はるか「うん」
2人は最後尾に並んだ。
そして次第に2人の後ろからたくさんの客が並びに来た。
既に客達は外門まで並んでおり、2人の視界からは最後尾の客が見えなかった。
かなた「もう少し遅れてたらかなり時間掛かってたかも」
はるか「そうだね」
一方、小夜、薫子、ゴーマは遅れてしまい、今日の限定入場者数を越えてしまっていた為入れなかった。
小夜「出遅れてしまったわ…」
薫子「まああの2人なら大丈夫やけど…」
小夜「そうだ。ゴーマなら他の人に気付かれずにはるか達の様子を見れるんじゃないかしら」
ゴーマ「残念だけど、入り口付近に広範囲の高性能カメラが設置されている。オレのステルス能力もカメラの前では意味ねぇ」
肉眼では確認できないゴーマのステルスだが、カメラにはバッチリ映ってしまう為、万能ではない。
薫子とかなたのデートの時は、ドーム球場内のカメラが少なかった為、上手く潜り込めたのだ。
薫子「なんやそれ、使えんなぁ…」
ゴーマ「お前は何か案はあるのかよ?」
小夜「困ったわ…せめて声だけでも聞き取れれば…」
ゴーマ「声…その手があった!」
小夜「え?」
ゴーマ「かなたのスマホをハッキングすれば、音声だけ聞き取れるぜ」
薫子「そないなことして大丈夫なんか?」
ゴーマ「まあ任せとけ!かなたのスマホの本体の情報は覚えてる」
ゴーマはハッキングを開始した。
ゴーマ「……………見つけた!アクセスしてマイクを起動するぜ」
ゴーマはかなたのスマホのマイクから取った音声を再生した。
「見てみてかなた君、エノキタケ!」
「うわぁーこれは立派だね。ここまで育てるのは想像つかないね」
はるかとかなたの声が聞こえてきた。
薫子「2人の声や!」
小夜「エノキタケって、何?」
代わってはるかとかなたの2人は、キノココレクションと呼ばれる部屋に入り、全国で生息するキノコを見ていた。
はるか「ブナシメジだよかなた君」
かなた「こっちはエリンギだね」
はるか「うわあ…ベニテングタケもあるよ」
2人は日本中で取れたキノコを見て興味津々に。
しばらくして、2人は期間限定のキノコのパスタを食べることにし、博物館内のレストランへ向かった。
店内は木の板で覆われたモダンチックな空間になっており、メニューも山で取れた山菜やキノコなどがメインの物が揃ってある。
ここでも行列が出来ており、2人は列の後ろへ並ぶ。
かなた「これは期待できそうだね。一流シェフのパスタ」
はるか「うん。楽しみだなぁ…絶品キノコスパゲッティ!」
はるかは絶品キノコスパゲッティに期待を膨らませていた。
そして数分後…2人のテーブルに絶品のキノコスパゲッティが二皿置かれた。
その見た目は、エリンギ、椎茸、ブナシメジ、舞茸といった沢山の種類のキノコのソテーが中央に盛り付けられ、その上には小ネギと鷹の爪が添えられていた。
風味も、醤油とニンニクの香ばしさ、オリーブオイルの香りがするほど。
はるか「うわー見ただけでもお腹が減ってきそうだよ」
かなた「なら熱いうちに食べようか」
はるか「うん」
そして2人はフォークを持って、スパゲッティを食べた。
「「美味しい!!」」
絶品キノコのスパゲッティを食べた2人の第一声は好評の声を上げた。
はるか「食べた途端、口の中から凝縮したキノコの旨みが広がって絶妙なハーモニーを出してる!」
かなた「うん、ニンニクと醤油のアクセントが丁度よくてキノコの風味を邪魔してない。凄く美味しいよ」
はるか「それで、先程食べた納豆スパゲッティとどっちが美味しい?」
かなた「うーん…納豆スパゲッティは美味しいけど、まだアイデアレベルだし、今回このキノコのスパゲッティは炒めた癖のない味に仕上がってる。総合してキノコのスパゲッティに軍配が上がるかな?」
はるか「よし!!」
納豆へのリベンジを果たし、ガッツポーズを取ったはるか。
かなたははるかの挙動を気にせず、キノコのスパゲッティを食べ進む。
代わって、かなたとはるかの会話を盗聴してるゴーマ達は…
ゴーマ「かなたが再びキノコ派に戻ったな…」
薫子「キノコはともかく、はるかも意外と負けず嫌いやな」
小夜「でも、焼きそうなぐらい2人はいい感じね」
薫子「そやな、かなた優しすぎるぐらいいい子やからな」
かなたとはるか、2人の仲について納得する2人+α。
と、ここで何かの影…宙に浮く近未来型のバイクに乗った人影が遠くの道路から見えてきた。
小夜「あれ、バイク?」
薫子「なんか浮いてるな…」
ゴーマ「あの乗り物は…」
その乗り物に乗る人は、すれ違い様に反対の道路へと行った。
その横切った何かは、マジアヴァイスだった。
そして、そのマジアヴァイスを追うかのように、パワーローダーのような強化服をまとった仮面の少年達も横切っていった。
薫子「なんやアイツらは…!」
小夜「エノルミータでもライフイーターでもないみたいだけど…」
ゴーマ「マシンアームズ!!ビッグマースの奴ら、ヴァイスを捕まえにやって来たな!」
小夜「ビッグマース!?」
薫子「よく分からへんけど、アイツらも敵って事やな!」
小夜「そうね。私達2人でヴァイスを助けに行きましょう!」
ゴーマ「追いかけんならいい乗り物あんぜ。その為にもまずは人気のない所へ行くぜ」
ヴァイスを助けるために2人&ゴーマは行動を始める。
まほあこの小説を書いてからもうすぐ1年になります。
基本は原作通りにそって小説を書きますが、この作品はほぼオリジナル回。
書くのにどんなストーリーにするか毎日奮闘中。
来年はなんとかこの作品を一区切りさせたい気持ちです。
それでは、よいお年を!