魔法少女にあこがれて ライフイーターズ   作:カッパサン

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完成まで長くなりました!
オリジナル回は出来上がるまで時間がかかります。
気が付けばアニメは終わってるし、それでも最後まで書きたいと思ってます。
後、エレストのコラボからマジアサルファの大きな腕の武器でサルファナックルの名前が出て来たので、今後はこれを採用します。
今回はマジアアズールがメインの話になります。
そしてバトルのイメージBGMはFF7remakeからヘリガンナーです。
今回のバトルシーンは結構気合い入れて書いたと思ってます。
今まで待たせました。
それではどうぞ。


紺碧の剣…マジアアズール

 

 

 

2人のデートが決定した次の日の昼頃……………

 

 

 

 

マジアアズールこと水神小夜は、学校から帰る途中だった。

 

 

 

 

 

 

 

小夜(まさか私がデートするなんて……しかも…き、キスをしなきゃいけないなんて…)

 

 

 

 

 

今日はこれからかなたとデートするという現実にまだ緊張してる小夜。

 

 

 

 

昨日の夜、アズールはサルファからジャンケンで負けた方が先にかなたとデートするという条件で挑んできた。

 

当然負けた。

 

アズールがチョキを出したのに対し、サルファはグーを出したのだ。

 

勝ったサルファは喜ぶが、その姿を見たゴーマは呆れていた。

 

 

 

 

 

 

小夜(くっ、最初はグー。と来たらチョキという概念に囚われてしまってたわ…)

 

 

 

 

 

 

というくだらない事を悔やむ小夜は、神社の前に着いた。

 

 

 

ここが彼女の実家。

 

彼女はここで巫女としての手伝いをしており、境内の掃除をする彼女は常に落ち着いている。

 

が、マジアベーゼの登場で何度もやられて以来、マゾヒストに目覚めてしまった彼女は今でも悩みのタネになっている。

 

マジアベーゼとの一騎打ちで敗れてから彼女は、仲間に自身の特訓を手伝ってほしいと頼み、励んでいたが…

 

ライフイーターの襲来で更なる難題に直面した。

 

魔力を分解し、威力を大幅に落とすアンチマギカーボンで出来た機械の敵…マシンビーストに、魔法少女は相性最悪の相手である。

 

それを打破するための策が、かなたと仲良くなり、キスをすることである。

 

 

 

 

 

 

小夜「環さんとの待ち合わせはどうしようかしら…ん?」

 

 

 

 

 

境内に誰かがいることに気付いた小夜。

 

しかもホウキで掃除をする音が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

小夜(もう誰かが掃除を始めてるのかしら…)

 

 

 

 

 

 

 

と、小夜は境内へ入ると………

 

 

 

 

 

 

 

 

かなた「こんにちは、水神さん」

 

 

 

 

 

 

 

なんとかなたがホウキを持って掃除をしていた。

 

 

 

 

 

 

小夜「た、環さん?どうして貴方が掃除を?」

かなた「実は担当の巫女さんが体調を崩しちゃって、掃除の方をお願いされたんだ」

小夜「そうなんだ…待ってて、私着替えてくるから」

かなた「うん。全然大丈夫ですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして数分後…巫女服に着替えた小夜は、かなたと一緒に境内の掃除を行っていた。

 

 

 

 

 

 

小夜「環さん上手ね。掃除の手際がいいわ」

かなた「僕の実家、周りに気が多くて、たまに掃除してるんだ。秋になると結構な量の落ち葉があって大変だったけどね」

小夜「君1人で?」

かなた「うん。姉さんは全然ダメだし、天音の方だとホウキがダメになった事もあったから、基本は僕1人でやってるよ」

小夜「た、大変ね…」

かなた「そんなことないよ。確かに大変だけど、イヤという訳じゃないよ。特に綺麗になった時はやり遂げた達成感があって、安心できるんだ」

小夜「うん、その気持ちわかるわ。私も境内の掃除をしてると自然と落ち着いてくるのよ」

 

 

 

 

 

と、境内の掃除は順調に進んでいた。

 

小夜の方よりもかなたの方がペースが早く、掃除も終わりへ近付いてきた。

 

 

 

 

 

 

小夜(それにしても、環さんホントに上手…私より早く進んでる…たまに掃除する程度であそこまで上手く扱えるのはそうそうない…)

かなた「ねえ、水神さん」

小夜「?」

かなた「マジアアズールの武器について、思ったことがあるんだけど…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かなた「アズールのメイン武器って、本当に剣?」

小夜「え?」

かなた「ネットでトレスマジアの活躍が映った動画見通したけど、マゼンタは槍、はるかカラの話だとサルファは巨大な腕。2人ともちゃんとした武器があるけど、アズールだけはステッキの先端に氷の刃を作ってるだけに見えて、刀身もちゃんとした物じゃなかったし、本当の武器って感じに見えないんだよね」

小夜「…………そういえばそうね…」

 

 

 

 

 

 

小夜…もといアズールは、マジアベーゼと決闘した時に無数の氷の剣を飛ばしては氷のビームまで放っていた。

 

いつもは剣で冷気を飛ばすぐらいの芸しか無かったため、かなたに言われるまでは気にしてなかった。

 

 

 

 

 

 

 

かなた「僕の感だけど…アズールの力って、周囲の水を操れる事じゃないかな?」

小夜「水を…?」

かなた「うん。水を操って、凍らせる。あの氷の剣みたいにさ」

小夜「…………」

かなた「いやいや、あくまで僕の感だから気にしないで」

 

 

 

 

 

 

 

と、掃除を進める2人。

 

 

 

 

 

 

かなた「それで水神さん、デートの場所はどうしますか?」

小夜「え?それ私に言うの?えっと…ショッピングとかはどうかな?」

かなた「ショッピングか…うーん…」

 

 

 

 

 

 

 

かなたはショッピングで小夜が喜びそうな場所について考えてみた…………

 

とここでかなたは昨日の夜に電話してきたはるかの話を思い出した。

 

 

 

 

 

………………………………………………………………

 

はるか「前に小夜ちゃんと一緒にデパートへ行った頃なんだけど、そこで見つけた和菓子がとっても美味しくて、小夜ちゃんも喜んでたんだ」

 

………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はるかからの話を思い出したかなたはここで、小夜を和菓子の店に連れていく事を決めた。

 

はるかからその和菓子店の場所を教えて貰い、万全である。

 

 

 

 

 

かなた「水神さん、一緒にデパートの有名和菓子店はどう?」

小夜「和菓子?ああ、あの場所ね。あそこは一ヶ月前に移転しちゃったの」

かなた「え!?」

 

 

 

 

 

はるかから聞いた和菓子店は移転してた事を聞き、出鼻を挫かれたかなた。

 

 

 

 

 

 

小夜「ふふ…それ、はるかから聞いたのでしょ?」

かなた「…………はい」

 

 

 

 

 

 

苦笑いする小夜にあっさりバレている。

 

他に小夜が喜びそうな場所は無いのか、かなたは深く考えるが、迷走状態に入っていた。

 

 

 

 

 

小夜「えっと、環さんの好きな場所でいいから、そこへ行きましょう?」

かなた「いいの?」

小夜「ええ。環さんの事も少し聞きたいし」

かなた「かなたでいいよ。僕も君のことは小夜って呼ぶから」

小夜「わかったわかなた君。じゃあ掃除が終わったら待っててね」

かなた「うん、わかった」

 

 

 

 

 

 

最初はまあまあの滑り出しで、いい雰囲気である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、外の木の茂みでははるか、薫子、ゴーマが隠れて2人の様子をのぞき見をしていた。

 

因みに2人の服装はGパンと帽子、ワイシャツを着た若者の男性風になっている。

 

 

 

 

 

はるか「2人ともいい感じ」

ゴーマ「まあな。はるかが移転した和菓子店の誤情報を教えてた時はどうなるかと思ったぞ。かなたもかなたで、確認しなかったんだろうな。はるかの話を疑うこともなく」

はるか「うう…」

 

 

 

 

 

 

誤情報を教えてしまったはるかは罪悪感で落ち込む。

 

 

 

 

 

 

