気付いたら文字数が15000以上になってました。
今回力を入れたシーンなので是非みていただけたら嬉しいです。
バトルでのイメージBGMは、ファイナルファンタジー7remakeのエアバスター戦です。
ここで遂にマジアヴァイスがあの人と目を会う事になります。
それではどうぞ!
ライフイーターが逃げだし、滞在してるクジラの大型船もダミーという事実を知るも、マジアヴァイス、マジアマゼンタ、マジアベーゼの3人は、ライフイーターの代行主導者オウガが最後に呼び寄せたマシンビーストの反応がある場所までやって来た。
因みにマシンビーストの出現と同時に結界が張られ、飛行能力は封じられている。
やって来たのは補給施設の隣にある大型倉庫内である。
そして3人は目の前に倒すべき強敵を捉えた。
ヴァイス「あれがオウガの言っていた置き土産みたいだね」
マゼンタ「!?」
ベーゼ「これは驚きますね」
目の前には、巨大なライオンの体と豹に似た頭部をした紫色の獣のマシンビーストがそこにいた。
そのサイズは今まで出会ったマシンビーストよりも一回り大きかった。
その巨体にマゼンタは息を飲み込む。
見た限り起動したばかりでゆっくりと動いているが、ヴァイス達を視界に捕らえると、カメラアイが強く光り、咆哮をあげ、ゆっくりと近付いてきた。
ベーゼ「まるて何かのゲームのモンスターに似てますね…ベヒーモスと呼ぶべきでしょうか」
ヴァイス「気をつけて!このマシンビーストから伝わる魔力、とてつもないよ」
マゼンタ「うん、私もわかるよ」
ベーゼ「倒してしまいましょう」
ヴァイスはトレスブリンガーを、マゼンタはマゼンタランスを、ベーゼはフルスタ・ドミネイトを構え、大きな戦いが幕を上げた。
最初に仕掛けてきたのはベーゼがベヒーモスと呼んだマシンビーストの方。
なんと口から赤い極太ビームを発射してきたのだ。
ヴァイス「散開!!」
ヴァイスの呼び掛けでマゼンタとベーゼは左右に分かれて跳び、ヴァイスはマゼンタの方へ跳んでいき、ビームをかわしたが、かわした先の後ろの扉は溶けて、大きな穴が空いた。
ベーゼ「ひぃ!?」
マゼンタ「嘘…!?」
真っ向から受けたら間違いなく消し炭になりそうな圧倒的な極太ビームにマゼンタとベーゼは驚くも、ヴァイスはうろたえずにベヒーモスを見つめる。
ヴァイス「まともに受けたらマズい…だったら!」
ヴァイスは空いてる左手を上に掲げた。
するとベヒーモスの頭上から大量の円形型の手榴弾が現れて落下していく。
ベーゼ「それはレオちゃんの…!」
ヴァイス「これだけ的が大きいなら!」
先程のビームを放った反動で動けないのか、ベヒーモスは降り注ぐ手榴弾の雨の爆風に巻き込まれる。
マゼンタ「やったの?」
ヴァイス「いや、これだけじゃ決定打にはならない。でも…」
爆風が晴れると、ベヒーモスの頭部が破壊されていた。
しかし同時に両肩にビームキャノンが追加され、壊れた頭部は新たに再生された。
そしてベヒーモスの周りには複数の正方形の体をした小型機が現れた。
体内のタンクから魔力を使って修復、変化を行ったのだ。
マゼンタ「変化した!」
ヴァイス「さっきのビーム砲はもう撃てないはずだけど、変化が早すぎる…!」
ベーゼ「しかも取り巻きを出してきましたね…」
と、言っている内にベヒーモスが早いスピードで走り出し、ヴァイスに突っ込んできた。
ヴァイス「!?」
ヴァイスはすぐさまトレスブリンガーを盾にして相手の突進に備えるが、そのベヒーモスの巨体に耐えることは出来ず、そのまま開けた穴に向かい、外へ押し出された。
マゼンタ「ヴァイス!」
ベーゼ「マジアマゼンタ、早めに向かってください。ここは私が片付けますので」
ベーゼは取り巻きの小型機達を前に立つ。
マゼンタ「マジアベーゼ?」
ベーゼ「何してるんですか?ヴァイス1人で戦わせる気ですか?」
マゼンタ「でも……!」
「コイツらはアタシらで十分だっつうの!」
と、穴からレオパルト、ネロアリスがやって来て、レオパルトの大型銃ケルベロスのグレネード弾とネロアリス巨大人形の両手に仕込まれた魔力BB弾を撃ちまくり、小型機達を殲滅していく。
レオ「助けに来たよーベーゼちゃん!」
ベーゼ「レオちゃん、アリスちゃん、いいタイミングですよ」
アリス「ん!」
マゼンタ「レオパルト、ネロアリスも…!」
レオ「なにボーッとしてんだよ、早く行けよ!」
マゼンタ「……………うん、分かった!」
ベーゼにこの場を任せ、マゼンタはヴァイスの元へ向かった。
ベーゼ「マジアマゼンタは行きましたね、それでは私達は…」
マゼンタがヴァイスの元へ向かった事を確認し、前に振り返ると、いつの間にか大蛇のような大型マシンビーストがそこにいた。
ベーゼ「この敵を堕としましょうか…!」
一方ベヒーモスに押し出されたヴァイスは、隣の工場エリアにいた。
ぶつかった時の衝撃は魔力バリアで軽減し、肉体的ダメージは無かった。
ヴァイス「やっぱり、今までのとは違う…!」
ヴァイスはトレスブリンガーを構え直す。
現在のヴァイスの魔力は八割近く。
