今回はバトル回じゃありません。
それではどうぞ。
布団の上でグッスリ眠っているマジアヴァイスこと環天音。
寝返りをせず、寝相もよく、しっかりとした睡眠を取っている。
とここで、端っこに置いておいたスマホの画面が光り、アラームが起動した。
天音はアラーム音に気付いたのか、条件反射でスマホを右手で持ち、アラームを停止させた。
そしてゆっくりと起き上がる天音。
体を伸ばし、シャキッとしたところで、天音は学校の制服に着替えた。
その制服ははるか達とは違う学校の制服だった。
着替えた天音はキッチンに寄り、制服の上からピンク色のエプロンを身に付けた。
すると彼女は早い動きで冷蔵庫から卵、牛乳…棚からホットケーキミックス…引き出しからは泡立て器とフライ返しを取り出し、IHヒーターにフライパンを置いて加熱させ油を素早く塗った。
天音が作ろうとしてるのはホットケーキである。
まず卵を6秒で全て割ってボールに入れる。
その後泡立て器で混ぜて、ホットケーキと牛乳を入れて更に混ぜ、予め熱したフライパンの上に混ぜたタネを流し、しっかりと広げて焼き、丁度いい焼き加減になったところをフライ返しでひっくり返し、裏も焼いていく。
これを5回繰り返して、皿に五段重ねにしてメープルシロップをかけ、最後にバターを添えて完成。
天音「いただきます!」
レッカ「朝から凝ってるね…」
後から起動したレッカは豪華な朝食に少々引き気味。
そんなことを気にせず、天音は出来たてのホットケーキを堪能しつつ食べる。
天音「レッカ、アイテムに例の機能はもう入れたの?」
レッカ「もう入れてあるよ。認識阻害の魔法がかかったパーツとスーツの更なる強化。今回は魔力の回復力を高める機能になってるよ。空を飛ぶ能力は残念だけど…」
天音「問題ないよ。今加えた機能だけでも十分戦えるし、何よりトレスブリンガーは燃費が悪いからこの機能は助かるよ」
天音…マジアヴァイスの武器は飛び道具のヴァイスバレットとラーニングしたトレスマジアの武器。
そして3人の武器を1つにした大剣のトレスブリンガー。
特にトレスブリンガーは現在使える武器の中では燃費が悪く、高い威力を持っている。
今後はこの武器をメインに使う事になるため、今回追加された魔力回復強化は非常に助かるのだ。
更にレッカはトレスマジアと同様に空を飛べる機能を加えたかったが、ハンターの構造では相性が悪く、下手に組み込むと他の能力が使えなくなる恐れがあるため保留となった。
レッカ「それで、お弁当はもう出来たの?」
天音「勿論!納豆ふりかけのご飯に納豆の大葉包み揚げと甘納豆。水筒にはアツアツの納豆の味噌汁!」
レッカ「全部納豆じゃないか!」
天音「これくらいはまだ序の口だよ」
レッカ「序の口!?」
天音「私はいずれ納豆のフルコースを作りたいもの!」
レッカ「納豆のフルコースって…ええー…」
天音の願望について行けないレッカであった。
朝食を食べ終えた天音は身支度を整え、レッカから調整を終えたトランスアイテムを受け取り、玄関前に立つ。
天音「それじゃあレッカ、留守番よろしくお願いね?」
レッカ「わかったよ。いってらっしゃい」
天音「行ってきます」
天音は玄関を開けて、自身の通う学校へと向かっていった。
代わってかなたは、とある店内の片付け、掃除をしていた。
というのも、ここがかなたの暮らす家なのだ。
ここはかつて、環家が住んでた喫茶店で、母が経営していた。
しかし遠くの町へ引っ越す事が決まってから月読は家族と暮らすためにこの店を畳んでいった。
それから数年…この物件が誰かに買われることなく、昔のままでいることに、帰ってきたかなたは安心していた。
通ってる学校は今日休みだったため、朝から掃除を始めていた。
いつかは喫茶店を再開して昔のように賑やかな頃を取り戻したい。
かなたはそんな思いで店の周りを片付けていた。
はるか「おはようかなた君!」
小夜「ここがかなた君と天音が昔住んでた喫茶店なのね」
薫子「店内はレトロな感じやな」
私服姿のトレスマジアの3人が店の中に入ってきた。
かなた「はるかに小夜、薫子まで…どうしてここに?」
はるか「2人に私が小さい頃に食べに来てた店を紹介しようとしてたら中にかなた君がいたから入ってきたけど…」
小夜「今掃除の最中だったの?」
かなた「2年間もそのままだったからね。ホコリが結構溜まってたし」
薫子「かなたの姉さん、この店をやってたんやろ?」
かなた「看板娘としてね。経営は母さんが担当してたよ」