薫子「上手くいってるんやし、そんくらいにしときなはれ」

ゴーマ「わあってら。ほらはるか、ボサッとしてんじゃねえぞ」

はるか「う…うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして数分後…境内の掃除を終え、私服に着替えた小夜はかなたと一緒に神社を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に訪れたのは商店街。

 

小夜にとってはいつもの光景だが、

 

久しぶりに戻ってきたかなたにとっては懐かしい光景として取っている。

 

ここでかなたは小さな和菓子店に目が入った。

 

小学生時代、はるかと一緒に食べた和菓子が売ってる思い出の場所である。

 

和菓子好きの小夜なら喜ぶだろうと、早速かなたは小夜に声をかけた。

 

 

 

 

かなた「小夜、あの店に行く?」

小夜「ん?知らない店ね」

かなた「小さい頃によくあの店の和菓子を買って食べてたんだ。小夜も気に入ると思うよ」

小夜「それは期待できそうね。ええ。行きましょう」

 

 

 

 

 

 

かなたに誘われ、小夜は店に入っていった。

 

 

 

 

 

 

その様子を見たはるか達は…

 

 

 

 

 

ゴーマ「かなたの奴、結構詳しいじゃねえか」

薫子「ウチも初めて見る店やな。はるかはわかるん?」

はるか「うん。小さい頃にかなた君と一緒にあの店の和菓子を食べたことがあるの。結構美味しいよ」

薫子「それやったらそっちを教えた方がよかったんちゃうか?」

はるか「実は…それに訳があって…」

薫子「?訳とはなんや?」

 

 

 

 

 

 

 

と話してる内にかなたと小夜が買ったばかりの芋ようかんを持って店から出て来た。

 

 

 

 

 

 

 

小夜「この芋ようかん、とても楽しみだわ」

かなた「それじゃあそこの席で食べる?僕もこの芋ようかんは初めて食べるからもう待ちきれないんだ」

小夜「ええ。一緒に食べましょう」

 

 

 

 

 

 

2人は店の入り口横に設置してある席に座り、買った芋ようかんを一口食べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2人「うーーーーまーーーーいーーーーぞーーーーー!!!!!」

 

 

 

 

 

あまりの美味しさに突然叫んでしまい、口と目から光が溢れた。

 

 

 

 

薫子(ええええーーーっ!!?)

ゴーマ(なんだあれ!?なんで食べただけで目と口から光が溢れてくるんだ!!?)

はるか(あーやっぱり…)

 

 

 

 

 

隠れて見ていた薫子とゴーマは驚愕の驚きを見せる中、はるかはやっぱりこうなったかみたいな感じで苦笑いしていた。

 

 

 

 

 

 

小夜「…………はっ!私ったら何を…!?」

かなた「すごいよ、食べた瞬間何かが溢れてくるぐらいの衝撃が体中に伝わってきたよ!」

小夜「そ、そうね……」

 

 

 

 

 

 

気にするのはそっちじゃないと、心の中でツッコむ小夜は、先程の大声で周りの人を驚かしてしまい、恥ずかしがっていた。

 

 

 

 

 

 

 

ゴーマ「………マジかよ」

はるか「美味しいんだけど、その後がね…」

薫子「流石にあれ見たらウチはもうり外で食べれんな…」

ゴーマ「かなたは喜んでるし…ピュアなんだな」

 

 

 

 

 

和菓子店を後にして、次に訪れたのは服屋である。

 

前に訪れたときに姉からファッションのイロハを聞かされてるため、ファッションセンスは良い方。

 

 

 

 

小夜が更衣室にいる間にかなたは小夜に似合う白のワンピースと青の上着を手に取り、更衣室の近くまで着た。

 

 

 

 

 

 

 

 

かなた「小夜、ちょっとこの服着てみな…え!?」

 

 

 

 

 

選んだ服を渡す直前に更衣室のカーテンが開き、青のビキニ姿の小夜が姿を現す。

 

 

 

 

 

小夜「ど………どう…かな…かなた…君…」

かなた「さ、さ、小夜!?その格好は寒いし季節はずれだよ!」

 

 

 

 

 

慌てて小夜の姿を隠そうと前に立つかなた。

 

 

 

 

 

 

小夜「だってこの格好なら寒い風に肌が当たって…」

かなた「とにかくこの服に着替えて!」

 

 

 

 

 

慌ててかなたは持ってきた服を小夜に押しつけ、カーテンを閉めた。

 

 

 

 

 

 

遠くで隠れているはるか達は…

 

 

 

 

 

 

はるか「あはは……」

ゴーマ「小夜って真面目なキャラかと思ったんだか…変態だったのか?というかツッコむ所違うだろ」

薫子「見苦しい所見せてすまんかった…」

ゴーマ「何か事情がありそうだが、聞かねえでおく」

薫子「おおきにな」

 

 

 

 

 

 

と、2人のデートを監視してるはるか達だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

代わってこちらでは…

 

 

 

 

 

 

2人「うーーーーまーーーーいーーーーぞーーーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

マジアベーゼこと柊うてなとレオパルトこと阿良河キウィが例の和菓子店の芋ようかんを食べて、美味しさのあまり絶叫し、目と口から光が溢れた。

 

 

 

 

 

うてな「…って、思わず叫んじゃった!」

キウィ「クソウマだったのはわかるけど、何で目と口から光が溢れるんだ!?」

うてな「流石にこりすちゃんとノワ…黒江ちゃんには食べさせられないかな…」

キウィ「うてなちゃんがそう言うならいいかな…いやまてよ…こりすに食べさせたら、喋れるようになるんじゃ…」

うてな「ダメだからね!色々な人に怒られるから!」

キウィ「わかったって、言ってみただけ…ん?」

 

 

 

 

 

 

 

キウィが突然異変に気付いた。

 

 

 

 

 

キウィ「急に人が居なくなった…?それに空も夕方だったのに夜になるの早くね?」

 

 

 

 

 

周囲の人達はいなくなり、空は真っ暗になっていた。

 

うてなはこの異変に覚えがあった。

 

 

 

 

 

 

うてな「キウィちゃん、変身して」

キウィ「え?それって…」

うてな「現れたんだ……ライフイーターが…!」

 

 

 

 

 

うてなは十字星のトランスアイテムを手に取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

代わってはるか達は人混みに巻き込まれ、かなたと小夜の2人を見失い、その後周りの人が消失した。

 

 

 

 

 

 

 

薫子「なんや、急に人が消えよった…!?」

 

 

 

 

 

 

そして次第に空も暗くなり始めた。

 

 

 

 

 

 

はるか「ゴーマ君、これってまさか…!」

ゴーマ「ああ。間違いねえ…ライフイーターのマシンビーストがやって来たんだ!」

薫子「このタイミングはアカンとちゃうか!?」

ゴーマ「ヤベえな。魔力調整されてない小夜じゃ対処出来ねえし、かなたにはまだ戦えるほどの力はねえ。早く合流するぞ!」

はるか「うん!トランスマジア!」

薫子「トランスマジア!」

 

 

 

 

 

はるかと薫子はハート型のトランスアイテムでマジアマゼンタ、マジアサルファに変身した。

 

そして武器は…

 

 

 

 

 

 

 

マゼンタ「マゼンタランス!」

 

 

 

 

 

マゼンタは右手に持ったステッキを掲げ、大きなランスに変えた。

 

 

 

 

 

サルファ「その武器、デカいわりに軽々と持ってはるな」

マゼンタ「思ってたより軽いんだよこれ」

 

 

 

 

 

マゼンタは大きなランスを片手で回した。

 

 

 

 

 

ゴーマ「魔力で作った武器は、使用者の魔力を練り込むことでより軽くなり、切れ味も良くなる。それだけマゼンタの初期魔力が高いって事だな」

サルファ「ちっと羨ましいけど、仲間が強くなるんは嬉しい事さかい」

ゴーマ「なんならかなたと仲良くなってキスするんだな」

サルファ「あんさんはもうちっとデリカシーというんのを覚えといた方がええんちゃう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

と言いながらゴーマの体を上から掴むサルファ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴーマ「マゼンタ、上だ!」

マゼンタ「!」

 