ライフイーターが撤退した今、余力を残す必要は無いように思えるが、マシンビーストは体内の魔力を消費して自己修、形態変化を行うため長期戦は免れない。
魔力は無駄に使えない。
とはいえ、相手の装甲は頑丈で、ヴァイスバレットの火力では効果が無い。
既に生成された威力に優れたトレスブリンガーがメインとなるだろう。
と、ここで黄色いオーラを纏うウェーブ弾と氷の剣圧がベヒーモスの両足に直撃し、前に倒れた。
ヴァイスの後ろからアズール、サルファ、クリスタ、ゴーマがやって来たのだ。
ヴァイス「みんな!」
サルファ「厄介な奴を相手にしてんな。ウチらも混ぜてな」
アズール「ゴーマ、この敵がそう?」
ゴーマ「ああ、さっきの反応はコイツに違えねぇ!これまで出会ったマシンビーストよりも魔力量が倍以上だ!」
クリスタ「分かった。みんな!僕が相手を攪乱させるからその間に攻撃して!」
サルファ「ああ!」
アズール「ええ!」
ヴァイス「任せて!」
戦法が固まった所でベヒーモスは立ち上がり、前足もすっかり再生されていた。
すぐさまベヒーモスはビームキャノンで攻撃するが、ヴァイス達は四方に散開して避ける。
クリスタ「いけ!クリスタルビット!」
そこへクリスタがクリスタルビットを展開してベヒーモスの周囲を回らせていく。
ちょこまか動くビットに翻弄されながらベヒーモスは身動きが取れない。
ヴァイス「隙あり!」
ヴァイスが空いてる左手でヴァイスバレットを連射して、ベヒーモスのビームキャノンを2つとも破壊した。
アズール「ここだー!」
サルファ「おうらっ!!」
ここへ更にアズールスラッシャーとサルファストライクの追撃が入り、ベヒーモスの頭部を攻撃し、前に倒れさせた。
ヴァイス「まだまだ!!」
そこへ更にヴァイスが跳びあがり、トレスブリンガーで、倒れたベヒーモスの胴体を切り裂いた。
切り裂かれた後にはコアらしきモノが見えた。
しかし早く再生され、傷跡は塞がってしまう。
ヴァイス「だったら…!」
ヴァイスは倒れたベヒーモスの横に着地し、トレスブリンガーで斜めに切り落とし、横に払い、そのまま上斜めに切り上げ、遠心力を利用して再び横に切り払い、そして切り上げてから振り落として、胴体に何度も傷を付けてダメージを重ねていく。
ベヒーモスの攻撃の隙を与えないように、ヴァイスは攻撃の手を止めず、今度は少し跳びあがり、横薙ぎの連続回転斬りで続けて胴体を攻撃していく。
サルファ「続けて行くで!」
サルファも加勢し、胴体の上に跳び移り、サルファグローブで連続で撃ち続ける。
と、手薄になった尻尾が動き出し、サルファに向けてレーザーを放とうとしたが…
クリスタ「アズールスライサー!」
クリスタの放った氷の刃を纏った青いクリスタルビットがベヒーモスの尻尾を切り裂き、攻撃を妨害した。
アズール「この距離なら…!」
ヴァイスとは反対の所にいるアズールがベヒーモスの胴体にゼロ距離でアズールスマッシャーを食らわせた。
このまま攻撃し続けて魔力を消耗させるが、ベヒーモスも黙ってはいない。
なんとベヒーモスは気合いの咆哮と共にバリアを展開し、近くで攻撃中のヴァイス、サルファ、アズールを吹き飛ばした。
クリスタ「アズール!」
ゴーマ「サルファ!」
ヴァイス「バリアで吹き飛ばすなんて…やる…!」
ヴァイスだけはトレスブリンガーを地面に刺して踏ん張った。
一方ベヒーモスは赤い光に包まれ、別の姿へと変化した。
前足はキャノン砲になり、後ろ半身は大きなスラスターへと変わっていった。
そして背中にも新たに大型バーニアが追加された。
ゴーマ「ここで飛行形態かよ!」
ヴァイス「!」
ヴァイスがベヒーモスの行動に気付くも、反応が間に合わず、ベヒーモスの体当たりを受け、捕まれたまま工場の上に連れてかれた。
ゴーマ「ヴァイス!!」
ベヒーモスの狙いはヴァイス。
戦いの中で学習したベヒーモスはヴァイスが1番危険な相手とみなしたのだ。
上空まで上がったベヒーモスは掴んでるヴァイスを地面に叩き落とそうとするが…
ヴァイス「離して!!」
ヴァイスは動ける左手を動かしてハイブラスターを放ち、爆発と共にベヒーモスから離れ、工場の屋上に着地した。
そしてマゼンタが空を飛んでやって来た。
マゼンタ「ヴァイス!なんか飛べるようになったんだけど倒せたの?」
ヴァイス「ううん、まだだよ。ただこっちで結界が張れなくなるぐらいかなりダメージを与えたせいかも」
既に空の景色は灰色から綺麗な夜空へと変わっていた。
結界が解けた証拠である。
そしてアズール、サルファ、クリスタも飛んでやって来た。
アズール「大丈夫ヴァイス?」
ヴァイス「うん。多少魔力を消費したけどまだ平気」
サルファ「マゼンタも来たところで、ここからがトレスマジアの本領発揮や!」
クリスタ「相手の魔力も半分を切ってるけど油断はしないで」
サルファ「半分以下なら追い詰めたも当然や!」
クリスタ「それでも…」
マゼンタ「大丈夫だよ!私達が力を合わせれば、きっと勝てるって!」
