GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ 作:W-cat
あの頃は大苦戦しました
もぐもぐもぐ…
「……相変わらず本っ当によく食うなぁ」
「あっ、コウタさん。おでんパンいるー?」
「いえ、結構です」
今日もたくさんのおでんパンを食べるナナ。もちろん、ムツミの料理もやすやすと平らげる。
この後出撃の予定なのだが……いつまで食べるのだろうか?
「今日は俺たち4人だ。敵の数も多いが各個撃破で行くぞ!」
嘆きの平原でシユウの群れを一掃する任務。堕天種や禁忌種も混じってるらしいが、慎重に行けば勝てるだろう。
「前衛はナナとエミール、後衛は俺、エリナは遊撃だ」
「あいあいさーっ‼︎」
「フッ……」
「了解です」
早速乱戦が始まる。三体のシユウが前衛2人に向かっていった。
「ブーストっ‼︎」
「いっくよー!」
勢いそのままにシユウを殴り飛ばす。衝撃により左側の翼手がべっこりと凹む。
残りの二体が2人に向かって突進してくる。ナナはこれをうまく避けるが、エミールは華麗に飛んでいった……
俺はすぐさま銃を構え、一体の上半身を狙う。
「いっけぇ‼︎」
蜂の巣にされたシユウが力なく倒れる。エリナも別のシユウにチャージグライド、胸部を貫かれ息絶える。
「わぁっ‼︎」
悲鳴のした方に顔を向けると、多数のシユウ神族……
「きしどおおぉぉぉぉぉぉ‼︎‼︎」
エミールが突っ込みをかけ、シユウ堕天を叩き潰す。ナナに気を取られていたシユウ堕天の背中が押し潰される。
だが依然として数が多い、ナナの体力もどんどん削られていく。状況打開のため俺はスタングレネードを投げつける。
「態勢を立て直す、一旦引くぞ‼︎」
とりあえず離れた場所からシユウ達の様子を伺う。知能が高いのか団体行動をしているため、分断は難しい。
「セクメトが三体に堕天種とノーマルが二体ずつか…… 厳しいな」
「だが、正義は必ず勝つ‼︎」
いつもはつっかかるエリナだが今日はそうしなかった。
「そうね、絶対に負けないわ‼︎」
「そうと決まれば、ちゃちゃっと片付けて美味しいご飯食べよぉ!」
3人が奮起する。俺も負けてらんねぇな‼︎
「よし、行くぞ‼︎」
単縦陣で突っ込み、外側にいたシユウに総攻撃を仕掛ける。まともに受けたシユウは大きく仰け反る。3人をそのまま突撃させ、俺は怯んだシユウを撃ち抜いて仕留める。
エミールとナナが右、エリナが左から攻める。おれは多数の弾丸をセクメト三体にぶつけて注意を引く。
セクメトたちが俺に向かって攻撃を仕掛ける。回避に徹してできるだけ時間を稼ぐ。この程度でやられる俺じゃない……第一部隊隊長をなめるな‼︎ 適度に弾丸を撃ちながらできるだけ3人から遠ざける。
「いっけぇ‼︎」
三体のうちの一体に狙いを絞る。氷属性の弾丸が様々な場所に喰らいつく。多数の弾丸を受けたセクメトは活性化、俺に向かってまっすぐ突っ込んでくる。炎を纏った体が当たり、俺は宙を舞う。肉が焼ける激痛を抑えながら再び銃を構える。
「せーのっせー‼︎」
最後のシユウ堕天を頭から叩き潰す。ナナの怪力によって地面にクレーターができ、シユウ堕天の体は半分が潰されていた。
「早く隊長を助けに行かなきゃ!」
全員が急ぐ……
『コウタさん、3人が合流を始めました』
「了解っ‼︎」
ヒバリさんからの通達を受ける。さすがは第一部隊とナナといったところだろうか……
俺も接触禁忌種三体を同時に受け持ったがなんとか耐えた。残り少ない回復錠を飲み込み、ありったけの弾丸をばらまく。
不意に体が軽くなる。それと同時に衝撃弾がセクメトを襲う。
「コウタ隊長‼︎ 大丈夫ですか⁉︎」
「ああ、まだ生きてるぜ!」
エミールとナナがハンマーを思いっきりぶつける。バースト化していたこともあって翼手が砕ける。
「おっと」
バックアップにまわろうとしたセクメトに濃縮弾を直撃させる。衝撃で膝間付いたところをエリナが貫いた。
「おりゃぁ‼︎」
「うおおおぉ‼︎」
セクメトを2人がかりで滅多打ちにしていた。無慈悲な殴打にとうとう動かなくなる。
最後の一体が逃げようとする。背を向けたところに弾丸を当てる。
「背を向けるとは……臆病者め!」
止めにエミールがハンマーを振り下ろす。重い一撃で地面ごと大きく陥没させた。
『周囲にアラガミの反応はありません。皆さんお疲れ様です』
「フッ、騎士道は不滅‼︎」
「やった! 勝ったよ‼︎」
「コウタさん、後でちゃんと奢ってね?」
「わかってるよ。さ、帰ろうぜ」
「今日も僕は帰ってきた。もちろん君に会うために‼︎」
「お疲れ様」
もう慣れたのか、ステラがエミールに対して動揺する感じはない。エミールの好意にまんざらでもないようにも見える。
だが……
「一撃必殺! 鉄拳制裁っ‼︎」
「ぬうううぅぅおあぁぁ‼︎」
癪に触ったのかハルオミが全力で殴り飛ばす。華麗に宙を舞ったエミールはエントランスの階段から転げ落ちた。
「なぁ……ナナ、まだ食えるのか?」
「もっちろーん!」
底なしの食欲により今日稼いだ分の半分が消え去った。依然として食欲は衰える気配がない……
「あっ、デザートもよろしくね‼︎」
「お、おう……」