 

 

 

 

 

突然ゴーマの呼び掛けに反応し、マゼンタは武器を構え、真上を見上げた。

 

 

 

すると…空から2体の灰色のカマキリに似たロボットが下りてきた。

 

大きさは、前に戦ったマシンビーストより小さい。

 

 

 

 

 

 

 

マゼンタ「マシンビースト!?」

ゴーマ「いや、魔力が感じられない…コイツら量産機だ…本命はいないみてえだが…」

サルファ「本命はいないって、どういうこっちゃ?」

ゴーマ「………………まさか…!」

 

 

 

 

 

 

 

本命のマシンビーストがいない事におかしいと感じたゴーマはその理由に気付いた。

 

しかしその直後にカマキリのマシンビーストがこちらに向かって動き出す。

 

 

 

 

 

 

 

マゼンタ「襲ってきた!」

ゴーマ「2人とも、本当に急いだ方がいいぞ!本命はかなたを狙ってる!」

 

 

 

 

 

サルファは両手を巨大な腕に変化させた。

 

 

 

 

 

マゼンタ「サルファ?」

サルファ「量産機ならウチの攻撃も通るんやったな?」

ゴーマ「そうだが、それでも頑丈な事に変わりねえぞ?」

サルファ「上等や!マゼンタは2人の元へ行ってきいや」

 

 

 

 

 

サルファは1人でカマキリの量産機2体を相手にする気である。

 

 

 

 

 

 

 

マゼンタ「まさか1人で!?」

サルファ「コイツらならウチでも倒せる!けど本命を倒せるのは今マゼンタしかおらんやろ?ならやるべき事は分かる筈や!」

 

 

 

 

 

 

 

マジアサルファこと天川薫子は普段はおしとやかに見えるが、喧嘩っ早く、負けず嫌い。

 

それでも正義を思う気持ちは一段と強い。

 

それは正義のヒロイン…魔法少女の在り方の一つと取れるだろう。

 

 

そんなサルファを知っているマゼンタは決意し、彼女をこの場を任せることにした。

 

 

 

 

 

 

マゼンタ「ここをお願いね、サルファ!」

ゴーマ「無茶すんなよ!」

サルファ「アホ抜かせ!ウチに任しとき!」

 

 

 

 

 

 

サルファを残し、マゼンタとゴーマはかなた達の元へ向かった。

 

そしてマゼンタ達の後ろをサルファが立つ。

 

 

 

 

 

 

サルファ「さて、いっちょやったるか!」

 

 

 

 

 

巨大な腕を構えたサルファはカマキリのメカに向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、商店街から離れ、住宅路を歩いていたかなたと小夜も、異変に気付いた。

 

 

 

 

 

 

 

小夜「これは…人がいなくなってる…空も暗く…」

かなた「小夜、変身して。マシンビーストが来る…!」

 

 

 

 

 

1度この異変を体験してるかなたは警戒を高め、小夜に変身するよう呼び掛けた。

 

 

 

 

 

 

小夜「え、ええ。トランスマジア!」

 

 

 

 

 

小夜はハート型のトランスアイテムで青緑のカラーの魔法少女、マジアアズールに変身した。

 

まだ魔力調整はしてないが、少しでも生存率を高めるには変身した方が得策である。

 

 

 

 

かなた「アズール、この空間だと空を飛ぶことは出来ないから気を付けて」

アズール「わかったわ……っ…この魔力の気配は…こっちに近付いてくる!?」

 

 

 

 

 

すぐさまステッキに氷の刃をまとわせ、アズールソードにして両手で構えるアズール。

 

 

そして、空から巨大な魚のメカが現れ、その上から人型の何かが下りてきた。

 

アズールの前に降りた人型は、全身が金属製の藍色のウロコで覆われ、頭部は球体状のヘルメットとなっており、フェイスカバーが付けられている。

 

 

 

 

 

 

「ほう…環の人間の側に魔法少女とはな、マジアアズールだな?」

アズール「貴方…ライフイーターの…!」

「ご名答。ライフイーター三爪が1人…疾風のイーグリッド」

アズール「いったい何が目的なの?」

イーグリッド「目的?ライフイーターのやることなんて一つだけだろ?」

 

 

 

 

 

と、イーグリッドは腰に付けた細めの蛍光灯みたいな道具を右手に持ち、ビームの刃を展開する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「お前達を捕まえる事だ」

アズール「!?」

 

 

 

 

 

 

咄嗟にアズールが動き、イーグリッドのビームソードをアズールソードで受け止めた。

 

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「ほう…腕は確かのようだな。闇墜ちしかけたあの時とは大違いだな」

アズール「!?」

かなた(闇墜ち?)

 

 

 

 

 

闇墜ちという言葉に動揺し始めるアズール。

 

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「知ってるぜ。お前、あのマジアベーゼにメチャクチャにされて闇墜ちして与しかけた事もな」

アズール「何故それを!?」

イーグリッド「結界で隠ぺいしたつもりだが、俺にはお見通しさ。まああのマジアベーゼもバカだなぁ。堕とせば悪の手先として仲間に迎えられただろうにな…!!」

アズール「きゃあ!?」

 

 

 

 

 

アズールソードを破壊し、アズールをかなたの側まで飛ばすイーグリッド。

 

 

 

 

 

 

かなた「アズール!」

イーグリッド「解釈違い?ヒロインとしての矜持?バカバカしい!世の中そんなのは戯れ言!そんなのは無意味!戦いはやるかやられるかのどちらか。やられる側は戦い以外の事を考える腑抜けな奴…つまりお前だ」

 

 

 

 

 

 

と、イーグリッドは倒れてるアズールに指さす。

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「そもそも戦う際にわざと捕まる奴なんざ、戦う資格もねぇ!」

アズール「…!」

 

 

 

 

 

 

アズールはイーグリッドの言い分でショックを受けた。

 

 

神社でマジアベーゼにお触りされまくってから、彼女は最近の戦いでまともに戦えておらず、寧ろ簡単に花の魔物に捕まっては、くすぐられる始末。

 

その結果、マゼンタとサルファの足を引っ張る形になってしまった。

 

一騎打ちとの勝負では追い詰めたと油断した所で捕まり、マジアベーゼに与しかける事になりかけた。

 

 

もはや言い返す言葉はない。

 

これは完全に自身の自業自得である。

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「言い返せないか…まあ当然だな。だが安心しろ。お前の魔力はこちらで有効活用してやる」

 

 

 

 

 

 

イーグリッドはアズールに近づく。

 

が、ここでかなたが横に入り、ポケットから筒状の何かを取り出し、イーグリッドに投げつけた。

 

 

すると、筒状の物から大量の煙幕と閃光が放たれた。

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「ぐっ、なんだこれは!?」

 

 

 

 

 

かなたが投げた筒状の物は、広範囲の煙幕と閃光弾が仕込まれており、例え煙を振り払っても強烈な光が視界を遮る二段構えの機能を持っており、逃げ切るには十分時間を稼げるほど強力である。

 

 

 

 

 

 

かなた「アズール!」

アズール「え!?」

 

 

 

 

 

 

かなたはアズールの手を握り、一緒にこの場から逃げた。

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「くそ、どこへ逃げた!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逃げたかなたとアズールは、公園の小さなドーム状のアスレチックに身を隠した。

 

かなたは周りを見渡し、イーグリッドが来てないか確認していた。

 

 

 

 

 

 

かなた「来てないね…」

 

 

 

 

 

かなたはアズールの側に来た。

 

 

 

 

 

 

アズール「ごめんなさい…私が不甲斐ないばかりに…」

かなた「仕方ないよ。まだ魔力調整出来てないんだし…」

アズール「そうじゃないの…相手が言ってたでしょ?私が闇墜ちしたこと」

かなた「無理に言わなくていいよ。僕は気にしてないし」

アズール「いえ、君に知ってほしいの。私がマジアベーゼと一騎打ちした時の話を…」

 

 

 

 

 

アズールは話した。

 

 

 

 

 