サルファ「そういうこった。マゼンタやアズールにヴァイス、そしてクリスタがいるから躊躇いなく余裕が取れるんや」
アズール「クリスタ、サポートをお願いね」
そう…これがトレスマジア。
いかに相手が格上だとしても、3人はそれらを乗り越えて数々の強敵を倒してきた。
それもまた、トレスマジアの魅力と言えよう。
そしてクリスタもまた、トレスマジアの一員である。
その期待を裏切ってはならない。
クリスタ「……………うん、分かった!思う存分戦って!」
マゼンタ「うん!」
アズール「ええ!」
サルファ「ああ!」
ヴァイス「みんな!攻撃が来る!散開!」
ヴァイスの指示でベヒーモスのキャノン砲から放たれたビームをトレスマジアの4人はバラバラに移動しながら躱していく。
マゼンタ「ええい!!」
ベヒーモスを射程距離内に捉え、マゼンタはマゼンタランスで突こうとするが、ベヒーモスはスラスターを吹かせ、素早く避けた。
続けてアズールがアズールブレードを両手で構え、ベヒーモスを至近距離で切り下ろすが、これも軽く躱される。
アズール「早い…!!」
サルファ「うろちょろ逃げんやないわ!!」
サルファもサルファグローブでベヒーモスを殴り飛ばそうとするが、これも躱されてしまう。
ヴァイス「みんな!私が動きを止めるからその間に攻撃して!」
唯一空を飛べないヴァイスは、ヴァイスバレットで避け続けるベヒーモスのスラスターに何発も打ち込み、動きを鈍らせた。
ダメージこそ小さいものの、相手の動きを止めるには十分である。
マゼンタ「チャンス!」
アズール「そこだ!」
サルファ「食らっとき!」
クリスタ「はあっ!」
動きが鈍った所でマゼンタとアズールが切り裂き、そこへサルファが打ち込み、クリスタが追い打ちにクリスタルレイで攻撃した。
しかしベヒーモスもこのままでは終わらない。
今度は距離を取ってから、背中のバーニアから複数のミサイルを発射してきた。
マゼンタ「え、ちょっと!?」
アズール「数が多い!」
サルファ「ウチらじゃ捌ききれん!」
ヴァイス「全部撃ち落とす!」
クリスタ「僕も手伝うよ!」
ヴァイスとクリスタがそれぞれヴァイスバレットとクリスタルレイで向かってくるミサイルを次々と撃ち落としていく。
残りの3人もそれぞれマゼンタボール、アズールダガー、サルファスパークで撃ちこぼしのないようミサイルを撃破していく。
しかしみんなは気付いていなかった。
なんと別の方角から数発のミサイルがヴァイスを狙ってきたのだ。
ゴーマ「ヴァイス後ろだ!!」
ヴァイス「!?」
ゴーマの呼びかけに気付き、すぐに別方向から来たミサイルを撃ち落としていくが、捌ききれなかった一発がヴァイスの近くで爆発し、ヴァイスは宙を舞うように飛ばされた。
ヴァイス「ああっ!!」
4人「ヴァイス!!」
そのまま真下へ落下しそうな所をヴァイスはパイプを右手でぶら下がり、なんとか落下は免れたが、主力のトレスブリンガーを落としてしまった。
更には、間近にベヒーモスが接近していた。
ヴァイス「く……!」
状況は最悪。
ここで別の武器を生成してもベヒーモスの装甲に痛手を与えることは出来ない。
もし生成すれば落ちていった3つの武器を合わせたトレスブリンガーは消えてしまう。
更にここで新たにトレスブリンガーを生成するにしても魔力を大きく消費するため得策ではない。
ここまでかと思った次の瞬間…
マゼンタ「駄目ーーーーー!!!」
なんとマゼンタが驚異的な加速を加えたマゼンタランスによる突進でベヒーモスの胴体を捉え、押し出してきた。
ヴァイス「マゼンタ!?」
マゼンタ「ヴァイスには指一本触れさせない!」
突然本来以上のスピードを出したマゼンタに驚くヴァイスだが、アズールが駆けつけ、ヴァイスに手を差し伸べてきた。
アズール「捕まって!」
ヴァイス「う、うん!」
ヴァイスは空いてる左手を伸ばしてアズールの手を掴み引っ張ってもらった。
一方マゼンタが抑えてるベヒーモスはサルファの電気を纏ったハンマーパンチを受け、地面に落下しそうになるが、すぐにバランスを直し、再び飛翔する。
そしてサルファに向けて頭部から火炎を発射した。
しかしクリスタのクリスタルビットが盾になり、サルファを守った。
サルファ「ありがとな」
クリスタ「一旦ヴァイス達と合流して!僕が引きつけるから」
サルファ「大丈夫なんか!?」
クリスタ「うん、任せてよ」
クリスタにベヒーモスの相手を任せ、4人は一旦合流した。
ヴァイス「みんな、あのマシンビーストを倒すには再生すら間に合わないほどの強力な一撃を与えるしかないよ」
アズール「単純だけど、それしか手はないわね」
サルファ「せやけどアイツのスピードをどうにかせえへんとあかんで」
ヴァイス「確かにね。ヴァイスバレットじゃ一時的な足止めしかならない、完全に封じないと…!?」
と、策を考えるヴァイスが遠くに見える補給施設のエアポートで目にしたのは、飛行船のエネルギーを供給する為の4台のケーブル台である。
ヴァイス(供給用のケーブル…そういえばサルファの攻撃を受けた途端、攻撃が通り始めた…もしかしたら…!)