薫子「はるかから聞いたで。月読さん、戦いに巻き込まれて行方不明になったって…」
かなた「……」
薫子「何で、かなたは店を開く準備をしてるんや?」
月読が行方不明になったにも関わらず、かなたは店の準備を止めずにいた。
かなた「姉さんから約束されたんだ。この街に戻ったらもう一度喫茶店を開くって、もし先にこの街に戻るのならいつでも店を始められるように準備して。何があってもって」
薫子「!」
はるか「え!?」
小夜「何があってもって…!」
何があっても…まるで月読がプリマ・ツインズの戦いに巻き込まれていなくなった事と関係があるような会話だった。
月読がいなくなった日…天音はショックで悲しんだものの、かなたは事前に月読からその話を聞いたため、冷静でいた。
かなた「多分、こうなることを予測してたのかもしれない」
小夜「予測してた?」
かなた「行方不明になったあの事件…多分ライフイーターが関わってる」
月読がいなくなった日…あれはライフイーターが関わっていたと、はるか達は驚いた。
かなた「実は姉さんが事件の時に撮影した画像がパソコンに送信されていたんだ。こっそり開いたら、プリマ・ツインズが戦った魔物の姿が写った画像があったんだ。見てみたら、その魔物は一部一部メカメカしい外見をしてて、魔物なのかと疑うものだった。これまで見たマシンビーストと似てたから間違いないよ」
はるか「じゃあ月読さんがいなくなったのはライフイーターに…」
かなた「いや、多分姉さんは身を隠したんだと思う。ライフイーターの存在に気付いて…」
小夜「月読さんって、一体誰なの?」
かなた「姉さんについではまだ知らないところがあるんだ。ただ知ってるのは姉さんは感が鋭いところ。前に山を進む際に起こったがけ崩れの時もすぐに気付いて、僕達は巻き込まれずに済んだんだ」
はるか「でも、月読さんは…」
かなた「そもそも姉さんが行方不明になった場所、あの後調査隊が駆けつけたけど、死体すら無かった。恐くどこかで身を隠してる」
薫子「せやけど、それだけの理由で生きてるとは…」
かなた「それでも僕は信じてるんだ。姉さんは生きてるって、今の天音も同じ事を思ってるはずだし…それに姉さんが言ったんだ。この店をもう一度開くって」
姉は生きてる。その根拠もある。
そして信じている。
それは、かなたの心の強さを現していた。
そんな姿を見てはるかはかなたの近くにある新品の雑巾を取り出し、隣の汚れてるテーブルに向かう。
かなた「?」
はるか「私も月読さんが帰ってくるのを信じるよ。だから手伝わせて?」
かなた「いいの?君達の学校が休みとはいえ、今日はトレスマジアのお仕事あるんでしょ?」
小夜「まだ時間あるから大丈夫よ」
薫子「流石に1人じゃ大変やろ?」
小夜と薫子も掃除と片付けを手伝う気満々である。
かなた「じゃあお言葉に甘えて、3人は家具の拭き掃除をお願い。僕は床の補修に回るから」
かなたは雑巾をおき、工具セットを開けて中からトンカチを取り出す。
薫子「補修?」
小夜「床の方、そんなにヒドいの?」
かなた「2年しか立ってないとはいえ、この辺りはアリが多く生息しててね。木製の建物にとっては天敵なんだ。毎年夏には虫除けの粉を撒いてたんだけど、2年間放置してたから床の下が腐敗しちゃっててね」
近くに立ててあるホームセンターで買った木板を担ぐ。
はるか「かなた君直せるの?」
かなた「あっちで屋根や壁の修理や交換をしてたからこれくらい簡単だよ」
薫子「修理や交換って、引っ越し先の家どんだけオンボロだったんや…」
かなた「自然に満ちた場所を探した結果だからね。初めて見たときはドン引きするほどのヒドい家だったから、1ヶ月かけて快適な住まいに直したよ」
はるか「1ヶ月も!?」
小夜「そんなにかかったの!?」
かなた「土台や骨組み、地盤が良くなかったからね。だから取り壊して1から組み立てたんだ」
薫子「出来るまでの間、テントで生活してたよ」
はるか「す…凄いね…かなた君も天音ちゃんも…月読さんも…」
環家の人達って凄すぎるとドン引きする3人。
ゴーマ「お、朝から気合い入ってるな」
ゴーマがかなたとはるか達の元へやって来た。
はるか「あ、ゴーちゃん」
ゴーマ「ゴーちゃんはやめろ!」
薫子「ゴーマはん、今まで寝てたんか?」
ゴーマ「違えよ!ヴァーツから貰ったトランスアイテムの調整をやってたんだよ。格好で誤魔化しても体は女のままだからな。支障が出る前に女体化の機能を切らないとな」
