GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ 作:W-cat
「お疲れさんだ」
「皆もよくやった」
「暑い……」
「汗でベタベタ……シャワー浴びたいな」
マグマの影響もあってものすごく暑い。この状況下でエミールとギルは素晴らしい動きだった。なんかもう、気迫に溢れる感じで……
「やれやれ、もう少しか」
出口が見えてきた。
「さっむ……」
さっきまで灼熱だったのが嘘のように感じる。汗で濡れた体が一気に冷える。
エリナがガクガクと震えている。
「どうしたエリナ? 寒いなら、僕が肩を貸そう!」
「誰がアンタなんかにっ‼︎」
「遠慮はいらない、さあ!」
両手を大きく広げる。この胸に飛び込んでこいといわんばかりに……
「オスカーで串刺しにするわよ⁉︎」
「まあまあエリナ、エミールは良かれと思って……」
「なんなら君が飛び込んできてもいいぞ‼︎ このエミール、全力で受け止めるさっ!」
「先輩、こんな奴の言うことなんか間に受けなくていいからね」
不意に服の袖が引っ張られる。
「どうしたの?」
「いや、その……寒いだろ?」
そう言ってジャケットを被せられた。
「ギル? そんな、気を使わなくても……」
だがギルはそっぽを向いて帽子を深くかぶる。
「はっはっはー‼︎ よいではないか⁉︎ これぞまさに騎士道……実に素晴らしい‼︎‼︎」
「エミールうるさいっ!」
エリナが素早く飛び膝蹴りをいれる。
「ふっくしゅん」
風邪だ……
「こんな寒いのに見栄はるからだ」
「……仰る通りっす」
鼻水が止まらん……やっぱり、この時期にシャツ一枚はまずかったか……
「ギルさん、今日はゆっくりしてくださいね。あっ、クッキーいります?」
「ああ、ありがとう」
口のなかで優しい甘さが広がり、ほんのりとバターが香る。
「ふっくしゅん」
「……そういや上着返してもらってないんだっけ?」
「まだっす。なんでも、洗って返すとかなんとか……」
「真面目な隊長さんらしいや。あれで料理が出来れば、いろいろと完璧なんだがな……」
「教官先生って料理ダメなんですか?」
「んー、下手っちゃぁ下手だが……まだ食えるレベルだな」
そういや、以前料理に挑戦するということで、俺とハルさんがモルモットになったな。だがスープパスタの時は芯が残ってたし、ポテトサラダの時はぱっさぱっさだったし、豚の野菜炒めん時は豚肉がミディアムレアだったs……
「ふっくしゅん」
「ギル、今日は早く寝ろよ?」
「そうします。今日はこれで……」
「おう」
「お大事にー」
「しっかしギルの奴……案外鈍臭いな」
「そうですか? でも、私はああいうの一回されてみたいです!」
エミールほどじゃねえが、ギルもだんだん積極的になってきたな。
「そういえば、ギルさんって教官先生のことが……その……好きなんでしょうか?」
「さあな……」
あえて濁す。まあ図星なんだが……あえて、な。
「もし好きなんだったら、教官先生は両手に花……ロマンチックですね!」
「そうだな」
ぶっちゃけ本当にそうなんだが……
「羨ましいなぁ……私もあんな風になれるかなぁ?」
「きっとなれるさ。多分……」
いろいろと残念だが、カノンはゆるふわで可愛い。言い寄ってくる男は多いはずだ。
「私、頑張って結婚します!」
結婚を頑張る?
「婚活か?」
「はい、そろそろお相手を見つけないと……」
「そうか……けど、焦ってもいいことなんてないぜ?」
「それは……」
「それにカノンちゃん、お前は料理上手いからそれを全面に押し出せばいいんじゃね?」
「私ってそんなに料理上手ですか⁉︎」
「ああ、そうだ」
「なるほど…… すごく勉強になりました‼︎」
優しく微笑む。戦闘時の姿が嘘のように……
「僕は君のことを愛している‼︎」
「ヒバリちゃん、大好きだ‼︎ デート行こうぜっ!」
「え、えっと……」
「もう、こういうことみんなの前で言わないでくださいよぉ〜……」
エミールとタツミが、それぞれ想いの女性に愛を誓っている。
「2人とも〜、頑張ってぇ!」
ナナがおでんパンを食べながら応援している。
「きょ、今日は失礼しますっ」
「考えなくもないので……明日も任務、頑張ってくださいね」
「なっ……」
「えーー……」
あっけなく崩された。女神たちはそそくさににげていった。
「今回もうまく行かなかったか……」
「いや、エミール……俺たちの戦いはこれからだ‼︎ 諦めちゃダメなんだ」
「そうだな……このエミール、誓ったことは必ず守る‼︎」
「ああ、俺もだ。絶対に、ヒバリちゃんは渡さねえ」
2人の間には妙な友情らしきものが溢れている。相手は違うが気持ちは同じ、そんな感じだ。