ヴァイスは閃いた。
ベヒーモスを倒せる方法を。
ヴァイス「みんな、私がエアポートに向かうまで援護をお願い!」
そう言ってヴァイスはエアポートに向かって走っていった。
マゼンタ「ヴァイス!?ってエアポート?」
アズール「もしかして何か方法を見つけた?」
サルファ「そのようやな、ここは乗ってみようやないか」
クリスタ「決まりだね!」
ヴァイスの策に賭け、ベヒーモスの妨害とヴァイスの援護を行うトレスマジア。
ヴァイスがエアポートに向かうのを確認し、ベヒーモスはヴァイスをおいかけようとする。
ここでクリスタの放ったクリスタルビットがベヒーモスの周囲を回りながら攪乱させていた。
しかしベヒーモスはその状態のままミサイルをばら撒いて発射した。
サルファ「そのまま撃たせへん!」
サルファスパークでミサイルを全て誘爆。
それでもベヒーモスは次にビームキャノンを乱発するが…
アズール「やらせない!」
隙を狙い、アズールがベヒーモスの真上にアズールダガーを降らせ、攻撃を妨害した。
しかしベヒーモスの標的は変わらず、そのまま前進し、クリスタルビットとアズールダガーから逃れ、ヴァイスに向かって移動する。
マゼンタ「行かせない!!」
再びマゼンタランスによる突進でベヒーモスを妨害。
が、その状態から再びミサイルを発射したのだ。
マゼンタ「ヴァイス逃げて!」
ヴァイス「!」
ミサイルに気付いたヴァイスは、接近するミサイルをダッシュで次々と避けていく。
一方ベヒーモスも、マゼンタを押しのけ、ヴァイスを倒しに向かっていく。
目的のエアポートが近くなってきたが、目の前には道が無かった。
普通では飛び越えられない距離だが、ヴァイスはそのままダッシュしてからのジャンプでエアポートに着地した。
ヴァイス「あのケーブルなら…!」
ベヒーモスもヴァイスを追いかけ、エアポートに着いていた。
ビームキャノンがヴァイスに向けられるが、供給ケーブル台の近くに来たヴァイスは…
ヴァイス「これで…どうだ!!」
ヴァイスはフルスタ・ドミネイトを生成し、それを4台のケーブル台に当てた。
すると、ケーブルの先端はワイヤーフックになり、ベヒーモス目掛けて伸びていき、ガッチリ捕らえた。
そしてケーブルから電流が流れ、ベヒーモスの動きを完全に止めた。
マゼンタ「ケーブル!?」
ヴァイス「みんな!今のうちに大技を叩き込んで!今なら倒せるから!」
ヴァイスのフルスタ・ドミネイトで変異したケーブルに捕まって電流を浴びてるベヒーモスは一時的に防御能力を失ってる。
倒すなら今である。
マゼンタ「みんな!」
アズール「ええ!」
サルファ「ぶちかましたるわ!」
ベヒーモスを中心に3人が並び、それぞれの必殺技を放つ。
サルファ「雷逞掌・嵐(らいていしょう・あらし)!!」
アズール「アズールブレード・雪花の閃(ひらめき)!」
マゼンタ「マゼンタ…シャインブラスター!!」
3人から放たれた回転する巨大グローブと水色と桃色の極太ビームがベヒーモスに直撃し、爆風を起こした。
マゼンタ「やった…!」
ゴーマ「まだだ!反応が消えてねぇ!」
ゴーマの言う通り、その爆風から出て来たのは、頭部だけとなったベヒーモスだった。
そしてそのままヴァイスに向かっていった。
クリスタ「まずい!」
すぐさまクリスタルビットを放ち、頭部だけのベヒーモスを狙うが、身軽になったベヒーモスを捉える事は出来ず、軽々と避けられてしまう。
アズール「ヴァイス!」
サルファ「逃げるんや!」
2人が呼びかけるも、ヴァイスでは今のベヒーモスのスピードに対処出来ない。
魔力を消耗し、ハイブラスターもインパクトも撃てず、トレスブリンガーも生成出来ない。
最悪の展開…………
「それを使いなさい!」
突然少女の声と共に赤い剣がヴァイスの元へ投げられた。
ヴァイスは迷わずその剣をキャッチし、そのままその剣でベヒーモスに斬りかかる。
ヴァイス「はああああああ!!!」
気合いの横一閃で、頭部のベヒーモスを真っ二つに切り裂いた。
切り裂かれたベヒーモスはそのままヴァイスの後ろを通り過ぎていき、爆散した。
地面には、ベヒーモスの頭部内に取り付けられていた2つのトランスアイテムが転がっていた。
ヴァイス「やった……………!」
ベヒーモスを倒したことを確認したヴァイスは、膝をついた。
魔力を使いすぎたせいなのか、今のヴァイスはかなり疲れていた。
マゼンタ「やったねヴァイス!!」
アズール「一時はどうなるかと思ったわ」
サルファ「マジアベーゼの武器をつこうなんて、良く思い付こうたな」
ヴァイス「サルファの電気が効いてたから賭けに出てみたの」
クリスタ「そのお陰で魔力はほとんどないみたいだね」
ヴァイス「うん、この剣が無かったらやられてたかも」
と、ヴァイスは手に持った赤い剣を見せた。
それはチャームローゼが使っていたローゼサーベルであった。
「間に合ったわね」
と、ヴァイスの元へチャームローゼがやって来た。
マゼンタ「ち、チャームローゼ!?」
サルファ「あんときの…!」
アズール「ヴァイスに武器を渡したのは貴女なの?」
ローゼ「返しただけよ。怪我を治してくれた借りをね」
ヴァイスは立ち上がり、ローゼサーベルをローゼに返した。
ヴァイス「ありがとうローゼ」
ローゼ「お礼はいいわよ。今回は協力したけど、いずれは貴女と勝負するんだから覚悟しておきなさいよ」
ヴァイス「うん、分かった」
ローゼ「分かってるの?危機感持ちなさいよ!」