アズール「私がマジアベーゼにやられて以来、私は相手が仕掛ける破廉恥な行為に興味を持ち始めてしまった。その度にすぐ捕まり、足を引っ張って、仲間に迷惑をかけてしまった。このままじゃいけないと悟った私はマジアベーゼと一対一で勝負を挑んだ。持てる経験と技術を使ってマジアベーゼを追い詰めようとしたけど、返り討ちにされ、私は墜ちかけた…このままだと私を悪の手先として迎えられる筈だった…けどマジアベーゼは否定し、その場から去っていった。私はそんな自分が情けなくなってしまった」

かなた「そうだったんだ…」

 

 

 

 

 

そう話して、アズールは立つ。

 

 

 

 

 

アズール「彼の言うとおり、私には戦う資格がないかもしれない…それでも、私はせめて貴方を守ってみせる。それが、魔法少女になった私の使命だから…!」

 

 

 

 

 

 

アズールはステッキを握り、外へ出ようとする…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が、後ろからかなたに止められた。

 

 

 

 

 

かなた「今のアズールを行かせるわけにはいかない」

アズール「…離して」

かなた「離さない。今行かせれは返り討ちにされる」

アズール「それでも…!」

かなた「僕はアズールがいなくなるのが嫌なんだ!」

アズール「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

アズールがいなくなるのがイヤだ。

 

その言葉に動揺したのか、アズールは力を抜いた。

 

 

 

 

 

 

 

かなた「魔法少女だから…正義のヒロインだから戦う…それは僕もわかってるよ。でも無茶してまで戦うのはおかしいよ」

アズール「でも私は…!」

かなた「君にもしもの事があったら、友達も、みんな悲しむ…僕もだ…君の犠牲で助かったとしても、僕は嬉しくない!!」

アズール「っ…!」

 

 

 

 

 

かなたの説得でアズールが遂に膝をつき…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

涙を流した………

 

 

 

 

それでもアズールを抱いている腕を解かないかなた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アズール「……私だって…誰かがいなくなるのはイヤよ…仲間に話せない事を…君はしっかり受け止めてくれた…だから…いなくなって欲しくないの!」

かなた「いなくならないよ。絶対に」

アズール「かなた……君……!?」

 

 

 

 

 

 

アズールは振り向くと、振り向いた瞬間にかなたが自らの唇をアズールの唇にくっ付けていた。

 

 

 

 

 

これにはアズールも驚くも、徐々に気持ちが和らいでいく。

 

 

 

 

 

 

アズール(この感じ…恐怖が消えていく…)

 

 

 

 

 

 

今までマジアベーゼにやられた時に受けた快感とは違う優しい感覚を、アズールは体験した。

 

魔力調整によるものなのか、はたまたかなた自身の何かなのか…

 

 

そんなことはどうでもよくなり、アズールは…かなたを抱き始めた。

 

 

 

 

 

 

かなた(!?)

アズール(ごめんなさいかなた君、もう少しこのままでいさせて…もっと欲しい…貴方の温もりが…欲しい…)

 

 

 

 

 

 

アズールが我慢していた欲を解放し、温もりを求めるようにかなたを抱き続け、目を閉じ、重ねた唇を決して離さない。

 

 

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

 

 

 

…………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから2分後…ようやくアズールは唇を離し、かなたを抱いてる両手を解いた。

 

 

 

 

 

かなた「アズール?」

アズール「貴方のお陰であの頃を思い出したわ」

かなた「思い出した?」

アズール「マジアベーゼと一騎打ちで負け、1人残された頃…私はある人に励まされたの」

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………………………………………

 

 

 

 

 

それは、マジアアズールが夜の公園でマジアベーゼに敗れ、1人残された頃の話…

 

 

服はボロボロで、首元のトランスアイテムはヒビ割れていた。

 

それはアズール自身の心を現していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、そこへ1人の少女がやって来た。

 

身長は高校生ぐらいで、服装は軍隊風のドレスをまとい、白い仮面を付けた銀髪のロングヘアーの少女はアズールの元へ来たのだ。

 

 

 

 

 

「無理しすぎたわね」

アズール「誰………?」

 

 

 

 

 

仮面の少女はしゃがんで、アズールのヒビ割れていたトランスアイテムに手を触れた。

 

 

すると、暖かい光がアズールを包み込み、トランスアイテムのひび割れは元に戻り、服装の破損部分も綺麗に復元された。

 

 

 

 

 

 

アズール「!?これはいったい…貴女は…?」

「正義のヒロインだからって無茶はダメよ。貴女の身に何かあったら、貴女の友達や家族を悲しませることになる。1人で背負い込まないで…貴女は1人じゃない筈よ」

 

 

 

 

 

仮面の少女はアズールにそう言い残し、後ろへ向き、去っていく…

 

 

 

 

 

 

 

アズール「!?……待って…!」

 

 

 

 

 

 

アズールは立ち上がり、仮面の少女を呼び止めようするが…

 

 

 

目の前には誰もいなかった。

 

 

 

 

 

 

アズール「…………」

 

 

 

 

 

 

右手で直ったばかりのトランスアイテムに触れながら仮面の少女の言葉を思い返しつつ、アズールは決意を新たにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

アズール「かなた君の言葉が、あの時出会った仮面の少女と同じ事を言っていたから、懐かしく感じたの」

 

 

 

 

 

 

 

そしてアズールは外へ出て、右手に持ったステッキに氷の刃をまとわせる…………

 

 

 

 

 

 

のではなく、ステッキその物を液状に変化させ、日本刀に近い形状の水のように透き通った瑠璃色の刃の付いた刀へと形を変えた。

 

 

 

 

 

かなた「武器が変わった…!?」

 

 

 

 

 

 

アズールは新たな武器を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

アズール「かなた君のお陰よ。水を操る力…それが私の武器だって、やっと自覚出来たの」

かなた「アズール…」

 

 

 

 

 

 

アズールはかなたの方へ振り向き、いつもの凜とした表情で誓った。

 

彼女の目には、迷いが無かった。

 

 

 

 

 

 

アズール「今度は私が、貴方の決意に答えてみせる…このアズールブレードに誓って…!」

 

 

 

 

 

 

右手に握る氷の刀・アズールブレードの刀身に電灯の光が差し込み、美しく輝かせる。

 

 

 

 

 

その美しく、眩しい姿にかなたは見とれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見つけたぞ!」

アズール「!?」

 

 

 

 

 

声が響き、振り向くと目の前にはイーグリッドの姿が…

 

そして上空には二体の鷲を意識した巨鳥のメカが浮いていた。

 

かなりの大きさから、マシンビーストで間違いなさそうである。

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「新しい武器を持ってるみてえだが、それで俺に勝てると思ってるのか?」

アズール「勝つわ」

かなた「アズール!」

アズール「大丈夫よかなた君。今度は私が貴方を守るわ」

 

 

 

 

 

と、アズールは細身の刀の武器…アズールブレードの刃先をイーグリッドに向ける。

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「ほう…雰囲気が違うな…ならまずは小手調べだ。ダイブイーグル!」

 

 

 

 

 

そう言ってイーグリッドはダイブイーグルと呼んだ二体の巨鳥をけしかける。

 

アズールはためらいなく構える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が、ダイブイーグルの一体をマジアマゼンタがマゼンタランスによる突撃で遠くへ突き飛ばした。

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「何!?」

マゼンタ「良かった。無事だったね」

かなた「マゼンタ!」

ゴーマ「その様子だと、アズールの魔力調整は終わってるみてえだな」

 

 

 

 

 

ゴーマも遅れてやって来た。

 

 

 

 

 

アズール「どうしてここに?通話は遮断されてるのに」

マゼンタ「遠くから蒼い光が見えたからアズール達かなって…」

ゴーマ「お陰で敵にも見つかったけどな」

 

 

 

 

 

 

どうやら先程のアズールブレードの光がマゼンタやイーグリッドにバレたようである。

 

しかしアズールにとっては好都合。

 

何故ならここでイーグリッドを倒すからだ。

 

 

 

 

 

 

マゼンタ「アズール、鳥のマシンビーストは私がかたづけるから任せて!」

アズール「マゼンタ!?」

かなた「まさか二体相手に!?」

ゴーマ「心配いらねえ」

 

 

 

 

 