はるか「えー女の子のかなた君でいいと思うなー」
ゴーマ「アホか!!パートナーであるこっちの身にもなれ!!」
はるか「アホ!!?」
小夜「それで、どうなったの?」
ゴーマ「全然駄目だ。取り外すどころか変身機能と女体化機能の回路が一体化してて剥がせられねぇ。下手に剥がすと不具合を起こして変身すら出来なくなっちまう。あの白猫、余計な事をしてくれたぜ」
小夜「で、でも戦闘面は大丈夫なんでしょ?」
ゴーマ「そこは問題ねぇ。スーツと基本武器はハンターのアイテムから抜き取ってある。土壇場でかなたが編み出した別の武器もあるし、アタッカーとサポート…どっちもこなせるぜ」
はるか「マゼンタストライカーは私の武器を元に作ったんだよね?」
かなた「うん、父さんから棒術を習ってるお陰で1番使いやすい武器として役に立ってるよ」
ゴーマ「他にもクリスタルビットに円形の刃を纏わせて敵を切り裂くアズールスライサーと、複数のビットをくっ付けて相手にぶつけるサルファハンマーがあるぜ」
薫子「なんかマゼンタ以外の武器、遠距離に偏ってんな」
ゴーマ「サポートに特化した戦闘スタイルだから遠距離に偏るのも仕方ないからな、まあ魔法少女のトランスアイテムによる高い性能とかなた自身の技術のお陰でどっちもこなせるハイブリッド型になったから実質強くなってるし、文句は言えねぇしな」
小夜「とはいえ、かなた君はまだ戦い始めたばかりだし、無理はしないで」
かなた「うん、分かったよ」
そんな話をしながらかなた達は店の片付けや修理を進めていった。
と、ここではるか達の携帯からメールの着信音が鳴った。
はるか「あ」
小夜「メール?」
薫子「ヴァーツはんからやな」
かなた「あ、僕からも」
なんと、かなたの携帯にもヴァーツからのメールが送られてきたのだ。
かなた「…本日、午後より急遽イベントを行うため、かなたさんも来てください…」
3人「え!?」
代わってナハトベースでは……
うてな「足りない………」
ノワール「……え?」
マジアベーゼことうてなが不満がってる表情を見て、ノワールは疑問を感じた。
うてな「ライフイーターが攻めてきたせいで、魔法少女達をめちゃくちゃにやっていない!」
キウィ「また始まった、うてなちゃんのクソヤバぶり」
ノワール「クソヤバ?」
こりす「ん」
うてなの様子がおかしいのをレオパルトこと阿良河キウィと、ネロアリスこと杜乃こりす。
うてな「魔法少女分を補充しないと…」
ノワール「いや、毎回ライフイーター絡みの戦いであってるのでは?」
うてな「私は魔法少女達をめちゃくちゃにしたいの!!」
ノワール「はあ……」
使える人間を間違えたか?と疑問と呆れを覚えるノワール。
「そんなうてなに朗報だよ?」
と、そこへヴェナリータがうてな達の側に現れた。
うてな「ヴェナさん!」
ノワール「朗報というのは?」
ヴェナ「今日、午後から魔法少女展でトレスマジアが来ることになったみたい」
うてな「ええーっ!!?初耳ですよ!事前予告すらしてないのに!」
魔法少女オタクであるうてなは、トレスマジアに関する情報は1つも見逃さずチェックしてるのだ。
ヴェナ「それが告知でトレスマジアの4人目現る!ってトップページで公開されてたんだよ。それでみんなに紹介するために急遽開催したらしいね」
うてな「!?」
4人目……
恐らくそれは、マジアクリスタの事だろう。
次に現れたら真っ先に狙う予定だったが、その機会が早く来るとは予想外である。
自身の欲望を満たすチャンスが来た。
うてな「よし行こうキウィちゃん、こりすちゃん!私達から先に仕掛ける!!」
キウィ「うてなちゃんやる気スイッチが入った!」
こりす「ん」
目の色を変えてうてなが魔法少女展に向かう気満々でゲートを開き、走っていった。
キウィとこりすも付いていくようにゲートへ入っていった。
3人がゲートの中へ入った後、消えていった。
ノワール「………3人はいつもあんな調子何ですか?」
ヴェナ「これが普段の彼女達の原動力だからね」
一方通ってる学校の校舎の屋上にいる天音は、スマホのネットで午後からトレスマジアが魔法少女展でイベントを行う広告を確認していた。
天音(思った通り…ヴァーツさんの事だからクリスタがトレスマジアのメンバーに入る事を想定して急遽イベントを変更したね。事前にお金を用意して正解だった。開始時間は午後3時…学校の下校時間は12時半。十分魔法少女展に早く着ける!変装グッズも入ってる。準備は万全!待っててね魔法少女展!トレスマジア!)