ゴーマ「魔力反応?お前ら今すぐその場から離れろ!!」
気が緩んでる一同にゴーマが何かの反応を察知し、みんなに呼びかけるも時既に遅し、大きな斬撃がヴァイス達に向かって飛んできた。
ヴァイス「!?」
気付いた直後、斬撃がヴァイス達の地面に当たり、大きな衝撃波が放たれ、トレスマジアの4人とゴーマは建物の外へ飛ばされてしまった。
ヴァイス「くっ、みんなぁ!!!」
ローゼ「なんですの!?今の斬撃は…!」
ヴァイスとローゼは落ちる寸前の所で踏み留まった。
「マジアヴァイスも、トレスマジアも所詮この程度か……」
突如、女性の声が響き、ヴァイス達は目の前を見ると、着物に近い服装をした黒髪の大人の女性がその場にいた。
右手には、3メートルの刀が握られていた。
そしてその女の額には、縦4つの黒い十字星の模様があった。
ヴァイス「その額の模様…その魔力…貴女はエノルミータの…!」
「さよう。余の名はロードエノルメ…世界を支配する者だ…!」
ローゼ「あれがエノルミータの総帥…!先程戦ったオウガほどではないけど、高い魔力を感じる…!」
ロードエノルメと名乗る女性のプレッシャーをヴァイスとローゼは感じ取り、警戒を更に強めた。
そして、遅れてマジアベーゼ、レオパルト、ネロアリスも取り巻きの小型機とマシンビーストを片付け、その場にやって来た。
ベーゼ「あの人は一体…」
「ロードエノルメ…エノルミータの初期構成員…魔法少女狩りから帰還した1人さ」
隣からヴェナリータがやって来た。
ベーゼ「ヴェナさん?」
ヴェナ「君達の住む街以外にも魔法少女などの正義の味方は存在する。その相手の討伐が彼女達の仕事さ」
ベーゼ「達?」
ヴェナ「魔法少女狩り…初期構成員はロードを含めて6人いたんだけど、2人はライフイーターに捕獲され、更に2人は処分された」
ベーゼ「え!?」
ロード「いなくなった者などどうでもよい…マジアベーゼ、レオパルト、ネロアリス…」
ロードが現れた3人に気付き、声をかけた。
ロード「貴様等の戦いはノワールから聞かせてもらった」
ベーゼ「は、はい…それはどうも…」
ロード「…………実に下らんな」
レオ「はぁ~?なんなの急に…」
ロード「口を開くな星無し」
レオ「…!」
ヴァイス「…」
ヴァイスはロードのやりとりに食い付くように睨んでいた。
ロード「特にベーゼ…一時的に魔法少女と協力するのはともかく、貴様は何がしたい…魔法少女を倒すつもりはあるのか?トレスマジアを縛り、服を剥ぎ、なじり、嬲り、乳を繰り合うばかり…ふざけてるのか?」
ヴァイス「それには同意」
ローゼ「同じく」
ベーゼ(恥ずかしい…!!)
これまでやって来たベーゼの活動をロードは喋り、それを聞いたヴァイス、ローゼは呆れ顔で同意し、ベーゼ本人は恥ずかしさの余り両手で顔を隠す。
ロード「まあ良い、余は気分が良い。先の狩りで出会った魔法少女はどれも敵ではなかった。そしてこの魔刀マガツガミは凄い。この刀ならライフイーターも恐るに足らん。そして世界征服も現実に近付きつつある!もはや我らに敵はいない!」
と、ロードは右手に持った禍々しい刀…マガツガミをヴェナに見せた。
ヴェナ「増長かな、身を滅ぼすことになるよ?」
その間、互いに喋ることなく周りの戦いで生まれた燃える炎の音が響き渡った。
ロード「早速問答埒もなし……か……なら、世界征服は、我々の手で進めることとしよう」
ヴェナ「それは造反と捉えてもいいのかな?」
ロード「好きに取ってもらっても構わんが?」
ヴェナ「後悔する事になるよ?」
ロード「フッ………」
どうやらロードは世界征服を行わないエノルミータにしびれを切らし、独自で行う気であった。
ロード「そこの3人、貴様等も我と共に来ることを特別に許す。さすればトレスマジアと協力したことも大目に見よう。そして覇権の一部握らせてやろう」
ロードがベーゼ達を配下に迎えようと手を差し伸べる…
しかしマジアベーゼの返答は……
ベーゼ「えーっと、大丈夫です。私そういうの興味ないので…」
ロード「……………」
思わぬ拍子抜けの回答に一同は言葉を失った。
と、ここでマジアベーゼの雰囲気が変わった。
ベーゼ「それに……気が変わりました。貴女を倒す理由が出来たので…!」
ロード「!?」
ベーゼの顔に出てる十字星の模様がなんと2つから4つに増えていた。
レオ「アタシらが付き合うのはベーゼちゃんであっててめぇじゃねぇんだ!」
アリス「ん!」
レオパルト、ネロアリスはベーゼ側にいる気である。
ロード「それがお前達の答えか……」
ベーゼ達の返答を聞いたロードは今度、マジアヴァイスに目線を向ける。
ロード「マジアヴァイス…貴様は危険だ。世界征服を叶えるのに最も邪魔な存在である貴様は刃向かうマジアベーゼ達と一緒に葬ってやろう」
そのロードの発言にヴァイスは怒りを表す。
ヴァイス「ふざけないで!!何が世界征服なの!?貴女がやろうとしてることはただの私物化よ!」
ロード「それが世界征服だ」
ヴァイス「違う!!世界征服は本来より良い世界に変えるために行う事。今の国の政治だって良いとはまだ言えない。貧しい人達もこの世界には沢山いる。その人達を救うために世界征服は存在するんだ!けど貴女にはそれが感じられない…悪いけどそんな人間を野放しには出来ない!」
ローゼ「同意見よ。コイツがいたら迷惑極まりないわ」
ヴァイス、ローゼもロードに敵対意識持つ。
ベーゼ(おおー…今のマジアヴァイス、まさに正義の味方…魔法少女として輝いてる…!)
