何度も修正してなんとか完成させました。
お陰で文章が20000近くになってしまいましたが…
今後の話もこれくらい長くなりますのでご了承ください。
今回、男主人公が出てきます。
更にラブシーンみたいなのを取り入れました。
またバトルシーンは長めになってます。
イメージBGMはFF7リメイクより「闘う者達-強行突破-」です。
そしてマジアマゼンタのメインの話にしてパワーアップ回です。
まほあこっぽくありませんが、のちにそれっぽい話も書こうと思ってます。
それではどうぞ!
廃工場での戦いから次の日…
トレスマジアの3人…花菱はるかと水神小夜、天川薫子は、学校での授業を終え、人気の無い建物裏にて、ネコのような白いマスコットキャラにマジアヴァイスについて話した。
「マジアヴァイス…ですか…初めて聞く名前ですね」
ヴァーツ
トレスマジアのサポートを務める不思議な生物で、はるか達を魔法少女に勧誘したマスコットキャラクター的存在。
はるか「ヴァーちゃんも知らないの?」
ヴァーツ「はい。そもそもその子を勧誘した覚えはないです」
小夜「私達と同じコスチュームをしてたからてっきり…」
はるか「確かに同じコスチュームだったけど、胸のアイテムの形が違ってたよ?」
はるかはマジアヴァイスの胸部に付いていたアイテムが太陽を象った形をしていたことを覚えており、魔法少女、悪の構成員が所有している物とは似ていて違う物だと話した。
小夜「じゃあ彼女は魔法少女じゃない?」
はるか「あの子の攻撃には魔力を感じたけど…」
薫子「ヴァーツはんじゃないとはると、別の誰かがその子を…」
とはいえ、マジアヴァイスに関する謎については情報が足りないため、これ以上は分からぬままだった。
ヴァーツ「しかし、そのマジアヴァイスがおっしゃってたライフイーターという組織…もしかしたら前に起こったの事件を関係が…」
はるか「前の事件?」
ヴァーツ「実はトレスマジア結成前に起こった事件なんですが、夜に活動した魔法少女達が突然行方不明になったんです」
はるか「魔法少女が!?」
ヴァーツ「更にその場を目撃した人の書き込みによると、大きなロボットに次々とやられていく魔法少女達の姿が画像で公開されてました。しかしそのアカウントはこれ以来更新がされてませんでした」
小夜「まさか…!?」
ヴァーツ「恐らく…始末されたと…」
はるか「!?」
そのアカウントの本人はやられたのだろう。
その事実に驚きを隠せないはるかと小夜。
薫子「魔法少女を狩るんなら、エノルミータの仕業じゃあらへんの?」
ヴァーツ「いえ、残念ながら、これはエノルミータが世に現れる前の内容で、襲ったのは別の組織みたいです。しかもこれ以外の画像には悪の構成員まで囚われていました」
はるか「その組織が…!」
ヴァーツ「ライフイーターで間違いないでしょう」
はるか「マジアヴァイスは…魔法少女や構成員を助ける為にライフイーターと…!」
ヴァーツ「最近はそういった事件は起こりませんでしたが、今回現れたという事は、ライフイーターの活動が本格的になったと考えるべきですね」
小夜「なんでその事をもっと早く言わなかったの!?もし早く言っていればそのロボットを…!」
ヴァーツ「勝てません!」
小夜「!?」
ヴァーツの強い発言に小夜やはるか、薫子は驚く。
ヴァーツ「今まで、僕が勧誘した多くの魔法少女達が夜に現れたライフイーターのロボットに挑んできましたが、帰ってきた者は1人も居なかったんです。かつて最強と噂されていた魔法少女チーム…プリマ・ツインズも…ライフイーターに立ち向かって以来、姿を消したんです。この影響で、一時的に街全ての正義と悪が居なくなった事態が起きました。僕はこの事件をドリームイレイズ事件と呼ぶことにしました」
薫子「!?」
はるか「プリマ・ツインズが居なくなったのは、ライフイーターにやられたから…!?」
はるかは魔法少女になる前、トラックに引かれるところをプリマ・ツインズに助けられた事があり、尊敬してた。
そしてヴァーツと出会った頃には、プリマ・ツインズは姿を消していた。
何処へ行ったのか…
他の街を救いに行ったのか…はるか自身もわからなかった。
それでもはるかは、マジアマゼンタとして…魔法少女としての使命を全うすることにした。
そしてその尊敬するプリマ・ツインズが居なくなった原因が、ライフイーターにさらわれたという事。
もし昨日の夜、ヴァイスが来なかったら今頃自分達はあのロボットに捕まっていただろう。
ヴァーツ「皆さん、勝手かもしれませんが…これからの夜は、魔法少女の活動を控えて欲しいんです」
はるか「えっ!?」
薫子「冗談じゃあらへん!怯えて隠れるとか、魔法少女のやる事じゃないやろ!」
ヴァーツ「プリマ・ツインズでさえ勝てなかった相手に勝てるんですか!?」
薫子「そ…それは…!」
ヴァーツ「もし貴女達まで捕まったらどうするんですか!?今この街を守る魔法少女は貴女達しかいないんです!いなくなったらこの街は支配されてしまうんです!エノルミータ…いや、ライフイーターと呼ばれる組織に!僕は、もう仲間を失って欲しくないんです!!」
仲間を失いたくない…
ヴァーツの今の頭の中はその気持ちで一杯だった。
と、ここで小夜が何かを思い出した。
小夜「ねぇ、考えてみたら…あのロボット、何故がマジアヴァイスの攻撃は効いていたわ」
ヴァーツ「そういえばそうでしたね。そのマジアヴァイスという子は1人でそのロボットを倒したらしいですね」
薫子「ウチの攻撃以上にロボットを吹っ飛ばしたのもあったし…」
話の通り、トレスマジアやエノルミータすら痛手を与えられなかったロボット相手に、マジアヴァイスは魔法弾を数発当てただけで両腕を破壊していた。
ヴァーツ「となると、唯一ライフイーターに対抗出来るのはマジアヴァイスという事になりますね」
はるか「じゃあヴァイスに聞けばあのロボットを倒す方法を聞き出せるかも!」
小夜「ええ。それが賢明ね」
薫子「きっちり方法を知って、あのライフイーターに思い知らせてやるさかい」
ヴァーツ「それで、あてはあるんですか?」
と、ヴァーツはヴァイスがどこにいるのかはるかに質問する。
はるか「………………………何処だっけ」
小夜「…確かに…」
