GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ   作:W-cat

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ミステリーではない( ˘ω˘ )


Report21 Kissからはじまる

夜の9時、ナナの呼びかけでラウンジに神機使いたちが集まった。

第一、第四部隊、ブラッド隊、そしてキグルミだ。

 

「一体何をするんだ?」

 

全部で10人……

 

「ふふーん、それでは、ただいまより第一回、『極東支部王様ゲーム』を始めたいと思います‼︎』

 

「何それ?」

 

「王様ゲームってのは合コンの鉄板ゲーでな、くじ引きで王様を決めて、王様になった人が命令を出すっていうもんだ」

 

「そうそう、王様はこの赤いやつねー。王様以外は1〜9番の数字が与えられてねー……例えば◯番が×番に◻︎◻︎するって感じに命令をだすんだよ」

 

概要を伝えたナナは、10本の割り箸が入った空き缶を差し出す。

 

「番号は言っちゃダメだからねー!」

 

「でも……どうして王様ゲームなんでしょうか?」

 

「まあまあ、たまにはこういうのもいいじゃん? やってみようぜ!」

 

コウタに即され、全員が割り箸を引いていく。

 

 

 

ーーー1番ーーー

 

「うっしゃあっ‼︎」

 

トップバッターはコウタだ。

 

「じゃあ、1番と2番が5秒間手をつなぐとか」

 

ベタな内容だ。

 

「あっ」

 

「……1番だ」

 

カノンとギルバートだ。

右手を差し出されたカノンはもじもじしながら左手を出す。

 

「赤くなってんぞ、カノン」

 

「なっ、なっていません‼︎」

 

ハルオミが茶化す。カノンは真っ赤な顔で、ギルバートも帽子を深くかぶる。

 

「いやぁ……いいねーこういうの、ドキドキする‼︎」

 

 

 

 

ーーー2番ーーー

 

「やったーー‼︎」

 

ナナに回ってきた。

 

「じゃあ、3番が7番におでんパンを食べさせるっ‼︎ あーんって!」

 

「3番は私です」

 

袋からお手製おでんパンを取り出す。そして3番のエリナに渡す。

 

「7番は?」

 

「僕さ‼︎」

 

それを聞いてエリナの顔が一気に曇る。

 

「さあエリナよ、あーん」

 

その姿に周囲はドン引きである。

エリナはおでんパンをエミールに無理やり突っ込む。

 

「がぼっ」

 

「ほら、早く食いなさいよっ!」

 

「ぼっ」

 

「隊長だったら良かったのになー……」

 

ナナはボソッと呟く。残念そうに……

 

 

 

 

ーーー3番ーーー

 

「おっ、俺だな」

 

ハルオミは赤い割り箸を見やると、紙袋を突き出す。

 

「6番がこれを着てくれ」

 

「……私です」

 

そう言われたハルオミはニヤニヤしながら渡す。

 

「ハルさん……これって……」

 

「早いとこ頼むぜ‼︎」

 

 

 

1分後、真っ赤な顔をして俯いたステラが戻ってきた。

 

「ぶふっ‼︎」

 

「だはっ‼︎ もう最高だわ‼︎」

 

「先輩……かわいそう」

 

「たいちょー……凄い格好だね……」

 

ピュアリィクピド上下……

 

「い、いくらなんでも! 酷すぎますっ‼︎」

 

涙目で抗議するステラ。

 

「いやいや! すんげー似合ってるぜ!」

 

「っ‼︎ これいつまで着ておくんですか⁉︎」

 

「終わるまで……」

 

「……………………‼︎」

 

絶句である。エミールは鼻血を出してぶっ倒れ、コウタとギルバートは見てられんと言わんばかりにそっぽを向く。

 

 

 

 

ーーー4番ーーー

 

「ん?」

 

シエルが王様のようだ。

 

「8番の方、私の前で跪いて下さい」

 

「俺か?」

 

ハルオミは嬉々としてシエルの前に跪く。シエルはハルオミの側面に回り込み……

 

「………………へっ?」

 

拳銃を頭部に突きつける。

 

「さようなら」

 

「ひっ!」

 

躊躇いもなくトリガーを引く。

銃声……

 

 

「くふふ……あははははっ‼︎」

 

「……………………」

 

「本当に撃つわけないじゃないですか! そんなに驚いた顔をしないで下さい!」

 

「じょ、冗談……キツイぜ……」

 

恐怖から解放され、引きつった顔が緩む。

 