ヴァイス「ベーゼ!私は正義の味方でもなければ魔法少女じゃないから!」
ベーゼ「な!?心を読まれた!?」
ベーゼの考えてることを分かってたかのようにヴァイスがツッコミをした。
ロード「貴様の魔力…相当弱々しくなっているが、その強がり、いつまで続くか…潰せ、シスタギガント!」
ロードがシスタギガントを呼ぶと、突然ロードの後ろから際どい修道服を着た巨大な女性が現れた。
シスタ「悲しいですぅ…ですが、ロード様のご命令とあらばぁ…仕方ありませんねぇ…!」
レオ「でか!!」
ベーゼ「あの大きさじゃアリスちゃんのドールハウスに入りきれない…!」
いくらベーゼ達でも巨体であるシスタを倒しきるのは難しい。
ヴァイス「魔力がある程度回復するまで後一分半…とにかく時間を…」
ローゼ「何言ってるの!貴女だけでも逃げなさい!魔力もう残って無いのに戦うなんて自殺行為よ!」
ローゼの言う通り、今のヴァイスはベヒーモスとの戦闘で魔力が残り一割しかない。
このまま戦うのはとても危険である。
ロードの斬撃で落ちてしまったトレスマジアの4人は上がってこない所、恐らく気絶してるだろう。
完全にこちら側が不利である。
ロード「逃がしはしない…シスタ!」
シスタ「はぁーい…」
ロードの命によりシスタの右手がヴァイスに襲いかかる。
ヴァイスとローゼは共にダッシュ能力を使ったバックステップでかわそうとする。
が、何故かヴァイスのダッシュが不発になった。
ヴァイス(発動しない…!?)
バランスを崩して対応が間に合わず、ヴァイスはシスタの右手に捕まれた。
ローゼ「ヴァイス!」
ベーゼ「マジアヴァイスが!」
レオ「何やってんだよ!?あんな簡単に…!」
ヴェナ「マジアヴァイスはもう魔力が残って無いんだよ」
ベーゼ「!?」
シスタの手に捕まったヴァイスは脱出を試みるが、魔力が一割以下の自身の身体能力ではどれだけ必至に藻掻こうとしても振りほどけない。
ダッシュが使えなかったのも残り魔力が無いせいである。
ヴァイス「ぐ………っ!」
ロード「無様だな…お前では我は倒せん、そして何も救えん」
ヴァイス「勝手な…こと…を…言わ…ないで…!」
ロード「事実を言ったまでだ。その証拠に貴様はシスタの手から脱出出来てない」
ローゼ「ヴァイスを離しなさい!」
ローゼはローゼサーベルを構えるが……
ロード「やってみろ。マジアヴァイスの命が欲しくないのならな」
ローゼ「……………くっ!」
と、ロードの言葉で気が付き、ヴァイスの方へ目を向ける。
流石に人質がいると下手に攻撃が出来ず、ローゼは悔しさのあまり下唇を噛む。
ロード「あっけないものだな…ライフイーターと戦ってる者がこの程度…まあいい、トレスマジアを片付ける前に貴様を先に始末しよう」
ベーゼ「!?」
ロード「シスタ、潰せ!」
「そうはいかないわ…!!」
突然謎の少女の声が響き、無数の銀色のビームがシスタギガントの両腕、両太股に直撃した。
シスタ「な…!?」
ローゼ「高魔力の拡散ビーム!?」
ビームをモロに受けたシスタはのけ反り倒れ、力が緩んだ所をヴァイスは力づくでシスタの右手から脱出した。
ベーゼ「な、何!?」
レオ「ベーゼちゃん、あっち!」
レオパルトが見つけたのか、ベーゼとアリスに放たれたビームの方向へ指をさし、呼びかけた。
そこには、高校生並の身長の銀色1色のドレスを纏った銀色の長髪の魔法少女が別の建物の上に立っていた。
「プリマ・シルヴァン、久しぶりに参上よ!」
ロード「プリマ・シルヴァン!?」
ヴァイス「プリマ・ツインズが出るまでの間に活躍してたプリマチームの最初の魔法少女…!」
ベーゼ「新しい魔法少女…!?」
ヴェナ「いや、彼女はプリマ・ツインズより前に活動してた魔法少女だよ。姿を消してから2年ぶりに見たね」
ヴェナはシルヴァンの存在を知っていたようである。
シルヴァン「これからライフイーターと戦うという時にエノルミータの総帥自らやって来るなんてね」
ロード「……ふん、我らは沢山の魔法少女を倒してきたのだ。そしてお前もその1人になるのだ!」
すぐに余裕な表情でロードエノルメはマガツガミでシルヴァンに向けて横薙ぎの衝撃波を放つ。
しかしシルヴァンはそれを右手で叩き返した。
ロード「何!?」
シルヴァン「久しぶりに戦ってみるものの、まだ腕は鈍ってないわね」
ローゼ「なんて強さ…!」
シルヴァン「そこの君達、早く逃げなさい。後は私達に任せて」
ベーゼ「私達…?」
レオ「お前1人しかいねーぞ?」
シルヴァン「大丈夫よ。もうすぐ来るわ…」
シルヴァンがそう言うと、外から誰かの声が聞こえた。
「目標捕捉、ターゲット…ロードエノルメ……ロックオン確認…長距離射撃用意………撃て!!」
遠くから物凄い数の射撃音が響き、シルヴァンの後ろから突如無数の光弾が飛んで、次々とロードに着弾していくが、マガツガミで切り払う。
ロード「何だ!?」
シルヴァン「貴女は知らなかったでしょうね。正義と悪とは異なり、ライフイーターを倒すためだけに結成された勢力の存在を」
ローゼ「……ハンターレジメンツ…!」
ローゼは先ほど放たれた無数の光弾が何処の勢力なのか分かった。