薫子「…軽率やった…」
あてが無かった。
という話しの結果、トレスマジアは今後…夜の活動には出ないことになった。
ライフイーターのロボットに太刀打ちできる術が無い以上、出会ったら終わりである。
もしここで捕まれば、エノルミータを止めるのが難しくなる。
トレスマジアの3人は…力の無さを悔やんでいた。
話が終わり、外は4時の夕方。
はるかは小夜、薫子、ヴァーツと別れ、近くの公園でベンチに座っていた。
はるか「プリマ・ツインズ…」
と、スマホを操作し、プリマ・ツインズの2人が映った画像を表示させる。
1人は赤髪のポニーテールの元気な少女。
名前は紅の魔法少女…プリマカーマイン。
もう一人は青髪のウェーブのおしとやかな少女。
名前は青空の魔法少女…プリマコバルト。
2人の衣装は、トレスマジアとは異なる魔法少女のコスチュームで、メインカラーを除けば一緒である。
後は胸元の星型のアイテムと、手に持ったステッキぐらい。
この2人がかつて最強と噂されていたプリマ・ツインズ。
かつてはこの街を守っていたが、今はいない。
ライフイーターという組織にさらわれたのだから。
さらわれたのなら助け出したい。
彼女花菱はるかは今、魔法少女という力を持っている。
現在ではトレスマジアという最強の魔法少女チームとして呼ばれている。
しかし、相手は魔法少女の攻撃すら効かないライフイーターのロボット。
今のままではプリマ・ツインズの二の舞いになるだろう。
唯一の近道は、マジアヴァイスにライフイーターのロボットを倒す方法を聞く事である。
が、彼女がどこにいるか、そのあてが無い。
同じ学校にいるわけでもない。
闇雲に探すのは効率的に良くない。
はるか「どうしよう……」
と、明け暮れていたはるかの前に、銀髪の少年が紙袋で包んだ惣菜パンをあげようとしていた。
服装は半袖のシャツと藍色のジーパン。
「大丈夫?元気ないみたいだけど…」
はるか「あ…」
はるかが顔を上げ、少年の顔を見た瞬間…
はるか「か…か、かなた君!?」
かなた「うん。久しぶりだね。はるか」
かつての知り合いと出会い、少し困惑したはるかに対し、優しく接する銀髪の少年…かなた。
環(たまき)かなた
心優しい少年で中2の学生。
同い年のはるかとは幼馴染みで、前はこの街に暮らしてたが、もうすぐ小6を迎える2月で遠くへ引っ越し、2年間の間会っていなかった。
かなたには、2つ上の長女の姉と同い年の次女の姉がいる。
と、はるかはかなたから貰った惣菜パンを両手で持ち、そのままかぶりつく。
隣はかなたが座っていた。
はるか「美味しい!やっぱりあの店のキノコのグラタンパンが1番だね!」
かなた「ホントにキノコが大好きなんだね…でも元気になって良かった」
はるか「かなた君、いつからこの街に引っ越してきたの?連絡してなかったから…」
かなた「ごめんね。携帯会社の引き継ぎとかで一時的に通信出来なかったからその事を伝え忘れてたよ。ここに来たのは1週間前。通ってた学校が突然廃校になっちゃって、この街の学校に通うために引っ越してきたんだ。はるかは別の学校?」
はるか「うん。女子校だけどね…そうだ!かなた君も私が通ってる学校に来たら?」
かなた「いやいやいや、僕は無理でしょ!!」
はるか「大丈夫だよ。女の子の格好すればバレないし」
かなた「やめて!1番思い出したくない黒歴史を掘り返さないで!」
かなたは過去にとあるパーティー会場で姉の長女に女装された苦い思い出があった。
当初の本人は死ぬほど恥ずかしかったらしい。
はるか「……あっ、そうだ!かなた君、天音ちゃんは一緒じゃないの?」
はるかは何かを思い出し、かなたに天音という名の子は見かけてないか聞く。
天音はかなたの同い年の双子の姉で、お互いを助け合っている。
かなた「天音?去年引っ越してから一度も会ってないよ」
はるか「去年?」
かなた「うん。なんかこの街に押しの魔法少女が現れたからって言って…調べてると、僕もファンになったんだ」
はるか「そうなんだ…それで誰なの?」
かなた「マジアマゼンタ」
はるか「ぶっ!!?」
マジアマゼンタの名前がすぐ出たことで思わず吹いてしまったはるか(マジアマゼンタ本人)。
かなた「ど、どうしたの!?」
はるか「い、いや、ちょっとビックリしたから…そうなんだ…マジアマゼンタが…」
かなたがマジアマゼンタのファンだったことに驚き、頬を赤くしてしまうはるか。
かなた「大丈夫?顔が赤いよ?」
はるか「う、ううん…何でも無いよ。ところでか天音ちゃんとは会ったの?」
かなた「ううん、電話で何回かは話してるけど、最近は会ってないんだ」
はるか「そっか……」
かなた「マジアマゼンタがいるこの街にいることは分かるんだけど、もしかしたらマジアマゼンタが現れる際にひょっこり出てきたりして…」
はるか「そ…そうだね…」
冷や汗をかきながら苦笑いするはるか(マジアマゼンタ本人)。
かなた「…………あれ?」
はるか「どうしたのかなた君」
かなた「今、5時前だよね…なのに、こんなに暗かったかな?」
かなたは空の異変に気付く。
なんと空が暗くなっていたのだ。
しかも周りの人達も突然と姿を消していた。
はるか(さっきまでいた人達がいなくなってる…しかも空も暗い…!?)
はるかはここであることを思い出す。
魔法少女や悪の構成員がやられ、行方不明になったのは主に暗い夜。
そしてその原因となる相手をはるかは知っている…
ライフイーター……
はるか「かなた君、急いでここから出よう!今なら…」
かなた「はるか、後ろ!」
急いで公園から出ようとかなたに伝えるがもう手遅れ。
かなたが恐ろしい何かを見たのか、少し怯えた表情になり、後ろに何かがいることをはるかに言った。
はるかは後ろを振り返ると…
はるか「きゃっ!!?」
なんと、四本足で動く巨大なクモのメカがそこにいた。
かなた「このロボットは…一体…!」
はるか「かなた君、逃げよう!」
はるかは危機感を感じ、かなたの右腕を掴んで反対の出口へ向かった。
その後はなるべく細い道を進んでいく。
しかし、後ろから全長30㎝の小蜘蛛のメカが数体やって来た。
はるか(このままじゃ逃げ切れない…でもかなた君の前で変身するわけには…!)
