大掃除が始まり、私は周辺の雑草を抜いていた。
「おいしょ」
雑草の数は多く抜いても抜いても雑草は無くならない。
一本、二本、三本。
ビニール袋に入れて、抜く。
途方もない……ちょっと誰か手伝って欲しいな。
ふとヒフミさんの方を見る。
「ヒフミさん、そちらの方はどうですか?」
「こっちは大分抜けてきました!」
「こっちはまだまだありそうです、少し手伝ってくれませんか?」
「はい!分かりました!少し待っててください!」
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雑草が抜き終わり、次は部屋の掃除をする事になった。
「ホコリが多いですね、くしゅん!」
と、大きなくしゃみをしてしまう。
ホコリが多いところは苦手だ、健康に悪いし私はアレルギーがある。
「大丈夫ですか?」
ハナコさんが心配してくれる、優しい子だ。
きっとえっちな子というのも勘違いだろう、そうだろう。
「大丈夫です、早いところ窓を開けてさっさとホコリを掃きましょう」
「そうですね」
「……そういえばユウキさんの性別って女性なんですか?」
雲行きが怪しくなった。
「ご想像にお任せします」
「あら、秘密にしてるんですか♡」
ハナコさんが不埒な顔をしている。
怖い、ヤバい。
「さっきのくしゃみ、女の子らしくて可愛かったですよ♡」
「ええ……ちょっとなんて顔してるんですか、黙ってこっちに寄らないで下さい、ちょっと?うわああああああ!?」
命からがら逃げ切った。
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外、体育館、食堂などあらゆる場所を掃除した結果……
「綺麗ですね!」
「うん、良いんじゃない?結構綺麗になった気がするし」
外は雑草が生い茂り、部屋はホコリが多かったこの校舎はかなりの綺麗さになった。
新品……とまではいかないが新品のような美しさがある。
「こんなところ……かな?」
「うん、悪くない」
「そうですね、お疲れ様でした!」
と、解散の合図が出る、しかしこれから勉強を……
「あ、まだ一箇所だけ残っていますよ?」
「はい?」
「まだ……屋外のプールが♡」
ん?プール?
……
更衣所にて。
「まさかプール掃除をする事になるとは……」
勉強と関係があるのか?否、まったく関係ない。
それに私は今水着を持っていない、どうやって掃除するのか……
「ユウキ、水着って持ってきてる?」
「いえ、ありません」
お泊まりセットで水着を持ってくるわけが無いので水着はない、当たり前です。
「そっか……私の貸してあげようか?」
バッグから白色の水着が出てくる、なんで持ってるんですかね……
「なんで水着持ってきてるんですか……遠慮しておきます」
「良いの?」
「良いの……って、どういう事ですか?」
「だってせっかくの青春の醍醐味であるプール掃除だよ、やらなくていいの?」
「とは言われても私は水着が苦手でして……またの機会に……」
「……だってさ、ハナコ」
「!?」
ドアからハナコさんが現れる。
マズイ。
「あら、せっかくのプール掃除ですし一緒に掃除しましょうよ♡」
ハナコさんが水着を持ってこちらに迫る。
「いえ、ですから遠慮しておきます……あの?」
「ふふ、そう言わず♡」
さらに迫る。
「……先生?」
先生に助けを求めてみる。
「ごめんね、ユウキ」
「……神は死んだ」
……
「あら、ユウキさんお似合いですね」
「本当ですね、可愛いです!」
「……はぁ」
なんとか自分の名誉を守る為に自分で着替えた。
私には派手過ぎて似合わないのではないか?
露出は少ないからまだ良いけど……なんというか少し恥ずかしい
「可愛いよ、ユウキ」
「貴方は後でぶっ飛ばします」
先生が微笑んでふざけた事を言う、後で必ずぶっ飛ばそう、そうしよう。
「ふむ、この水着を着て機動性を上げるのか、興味深いな」
「いやそんなのじゃないからね!?」
「それではプール掃除、開始です!」
こうして私の波乱万丈のプール掃除が始m
「……ちょっと待って、なんでハナコは学生服なわけ?」
ふと見るとハナコさんは水着ではなく学生服だ、何故?
「スタートです♡」
「着替えてくださいね」
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「見てください、虹ですよ!虹!」
ハナコさんがホースを持ってはしゃいでいる。
ちなみに水着ではなく制服、まぁ下に水着を着ていますが……
「ひゃっ!?ちょ、ハナコさん冷たいですよ!」
「トリニティの湖の水をそのまま持ってきたようなのでそのまま飲んでも大丈夫ですよ〜!」
「どうしてこんな事に……」
「こちらのブロックは完遂した、速やかにそちらに向かう」
コハルさんは憂鬱そうな顔を、アズサさんはちゃんと掃除をしている。
私もごしごしとタワシを壁に擦り付け、掃除をする。
「ほら、ユウキさんもどうぞっ!」
ばしゃ、とハナコさんから水をぶっかけられる。
「つめっっっっ!?!?ひゃぁ!?」
冷たい!いや本当に!