天音はトレスマジアのイベントに期待を膨らませていた。
更に代わって魔法少女展。
ここではトレスマジアが参加し、トークコーナーと歌の披露等を行う予定である。
本来は少し後のイベントなのだが、今回はマジアクリスタの新参により、ヴァーツが急遽変更したのだ。
しかもライブ配信まで配備されている。
これにはトレスマジアから文句言われても仕方が無い。
しかしマジアクリスタこと、環かなたはこれをライフイーターが見れば狙いを自分に向けられる事で他の魔法少女達に危険が及ばなくなると考え、イベントの参加を自ら進んだのだ。
そんなマジアクリスタは現在、魔法少女展内にある大ホールで椅子やセットの設置などを行っていたのだ。
更にはクリスタルビットに飾りなどの小物を粘着させ、指定した場所に取り付ける小技もこなしていた。
これにはトレスマジア、スタッフ達も少々戸惑っていた。
スタッフ「あのークリスタさん?備品の方は私達がやっておきますので…」
クリスタ「あ…すいません。ちょっと椅子の配置が気になりまして」
スタッフ「椅子の配置?」
クリスタ「この部屋は広いのにこの配置だと全員が立った時に端っこに座ってるお客さん達がステージを見れない場合があるんです。ここはあえて扇状に配置したらどうでしょうか?」
スタッフ「!…確かにその配置なら見やすいわね…盲点だったわ」
クリスタ「それと、椅子とステージとの距離をもう少し空けといた方がいいです。歌ライブ時の照明演出も…」
スタッフ「なるほど、そういう演出の仕方もあるのね…」
今度はスタッフ達と一緒に備品の配置と照明演出の見直しを話し合ってた。
マゼンタ「クリスタ気合い入ってる」
アズール「というか、いつの間にかスタッフ達を指揮してる」
サルファ「おーいクリスタ、今回のゲストなんやからそこまでしなくても…」
クリスタ「何もしないのは流石に悪いと思って…」
マゼンタ「はは…クリスタらしいね」
マジアクリスタこと環かなたは学芸会の劇の準備や流れを自ら担当していた経験があり、本番ではその劇のレベルの高さに先生達も驚いていた。
これには先生達からも劇団の団長になれるんじゃないかと言われる程に。
同じクラスのマジアマゼンタこと花菱はるかも驚くも、かなたのスキルに信頼を持っていた。
クリスタ「その飾りは今回のイベントに合わないので別の使ってください。照明の電球は大丈夫ですか?1回全て付けて切れてる電球があるか確認お願いします」
サルファ「リーダーになっとる…」
アズール「私達も何もしない訳にいかないわね」
マゼンタ「本番のステージに備えてダンスを見直そう!」
クリスタの頑張りに火が付いたのか、トレスマジアの3人もダンスの練習に取りかかった。
そして本番開始まで残り二時間…
飾りの設置、照明の点検、本番に向けてのリハーサルを終えて、スタッフ一同は1時間の休憩を取ることにし、食事を取りに食堂へと向かった。
トレスマジアの3人はまだダンスレッスンの途中である。
残ったクリスタは、必要の無い機材などの片付けを1人で行っていた。
クリスタ「綺麗に片付けたし、これくらいでいいかな?」
「ほう…1人でお片づけですか?」
クリスタ「!」
聞き覚えのある少女の声が聞こえると、突然複数の縄がクリスタに襲いかかるが、冷静に対処し、マゼンタストライカーで切り払った。
そして縄が飛んできた方向へ顔を向けると、扉の前にはマジアベーゼ、レオパルト、ネロアリスの姿があった。
クリスタ「貴女達は確か…マジアベーゼとレオパルト、そしてネロアリス…!」
ベーゼ「私達の名前を覚えてくれて嬉しいですよ。そして先程の攻撃を切り払うとは見事です」
クリスタ「トレスマジアならここにいませんよ?」
ベーゼ「トレスマジアも狙ってはいますが、私達の1番の狙いはマジアクリスタ…貴女です」
クリスタ「僕?」
ベーゼ「トレスマジアを差し置いて貴女は初めての戦闘であるにも関わらず、強敵と互角以上の戦いを見せてくれました。これほどの魔法少女はトレスマジアぐらいですからね」