マジアマゼンタになれば小蜘蛛ぐらいなら倒せるが、かなたに正体を見せるわけにはいかない。
だが今のままでは小蜘蛛の駆除は無理な上に、逃げ切るのも不可能。
迷ってる内に時間は残されていない。
突然、かなたが躓いて転んだのだ。
はるか「かなた君!?」
かなた「駄目だ!構わず逃げて!」
はるか「でも!」
次第に小蜘蛛のメカ達が近付いてきた。
今からかなたの方へ戻ったら間違いなく小蜘蛛に襲われるだろう。
はるかに残された選択肢は1つしかなかった。
「トランスマジア!」
はるかがハート型のアイテムを右手に持って変身の言葉を唱えるとはるかの体が光り出し、先ほど着てた服装から別の服装へと変わった。
白の半袖の服、後ろに桃色の大きめのリボンが付いた桃色のスカート、桃色のロンググローブと桃色のリボン付きのロングブーツ、
胸元にはハート型の装飾が付いた桃色のリボン。
右手にはハート型の本体が付いたステッキが握られていた。
そう。はるかはかなたに正体がバレることを承知でマジアマゼンタに変身したのだ。
マゼンタ「魔法少女マジアマゼンタ、ここに参上!」
かなた「え!?」
名乗りポーズを決めて、ステッキを目の前に向けた。
マゼンタ「貴方達ライフイーターの思い通りにはさせないよ!マゼンタスピアー!!」
マゼンタは右手に持ったステッキを槍に変えて、襲いかかる小蜘蛛のメカに向かっていった。
まずは一体。
両手で持った槍で縦に切り落とす。
続いて2体目。
振り下ろした槍を止めることなく、横薙ぎで小蜘蛛を遠くへ飛ばした。
そして3体目。
そのまま槍で小蜘蛛の体を貫いた。
どうやら小蜘蛛相手には攻撃が通るようで、少し安心したマゼンタ。
周囲の敵は片付けたが、奥にはまだ沢山の小蜘蛛のメカが沸いていた。
流石に数が多い。
いくらマゼンタが強くても、数で来られると徐々に力を消耗し、やがて押し返されるだろう。
マゼンタ(マズいかも…アズールとサルファに連絡もつかない以上、今は逃げるしか…!)
「おーい!こっちだぞ!」
マゼンタ「?」
突然活発な少年の声が聞こえた。
かなたのいた後ろを振り向くと、かなたの隣に2つのロケットが付いた球体のメカが浮いていた。
カラーリングは白をベースに青、黄色が含まれていた。
側にいたかなたも驚いた。
マゼンタ「こっちもロボット!?っていうか喋ってる!?」
かなた「誰なの君は!?」
「説明してる暇はねぇ!いいから付いてこい!後、そこの魔法少女、空は飛べなくなってるから気ぃ付けろよな」
と言ってロケットの付いた球体のメカは背中のロケットを起動させて、飛び上がる。
かなた「あのメカは一体…」
マゼンタ「かなた君、背中に乗って!」
かなた「う、うん…!」
かなたを背負い、マゼンタは球体メカの後を追うため、高い跳躍でこの場を去った。
「………………誰も来てないな」
たどり着いた場所は、どこかの裏道でやっている屋台であった。
少し狭いが、隠れるには十分である。
球体のメカは敵が来てないかどうか、周囲を確認してる中、かなたとマジアマゼンタは…
かなた「本当にビックリしたよ。まさかはるかがあのトレスマジアのマジアマゼンタだったなんて」
マゼンタ「隠していてごめんねかなた君、それとこの姿の時はマゼンタって呼んで?」
かなた「ごめん、分かったよマゼンタ」
と、打ち明けた様子。
かなた「それで、相手と戦う時って、怖くなかった?」
マゼンタ「?」
かなた「戦うって事は、苦戦する事だってあるはずだし、時には傷付き、敗北を味わう者も少なくない。そんな過酷な戦いにマゼンタはどう感じてる?」
かなたの質問にマゼンタは少し考える。
マゼンタ「………私、そこまで考えたことは無かったかな?…確かに怪我をした頃もあったよ。けど魔法少女になった頃から、悪の手先からみんなを守らなきゃってと思ってたら、不思議と怖く無くなっちゃった」
かなた「…」
マゼンタ「それに、今は仲間がいる。だから頑張れる。例え相手が強敵でも、3人力を合わせればきっと勝てるってね。これからもトレスマジアとしてこの街を守っていこうって、私は誓ったの」
マゼンタの…花菱はるかの言葉に一切の迷いは無かった。
彼女の表情から見ても、その決意はかなたにしっかり伝わっていた。
かなた「凄いなぁ…だから天音は君に憧れてたのかもね」
マゼンタ「そう言われると、照れちゃうな…」
今までのマゼンタの頑張りに納得したかなたの言葉に照れてしまうマゼンタである。
「そろそろ話してもいいか?」
2人の横から先ほどの球体メカが割り込んできた。
マゼンタ「うわっ!ビックリした…」
かなた「えっと…君は一体…」
かなたが球体メカに誰なのか訪ねた。
「俺は機械妖精。名はMF50M。呼びづらいからゴーマって呼んでくれよな。さん付けは無しな」
マゼンタ「それじゃあゴー君で」
ゴーマ「ゴー君!?」
かなた「マゼンタ、その呼び名はやめてあげて」
マゼンタ「え?」
かなた「それでゴーマ、どうして僕達の元へ?」
ゴーマ「ああ、俺はお前を探していたんだ…環かなた。もう1人はトレスマジアのマジアマゼンタだろ?いや、正しくは花菱はるかか?」
マゼンタ「え!?」
マゼンタはゴーマが変身前の本当の名前を知ってることに驚いていた。
魔法少女や構成員は、変身した状態にかかる認識阻害の魔法によって正体が他人からは分からなくなっているのだが、この球体のメカはなぜがマゼンタの正体を見破っている。
ゴーマ「機械妖精の俺は認識阻害の魔法は効かないからな。正体をバラす気は無いから安心しろ」
マゼンタ「よかった…」
かなた「僕を探してたっていうけど、なんのために?」
ゴーマ「ライフイーターのマシンビーストを倒す方法だよ」
マゼンタ「ライフイーター!?」
かなた「マシンビーストってなんなの?」
ゴーマ「ライフイーターという別の組織で、研究の為なら手段を選ばない悪質な組織でマシンビーストはライフイーターの主力となる機械機動兵器だ。さっき出会った蜘蛛もそうさ」
かなた「一体どうして…」
ゴーマ「長くなるけど、いいか?」
マゼンタ「うん!」
そう言ってゴーマはライフイーターについて話す。
