シラトリ区の探偵   作:ガガミラノ

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色々と書き方変えてみました。


耐えろ!

「おい、何が起きてる!」

 

 

「発破の邪魔をする奴がいてぶちのめそうとしたらめちゃくちゃ強いんだよ!」

 

 

「まさか……ヴァルキューレの鬼だぞ!」

 

 

「な、なんでトリニティに!?」

 

 

「分かんねぇよ!くそ、風紀委員とも戦う羽目になるし今日は厄日だ!」

 

 

 

 

 

 

 

「試験が終わるまであと十六分……もう少し耐えれますね」

 

 

「くそっ、戦車持ってこい!ここは絶対に掘れと部長から言われてるんだ!」

 

 

「……腕が落ちましたね、私も……」

 

 

 

━━━

 

 

「うぅ……全然分かんない……」

 

 

ここにたどり着く事を必死に考えていたせいで忘れていたが範囲の三倍という事は習っていなかったり勉強していないところが試験に出る。

 

解けない。

 

 

「何よ……これ……」

 

 

 

「っ……」

 

 

ここまで来たのに、皆の協力を得てここまでやってきたのに……っ!

 

━━

 

 

「……」

 

 

コハルちゃんやヒフミちゃん達が頭を抱えている……よく考えてみれば既存の範囲の三倍を急にやれと言われたのだ、無理もなかった。

 

そして外から聞こえる爆発音と銃声。

恐らくナギサさんの刺客だろう、そして戦っているのは恐らくユウキさんだろう。

銃声や爆発音は時間が経つに連れて大きくなっていく。

 

 

 

 

「ユウキさん……!」

 

 

 

 

━━

 

 

 

 

「おい!まだぶっ倒れねぇのか!」

 

 

「なんでそんなに硬ぇんだよ!戦車はまだか!」

 

 

「まだだ!もう少しで来る!」

 

 

「なんでヴァルキューレの鬼がこんな所にいるんだよ……!」

 

 

「また一人やられた!増援早く!」

 

 

「……」

 

 

━━━

 

 

「はぁ……はぁ……」

 

 

ドギュン、ドギュン……

ズドドドド、ドカーン。

 

弾を込めて、的確に頭を狙い、撃つ。

たまにエンジンを狙って撃つ、するとまた見事に爆発する。

これがまた綺麗なのだが……残念ながら感傷に浸る暇は一切ない。

しかし簡単だ、とても簡単。

ただそれをどれだけやっても終わらない。

撃ち返されて頭にくらいグロッキーになるがすぐ立ち直る。

たまに砲弾が飛んできてそれを思いっきり食らう、痛い。

既にそれらの攻撃を何度か食らったおかげで体は血まみれだ、正直くたびれたい。

 

 

だが私がここで倒れると補習授業部の試験はどうなる?

 

 

戦え、私。

アレと戦った時はこんなもんじゃなかった。

今は……友達を守る為に、戦うのだ。

 

 

 

最初は二十人しかいなかったのにいつの間にか今では四、五十人の人数がここを包囲している。

 

 

「三十人までなら、と言ったのですがね……」

 

 

「戦車到着しました、しかしたかが一人に大袈裟

では?」

 

 

「アイツはヴァルキューレの鬼だ、生半可な覚悟で挑むと痛い目を見るぞ」

 

 

こうなるなら肩書きなんていらなかった。

いや、肩書きはあの時からいらなかったのだ。

私は……

 

 

「くっ、このままぶっ倒れるのは……ッ!」

 

なんとか腰上げて銃を固く握る。、

 

 

「まだ抵抗するつもりだ!撃てー!」

 

 

━━

 

 

「……」

 

 

銃声がさらに大きくなる。

 

 

砲弾の音も雨あられのように多くなりつつある。

 

 

今、この瞬間にユウキは一人で戦っているのだ。

もう我慢出来ない……!