クリスタ「僕は魔法少女じゃなくて魔法戦士なんだけど…」
ベーゼ「貴女は女の子なんですよ!魔法少女以外に呼ぶ名などありますか!?否!」
クリスタ「確かに体は女性だけど変身前は男性だから」
ベーゼ「関係ありません。今の貴女の体は女性。だから貴女は魔法少女なんです!」
クリスタ「そう言われても…」
理解してくれてない…そう感じたクリスタ。
レオ「とにかく、ようはてめえが厄介だからベーゼちゃんが倒すって事なんだよ」
アリス「ん」
レオパルトがケルベロスを構えてクリスタに向ける。
ベーゼ「さあて、貴女はどんな歪んだ姿を見せて、私を満足させてくれますかね…!?」
突然ベーゼとレオパルトが何者かに捕まれた。
「一足早くイベントに駆けつけたら何故貴女達がここにいるのかな?」
ベーゼとレオパルトを後ろから掴んでいるのはマジアヴァイスであった。
頭には足の装備と同じ模様のヘッドギアが付いていた。
ベーゼ「ま、マジアヴァイス!?」
レオ「なんでここにいんだよ!」
ヴァイス「トレスマジアのライブイベントを見に来たんだけど文句ある?」
レオ「あるに決まってんだ…」
ヴァイス「あ″あ″あ″ん!!!!???」
レオ「な…なんでもありません…」
ベーゼ「えー………」
クリスタ「あはは……」
ヴァイスが来た理由を蹴るレオパルトだが、ヴァイスの圧倒的脅しに恐れてしまう。
その様子にベーゼは言葉を失い、クリスタは苦笑いしていた。
と、ここでトレスマジアの3人が駆けつけてきた。
マゼンタ「やっぱりエノルミータ!」
サルファ「マジアヴァイスもいるみたいやな」
アズール「クリスタ、怪我してない?」
クリスタ「まだ戦闘してないから大丈夫」
ヴァイス「流石トレスマジア。駆けつけるの早いなー」
そう言ってヴァイスはベーゼとレオパルトを離す。
するとベーゼ達は中央に逃げる。
ベーゼ「役者が揃ったみたいですね」
アズール「私達は今停戦中じゃなかったの?」
ベーゼ「それはライフイーターとの戦いでのことです。私達は本来敵同士だって事を忘れないでください」
サルファ「丁度良い!暇だったさかい、ここでお前さんらを蹴散らしたるわ」
と、サルファがサルファグローブを纏って戦闘態勢に入るが…
ヴァイス「悪いけどここは私1人に任せて貰えない?」
ヴァイスが突然トレスマジアの戦闘を止める。
マゼンタ「え!?」
ヴァイス「3人はイベントに向けて万全の状態であって欲しいの。ここで戦ってイベントに支障を出して欲しくないの」
サルファ「おいおい何言っとんねん!」
アズール「エノルミータがいる以上そんなこと言ってる場合じゃ…」
クリスタ「みんな、ここはヴァイスに任せよう。何か考えがあるみたい」
クリスタはヴァイスの考えが分かり、3人を説得する。
マゼンタ「クリスタが言うなら私はそれに従うよ」
アズール「……そうね。ヴァイスが私達に気を遣ってくれてるのにそれを蹴るわけにいかないわね」
サルファ「危なくなったら勝手にやらせてもらうな」
ヴァイス「うん、ありがとう」
ヴァイス1人で戦うことにトレスマジアの3人は了承した。
ベーゼ「まさかこうして貴女と戦うことになるとは…正義の味方として目覚めたのですか?」
ヴァイス「正義?それは違うよ」
ベーゼの質問にヴァイスは答えた。
ヴァイス「そもそも私は正義の味方でもなければ悪の一員でもない!私は待ちに待ったトレスマジアのイベントを潰されて欲しくないだけだー!ただそれだけだ!文句あるか!?」
ベーゼ「ええー……」
ヴァイスの力説にベーゼはどう返せば良いか戸惑うが、すぐに落ち着く。
ベーゼ「まあいいです。遊ぶ相手が代わりましたが、マジアヴァイスなら歪ませ甲斐がありそうですね」
レオ「覚悟しろよな!」
アリス「ん!」
こうして、エノルミータとマジアヴァイスの対決が始まった。
続きの投稿は未定ですが、
出来るだけ出したいと思ってます。
それでは!