冷水?氷水?とにかく冷たい!
「ちょ、ハナコさん冷たいですって!ちょっと!」
「ふふふ♡」
虹を描く為のホースはまだ向けられている。
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「ふぅ、それじゃあ水を入れるぞ」
ばしゃー、とプール用の蛇口から水が出てくる。
「貯まるのが楽しみですね」
ヒフミさんがそう言う、確かにピカピカになったプールに水が張られるのは少し楽しみですね。
「……あれ、ユウキさん、トリニティプールフナムシが背中に付いてますよ?」
え?
「あら、本当ですね」
は?
「うわ、気持ち悪い……」
ん?
「取ってやろうか?」
あれ?
「ユウキ、顔が真っ青になってるけど……」
ふな、むし?
その時、背中からわさわさとした感覚が私の理性を雑草の如くむしり取った。
「ぎゃああああああああああ!!!!!」
「取って!取って!いやあああああ!!!」
フナムシが背中にいる!!
「ちょっ、落ち着いてくれ……」
「ユウキさん!今取ってあげますから落ち着いて下さい!」
「いや!いやぁ!」
キモイ!汚い!嫌だ!
「ちょ!こっち寄らないで!」
「ユウキ!」
「水着脱げてるよ!」
「え?」
水着が脱げてる?
「よし、取れた」
情報過多で体が止まった時、アズサさんがフナムシを取って放り投げた。
「あっあっあああ、ありがとうございますっ」
ん?待て?水着が脱げてる?
まずい。
「脱げてる……?」
が、水着は脱げてる感覚はしない、つまり……
「あ、嘘だよ、ごめんね」
「は、はひぃ……」
良かった、良かった〜……
「大丈夫ですか?ユウキさん……」
「だだだっだ、だいじょぶだす、はい」
「大丈夫じゃなさそうですね」
「ユウキ、一旦部屋で落ち着く?」
「……ユウキ?」
「気絶してますね……」
……
「初めまして、お名前は何て言うんでしょうか?」
「……尾刃カンナだ、よろしく」
「カンナ先輩、よろしくお願いします」
「よろしく頼む、ユウキ」
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「暁のホルス?」
カンナ局長から二つ名を聞く。
「ああ、アビドスで暴れ回ってる奴だ、注意しろ」
「アビドス……ですか、あまり聞いたことがありませんね」
「昔はかなり大きい学校だったらしいんだがな、今は見る影もない」
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「キャスパリーグ?」
部下から二つ名を聞く。
「はい、今有名な不良生徒で暴れ回ってるらしいです、かなりの強さだとか……」
「そのキャスパリーグは暁のホルスより強いのですか?」
━━
「痛い……くそっ……」
「私より酷い傷だ、先に診てくれないか?」
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「初めまして!公安局志望の中務キリノと申します!」
「生活安全局志望の合歓垣フブキです」
「はい、よろしくお願いします、キリノさん、フブキさん」
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「すまないが……」
……
「……はっ!」
見慣れない天井、だが見覚えはある。
「あ、起きた?」
横を見ると先生がコーヒーを飲んで座っている。
「せ、先生、すいません……」
夕方に起こった出来事を思い出し、謝罪をする。
「ううん、大丈夫、それよりユウキ、気になる事があるんだけど……」
「その体の傷は、どこでつけたの?」
相澤ユウキ
二年生
誕生日:一月六日
性別:不明
身長:170cm
体重:45kg
外見
顔つき、身体は非常に中性的、加えて本人も性別を明かしていない為性別は不明。
瞳の色は黒、髪の色も黒。
髪はショートカット、髭は生えていない。
探偵服を着ている、帽子は被っていない。
性格
非常に温厚、かつ冷静。
馬鹿にされたりしても冷静に対処する、尚仕返しはちゃんとやるので注意。
正義感が強く、悪は見過ごせないタイプ。
武器
シャーロックジャスティスという銃があるが癖が強く、普段使いはしていない。
普段はヴァルキューレが配給する銃を使っている。
ヘイロー
ヘイローの形は虫眼鏡のような形、色は黄色。
備考
子供は苦手だがふれあう事は嫌っていない。
コーヒーは牛乳を入れないと飲めない。
推理力はかなり高く、尚且つ頭の回転も早い。
説教は長い、短くて十分、最長記録は四時間。
友人は少ない、部下の中務キリノと合歓垣フブキが友人。
虫が大の苦手、爬虫類も苦手。