GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ   作:W-cat

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今は水曜日の24時と捉えれば……って、無理か( ˘ω˘ )


Report20 水も滴る

「ふんふふ〜ん♪」

 

ムツミが休みということもあって、今日はナナがラウンジを仕切っている。

陽気におでんを煮込んでいる。寒くなってくるとこういったものが食べたくなると皆が言う。

すぐ横には大量のパン。センターラインのように深い切れ込みが入れてあり、本来はホットドッグに使われるものだ。

ラウンジの扉が開いて、男が2人入ってきた。

 

「いらっしゃーい」

 

「ちーっす」

 

「おぅ」

 

ソーマとリンドウ……

 

「こりゃまた随分どっさりしてんな」

 

「その分いっぱい食べれますよー」

 

慣れた手つきでおでんを串に刺していき、それをパンに挟む。

 

「はい! リンドウさん」

 

「おぅ、悪いな」

 

おでんパンをビールで流し込む。

 

「最初はさ、ちょっとなーって思ってたんだが、意外とビールに合うな!」

 

「いえいえ」

 

ナナのレパートリーで唯一安定の料理は、ムツミの手料理並みに人気が高い。特にだしが染み込んだダイコンは屈指の人気を誇る。

ちなみに串は、某お菓子会社から串の形をしたプ○ッツを使用している。水分を含んでも軟化しないタイプだ。大量に仕入れることもあってお得意先にもなっているとか。

 

「リンドウさん、サカキ博士がお呼びでしたが……」

 

フランが伝えるが……

 

「ああ、やっときますって伝えといてくれ」

 

安定の受け答えである。若干呆れるフランとソーマ。

 

「はぁ、了解です」

 

「フランちゃん、おでんパンいるー?」

 

「えっと、まだ仕事中なので……」

 

「ありゃ、残念」

 

渡すつもりだったおでんパンを一瞬にして平らげた。

 

 

 

 

 

 

 

「今日はお疲れ様……」

 

「ああ、お疲れ」

 

ずぶ濡れでへとへとだ。

 

「今日はもう、早く寝るか」

 

「そうですね……」

 

ボロボロで帰ってきた4人……

きっかけは今日の任務帰りに遡る。

 

 

 

 

 

 

「なっ」

 

地上から大型ミサイルが飛んでくる。なす術もなくヘリが被弾する。

ヘリが空中で爆発し、パイロットを含め5人が飛び降りる。しかし、辺りは海、すなわち……

 

「あぶぶ」

 

「ひゃぁっ!」

 

「冷たっ‼︎」

 

海ぽちゃである。

冷える時期の夕方ということもあって海水温はかなり低い。

 

「隊長っ‼︎」

 

「あぼっ」

 

どう見ても溺れているようにしか見えない。ギルバートがすぐに近寄り、ステラを抱える。

 

「シエルは泳げるか?」

 

「はい、大丈夫です」

 

「よし、行くぞ!」

 

ハルオミが気を失ったパイロットを抱える。3人で泳いで、空母の方へ向かう。

 

 

 

 

 

 

「ハァ、ハァ」

 

それぞれを抱えて20分ほど泳いだ2人は息を切らしている。

シエルもだいぶ疲れているようだ。

 

「ありがとう、ギル」

 

ギルバートは軽く左手を上げる。ステラはそれを一瞥した後、ずぶ濡れのまま神機を構える。

ヘリを撃墜したと思われるクアドリガに単身で向かっていく。

 

ギルバートが追いかけようとするが、先ほどまで泳いでいたために走れない。

 

「ギル、やめとけ。今の俺たちが行っても足手纏いだ」

 

「……はい」

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫か⁉︎」

 

すぐに救援として第一部隊が来た。

 

「あれ、先輩は?」

 

「大型種と交戦中です」

 

「なんだと‼︎ こうしてはおれぬ!」

 

ブーストを起動させて一気に移動するが……

 

「あの! そっちじゃなくて……」

 

真反対の方へ全力で駆け抜けていった……

 

「ほんっとに、もう……」

 

シエルとエリナはちゃんとステラの方へ向かった。

 

「さてとー、俺たちも行きますか」

 

男共3人も、後を追う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありゃりゃ、少し遅かったか」

 

着いた頃にはへとへとのステラが座り込んでいた。すぐ近くには惨殺されたクアドリガがいる。

 

「先輩、大丈夫? 怪我ない?」

 

「大丈夫よ」

 

優しく微笑みかける。相変わらずずぶ濡れで潮臭いが……

コウタがエミールを呼び戻す。無線からは喧しい声が聞こえる。

 

「今日は搾り取られたなー……」

 

「寒いな、さっさとシャワーでも浴びたいな……」

 

「同感です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時刻は午前3時を指していた。

シャワーを浴びてすぐに寝たため、目が冴えてしまう。それに夕食も食べておらず、空腹でもある。

再び寝る気にもなれなかった俺は、冷蔵庫からチョコ味のレーションを取り出す。レーションの中では割といい味がするが、口の中はぱっさぱっさになる。適当に麦茶で流し込み、俺は部屋を出た。

 

廊下はわずかな明かりしかない。アラガミが出現してから夜間は灯火管制を取られているため仕方ないのだが……

 

気がついたら俺は隊長の部屋の前にいた。ラウンジも真っ暗で誰もいなかったので、そのまま部屋に戻るつもりだった。だがなんとなくで来てしまった。

俺は軽くノックする。

 

「誰っ⁉︎」

 

「俺だ」

 

すでに起きていた。

 

「こんな時間にどうしたの?」

 

扉を開け、顔をひょっこり覗かせる。

 

「あっ、いやー……その」

 

何にも考えていなかった……というか、何も考えずに来てしまったのがまずかった。

 

「……あがる?」

 

「お、おう」

 

流れるようにあがってしまった。

部屋はよく整頓されており、可愛らしいぬいぐるみや、写真が飾ってあるくらいだ。

 

「うーん……女の子ならもっと、部屋をあれこれしないとダメだよねぇ?」

 

「そうか?」

 

あれこれしすぎて散らかすよりは随分いいと思う。片付けできない女は……ちょっとな。

 

「普通の女の子の部屋って、どんな感じなの?」

 

「いや、そればっかりは流石に……」

 

「そっかー……」

 

少し残念そうだ。

 

「……今度一緒に見て回るか?」

 

「一緒に?」

 

「ああ……」

 

この機会を逃すべきではない、そんな気がした。

 

「そうね……私だけだと決められないかもだから、お願いしようかな」

 

「わかった」

 

チャンスメイク成功だ! 思わずにやけそうになるのを必死に堪えた。

 

 

 

 

 




最初のとこいらなかったかも( ˘ω˘ )

一応20話達成(*・ω・)ノ
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