 

 

━━

 

 

「装填完了しました、」

 

 

「よし、発射しろ!」

 

 

戦車がこちらに砲身を向ける。

 

 

ダメだ、避けられない。

 

 

自分の運命を受け入れて跪いたその時。

 

 

紫色の弾丸が戦車に命中し、大破した。

 

 

「そこまでにしなさい、温泉開発部」

 

 

 

「空崎ヒナさん!?」

 

 

黒い翼、白くて長い髪、小柄で屈強な体……

 

その姿は、まさにゲヘナ最強の空崎ヒナだった。

 

 

「はぁ、こんな夜中に騒ぎを起こさないでもらえる?」

 

 

「何故風紀委員長の空崎ヒナがここに!?」

 

 

「戦車まで引っ張り出したらそりゃ大きな騒ぎよ、気づかなかった?」

 

 

「っ……」

 

 

「……さて、大人しく全員お縄についてもらえるかしら」

 

 

「くっ……」

 

 

「私からもお願いするよ」

 

 

補習授業部の試験を見ているからいないはずの先生が、私の目の前に現れた。

 

 

「ユウキ、大丈夫……じゃなさそうだね」

 

 

「すいません……思ったより量が多くて」

 

 

「もうすぐ試験が終わるからそれまで安静にしてて、試験が終わったらハナコが治療してくれるから」

 

 

「もしかして試験はまだ終わっていないのですか!?」

 

 

「爆発音があまりにも酷くなってきたからね、確かにあの子達を見てあげないといけないけどユウキも私の大切な生徒だからね」

 

 

 

「見捨てる事なんて出来ないから」

 

 

 

「っ……面目ないです」

 

 

「……つい最近会ったばかりだけどあなたはいつも一人で戦ってるのね」

 

 

「最近はそうでもないんですけどね、はは……」

 

 

「そうやって一人で戦うのも良いけど、皆で協力して戦った方が良い時もあるわよ」

 

 

「今回は先生がたまたま近くにいる私を呼んでくれたから良かったけど次はどうなるか分からない」

 

 

「気をつけて、あなたは思ったよりも人に愛されてる」

 

 

「忠告ありがとうございます」

 

 

 

「……それで、まだ抵抗するつもり?」

 

 

空崎ヒナさんが温泉開発部を睨みつける。

 

 

「ヒッ、てったーい!逃げるぞ!」

 

 

温泉開発部はバラバラに逃げ始める、しかし……

 

 

「逃がすわけないでしょ……先生、私はこれで」

 

 

恐らく全員捕まるのは時間の問題だ。

 

 

「ありがとう、ヒナ」

 

 

空崎ヒナはそのまま温泉開発部を追いかけた。

 

 

「はぁ、何とか耐えれましたね」

 

 

「ユウキ、立てる?」

 

 

「はい、何とか……あっ!?」

 

 

立ち上がろうとすると足の力が入らなくなり倒れそうになるところを先生に掴まれる。

 

 

「無理しちゃダメだよ、血も沢山出てるんだから痛いでしょ?」

 

 

「アドレナリンが大量に出ているおかげでそんなに、しかし目眩がしますね」

 

 

「ダンス程度なら、なんとか踊れるんじゃないですかね?」

 

 

「安静にしててね、お願いだから」

 

 

 

「……試験の様子は?」

 

 

「あまり良いとは言えないね、ハナコ以外皆苦悩してる」

 

 

「ははっ、ハナコさんはやはり天才でしたか……おや、丁度終わりましたね」

 

 

アラームの音が鳴り試験が終了するとヒフミさん達が出てくる。

 

 

「外で何が……ユウキさん!?」

 

 

「あ、ヒフミさん、どうも」

 

 

「ユウキ、何があった?」

 

 

「ま、少し戦いを……」

 

 

「酷い傷じゃないですか!誰に……?」

 

 

「終わった事です、それよりハナコさん、傷の治療をお願いしても?」

 

 

「は、はい……」

 

 

服を脱いで傷の治療をハナコさんに任せる

 

 

「……この傷は?」

 

 

 




tips:ユウキの性別は明かす予定でしたが明かさないように変更しました



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