ゴーマが心配いらないと言った矢先、遠くへ飛ばされたもう一体のダイブイーグルに白の魔力弾が当たり、倒れた。

 

 

 

 

 

発射された方向を見ると、指先を前に向けて構えているマジアヴァイスの姿が。

 

 

 

 

 

 

ゴーマ「もうヴァイスが来てるからな」

イーグリッド「ちっ、アズール!相手をしてやる。ついてこい!」

 

 

 

 

 

 

イーグリッドはアズールを誘うよう、高い跳躍で遠くへ逃げていった。

 

 

 

 

 

 

かなた「逃げた!」

アズール「私が追いかける!マゼンタ、ここをお願い!」

マゼンタ「うん。任せて!」

ゴーマ「俺とかなたは安全な所で隠れるぞ」

 

 

 

 

 

マゼンタに二体のダイブイーグルを任せ、アズールは逃げたイーグリッドを跳んで追いかける。

 

 

そしてヴァイスがマゼンタの元へ駆けつけた。

 

 

 

 

 

ヴァイス「二体同時に戦うより、一体ずつ確実に倒す。やれる?」

マゼンタ「うん!」

 

 

 

 

 

ヴァイスとマゼンタでダイブイーグルの相手をするが、相手は空にいる。

 

こちらの飛行能力は封じられており、2人の跳躍力でも相手には届かず。

 

しかしヴァイスには飛び道具があるため空にいる敵にも対処出来る。

 

となればやることは1つである。

 

 

 

 

 

 

ヴァイス「マゼンタ、私が相手を地面に落とすから」

マゼンタ「うん、落としたところで私が攻撃だね」

ヴァイス「手初通りに行く…行って!」

マゼンタ「やああああー!!」

 

 

 

 

 

 

ヴァイスの合図でマゼンタが前に走り、その隙にヴァイスはヴァイスバレットでダイブイーグルの翼を狙い撃ち、バランスを崩させ地面に落とした。

 

 

 

 

マゼンタ「そこだぁ!!」

 

 

 

 

 

マゼンタが倒れたダイブイーグルに向けて槍を構えながら突撃し、至近距離から素早い連続突きを繰り出し、ダイブイーグルの胴体に沢山の穴を開け…

 

 

 

 

 

マゼンタ「せぇの!」

 

 

 

 

 

 

マゼンタランスを両手で持ち、フルスイングでダイブイーグルを空へ打ち飛ばす。

 

飛ばされたダイブイーグルはプラズマを走りながら、爆散した。

 

 

 

 

 

 

マゼンタ「やった!」

ヴァイス「気を緩めないで、まだ一体いる!」

 

 

 

 

ヴァイスは気を緩むことなく、飛ばされたもう一体のダイブイーグルの方を向くと、そのダイブイーグルが飛び上がり、ヴァイス達に向けて襲い掛かり、口から波紋状のレーザーを放ってきた。

 

ヴァイスは左右に跳びながら波紋状のレーザーを躱していくが、そのダイブイーグルが追撃で突進してきた。

 

 

 

 

 

 

ヴァイス「!」

 

 

 

 

 

 

すぐさま右手に魔力を込め、ヴァイスインパクトの構えに入るが…

 

 

 

 

 

 

マゼンタ「マゼンタボール!!」

 

 

 

 

 

なんとマジアマゼンタが左手に魔力球を作り、それをマゼンタランスでダイブイーグルの方へ打ち飛ばした。

 

 

 

 

 

かなた「新しい技!?」

ゴーマ「遠距離攻撃を身に付けたな」

 

 

 

 

 

打ち飛ばした魔力球はヴァイスの横を切り、ダイブイーグルの頭部に直撃し、突進を中断させた。

 

 

 

 

 

ヴァイス「ヴァイスインパクト!」

 

 

 

 

 

そのままヴァイスが魔力を込めた拳で、仰け反ったダイブイーグルの胴体を貫き、距離をとった。

 

貫かれたもう一体のダイブイーグルは動かなくなり、プラズマを放ちながら爆散した。

 

 

 

 

 

 

周りに敵がいないことを確認すると、マゼンタに質問してきた。

 

 

 

 

 

 

ヴァイス「マゼンタ、さっきの技は?」

マゼンタ「あれね、仲間に飛び道具無いの?って言われて、私なりに考えてみたんだ」

ヴァイス「そうなんだ…(ボールを打ち出す技…野球の経験があったのかな?)」

 

 

 

 

 

ヴァイスはそう考えるが、マゼンタことはるかには野球の経験など皆無。

 

ダイブイーグルの頭部に当たったのもまぐれであり、命中精度は良くない。

 

しかしけん制には向いており、そこからランスによる連撃を仕掛けた方が効率が良い。

 

 

 

 

 

ふと、ヴァイスはアスレチックの裏で隠れているかなたの姿を目にし、少し驚いたが、マゼンタには気付いていない。

 

一方マゼンタはヴァイスに話せるチャンスがやって来た。

 

 

彼女には魔法少女や戦闘員にかけられている認識阻害の魔法がかかっていない。

 

今こそ彼女が環天音なのかとヴァイスに聞く時である。

 

 

 

 

 

 

マゼンタはヴァイスに話しかける。

 

 

 

 

 

 

 

マゼンタ「ヴァイス…あのね、実は…」

 

 

 

 

 

 

 

と、話してる内に別のダイブイーグルがやって来て、マゼンタとヴァイスを横切り、アズールが向かった方向へと行った。

 

 

 

 

 

 

マゼンタ「あっちはアズールが!」

ヴァイス「私がアズールを助けに行く。増援を任せたよ。その子を守ってあげて」

 

 

 

 

 

マゼンタがヴァイスに質問する前にヴァイスがマゼンタにこれ以上の話を断り、1人でアズールの後を追いに跳び去っていった。

 

 

 

 

 

 

マゼンタ「ぞ…増援…!?」

かなた「あの魔法少女って、まさか…」

ゴーマ「おい、ホントに敵の増援来たぞ!」

マゼンタ「!?」

 

 

 

 

 

なんと、公園の反対の入り口から猛犬のメカが数体現れた。

 

その数は20体!

 

 

 

 

 

マゼンタ「今度は犬!?」

かなた「いや、狼じゃ…」

ゴーマ「どっちでもいいわ!とにかく四方八方回り込まれないよう…」

 

 

 

 

 

 

と、ゴーマが話してる間に狼のメカ達に突如無数の何かの弾の弾幕に飲まれ、数体が破壊された。

 

 

 

 

 

 

 

 

マゼンタ「え!?」

ゴーマ「あれはBB弾か?にしてはでかい」

 

 

 

 

 

更にマゼンタ達と狼のメカ達の間に一体の大きな黒いぬいぐるみが降りてきた。

 

その上には、ネロアリスが乗っていた。

 

 

 

 

 

マゼンタ「ネロアリス!?」

ゴーマ「知ってるのか?外見からして、アイツもエノルミータの仲間か?」

アリス「ん!」

 

 

 

 

 

 

アリスは目の前の狼のメカ達を睨みつけ、砲身が仕込まれた両手を前に向け、先程のBB弾を連続で発射し、次々と倒していく。

 

その様子を棒立ちして見るマゼンタ達…

 

 

 

 

 

 

 

マゼンタ「うわあ……」

かなた「どうする?」

ゴーマ「もうアイツだけでいいんじゃないか?」

 

 

 

 

 

ネロアリスの乗るノワールお手製のぬいぐるみによって、増援の狼のメカ達は一分も持たずに全滅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方マジアアズールは、建物の屋上を跳び移りながらイーグリッドを追いかけて、なんと高層ビルの沢山建てられた商業地区までやって来た。

 

道路を走る無数の車やトラック、バスなどは人がいないにも関わらず、動いていた。

 

不可視の結界が張ってあるため、魔力を持たない生命体はこの結界無いでは認識出来ないが、それ以外の無機物はそのまま残っており、結界外でその無機物が何かによって動いていた場合はこちらの空間にも反映されるのだ。

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「追っかけっこはここまでにして、相手をしてやろう!もっとも…」

アズール「!」

 

 

 

 

 