「ふふっ……そうですね、すみません。ハルって意外と真面目なんですね」

 

「そ、そうだよねーシエルちゃん……あははー」

 

ナナのぎこちない愛想笑い。

 

 

 

 

ーーー5番ーーー

 

ギルバートが王様だ。

 

「そうだなー、7番が2番を、6番が5番を膝枕ってのはどうだ?」

 

「いいねーギル!」

 

自身の番号を確認すると、すぐに愕然とする。

 

「あっ」

 

「おっ」

 

「わっ」

 

「……」

 

 

 

「わぁー! ふかふかー‼︎」

 

「あの、どうでしょうか?」

 

「なんか……恥ずかしいな」

 

キグルミの膝枕に子供のように喜ぶエリナ。

対してカノンにドキドキするコウタ。ハルオミなら喜ばしい限りだが、コウタは純粋すぎた。

 

ーーー6番ーーー

 

「私だ」

 

格好がアレな為にもじもじと恥ずかしそうにする。

 

「じゃあ、9番が1番に壁ドン……」

 

「壁ドン?」

 

1番と書かれた割り箸を見せつつナナが問う。

 

「えっと、壁際で相手の肩よりちょっと上で……壁にドンって手をついて、顔同士を近づけるの」

 

「んーよくわかんないけど、やってみよー‼︎ ところで9番は?」

 

「……俺だ」

 

ギルバートだ。カノンとエリナがそわそわする。

壁際のナナと対面したギルバートは、ナナの左肩の上にドンっと手をつく。

 

「……………………」

 

じーっと見つめ合う。周りがキャーキャー騒ぐ。

 

「……あの、結構ドキドキするね!」

 

「………………………………」

 

顔を離したギルバートは、何も言わずに元の位置に戻った。

 

 

 

 

ーーー7番ーーー

 

ここへきて、先程まで倒れていたエミールが復活した。

 

キグルミが王様のようだ。メモ用紙を取り出し、ボールペンで何かを書いている。

 

「………………」

 

書き終わったのかメモ用紙を差し出す。そこには『3番、4番が抱き合う』書いている。

 

「俺3番だぜ‼︎」

 

「4番です」

 

ハルオミとシエルだ。さっそくハルオミがシエルを抱き寄せる。

 

「うおおおぉっ‼︎ たまらんわこの感触‼︎」

 

「喜んでもらえて、光栄です」

 

大はしゃぎするハルオミに周囲はドン引きだ。

 

「隊長……シエルちゃんの将来がちょっと心配だよ」

 

「そうねー……ちょっと、ね」

 

 

 

 

ーーー8番ーーー

 

「あっ、どうしようかなー……じゃあ、8番が5番をお姫様抱っこで!」

 

エリナの命令はベタだが、かなり恥ずかしい類だ。

 

「僕は5番だ」

 

「8番は?」

 

すっとキグルミが手をあげる。キグルミのようだ。

 

「ではキグルミ君、参ろうか……」

 

キグルミがエミールをお姫様抱っこ、次の瞬間エミールを放り投げた。

 

「ぬおわあぁっ‼︎」

 

壁に頭を打ち、気絶してしまった。

 

「ナイスです! キグルミさん‼︎」

 

エリナはガッツポーズ。

 

 

 

 

ーーー9番ーーー

 

「私ですか……」

 

「時間的にこれが最後だな……カノン、とびっきりすごいの頼むぜっ‼︎」

 

「すごいのですか……だったら、アレしかありませんね」

 

そう言ってカノンが取り出したのは、かの有名なお菓子だ。

 

「ぽ、ポッ◯ーゲームです! 1番と7番がやって下さい‼︎」

 

顔を真っ赤にして言い放つ。それを聞いて更に2人の顔が真っ赤になる。

 

「おやおや? この様子だと、ギルと隊長さんか?」

 

ギルバートは固まり、ステラは俯く。

 

「あのっ、お願いします!」

 

封を開け一本のポ◯キーをギルバートに渡す。受け取ったギルバートはゆっくりと近づく。

 

「……隊長、顔を上げてくれ」

 

「……で、だ……」

 

「ほら、早く……」

 

チョコの付いていない方を咥える。ステラは戸惑いながらも、反対側咥える。

2人は少しずつ顔を近づけていき、そして……

 

「キャーーーー‼︎」

 

「やったな! ギル」

 

「ギルさん‼︎」

 

「あわわわわわ……」

 

思わず微笑んだり、気が動転したりと周囲は様々な反応だ。

 

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