ローゼ「ヴァイス、私の背中に乗って!この場から離脱するわ!」
ヴァイス「でも、まだトレスマジアが…!」
シルヴァン「私が助けておくから君達は生き残ることを考えなさい」
ヴァイス「は、はい」
シルヴァンからの言葉を聞き、ヴァイスは少し違和感を感じた。
ヴァイス(なんだろう…なんか懐かしい…)
相手が魔法少女な為、認識阻害の影響を受けているのだが、ヴァイスにはそれでも違和感を感じていたのだ。
ヴァイスはローゼの背中に乗った。
ヴァイス「そうだ、そこのエノルミータの3人も一緒に来て」
ベーゼ「ええ!?」
ヴァイス「ここにいたら敵対してるロードエノルメにやられるでしょ?そっちだって消耗してるし」
レオ「余計なお世話だっつうの!」
ヴェナ「レオパルト、ここは彼女に従った方がいい。今の君達じゃロードには勝てない」
アリス「ん」
レオ「……………わあったよ」
ローゼ「それが賢明ですわね」
ヴァイス「ローゼはすぐに受け入れるんだね」
ローゼ「貴女の事だから敵味方関係ないって言うんでしょ?」
ヴァイス「うん、ありがとう」
ローゼ「全く…行きますわよ!」
ヴァイスを背負ったローゼはそのまま補給施設から出ることにした。
ベーゼ、レオパルト、ネロアリスもローゼの後を追うように撤退した。
一方ロードは、スライムのような巨大な魔物を盾にして集中砲火を防いでいた。
ロード「ちっ、小賢しい真似を…!」
シルヴァン「皆は撤退したわね…トレスマジアも全員救出したし、ここら辺が潮時ね」
ロード「逃げるのか!?」
シルヴァン「貴女を倒すのは他にいるからね」
ロード「どういう意味だ!?」
シルヴァン「いずれ分かるわ」
そう言い残し、シルヴァンは右手を掲げ、無数の光球を空に生成して、そこからロード達に向けて無数のビームを降らせた。
ロードはマガツガミでそれらのビームを全て弾き返す。
そして弾き返した後周りを見渡すと、シルヴァンの姿は無かった。
遠くから攻撃してきたハンターレジメンツの攻撃も止み、聞こえるのは炎の音。
恐らく撤退したのだろう。
その場には、ロードとシスタしかいない。
ロード「…………ちっ!」
シスタ「ロードさまぁ…申し訳ありませぇん」
起き上がったシスタはシルヴァンとハンターレジメンツの一斉攻撃によってボロボロだった。
ロード「屑が、後で仕置きだ」
「ロード様、聞こえますか?」
謎の男性の声が念話でロードに伝えてきた。
ロード「なんだ?」
「ナハトベースの制圧を完了しました。エノルミータはもう行き場はありません」
ロード「ご苦労だった。我が戻るまでは待機しておけ」
「はっ!」
ロードは念話を終了した。
ロード「我を倒す相手はいるだと?……笑わせるな…このロードエノルメに勝てる者など、どこにもいない…!」
ロードエノルメは自身の強さを誇っていた。
一方補給施設から逃げてきたヴァイス、ローゼ、エノルミータの3人とヴェナは………
ローゼ「とりあえず、ここまで逃げれは大丈夫そうね。ヴァイスは体大丈夫なの?」
ヴァイス「うん、ちょっとボロボロだけど魔力は二割ほど回復したからしばらくすれば元通りになるよ。ありがと」
ローゼ「本当に無茶なところは昔と変わらないわね。エノルミータの3人は大…………」
エノルミータの様子を見たローゼはとんでもない光景を目の当たりにした。
なんとベーゼは突然笑い出し、とてつもない魔力を放出したのだ。
ローゼ「な、何この魔力!?」
その瞬間、その場にいるヴァイス、ローゼ、レオパルト、ネロアリスが驚く。
ヴェナリータは表情を変えずにベーゼの変わりぶりを見ていた。
ヴァイス「……顔の星のあざが増えてる?」
ローゼ「なんですって!?」
ヴァイスはベーゼの顔の十字星が増えてることに気付いた。
初めて会った時は2つだったのが今では6つに増えていたのだ。
先程溢れた魔力は星が増えたことで膨れ上がったのだと考えていた。
そして魔力が納まり、ベーゼの表情は悪魔の笑みそのものだった。
ベーゼ「気に入らない…気に入らないなぁ……!」
ベーゼのそれはまさに悪役として相応しい邪悪と呼べるモノとなっていた。
ベーゼは空を見上げ、手を伸ばす。
たった一つの星…ベーゼはそれをロードエノルメを重ねていた。
ベーゼ「決めた………あの星は…堕とす…!」
マジアベーゼがロードエノルメを倒すことを決意した瞬間であった。
レオ「ベーゼちゃん………やっぱクソヤバ女だね」
ベーゼ「ええっ!?」
ヴァイス「まさしく、マジ、ヤベーゼだね」
ベーゼ「寒っ!!!??」
レオパルトの発言とヴァイスのダジャレでベーゼは元に戻り、星の数も元の2つに戻っていた。
ローゼ「さっきのシリアスが吹き飛んだわね………」
アリス「ん……」
と、そんな雰囲気の中、ヴァイスの元へ一体の球体のメカがやって来た。
レッカ「ヴァイス!」
ヴァイス「レッカ!来てくれたの?」
レッカ「パートナーの元へ来るのは当然でしょ?」
ローゼ「レッカだったわね。アインや皆は?」
レッカ「応急手当は終わってる。今は救急隊によって治療中だ。明日にはビッグマーズに送り届けてくれるよ」
ローゼ「そう。後でお礼を伝えてくれる?」