2人の頭上に、ダイブイーグルより大きな鳥のメカが待ち構えていた。

 

 

 

 

 

 

アズール「マシンビースト!?」

イーグリッド「マシンビースト・ガルーダだ。流石に弱いものいじめにならなきゃ言いがな」

アズール「甘く見ないで!」

 

 

 

 

 

 

と、イーグリッドが隣のビルの壁に跳び移り、そのままアズールの方へ跳んでビームソードで斬りつけてきた。

 

しかしアズールは右手に持ったアズールブレードで弾き返した。

 

弾き返した時の反動で2人は後ろへ飛ばされ、互いのビルの壁に寄りかかった。

 

しかしアズールの真上に現れたガルーダが、両翼を広げた後、ソニックブームを放ってきた。

 

 

落ち着いて左右のビルに移りながら跳び、ソニックブームをかわした。

 

 

そして再び2人はビルの壁を蹴るように跳び、今度は高い位置で鍔迫り合いに持ち込んだ。

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「俺の剣を受け止めるとはな。その刀…あの小僧のおかげか?」

アズール「貴方に話す事なんて…無い!」

イーグリッド「つれない奴だ…な!」

 

 

 

 

 

 

イーグリッドの力技でアズールを後ろへ飛ばす。

 

 

 

 

 

アズール「くっ…!」

 

 

 

 

 

しかしアズールは体を回転させ、再び壁に張り付く。

 

そこへイーグリッドがビルより低い建物の屋上に降りて、アズールに向けて左手に持った少し近未来的なデザインのアサルトライフルで追撃。

 

 

すぐさま隣のビルへ跳び、壁を走りながらイーグリッドのアサルトライフルの弾から逃げるように、イーグリッドとの距離を詰めていく。

 

更にはガルーダからの突進をもかわしていく。

 

 

そして飛び道具には飛び道具と、アズールの周囲に無数の氷の刃が生成された。

 

狙いは勿論、イーグリッド。

 

 

 

 

 

 

アズール「アズールダガー!」

 

 

 

 

 

技の名前を叫ぶと同時に、無数の氷の刃はイーグリッド目掛けて発射された。

 

イーグリッドはすぐに離れ、跳んでくる無数の氷の刃をかわした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が、1本だけアサルトライフルに当たり、凍結させた。

 

 

 

 

 

イーグリッド「新しい技か…!」

アズール「逃がさない!」

 

 

 

 

 

 

凍ったアサルトライフルを捨てて、逃げるイーグリッドにアズールはビルの壁をけりつつ、イーグリッドに追いつき、アズールブレードで斬りかかる。

 

イーグリッドも咄嗟にビームソードで受け止め、そこから浮遊しつつも剣と剣の叩き合いに入った。

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「ここまでやるとはな…これも環の人間のおかげか?」

アズール「教えなさい…環の人間ってどういう事?あの子は普通の人間よ!」

 

 

 

 

 

と、叩き合いから剣と刀の押し合いに変えた。

 

 

 

 

 

イーグリッド「普通の人間だと?バカ言うな。わかってるだろ?お前のその力はあの小僧がお前に魔力調整をした事で使えるようになった」

アズール「っ!」

 

 

 

 

 

お互い次の建物の屋上に着地し、再び跳び上がり、再び剣と剣の叩き合いに入るアズールとイーグリッド。

 

 

 

 

 

イーグリッド「それが出来る人間を普通と呼べるか?」

アズール「うるさい!」

 

 

 

 

 

 

アズールの渾身の一撃で、イーグリッドを真下へたたき落とす。

 

 

 

が、イーグリッドは体を1回転させ、道路の上に着地する。

 

 

アズールもイーグリッドから離れた所で着地する。

 

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「昨日仕向けたブラックウィドウも、何者かに壊された。魔力を遮断するアンチマギカーボンを突破するなどあり得んことだ。それが出来るとしたら…」

 

 

 

 

 

イーグリッドが素早い突進で襲い掛かり、アズールは再び鍔迫り合いに持ち込んだ。

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「環の血の人間以外考えられない!」

アズール「だから…始末するの?」

イーグリッド「始末?違うな」

 

 

 

 

 

今度はイーグリッドがアズールを弾き返した。

 

飛ばされたアズールは体を1回転させ地面に踏ん張りながら構えを解かない。

 

 

 

 

 

イーグリッド「実験台にするのさ…!」

 

 

 

 

 

イーグリッドはビームソードを思い切り振り下ろし、紫色の斬撃を飛ばした。

 

 

 

 

 

 

アズール「アズールスマッシャー!!」

 

 

 

 

 

アズールもアズールブレードを振り下ろし、青い衝撃波を放ち、イーグリッドが放った斬撃にぶつけて相殺する。

 

相殺によって煙が発生し、僅かに視界を遮る。

 

 

 

 

 

アズール「まさかあの子の魔力を…!」

イーグリッド「察しがいいな…!」

 

 

 

 

 

 

イーグリッドが隣のビルへ跳び、アズールも後ろのビルへ跳ぶ。

 

そして互いにビルの壁に付き、そのまま相手に向けて跳び、持ってる剣で斬りかかる。

 

 

 

 

 

 

受け止めてはすれ違い、反対のビルの壁を蹴りながら跳び、そしてまた受け止める。

 

互いの剣によって起こる火花が、2人の戦いを美しく見せる。

 

 

 

 

 

 

アズール「人間は道具なんかじゃ無い!」

イーグリッド「道具なんだよ。人間も、ロボットも、動物も、実験に含まれる物は全て道具だ」

 

 

 

 

 

 

すれ違い様に何度も斬っては受け止め、その度に2人は上へと上がっていき、遂には高層ビルの1番上まで上がり、屋上へ降りた。

 

 

 

 

 

 

アズール「狂ってる…!」

イーグリッド「それが人間だ」

アズール「違う!」

イーグリッド「違わないさ。人間は欲に絡むと人が変わったかのように求めようとする」

 

 

 

 

 

 

また2人は走り、距離を縮めていき、鍔迫り合いに入る。

 

 

 

 

 

アズール「いいえ!貴方が思うほど狂った人間が全員とは限らない!私は知っている。狂うことなく純粋に接してくれたあの子を…」

イーグリッド「理解出来んな」

 

 

 

 

 

鍔迫り合いから剣や刀による連続の叩き合いに入り、ガルーダの突進をアズールが後ろへと避けた。

 

 

 

 

 

 

アズール「………これ以上話をしても無駄のようね」

イーグリッド「話し合いで済むと思っていたのか?」

アズール「思ってないわ…だから倒すわ。貴方を!」

 

 

 

 

 

 

アズールはイーグリッドを睨みつつ、刀を構え直す。

 

対しイーグリッドはまだ構えてすらいない。

 

 

 

 

 

イーグリッド「いい覚悟だ…だが手の内はまだのこしてるぜ…ガルーダ!」

 

 

 

 

 

 

イーグリッドの呼び掛けに、ガルーダは光に包まれた。

 

なんとガルーダの両翼は大型ガトリングと一体化した両腕に、背中はスラスターが新たに現れた。

 

 

 

 

 

 

アズール「トランスアイテム…!」

イーグリッド「さあ、仕切り直しと行こうか!」

 

「それは私の台詞ですよ…!」

 

 

 

 

 

突然何処からか来た黒い衝撃波がガルーダの胴体に当たり、仰け反った。

 

なんと別のビルの屋上の端っこで競馬鞭を持ったマジアベーゼの姿があった。

 

 

 

 

 

 

アズール「マジアベーゼ…!」

イーグリッド「面倒な相手が来たか…」

ベーゼ「貴方達がいると邪魔なんですよ。私達エノルミータにとってはね…ライフイーター…!(ああっ…アズールの新しい武器!氷の刀とか、アズールのイメージにしっかり馴染む!!)」

 

 

 

 

 

 

と、フルスタ・ドミネイトを左手に軽く叩きながら冷たい眼差しでイーグリッドを睨むマジアベーゼ。

 

しかし内心アズールの新しい武器を目にし、喜びに満ちていた。

 

しかしそこへガルーダがベーゼに向けて両腕のガトリングで攻撃した。

 