ゴーマ「この地に最初の魔法少女達と悪の構成員が現れた2年前…正義と悪の存在に気付いた国のとある研究機関は魔法少女と悪の構成員が持つ魔力に興味を持ち始め、それを利用するための研究を行っていたんだ。この流れから立ち上げた企画…プロジェクトMは順調に進み、魔力を動力として動く試作品を作り上げた」
かなた「魔力で動くの?」
ゴーマ「ああ。そしてある日、試作品の起動実験で被験体として参加した魔法少女の魔力を注いたんだが、全然起動しなかった。けど1人の研究員は魔力を限界まで注ぐよう魔法少女に言った。しかしこれ以上は魔法少女自身に大きな負担がかかると他の研究員は反対したが、研究員は構わず魔力を限界まで注ぐ事よう強く言った。魔法少女の方も反発することも無く限界まで魔力を注いだ。結果、試作品の起動は成功した。けどその代償は大きく、この時の魔法少女の身体能力では限界までの魔力放出に耐えられず、意識不明の重体を負ってしまった」
マゼンタ「!?」
かなた「その後どうなったの?」
ゴーマ「魔法少女の方は1年の間は意識が戻らず、魔法少女に無茶な事をさせた責任者は機関から外され、魔力を動力とするプロジェクトMは永久凍結となった。だが追放された責任者は失った魔法少女の事よりも研究の件を否定されたことに腹を立てて、魔法少女の魔力がほとんど入ったバッテリーを持って機関から逃げて、1人で独自の兵器を開発した。それはマシンビーストと呼ばれ、魔法少女や悪の構成員を越える力を持っていた」
マゼンタ「マシンビースト…」
と、ゴーマはホログラムで鷲のメカのモデルを表示させ、マゼンタ、かなたに見せる。
ゴーマ「コイツはそのマシンビーストの一体だ。注目すべき特徴についてだが、コイツの装甲には内部からの魔力を浸透させることで触れた魔力を分解させる効果を持つアンチマギカーボンが使われている。魔力を主体に戦う魔法少女、悪の構成員の攻撃じゃビクともしねぇ。魔法少女達が勝てない理由の1つだ」
マゼンタ「あの時私達の攻撃が効かなかったのはそういう事だったんだね」
ゴーマ「その言い方だと、1度は戦ったんだな」
昨日戦った獣のロボット相手にマゼンタ、アズールの攻撃が効かない上、サルファの攻撃に至っては多少凹ませたぐらいである。
その理由がマシンビーストに使われている装甲…アンチマギカーボンなのだと知ると、納得がつく。
ゴーマ「後、コイツが強いのは装甲だけじゃねぇ。マシンビーストの内部には魔法少女や構成員から奪った変身用のトランスアイテムが埋め込まれていてな、バッテリーの魔力を使うことで、機械でも魔法を行使することができ、姿を変えることも可能なんだ」
マゼンタ「そうだったんだ…」
ゴーマ「これらの特徴を兼ね備えたマシンビーストの圧倒的な力で、次々と他の魔法少女や悪の構成員達を捕らえて、体内の魔力を奪っていった。その度に新たなマシンビーストが作られては襲われて、一年後…一体の喋るマシンビーストは自分達が所属する組織の名をライフイーターと名乗った。その頃には9体のマシンビーストが街を徘徊し、ほとんどの街から魔法少女と構成員はいなくなっちまった。そしてこの期間は魔法少女と悪の組織との戦いは夢となって消えていったという意味を持って、政府からはドリームイレイズ事件と呼ばれるようなったんだ」
かなた「酷い…」
マゼンタ「囚われた魔法少女や構成員までさらうなんて…そんなの許せないよ…!」
ライフイーターに対する怒りが、かなた、マゼンタの表情から伝わってくる。
ゴーマ「この件で政府は唯一生き残った魔法少女、構成員を入れた反ライフイーター組織…ハンターレジメンツを結成し、打倒ライフイーターに向けての研究を行っているんだ。その組織の研究で作られたマシンフェアリーの2号機である俺は、マシンビーストに対抗できる術をお前達に教えるために遠くからこの街にやって来たって訳だ」
かなた「僕に?」
ゴーマ「強引かもしれないが、協力出来るか?」
かなた「今のを聞いたらほっとくわけにいかないよ。僕はやるよ」
かなたは協力に同意した。
ゴーマ「ありがとな。なら俺は今日からお前のパートナーだ。よろしくな!かなた!」
かなた「うん。よろしく」
ゴーマ「マジアマゼンタ、お前もよろしくな」
マゼンタ「えっと、ゴーマ君でいいかな?よろしくね。それで、マシンビーストに対抗できる術ってなんなの?」
ゴーマ「君付けか…まあ好きに呼べ、まずマシンビーストの装甲だが、確かに強力に見えるが、唯一防げない魔力が存在するんだ。その1つが環家の魔力だ」
ゴーマが言ったマシンビーストの対抗策が、かなたの家系である環の魔力である。
マゼンタ「かなた君の?」
かなた「僕の家系が対抗策?」
ゴーマ「実は魔力には色々な波長があってな、簡単に言えばテレビの周波数みたいなもんだ。人によっては持ってる波長がそれぞれ違うんだ。その中でもアンチマギカーボンは相手が放った魔力の波長を自動で合わせてくる。だが環家の宿す魔力は特殊でな、魔力の波長がランダムに変わってく性質になっているんだ。これがアンチマギカーボンに対抗できる手段の1つだ。相手が波長を合わせても攻撃側の魔力の波長はどんどん変わるから…折角の装甲も本来の性能を出せないわけだ」
マゼンタ「じゃあかなた君が戦えるようになればあのマシンビーストに…」
ゴーマ「残念だけどコイツの今の魔力じゃ低くて戦わせるには危険すぎるな。そこでもう一つの策として、マジアマゼンタ、お前に代役をやってもらう」
ゴーマはもう一つの策としてマジアマゼンタを指名した。
かなた「はる…マゼンタに?」
マゼンタ「でも私の魔力じゃマシンビーストは倒せないって…」
ゴーマ「今のままじゃな。だから今から俺の言うとおりにやるんだ。けどその前に質問するぞ?」
マゼンタ「う、うん…」
ゴーマ「お前、かなたの事が好きか?」
マゼンタ「ええっ!?」
予想外の直球な質問にマゼンタは頬を赤くした。
かなた「ゴーマ!何を言って…」
ゴーマ「真剣な話なんだ。どうなんだ?」
マゼンタ「う…も、勿論好きだよ」
ゴーマ「恋人として?」
かなた「ちょ…!?」
