GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ 作:W-cat
「ふぅ」
「よっしゃぁ!」
終わった! 全て終わった‼︎ あの榊の野郎から出された特務、俺はやりきったぜ‼︎
「ハル、帰りましょう」
「おう!」
シエルまじさんきゅー‼︎ お前のおかげで俺はやっていけたぜ!
「シエル、今日は飲もうぜっ‼︎」
「……私、未成年なんですが……」
おっと、そうだった。ついステラちゃんと同じ感覚で誘っちまった。
「大丈夫、お酒の席じゃないから」
「……本当にいいのでしょうか?」
困った顔を俺に向ける。お堅いねぇ……
「ああ……せっかくだし、ゆっくり話でもしようぜ?」
「……わかりました」
表情が緩む。笑ってるほうが可愛いぜ?
こういう猟犬タイプは初めてだが、俺は新たなジャンルを切り拓いてみせる。真壁ッ‼︎ ハルオミッ‼︎ 狙い撃つぜ‼︎
♪ハルオミのテーマ♪
『聖なる開拓』の始まりだっ‼︎
帰還後早々に報告書を作る。こういう面倒ごとは、開始早々手をつけるに限るぜ。
ざっと作って支部長室に急ぐ。
「やぁ、今日は早いね」
「まあ、な」
相変わらずのポーカーフェイス、こういう読めない奴はなんともな……
「これで僕からの依頼は終わりだけど、時間があったら受けにきてもいいからね」
「お断りします‼︎」
誰が特務なんざ……今回はエリナの件の口止めでやっただけだ! つけあがんな‼︎
おっといかんいかん、これからナンパなんだった。冷静に……
ラウンジに行くとシエルがすでに来ていた。ちょいと時間が早いが、始めるとするかー。
「よぉ、待たせたな」
シエルが優しく微笑む。さあまずは大事な立ち上がり……
「今日は俺の奢りだから、なんでも頼んでいいからな?」
「では、お言葉に甘えて……」
そう言ってシエルが頼んだのはカプチーノと小さなパンケーキ。俺はコーヒーを頼む。
「今回はいろいろ手伝ってもらって悪かったな」
「いえ、いいんです。私もバレットのテストができましたし」
この娘を落とすうえで最大のポイント……『バレット』だ。
「お待たせしました〜」
「へいよー」
「ありがとうございます」
ちょうど頼んだものが届く。さてと……
「そういや、どんなバレット使ってるんだ?」
「そうですねー……スナイパーなので基本的には狙撃弾ですね」
やはりか。俺もスナイパー使いだがぶっちゃけ、狙撃弾ばっか使ってる。
「ブラッドバレットでは貫通弾や結合阻害弾を使っています」
「結合阻害弾なら俺も使ってるぜ。それ以外はまだ習得できてないがねー」
俺は近接メインだからねぇ。長い間第一世代だったからしゃあねぇか。
「ハルはバレットエディットは使いこなしてますか?」
「いいや、あんま使ってないんだよなぁ……」
「そうですか。やはり難解ですからね」
カプチーノを口につける。
「なぁ、ちっとばかし教えてくれよ?」
それを聞いて目の色が変わる。掴みは上々……
「スナイパー用のバレットはモジュールが少ないですから、ブラストのような派手なバレットはできません」
「そうだなぁ…… こればっかしは仕様だからなぁ」
「ですが、射程と弾速は一番です! これはスナイパーならではの強みです」
「ああ、それ思ったわ」
「遠距離からピンポイントで狙い撃つのは、スナイパーでしかできません」
口にクリームがついたまま熱弁する姿に思わずにやけそうになる。
「それにしても、珍しいですよね。神機を乗り換えて選ぶ銃身がスナイパーって……」
そういやそうかもな。ギルやステラちゃん、それにケイトだって……アサルトだったな。
まあアサルトは癖がないから使いやすいよな。
「スナイパーって、カッコイイだろ?長いバレルのフォルムとか」
「あっ、わかります! すごく…… いろいろな銃を見てきましたが、スナイパーが一番好きです!」
「ああ、俺もだ。スコープもいいの付いてるしさ、じっくりと(素敵な女性も)見れるよな!」
話が銃身に脱線してるがこのままいこう。
「ふふっ……ハルらしいです」
「まあな。戦闘(ナンパ)で最も大事なのは相手をよく知ることだからな……」
戦いってのは、『敵を知ること』から始まるからな……
「ハルはよく状況を見極めていますよね。前衛でありながらバックアップもこなせるあたり……」
「ははっ お兄さんを煽てても何も出ないぜー?」
可愛い女性にこういうこと言われるのは、やっぱり嬉しいな‼︎
「ハルっ!」
「んー?」
「あーーん」
………………………………………⁉︎
はくっ
「今日はご馳走様でした。ありがとうございます」
「……ああ、俺もだ。また飲もうな?」
「はい、ではまた……」
軽く手を振って去っていった。あれからの記憶は曖昧だ。俺としたことが……
"あーーん"
「ケイト……」
あの瞬間、シエルとケイトが重なって見えた気がした。
「ハルさんずっとぼんやりしているけど、どうしたんでしょうか?」
洗い物を終えた私は、ギルさんに聞いてみる。ハルさんとギルさんは長い付き合いらしいから、何か知ってるかな?
「いや、わかんねえな。よほど深刻な案件を抱えているか、好みの女性とすれ違ったか……」
……となると、答えは前者なのかなー? シエルさんといた時はそんな感じしなかったし……
「ムツミちゃん、醤油あるか?」
「あっ、はい。すぐ用意します!」