 

無数の大きな弾をベーゼは跳んでかわす。

 

 

 

 

 

 

そしてそこへヴァイスが跳んで駆けつけ、ヴァイスバレットでガルーダの右のガトリングを破壊し、アズールの元へ降りる。

 

 

 

 

 

 

 

アズール「ヴァイス…!」

ヴァイス「アズール、マシンビーストの方は私とマジアベーゼが片付ける。君は三爪の1人を…!」

アズール「わかったわ!」

 

 

 

 

 

ヴァイスはアズールから離れ、そのまま正面からガルーダに近付いていく。

 

 

 

 

 

 

アズール「距離を詰めてる!?」

ベーゼ(本来なら遠距離からの攻撃がベストだけど、これならアズールに攻撃が行かない。けどこれじゃあ…)

 

 

 

 

 

正面から向かえばガトリングの餌食になる。

 

しかしヴァイスはアズールへの攻撃を減らすためにあえて正面から向かったのだ。

 

 

 

そしてヴァイスも何も考えていない訳じゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァイスはガルーダ目掛けて跳び、なんと左手に氷の剣を握っていた。

 

対し、ガルーダは左手のガトリングで迎撃する。

 

 

 

 

 

ヴァイス「アズールソード!」

 

 

 

 

 

ヴァイスは魔力を込めた氷の剣を横薙ぎし、発射された無数の弾を次々と凍らせた。

 

 

 

 

 

アズール「私の剣を!?」

ベーゼ(今度はアズールの…!?)

 

 

 

 

 

 

ヴァイスのラーニング能力については、アズールはゴーマから聞き、ベーゼは再現されたマゼンタスピアーぐらいしか知らず、まだ完全に把握してないものの、まさかここまで再現出来るとは、アズールとベーゼは内心驚いていた。

 

ヴァイスは弾を凍らせた後、その勢いで氷の剣をガルーダの胴体に突き刺し、凍らせていく。

 

 

 

 

 

ベーゼ「これなら…メナス・ヴァルナー!!」

 

 

 

 

 

そこへベーゼがフルスタ・ドミネイトを振り下ろし、黒い衝撃波を放ち、ガルーダの唯一凍っていないスラスターを破壊した。

 

スラスターを破壊され、ガルーダはビルの屋上の床に落ちた。

 

ヴァイスはガルーダが再び変異する前に指先に魔力を溜め込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァイス「時間は与えない…ヴァイスバレット・ハイブラスター!!」

 

 

 

 

 

ヴァイスの指先から放たれた巨大な光の弾が、ガルーダを飲み込み、爆散した。

 

 

 

 

 

 

 

ベーゼ(うおおおー!!やっぱりヴァイスは思った通りの強さだぁ。ああ…いつかあの子をメチャクチャにしたい…!)

ヴァイス「……ベーゼ、スケベな妄想は終わってからにしてもらえる?」

ベーゼ「な!?」

 

 

 

 

 

ベーゼの考えてることが読めたのか、ヴァイスが哀れみな顔でベーゼに指摘してきた。

 

 

 

 

 

 

ベーゼ「な、なななな、何の事ですか!?」

ヴァイス「……アズールの方も、そろそろ決着が付くみたいだよ」

 

 

 

 

 

と、ヴァイスはアズールが戦ってる方へ向き、見守っていた。

 

ベーゼもアズールの方へ目をむく。

 

 

 

 

 

 

 

イーグリッドはビームソードによる衝撃波を連続で撃ち出し、対しアズールは左右にジグザグステップでかわしながらアズールダガーでけん制する。

 

この攻撃にイーグリッドは上手くかわす。

 

そこへアズールが横薙ぎ、斜めに振り上げ、真っ向から切り下ろす。

 

 

対しイーグリッドは一撃目、二擊目を後退しながらかわし、三擊目は鍔迫り合いに入り、そのままアズールを後ろへ押し出す。

 

 

互いに距離をとり、息を整え、武器を構え直す。

 

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「………次で決める」

 

 

 

 

 

イーグリッドがビームソードを掲げ、ビームの刃を通常の5倍ほど大きくした。

 

対しアズールは…

 

 

 

 

 

 

アズール(私の武器は大気中の水分を使って水や氷に出来ること…この能力の仕組みがわかった今の私なら…!)

 

 

 

 

 

 

アズールは目を閉じ、両手に持ったアズールブレードの刃先を上に向けた。

 

すると、アズールブレードの刃に周囲に現れた光の粒子が吸い込まれていき、刃は虹色に輝き始めた。

 

 

 

 

 

 

イーグリッド「くらええーー!!!」

 

 

 

 

 

イーグリッドが巨大なビームソードの刃を振り下ろしてきた。

 

その長さはアズールのいる位置に届くほどで、真っ向から受ければひとたまりも無い。

 

それでもアズールは避ける素振りを見せない。

 

これから放つ一撃に賭ける気である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アズール「アズールブレード…雪花の太刀!!」

 

 

 

 

 

目を強く開き、右足を前に出し、虹色に輝く瑠璃色の刀を大きく振り下ろした。

 

その時、刃に触れた空気が一瞬に凍り始め、それはイーグリッドごと巻き込み…

 

直線上にある大気中の水分を凍らせてた。

 

イーグリッドがいる場所は、大きな氷塊が出来上がっていた。

 

 

 

 

 

 

ヴァイス「…すごい…!」

ベーゼ(ああ…これだよ!マジアアズールの凜とした戦い!しかもマゼンタ同様新しい必殺技!)

 

 

 

 

 

 

 

ヴァイスは驚き、ベーゼは感動している。

 

 

 

 

 

 

アズール「……………」

 

 

 

 

 

 

アズールは構えを解かず、イーグリッドがいた氷塊を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然氷塊が砕かれ、イーグリッドが姿を現した。

 

ガルーダが破壊されたのか、不可視の結界は消え去り、元の夜空に変わった。

 

 

 

 

イーグリッド「ふっふっふっ…見事だよマジアアズール…戦う資格が無いと言ったのは訂正しよう。ここまで楽しめたのは初めてだ」

アズール「貴方を楽しむために戦ってる訳じゃないわ。私は魔法少女…悪と戦う正義の戦士よ」

 

 

 

 

 

後からかなたを担いだマゼンタとゴーマ、黒いぬいぐるみに乗ったネロアリス、そしてサルファ、レオパルトもやって来た。

 

 

 

 

 

イーグリッド「なるほどな…まあいい。ガルーダも他のマシンビーストもやられたようだし、流石に分が悪いな。今日はこのぐらいにして引き上げよう。次は必ずお前を倒す。マジアアズール」

 

 

 

 

 

 

 

そう言ってイーグリッドは飛んできた残った鳥のマシンビーストに捕まり、この場から去っていった。

 

 

 

 

 

レオ「逃がすかよ!」

ベーゼ「レオちゃん、深追いはダメ」

アリス「ん」

 

 

 

 

 

逃げるイーグリッドをレオパルトが追いかけるも、ベーゼに止められる。

 

一方トレスマジアの方は…

 

 

 

 

 

かなた「やったね。アズール」

サルファ「あの氷アズールがやったんか?」

アズール「私も正直驚いたわ」

マゼンタ「すごいよアズール!」

 

 

 

 

 

 

アズールの活躍に喜んでいた。

 

と、ゴーマはエノルミータの方へ体を向けた。

 

 

 

 

 

 

ゴーマ「お前だな。サルファを助けたのは、確かレオナルドか?」

レオ「レオパルトだ!間違えんな!」

 

 

 

 

 

 

サルファは1人でカマキリのマシンビーストと戦っていた頃、割り込んできたレオパルトによって一体倒され、その後サルファがもう一体倒し、こちらへやってきたのだ。

 

 

 

 

 

 

ゴーマ「で、お前らはこの後どうするんだ?この場で戦うか?」

ベーゼ「いえ、お互い消耗してますし、このまま戦うのは私の性に合いません。ここでお暇します」

 

 

 

 

 

と、ゲートを開き、中に入ろうとするが…

 

 

 

 

 