マゼンタ「こ…恋人…う…うん…小学生の頃、私の事をいつも気にしてくれてたし、一緒にいるときは…胸がドキドキして…その…」
かなた「はるか…」
ゴーマ「その反応なら条件は満たしてるな。ならお前達が今からやることを教えてやる。心して聞けよな?」
ゴーマが本題を言う場で、マゼンタ、かなたは息をのむ。
ゴーマ「10秒以上嫌がらずキスしろ」
ゴーマの言葉から出た内容に二人は思考が止まった。
2人「えええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!??????」
ゴーマ「おい!声が大きいだろ。敵に見つかるじゃねぇか」
マゼンタ「だだだって、き、ききき、キス、なんて…!?」
かなた「いい、いいい、一体、何、言ってる、の…!?」
ゴーマ「今話すとキリがねえんだ!とにかく俺は外で待ってるから、早いとこ済ませとけよな!」
マゼンタ「ああちょっと!」
ゴーマは無茶振り?な事を言い、その場から去っていった。
そしてその場に残されたかなたとマジアマゼンタ。
少しずつ目を合わせるが、ゴーマのキスをしろという言葉のせいで照れて目を背けてしまう。
少しの間が開け、マゼンタが口を開く。
マゼンタ「か…かなた…君、どうする…?」
かなた「…ゴーマは嘘を言ってないし、するしか…ないよ」
マゼンタ「そ…そう…だよね…じゃ、じゃあ…」
かなた「あ、待ってマゼンタ、僕が今退く…!?」
マゼンタ「!?」
かなたはマゼンタが動きやすくするために一旦立とうとした所で足が滑ってマゼンタを押し倒すように倒れた。
かなた「な!?」
マゼンタ「か、かなた君…!?」
今の状態を説明するなら、倒れたマゼンタの上にかなたが覆い被さっているところである。
そしてマゼンタとかなたの顔が至近距離で目が合った。
かなた「ご、ごめん!今すぐ退く…」
マゼンタ「待って!」
かなたが今退くところをマゼンタが止めた。
よく見ると、マゼンタは目をうるうるとさせながら頬を赤くして恥ずかしがった表情をしていた。
例えるなら…誘いの行為だろう。
マゼンタ「………かなた君………しよ…?」
かなた「え……………?」
マゼンタ「………キスを………しよ………?」
キスしていい…またはキスをしてと、マゼンタはかなたを誘っていた。
かなた「………………はるか…………」
マゼンタ「……今は……マジアマゼンタ…だよ……」
という会話の後…2人は目を閉じ、互いの唇を合わせた。
それはまるで、2人以外の時間が止まったかのように、別の世界にいるようである。
2人に嫌な表情は無く、常に唇を合わせていた。
………
……
…
キスは一分も続き、遂に2人は唇を離した。
かなたは頬を赤くしたまま、少しとろけてるような表情をしたマジアマゼンタをしばらく見つめていた。
かなた「マゼンタ……」
マゼンタ「かなた君………」
「おーーーい!!いつまで待たせてんだーーー!!!」
2人「うわわわわわわわわ!!!??」
突然外からゴーマの怒りの声が響き、2人は元の世界に引き戻ったかのように正気に戻り、かなり慌てた。
かなた「い、急ごう!」
マゼンタ「う、うん」
すぐに落ち着き、服の乱れを直したマジアマゼンタとかなたは屋台から離れていった。
裏道を出て、ゴーマの声が聞こえた先のビルの建設工事現場へたどり着いたマゼンタとかなたはある光景を目の当たりにした。
かなた「あれは…!」
マゼンタ「マシンビースト…!」
なんと先程出会った大蜘蛛のメカが逃げてるゴーマを追いかけていた。
ゴーマ「長かったな!済んだんなら早くコイツの相手をやってくれ!」
マゼンタ「う、うん。分かった!かなた君の元へ!」
ゴーマ「ああ、選手交代だ!因みにコイツの名前はMBー03…ブラックウィドウだ」
かなた「マゼンタ!」
マゼンタ「大丈夫だよ。私は負けないから…!かなた君は下がってて」
かなた「分かった。気を付けて」
ゴーマ「マゼンタ、まずは足を壊すんだ。魔力を消耗させれば奴の耐久力も落ちる。出来るだけ多くの魔力を使わせるんだ!」
マゼンタ「分かったよ!」
ゴーマはマゼンタの方へ向かい、すれ違いに横を通っていった。
かなたもマゼンタにこの場を任せ、ゴーマと一緒に安全な場所へ下がった。
そしてマゼンタは前に立ち、大蜘蛛のメカ…ブラックウィドウの前に立ち、指をさす。
マゼンタ「貴方の企みはゴーマ君から聞いたよ。犠牲者は出させない!さあブラックウィドウ、私が…魔法少女トレスマジアのマジアマゼンタが相手だよ!!」
マジアマゼンタが名乗り上げると、ブラックウィドウはマゼンタに標的を移し、前進し始めた。
マゼンタ「行くよ!マゼンタスピアー!」
マゼンタが右手に持ったステッキを槍に変えようとした。
ところが………
マゼンタ「え!?」
マゼンタの右手に持った槍は、前に使ってたハート状の刃が付いた槍ではなく、ハートの装飾が付いた鍔に全体の半分の長く大きな正三角形の刃が付いた槍だった。
その長さは、前に使ってた槍よりも長く、マゼンタの身長を超えるほどの長さだった。
マゼンタ「武器が変わってる!!?」
かなた「マゼンタ、前!」
マゼンタ「!」
既にマゼンタの至近距離にブラックウィドウが立ち、左前足で突こうとしていた。
マゼンタ「うわ!」
咄嗟にマゼンタは変異した槍で薙ぎ返そうとした。
すると、ブラックウィドウの左前足が綺麗に切断された。
この光景にマゼンタは驚いた。
マゼンタ(簡単に切れた…この槍で…これなら!)
変異した槍の切れ味に驚くも、マゼンタはすかさず次の一手を仕掛けようとするが…
ブラックウィドウはすぐに後ろへバックステップし、背中のハッチを開き、先程戦った小蜘蛛のメカを10体以上出した。
ゴーマ「奴はビームキャノンを装備している。警戒しつつ周りのザコを蹴散らせ!」
マゼンタ「うん!」
ゴーマのアドバイスでマゼンタは小蜘蛛のメカ達の処理を優先した。
マゼンタは走り出し、襲い掛かる小蜘蛛のメカ達を一体…また一体…更に一体と、その槍を右手一本でこなしていた。
当然遠くにいるブラックウィドウから放たれたビームキャノンの攻撃に対しても、しっかり反応し、かわしていく。
マゼンタ(この槍…大きいのに軽い…!)