レッカ「うん、伝えておくよ」
ローゼはレッカにマシンナリーチームを助けた礼を伝えるよう頼んだ。
一段落した所でヴェナが口を開く。
ヴェナ「さて、ここにいる皆に聞いて欲しい。これから僕達エノルミータはロードエノルメと敵対する事になるけど、彼女を放っておけばやがて脅威になるだろう。君達にとっても、トレスマジアにとっても…そこで提案なんだけど、ロードエノルメを倒すまで一時共同するというのはどうかな?」
ヴェナが出した案は、今いるメンバーで協力してロードエノルメ率いる勢力を倒すことであった。
ヴァイス「私も同じ事を考えていたよ。勿論賛成するよ」
レオ「こっちは反対だぞ!」
ヴェナ「レオパルト、先程言ったけど君達だけじゃ今のロードエノルメには勝てない。彼女は星4つの強敵だ。加えてあの刀を持ったことでより強くなってる。今のトレスマジアを圧倒するぐらいにね。更にはナハトベースへのアクセスが途絶えた。恐らくロードの新たな配下に制圧されたとみて間違い無いだろうね」
ベーゼ「それじゃあもうナハトベースには戻れない?」
ヴェナ「そうなるね」
拠点を奪われたエノルミータは、今後の活動が難しくなるだろう。
そしてロードエノルメに挑む以上、こちらの戦力は多い方がいい。
今後を考えるなら共同1択である。
ベーゼ「レオちゃん、今の私達には戦力が必要だし、ここは共同した方がいいと思う」
レオ「…ベーゼちゃんが言うならそれでいいよ」
ローゼ「ヴァイスが共同するのら私も協力するわ」
ヴァイス「ローゼ?」
ローゼ「貴女を倒すのはこの私よ。他の敵にやられるのは私が許せないもの」
ヴァイス「うん、よろしくローゼ。それにエノルミータの皆も」
ベーゼ「これから貴女達と共同する事になりますけど、馴れ合うつもりはありませんよ?」
ヴァイス「つれないなぁ…同じオタク仲間なのに…」
ベーゼ「え?今なんて?」
ヴァイスの言った言葉に違和感を感じ、理解が出来ないベーゼにヴァイスは近づき、ベーゼの耳元でこっそり喋る。
ヴァイス「ごにょごにょごにょごにょ…………」
ベーゼ「な!!!??」
ヴァイスのヒソヒソ話でベーゼは青ざめ、驚愕した。
こうして、打倒ロードエノルメを掲げ、連合チームが結成されたのだった。
キャラクター説明
岩束(いわたば)かすみ (チャームローゼ)
イメージ声優 早見沙織
引っ越した隣町の学校で出会ったクラスメートで天音にライバル意識を持ったプライドの高い少女。
ウェーブのかかった銀色のロングで、男性に好かれやすいスタイルをしているが、本人は恋愛に疎い。
運動、学力、どれも学生では1番の実力の持ち主だが、転校してきた天音にトップの座を奪われ、それから彼女に負けないよう努力してきた。
天音が再びトレスマジアのいる街に引っ越してしまった事に腹を立て、更にマジアヴァイスとして活動してた事を知り、ビッグマーズに入ってチャームローゼとして活動し、マジアヴァイスを倒すことを目標としている。
一見ライバル視してるものの、心配したり、時には手伝ったりして親友的な一面もある。
マシンナリーチームの面々とはあまりふれ合うことがなく、アインに対してはあしらっていたりする。
彼女のチャームローゼとしての戦闘スーツは、ハンターと対なすソルジャーとしての物で、プロトタイプを参考にかすみの要望に合わせて作られた。
元々ソルジャーのスーツは魔力に頼らず、独自に開発されたプラズマコアから発するエネルギーを装着者の能力を高める構造になっているのだが、チャームローゼのはそれに加え、ハンターと同じ魔力変換機能を持っているため、基礎性能はマシンナリーチーム以上で、マジアヴァイスのスーツを凌駕する。
本来はマシンナリーチームのと同様にマシンビーストのアンチマギカーボンを物量で壊すマシンアームズを装着させる予定だったが、身軽さと機動性を重視するため、バイク型のマシンアームズに急遽変更となった。
武器は長剣型のローゼサーベル。
刃を鞭のように変形させるローゼサーベルビュートにもなる。
固有能力は彼女の十八番といえる、機械系のコントロールを奪えるチャーミングマインド。
対人戦では人間相手の動きを封じる事も出来るが、力量によっては効かなかったりする。
その他の技として、飛翔する炎の蛇を飛ばすブレイズサーペントや、電気の爆風を起こす雷球を何発か降らせるプラズマディックボム等がある。
今後のアップデートによっては、マジアヴァイスと同様に相手の攻撃をコピーして使えるラーニング能力を取り入れる予定らしい。
彼女のイメージはロマンシングサガ2リベンジオブザセブンのロックブーケを元にしてますが、実はロックマンXシリーズのゼロの要素もあったりする。
強敵を倒した所で原作最初の大ボス、ロードエノルメと遭遇したマジアヴァイス。
そして一時共同することになったエノルミータ。
一方ハンターレジメンツに保護されたトレスマジアの4人。
これからどうなるのか楽しみにしていて下さい。
さて次回から、原作にそった流れでエノルミータ側での活動になります。
気になるのが例の2人組です。
果たしてどうなるのか期待して待ってください。
それでは!