シラトリ区の探偵   作:ガガミラノ

23 / 25
久しぶり、元気にしてた?
また投稿し始めます


百点を目指して

「遅いぞ、ユウキ!」

 

「し、失礼……眠い……」

 

アズサさんに無理やり起こされたので少し体がだるい。

コーヒーが飲みたい……

 

「アズサちゃん早いですね?」

 

「日が昇る前に既にここで予習と復習をしていた」

 

ふふんと自慢げに鼻を鳴らすアズサさん。

 

「ふふっ、やる気満々ですねアズサちゃん」

 

「当然だ、何せ今日も模擬試験があるからな」

 

「そうですね、アズサちゃんはその様子だと模擬への試験はバッチリな感じですね?」

 

「ああ、第二次特別学力試験まであと2日しかないしいつまでも皆に迷惑をかけるわけにはいかないからな」

 

第二次特別学力試験。

この試験が失敗に終われば第三次特別学力試験を受ける事になりその試験も失敗すれば補習授業部はトリニティから退学することになる。

だが万全は期した。

恐らく補習授業部は今回の試験で合格するだろう。

 

「そして今回こそ……!」

 

アズサさんな目を輝かせながら拳を握りしめる。

 

「凄い気合い入ってるじゃん……」

 

「まぁペロペロ様が掛かってますからね」

 

「ペロロ様ですっ!」

 

━━━

 

 

「それじゃあ、スタート!」

 

先生が開始の合図を出し、皆が一斉に問題に取り組む。

 

因みに私はやってない、先生の補佐っていう立場なので本番の試験も受けないし……

 

 

━━━

 

「それでは先生、発表をお願いします!」

 

「うん、分かった」

 

 

 

 

ハナコ:69点

アズサ:77点

コハル:61点

ヒフミ:75点

 

全員合格

 

 

 

 

「や、やりました……!」

 

「本当!?嘘ついてない!?」

 

「あらあら♡」

 

「……!」

 

全員それぞれの反応を見せる、だが皆共通して嬉しそうな反応をしていた。

 

「凄いですアズサちゃん!六十点どころか

七十点を超えました!本当に凄いです、よく頑張りましたね……!」

 

特にアズサさんの気合いの入りようは凄かった、合格点を超え補習授業部内で一番の成績を取ってしまった。

 

「……うん!」

 

「コハルちゃんもギリギリでしたがこれは紛うことなき合格です!凄いです!」

 

「ゆ、夢じゃないよね?本当に?」

 

「現実ですよ、間違いなく」

 

 

 

「……あはっ、これが私の実力よ、見たか!」

 

「流石正義実現委員会のエリート!流石です!」

 

「ハナコさんもよく頑張りましたね」

 

「運が良かったですね♡良い感じの数字です♡」

 

「?良い感じの数字とは……」

 

「ユウキさんは知らなくて大丈夫ですよ♡」

 

「は、はぁ……」

 

よく分からないがハナコさんも本気を出したようで安心だ。

 

 

━━━

 

 

「さぁどうぞ!皆さんの好きな子を自由に選んでください!」

 

机の上に出された様々な種類の不気味な人形。

舌を垂らしあらぬ方向へ視線が行っているペペロややけに胴が長い猫とよく分からない黒い……何か。

これがひふみさんが好きななんとかフレンドらしい、正直不気味だ。

 

「なるほど、となると……むむ……」

 

人形を見て悩むアズサさん、どうやらアズサさんもこの人形が好きらしい。

 

「私は謹んで遠慮しておきますね」

 

「私も……」

 

ハナコさんとコハルさんはやや引き気味に人形の受け取りを辞退する。

 

「あうう……そ、そうですか……」

 

「……!ユウキさんは如何ですか?!」

 

「私は試験をした訳ではありませんし……」

 

「ユウキさんにはいつもお世話になっていますし、一つだけならあげますよ!?」

 

「大変心苦しいのですが遠慮しておきます」

 

「そう、ですか」

 

少し申し訳ない気持ちが出てくるがあのような人形を事務所に置いていたら依頼人に何を思われるか分からないので遠慮しておくことにした。

 

「私は、私は……!」

 

「ダメだ、この中から選ぶ事なんてそんな難しい事出来ない」

 

アズサさんはかなり悩んでいるようだ。

 

「私には無理だ、ヒフミが私の代わりに選んで……」

 

「私ですか?」

 

そう言いアズサさんは二つの人形を出した。

一つは黒いカバのような人形で、もう一つは目が逝ってるメガネをしているペロリ様。

 

「えっと、スカルマン様とペロロ博士ですね」

 

ヒフミさんは少し考え、アズサさんに人形を渡した。

 

「ではこちらのインテリなペロロ博士は如何でしょうか?」

 

「よし、じゃあこの子だ」

 

「実はこのペロロ博士物知りで勉強が出来るんです」

 

「今勉強を頑張って凄く成長しているアズサちゃんにピッタリかと!」

 

「ちょっとだけ勉強しすぎて少しおかしくなっているという設定もあるのですが……」

 

今サラッととんでもない事を言った気がする、なんというか不吉過ぎないか?

 

「良かったね、アズサ」

 

「うん、本当に可愛い……好き、えへへ……」

 

なんてこった、補習授業部に天使は二人いたようだ。

 

 

「ありがとうヒフミ、これは一生大切にする」

 

「……はい!ありがとうございます!」

 

 

━━━

 

「……いよいよ明日です」

 

「う、うん……」

 

 

ついに明日、第二次特別学力試験が始まる。

そこで全員が合格すれば……すれば、補習授業部は解散する。

なんだか名残惜しいが不合格になって退学するよりマシだ。

 

「なんだかあっという間でしたね」

 

「はい、一週間という短い間でしたが私達はキチンと努力を積みました、この努力は無駄にならないと信じています」

 

「模試の結果も良かったですし今の私達であれば第二次特別学力試験に合格できるはずです!」

 

「ですが慢心する事無く最後まで頑張らないといけません!最後の一日も最善を尽くしましょう!」

 

「ああ、何なら百点を目指して頑張る」

 

「私も!」

 

「あら、では私もそういう事で……ふふっ♡」

 

「それでは最終日も張り切って勉強していきましょう!」

 




感想と評価よろしくお願いいたします
あと一つか二つで赤になるんや、頼むよジョニー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。