質量を無視した槍の意外な軽さに少し驚くマゼンタだが、それでも手を緩めず残りの襲い掛かる小蜘蛛のメカ達に攻撃を続行する。
その様子を後ろから見守るかなたとゴーマ。
かなた「ゴーマ、マゼンタの武器…いつもと違うんだけど、どうゆうこと?」
ゴーマ「お前のお陰だよ。お前の宿した魔力がマゼンタの中に入ってマゼンタ自身の魔力を最適化…つまり強く作り替えたんだ」
かなた「え?マゼンタに僕の魔力が?」
ゴーマ「キスしたんだろ?その時に魔力が流れたんだ。つまりそういう事だ」
かなた「ちょ、ちょっと!?」
キスの事を言われ、顔を赤くするかなた。
ゴーマ「とにかく、マゼンタの新しい武器、名付けるなら…マゼンタランスだな」
と、話してる内にマゼンタは残った小蜘蛛のメカを右手に持った槍で振り下ろし、2つに割った。
マゼンタ「そっちの足も!!」
そしてそのままブラックウィドウに向かって走り、槍で右足を切り落とした。
2本の前足を失い、ブラックウィドウはバランスを崩し、前に倒れた。
マゼンタ「やった!」
ゴーマ「なわけねぇだろ!マシンビーストがこんなんで終わるはずねぇ!まだ奴の魔力反応は残ってる!」
ゴーマの言うとおり、マシンビーストであるブラックウィドウがこの程度で終わるはずかない。
突然ブラックウィドウが光りだし、残った後ろ足が消えて、代わりに6個のロケットブースターが姿を現した。
マゼンタ「ロケット!?」
ゴーマ「コイツ、空から攻撃する気だ!逃がすな!」
マゼンタ「う、うん!」
すぐにブラックウィドウへ攻撃を仕掛けるマゼンタだったが、ブラックウィドウの方が早く、6個のロケットを吹かし、空へと逃げていった。
マゼンタ「ああっ!!」
かなた「空へ逃げて何を…」
ゴーマ「空からやるとしたら…」
ゴーマの予感は当たり、空に逃げたブラックウィドウは地上にいるマゼンタに向けて火炎弾を発射してきた。
ゴーマ「飛び道具で攻撃するに決まってる!」
マゼンタ「うそっ!!?」
かなた「逃げて!」
かなたのアドバイスでマゼンタは後ろに逃げて、火炎弾をかわしていく。
しかも地面に当たった火炎弾は小さな爆発を起こした。
槍で弾き返すのはこちらが爆風に巻き込まれる為、オススメできない。
マゼンタ「折角の新しい武器なのにこれじゃあ意味ないよー!」
ゴーマ「そっちは飛び道具ないのかよ!」
マゼンタ「持ってないよー!」
逃げるマゼンタに文句言うゴーマ。
基本、トレスマジアの攻撃は近接オンリー。
マジアサルファは主に巨大な拳で戦う近接アタッカーで防御もこなし…。
マジアアズールは無数の氷の剣を飛ばしたり、氷のビームなどの遠距離攻撃の手段を持っているが、
マジアマゼンタは槍を使った戦いしかない。
その為今飛び道具を持っていないマゼンタは空中にいるブラックウィドウに痛手を与えられない。
「ヴァイスバレット!!」
しかし次の瞬間…聞き覚えのある少女の掛け声と共に光の弾丸が放たれ、そのままマゼンタを横切り、火炎弾を相殺した。
ゴーマ「打ち消した!?今のは魔法弾か?」
マゼンタ「あの魔法弾は…まさか…!」
マゼンタはその魔法弾を撃った相手が誰か分かった。
なんと遠く離れたところから、マゼンタと色違いの同じ魔法少女の衣装を着た銀髪のボブカットの少女…マジアヴァイスが走りながら魔法弾を発射し、ブラックウィドウの放った火炎弾を撃ち落としていく。
マゼンタ「マジアヴァイス!」
ゴーマ「新しい魔法少女か?いや、これは…」
かなた「あの子…見覚えが…」
ヴァイス「…!?」
ヴァイスはかなたの姿を見て少し驚くも、表情を戻し、マゼンタの隣までやって来た。
マゼンタ「ヴァイス!」
ヴァイス「マジアマゼンタ、話は後。私が相手を落とすからその隙に!」
マゼンタ「わ、分かった!」
マゼンタは槍を構えて迎え撃つ中、ヴァイスは指先をブラックウィドウのロケットに狙いを定め、魔法弾を連続で発射する。
魔法弾はブラックウィドウのロケットに直撃し、一時的に動かなくなったが、破壊までに至っていない。
しかしいくつかのロケットが停止したことでバランスが崩れ、墜落し始める。
ヴァイス「今だ、ロケットを攻撃して!」
マゼンタ「分かったよ!やああああー!!」
マゼンタは一気に駆け抜けるが、ブラックウィドウは落下しつつもビームキャノンで応戦するが、中々定まらず、マゼンタの横をすり抜けてしまう。
一定の距離に入ったところでマゼンタは跳びあがり、槍でブラックウィドウの前足2本を切り落とした。
その姿を見るヴァイスはというと…
ヴァイス(槍が変わってる…!しかもあのマシンビーストの装甲を切り裂ける程になるなんて…やっぱりマジアマゼンタ、カッコ可愛いー!!)
心の中でマゼンタの活躍ぶりに見とれてしまうマジアマゼンタ推しのマジアヴァイス。
一方ブラックウィドウは壊れた2つのロケットを取り外し、残りの4つのロケットをスライドさせて再び浮上し始めた。
マゼンタ「また!」
ヴァイス「ならもう一度落とすまで!」
「ここは私が仕掛けましょう」
「「!?」」
ヴァイスがもう一度ロケットを狙い撃とうとするところで別の少女の声が響いた。
すると、ブラックウィドウの4つのロケットに突然ツタが巻き付かれた。
ツタの先には、花の魔物を従えているマジアベーゼの姿があった。
ヴァイス「君は…!」
マゼンタ「マジアベーゼ!」
ベーゼ「魔法少女の敵はエノルミータです。貴方達の出番などありません。ライフイーター!(マゼンタとヴァイスが一緒に戦ってる!しかもマゼンタが新しい武器を!魔法少女のパワーアップも最高!!)」
と、ベーゼはブラックウィドウに警告する。
同時にマゼンタの新しい武器とヴァイスとの共同に心の中で興奮する。
かなた「あの子は…エノルミータの女幹部?」
ゴーマ「マジアベーゼだな。手伝ってくれそうだし、問題ないだろ」
という流れで、ベーゼはブラックウィドウに向けてフルスタ・ドミネイトを長く伸ばし、振り上げる。
ベーゼ「メナスロンド!」
ベーゼが振るった鞭が意志を持つかのように、標的に向かって伸びていき、ブラックウィドウの右側の足2つを貫き、破壊した。
マゼンタ「ベーゼの攻撃が通った!?」
ベーゼ「まだ完全ではありませんが、手応えはあったようですね」
ヴァイス(この子、まさかアンチマギカーボンの性質に気付いてる?)