サルファ「逃がすと思ってんのか!」

ゴーマ「やめとけサルファ、こっちも消耗してるのに、ミケランジェロに助けられてるだろ?」

レオ「レオパルトだって言ってるだろーが!!」

 

 

 

 

 

サルファが逃がさないとサルファナックル形態に入るが、ゴーマに止められた。

 

更にゴーマが2度も名前を間違えてることに怒るレオパルト。

 

 

 

 

 

 

アズール「マジアベーゼ!」

 

 

 

 

 

 

突然アズールがベーゼの名を呼び、ベーゼはアズールの方へ顔を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

アズール「この前の貴女の勝負で、見苦しい姿を見せてしまったわ。けど私はいつか貴女ともう一度1対1で勝負するわ。私の心はもう砕かれない。私はもうくじけない。ヒロインとしての矜持を持って…!」

 

 

 

 

 

 

アズールの瞳からは彼女自身の心の強さを表すかのように輝いていた。

 

右手に握るアズールブレードもまた、アズール本人の強さを感じさせる。

 

 

 

 

アズールの言葉を聞き、ベーゼは笑った。

 

 

 

 

 

 

ベーゼ「いつかまた貴女と戦う時を楽しみにしてますよ…」

 

 

 

 

 

言葉を残し、ベーゼ達はゲートの中へ入っていき、姿を消した。

 

 

 

 

 

 

一方ヴァイスはというと…

 

 

破壊したガルーダの残骸から、ハート型のアイテムを回収していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「待って!」

 

 

 

 

 

 

この場を去ろうとしたヴァイスだが、マゼンタがその場にやって来て、呼び止めてきた。

 

 

 

 

 

 

ヴァイス「マジアマゼンタ?」

マゼンタ「はぁ…はぁ…ヴァイス、貴女に言いたいことがあるの」

ヴァイス「言いたいこと?」

 

 

 

 

 

 

ここでマゼンタがある質問を言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マゼンタ「環天音ちゃんだよね」

ヴァイス「!?」

 

 

 

 

 

マゼンタの答えにヴァイスは同様した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

代わってアズールは、かなたにお礼を言っていた。

 

 

 

 

 

 

アズール「かなた君、今日はありがとう」

かなた「ん?」

アズール「今日のデート、色々あったけど…今思えば楽しかった。それに、貴方が私に勇気をくれたお陰で、私は前に進むことが出来た…この刀がそう」

 

 

 

 

 

右手に持ったアズールブレードをかなたに見せた。

 

 

 

 

 

 

かなた「僕だけの力じゃないよ。その刀はアズールの想いの強さが形になったもので、僕はその手伝いをしただけだから」

アズール「それでも、私は貴方にお礼が言いたかったの。ここまで大切に思ってくれる人は初めてよ。はるかが好きになるのも分かるわ」

 

 

 

 

 

 

そう言って、笑顔のアズール。

 

 

 

 

 

 

かなた「え、そうなの?」

アズール(本当に焼けるほどにね…)

かなた「そういえば、マゼンタはどこに?」

 

 

「ガッテーーーーーーーーーム!!!!」

 

 

アズール「な!?」

かなた「何!?」

 

 

 

 

 

 

 

突然ヴァイスらしき絶叫の叫びが響き、2人は驚いた。

 

 

 

 

 

 

 

アズール「今の声はヴァイス?」

かなた「何かあったみたい…行こう」

 

 

 

 

 

 

2人は響いた声の方へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

そこには変身を解いたはるかの両肩を強く掴んで、腹が立ってるヴァイスの姿が。

 

 

隣には、呆れた顔をしたサルファがいた。

 

 

 

 

 

ヴァイス「ガッテム!ガッテム!ガッテーム!!」

はるか「お、お、おち、つい、て…!?」

アズール「サルファ、これはどういう状況なの?」

サルファ「そんなんウチが知りたい」

かなた「もしかして、天音?」

 

 

 

 

 

かなたが気付いた通り、彼女…マジアヴァイスはかなたの双子の姉…天音だった。

 

 

 

 

 

アズール「じゃああの子がはるかの前の親友?」

サルファ「にしてはえらいおこっとるとちゃうん?」

ゴーマ「確か天音って奴はマゼンタを尊敬してたはずじゃないのか?」

 

 

 

 

 

何故はるかはヴァイスに揺さぶられていたのか、その答えがまだ皆は分からなかった。

 

 

やがて、揺さぶりが収まった。

 

 

 

 

 

 

ヴァイス「…………よりによって…」

はるか「え…?」

ヴァイス「よりによって、私の憧れのマジアマゼンタが、親友のアホだったなんて!!」

はるか「アホ!!?」

 

 

 

 

 

 

ヴァイスにアホと言われ、はるかはショックを受けた。

 

 

 

 

 

 

アズール「……えっと………」

サルファ「………なんやこれ………」

ゴーマ「あほ臭い流れだな」

はるか「またアホって言われた!!?」

かなた「あははは…………」

 

 

 

 

 

 

アズールとサルファは浮いており、ゴーマは呆れ、かなたは苦笑いをしていた。

 

 

 

 

 

 

 

ヴァイス「はるかちゃんのアホー!!!!」

 

 

 

 

 

 

と、最後に罵声を浴びせ、ヴァイスは走ってビルから降りていった。

 

 

 

 

 

 

はるか「3回も言われたー!!?」

アズール「去っていったわね………」

サルファ「はるか、あの子となにがあったんねん」

はるか「ヴァイスの正体が天音ちゃんだったから、正体明かせば仲間になってくれるかなって…」

かなた「寧ろ、天音の理想のマゼンタ像を壊されて、ショックを受けちゃった方が大きいと思う」

はるか「そんなぁー……」

 

 

 

 

 

 

ヴァイスと仲良くなる道が遠のいてしまったはるか達であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあ………」

 

 

 

 

 

一方ヴァイスこと天音は自宅に帰る途中だった。

 

その傍らにはレッカの姿があった。

 

 

 

 

 

 

天音「まさか憧れのマジアマゼンタがはるかちゃんだったなんて…あんなアホだったなんて…」

レッカ「久しぶりの友達にアホと呼ぶのはヒドくない?」

天音「だってアホだもん。変なシャツは着るし、弁当はキノコ尽くし。しかも砂地で砂のえのき茸を作るなんて、あの子の実家はキノコ農家なのかと疑いたいぐらいだよ…」

レッカ「はあ…」

 

 

 

 

 

なんとも言えないと思い、呆れたレッカである。

 

 

 

 

 

 

天音(でも、あのはるかちゃんが魔法少女として活動していたなんて…)

 

 

 

 

 

天音は、マジアマゼンタの活躍を目の当たりにしてから、彼女に憧れを抱き始めた。

 

彼女の行動から伝わる正義は、天音の知ってる正義を覆していた。

 

その頃から天音は、彼女の事をもっと知りたくなり、マゼンタ関連の動画を見通してきた。

 

それは彼女の正義が、天音の求めていた正義なのだと。

 

そのマジアマゼンタが、親友の花菱はるかだったことは正直驚いていた。

 

同時にショックも大きかった。

 

 

 

しかし考えてみれば、はるかの性格は正義の味方…魔法少女として適している。

 

 

良い意味で裏切られたが、同時に良い意味で良かったと、天音は思った。

 

 

 

天音が憧れたのは、マジアマゼンタの…,花菱はるかの正義であることだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

天音「レッカ…やっぱり私の憧れはマジアマゼンタだったよ」

レッカ「?」

 

 

 

 

 

 

天音は笑顔で何かを決心した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてナハトベースに帰還したマジアベーゼ達は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベーゼ「う゛う゛う゛う゛ーーー!!!よかったあーーー!アズールが完全に立ち直ってーー!!」

 

 

 

 

 

 

ベーゼはアズールが完全に復活した事で号泣していた。

 

 

 

 

 

 

 

ヴェナ「一体どうしたんだい?」

レオ「復活したアズールの件で泣いてるみたい」

アリス「ん」

 

 

 

 

 

3人はベーゼが泣き止むまで見守っていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 




次の話も完成が長くなると思いますが、
気長に待っていただくと幸いです。
次の話はマジアサルファの回になります。
それでは!
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