と、述べるベーゼにヴァイスはマシンビーストの倒し方を知ってるのかと気になっていた。
マジアベーゼが今使った、フルスタ・ドミネイトを革の鞭のように伸ばし、蛇のように標的を攻撃する技…メナスロンドは唯一の攻撃技だが、ヴェナリータ曰く、まだ使える段階ではないと称している。
しかし、マシンビーストの登場以来、ノワールの行った魔力調整と特訓と受け、一足早く物にしたのだ。
とはいえ、この技は本来無数の鞭による連続攻撃なのだが、荒削りなせいか、今回は1発しか出せなかった。
それでも使い勝手はよく、更にはノワールから学んだマシンビーストの倒し方も相まって、有効な攻撃手段になっている。
このまま実戦経験を積めば、更なる技も使えるとのことである。
マゼンタ「あと2つだよ!」
ヴァイス「残りのロケットは私が!」
ヴァイスが走り、そのまま建設中の建物の鉄骨を登り、そこから浮遊するブラックウィドウの方へ飛び向かった。
右手に魔力を込めながら…
ヴァイス「ヴァイス…インパクト!!」
ヴァイスの魔力を込めた渾身のパンチが、ブラックウィドウの残った2つのロケットを破壊した。
同時に花の魔物のツタによる拘束が解け、再び落下し、地面に激突した。
マゼンタ「やったの?」
ヴァイス「まだだよ。けどこの様子だと、次が最後」
ヴァイスの予想どおり、ブラックウィドウはまた光に包まれ、今度は体から女性の上半身を思わせる機械の体が現れた。
ベーゼ「…………これが打ち止めのようですね」
ゴーマ「奴の魔力もだいぶ弱まってる。今なら本体に攻撃が入るはずだ!本体に攻撃しろ!」
マゼンタ「うん!一気に決めちゃうよ!」
ベーゼ「敵対してる身ですが、協力しますよ?(流石に1人で倒すのはキツいから助けてください!)」
表向きでは幹部らしい振る舞いを見せるが、心の中ではマゼンタに助けてほしいようである。
マゼンタ「分かったよ。一時休戦だね」
ヴァイス「協力よろしく頼む」
ベーゼ「ええ(ああ、よかったぁ)」
安心した所で、ベーゼとマゼンタが変異したブラックウィドウに向かっていくが、ブラックウィドウは後ろへジャンプし、建設中の建物の壁に飛び移り、そのまま上へとよじ登っていった。
マゼンタ「あっ!今度は上に…!」
ベーゼ「相手はもう空を飛べないはずです。このまま追いかけて…」
ヴァイス「いや、その前に落とす!」
ヴァイスが走り、建設中の建物の壁を駆け上っていった。
ヴァイスの接近を許さないブラックウィドウは、本体の装甲の一部を開き、複数の小蜘蛛のメカで襲わせ、無数のレーザーで攻撃してきた。
ヴァイス「こんなもので!」
ヴァイスは壁走りの状態から追尾するレーザーを避けていき、光の弾丸で小蜘蛛のメカ達を撃ち落としていき、距離を詰めていく。
ヴァイスが近距離に入り、ブラックウィドウは応戦しようと上半身の両腕から爪を展開させ、斬りかかろうとするが…………
ヴァイス「マゼンタスピアー!」
なんとヴァイスはマゼンタと同じハート状の刃が付いた槍を左手に呼び出し、体を捻りながらブラックウィドウの両腕を切り飛ばした。
ベーゼ「な!?」
マゼンタ「私の武器!?」
マゼンタが使っていた槍をヴァイスが使った事にまたも驚く2人。
ブラックウィドウの両腕を切り飛ばしたヴァイスは槍を振り上げ、ブラックウィドウを真下にたたき落とし、地面にぶつけた。
ベーゼ「今です。本体に集中攻撃!」
ベーゼは予めフルスタ・ドミネイトで建設現場近くにある工具から拝借した無数の釘を魔物化させ、握り拳ぐらいの大きさの蜂を落下したブラックウィドウに向かわせた。
ブラックウィドウはすぐに体勢を立て直してベーゼに向けてビームキャノンで攻撃しようとするが、蜂の方が早く、ビームキャノンを撃つ前に破壊されてしまった。
更にベーゼはそこからフルスタ・ドミネイトによる通常攻撃で追撃を仕掛けるが、ブラックウィドウはレーザーで応戦するどころか、その身で突進してきたのだ。
ベーゼ「な!?」
すぐさまベーゼは咄嗟に横へ飛び、ブラックウィドウの突進を躱したのだ。
しかしその場にいた蜂の魔物達は全て叩き倒された。
ゴーマ「相手の接近を警戒してきたか、下手な攻撃は出来ねえぞ」
ヴァイス「相手の動きを止めて高威力の一撃を仕掛けるしかない」
マゼンタ「強い攻撃…うーん…大きい武器…あ…!」
マゼンタが何かを閃き、ヴァイスに何かを伝えた。
マゼンタ「ヴァイス!相手の動きを出来るだけ止めて!私がトドメを決める!」
ヴァイス「!…分かった!」
ベーゼ「なら私はもう一度…!」
再び魔物化させた釘の魔物達を向かわせ、今度は左右からブラックウィドウにけん制を仕掛け、ヴァイスはブラックウィドウの後ろに降りて、マゼンタスピアーで小蜘蛛の発生口を突き刺した。
その一撃でブラックウィドウは仰け反った。
一方マゼンタは自身の槍を前に向けて、自身が考える強力な一撃を思い浮かべ、なんと槍そのものを巨大化させた。
その長さは約4メートル!
鍔の所には無数の羽が生えており、まさに魔法のアイテムっぽいデザインとなっている。
ヴァイス「あれは…!」
ベーゼ「巨大な槍!?」
マゼンタはその巨大な槍を動きを封じられているブラックウィドウに向けて、平面に構え、仕掛けた。
マゼンタ「マゼンタ…ロケットラアァァーンス!!」
技の名前を叫ぶと共に、マゼンタが掴んでる槍の左右から火が噴き、ロケットのようにブラックウィドウに向かって爆発的な加速で飛んでいった。
ブラックウィドウはヴァイスの一撃で仰け反り、回避が間に合わず、飛んできたマゼンタの巨大な槍に貫かれた。
それにより本体は左右に分かれ、壊れた本体のコアは爆発を起こし、本体から離れた上半身は宙を舞いながら空中分解し、ころころと地面に転がり落ちた。
マゼンタは地面に着地して必死に踏ん張り、滑るようにその場に止まった。
同時に巨大な槍も元のランスに戻った。
ヴァイス(ぶっつけ本番で新しい技を…マジアマゼンタ…凄い!)
ベーゼ(マゼンタらしいデザインの巨大な槍で突撃する必殺技!流石魔法少女、流石マジアマゼンタ!!)
ヴァイスはマゼンタの魔法少女としての潜在力に驚くのに対し、ベーゼは新しい技を披露したマゼンタに見とれ、感動の笑みを隠せずにいた。
ゴーマ「やったな!」
かなた「マゼンタ!みんな!」
遠くから安全な場所にいたゴーマとかなたがマゼンタの元へやって来た。
すぐに表情を戻すベーゼ。
マゼンタ「かなた君、ゴーマ君」
かなた「凄かったよ。流石魔法少女だね」
マゼンタ「私ひとりの力じゃないよ。マジアヴァイスとマジアベーゼ、それにかなた君が私に…力を……」
かなた「ま、マゼンタ?」
かなたとキスした事を思い出し、顔を赤くしてしまうマゼンタ。
ゴーマ「それはさておき、マシンビースト相手にあれだけ戦えたら上出来じゃねぇかマゼンタ」
マゼンタ「あ、ありがとう…」
ゴーマ「マジアヴァイスもありがとな。マジアベーゼもな」
ゴーマはヴァイス、ベーゼにもお礼を言った。
ベーゼ「お礼を言われるつもりはありません。私はエノルミータに仇なす敵を倒しに来ただけです」
と言ってる内に、空は明るい夕焼け空に戻った。
マゼンタ「空が…」
ゴーマ「発生源であるマシンビーストが倒されて、結界が解かれたんだ。もうじき他の仲間も気付くだろ」
ベーゼ「なら私はここで去りましょう。ここで貴女達と戦うとマジアヴァイスに撃たれかねません。また会いましょう」
と、マジアベーゼは背中のコウモリを模した羽を広げ、空の彼方へと飛んでいき、闇の中へと消えていった。
マゼンタは追撃はせず、ベーゼが去るのを見送っていた。
その後、入れ替わりでマジアアズールとマジアサルファが空から駆けつけてきた。
アズール「マゼンタ!」
サルファ「大丈夫やったか?」
マゼンタ「アズール!サルファ!」
かなた「この人達があのマジアアズールとマジアサルファ…!」
アズール「あれ?民間人と一緒にいたの?」
マゼンタ「う、うん。戦いに巻き込まれてね」
アズール「マゼンタ、何があったの?貴女の反応があったから駆けつけてきたけど…」
マゼンタ「うん、実は…」
サルファ「それより、そこのボールみたいなのはなんや?」
サルファがゴーマに目が入り、なんなのか聞いてきた。
ゴーマ「誰がボールだ」
サルファ「うお!喋っとる!?」
かなた「なんか思ってたのと違う…」
アズール「あれ?あの子…ヴァイス?」
アズールがヴァイスの姿を見つけた。
そのヴァイスは倒したブラックウィドウの残骸から十字星のトランスアイテムを見つけ、ポシェットにしまい込んだ。
ヴァイス「まず一体…」
アズール「ヴァイス、貴女がここにいるという事は、ライフイーターが?」
アズールの返事にヴァイスは気付き、トレスマジアの方へ振り向く。
ヴァイス「はい。マジアマゼンタが民間人と一緒にマシンビーストと遭遇してました」
サルファ「マシンビースト?その鉄くずがか?」
ヴァイス「私とマゼンタ、後から来たマジアベーゼで倒しました」
アズール「マジアベーゼ!?」
ヴァイス「彼女は今回、マシンビーストを倒すために協力してくれました。マゼンタもそれに同意しました」
サルファ「そいつ、どこへいったんや!?」
ヴァイス「もう帰りました…ゲートを通って。マゼンタには何もされてませんので大丈夫です。仮にしてきたとしたら私が止めてますので」
と、右手を拳銃の形にして上に向ける。
アズール「ヴァイス…ライフイーターの事は聞いたわ。彼らによって多くの魔法少女、悪の構成員が捕まったって…」
ヴァイス「はい。私はそのライフイーターを滅ぼすために戦っているんです」
アズール「そうなんだ…ってマゼンタ、その槍?」
アズールがマゼンタの新しい槍に気付いた。
マゼンタ「えっと、これ?」
サルファ「前のより大きく変わっとるやないか、どうしたんそれ?」
マゼンタ「えっと、じ…実は…」
ヴァイス「これ以上長居は出来ないので私はここで帰ります」
と、ヴァイスは後ろを振り向き、その場から立ち去ろうとするが…
マゼンタ「待ってヴァイス!」
マゼンタがヴァイスを呼び止めた。
マゼンタ「ねえ、ライフイーターを倒すんだったら一緒に組もうよ。同じ魔法少女なんだし…」
ヴァイス「……………」
ヴァイスはマゼンタの側まで歩き…
ヴァイス「ごめんなさい、まだ私は貴女達と一緒に行動は出来ません。それと私…姿は似せてるけど、魔法少女ではありません」
マゼンタ「え?」
アズール「魔法少女じゃ…」
サルファ「ない…?」
ヴァイスから自分は魔法少女じゃないと聞いたマゼンタ達は驚く。
ヴァイス「ですが、またライフイーターと遭遇した時は、協力します」
そしてマジアヴァイスは高く跳び、その場から去っていった。
マゼンタ「ヴァイスが、魔法少女じゃない?」
ゴーマ「アイツの言ったことはホントだぜ。アイツは魔法少女じゃない」
サルファ「なんでわかるんや?」
アズール「貴方は一体…」
かなた「この子はゴーマって言って、ライフイーターに関する情報を教えてくれた機械妖精です」
アズール「機械妖精?」
ゴーマ「よろしくなトレスマジア。お前達の事は知ってるぜ。水神小夜、天川薫子」
アズール「え!?」
サルファ「何故その名を!?」
正体を暴露され、危機感を感じたアズールとサルファ。
ゴーマ「俺は機械だからな。認識阻害は効かないぜ。お前達の正体をバラす気は無いから心配するな」
かなた「嘘は言ってませんので信じて良いです」
マゼンタ「ゴーマ君、ヴァイスが魔法少女じゃないってどういうことなの?」
ゴーマ「アイツの胸のアイテムを見て分からねぇか?ヴァイスのアイテムはハート型でもなければ十字星型でも無かっただろ?」
マゼンタ「あ…!」
そう。
マジアヴァイスの胸のアイテムは魔法少女達や悪の構成員が付けてる物とは違っており、太陽を象った形状となっていた。
そしてゴーマは彼女は誰なのか答える。
ゴーマ「マジアヴァイスは……ハンターだ」
………………………………………………………………………………
人物紹介「1」
環天音(たまき あまね) マジアヴァイス
今作の主人公その1。
銀髪のボブカットで、中学2年生。
姉がおり、環かなたは双子の弟で、彼女は次女にあたる。
過去に魔法少女と悪の構成員との戦いで姉を失い、正義が信じられなくなったが、マジアマゼンタの登場で正義の認識を改めたが、正義に関する認識はよいとは言えない。
マジアマゼンタの存在を知って彼女が魔法少女好きになり、トレスマジアのグッズを買っていくようになった。
機械妖精の一体…レッカと出会い、ライフイーターの事を知り、ハンターとなってライフイーターと戦う決意をする。
花菱はるかとは小学生時代からの友達だが、小5の時に転校して2年間会っていない。
マジアヴァイスとしては、姿はトレスマジアに似せている。
ステッキは初戦闘の際に敵に破壊され、武器は肉弾戦とメインである遠距離攻撃のヴァイスバレットである。
ヴァイスバレットは通常の射撃の他、チャージして放つヴァイスバレット・ハイブラスター、ゼロ距離で力を込めた拳のヴァイスインパクトがある。
また、魔法少女、悪の構成員の技を見て解析する事で自分の技に出来るラーニング能力も兼ね備えている。
戦闘力は高めだが、唯一空が飛べないデメリットを持つ。
モチーフはロックマンXの主人公…エックスとFF7のクラウド。
何故クラウドなのかは後に明かされます。
イメージボイスは富樫美鈴。
例えるならデート・ア・ライブシリーズの改変後の折紙のような喋り方。
次の話も時間かかるため長くなりますので、
気長に待ってくれたら幸いです。
次のメインはマジアアズールです。
恐らくマゼンタ以上の凄い戦いを書くつもりです。
最後に、よかったら感想、高評価お願いいたします。