GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ   作:W-cat

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Report22 想いはストレートで

「お疲れさんだ」

 

「皆もよくやった」

 

「暑い……」

 

「汗でベタベタ……シャワー浴びたいな」

 

マグマの影響もあってものすごく暑い。この状況下でエミールとギルは素晴らしい動きだった。なんかもう、気迫に溢れる感じで……

 

「やれやれ、もう少しか」

 

出口が見えてきた。

 

 

 

 

 

 

 

「さっむ……」

 

さっきまで灼熱だったのが嘘のように感じる。汗で濡れた体が一気に冷える。

エリナがガクガクと震えている。

 

「どうしたエリナ? 寒いなら、僕が肩を貸そう!」

 

「誰がアンタなんかにっ‼︎」

 

「遠慮はいらない、さあ!」

 

両手を大きく広げる。この胸に飛び込んでこいといわんばかりに……

 

「オスカーで串刺しにするわよ⁉︎」

 

「まあまあエリナ、エミールは良かれと思って……」

 

「なんなら君が飛び込んできてもいいぞ‼︎ このエミール、全力で受け止めるさっ!」

 

「先輩、こんな奴の言うことなんか間に受けなくていいからね」

 

不意に服の袖が引っ張られる。

 

「どうしたの?」

 

「いや、その……寒いだろ?」

 

そう言ってジャケットを被せられた。

 

「ギル? そんな、気を使わなくても……」

 

だがギルはそっぽを向いて帽子を深くかぶる。

 

「はっはっはー‼︎ よいではないか⁉︎ これぞまさに騎士道……実に素晴らしい‼︎‼︎」

 

「エミールうるさいっ!」

 

エリナが素早く飛び膝蹴りをいれる。

 

 

 

 

 

 

 

「ふっくしゅん」

 

風邪だ……

 

「こんな寒いのに見栄はるからだ」

 

「……仰る通りっす」

 

鼻水が止まらん……やっぱり、この時期にシャツ一枚はまずかったか……

 

「ギルさん、今日はゆっくりしてくださいね。あっ、クッキーいります?」

 

「ああ、ありがとう」

 

口のなかで優しい甘さが広がり、ほんのりとバターが香る。

 

「ふっくしゅん」

 

「……そういや上着返してもらってないんだっけ?」

 

「まだっす。なんでも、洗って返すとかなんとか……」

 

「真面目な隊長さんらしいや。あれで料理が出来れば、いろいろと完璧なんだがな……」

 

「教官先生って料理ダメなんですか?」

 

「んー、下手っちゃぁ下手だが……まだ食えるレベルだな」

 

そういや、以前料理に挑戦するということで、俺とハルさんがモルモットになったな。だがスープパスタの時は芯が残ってたし、ポテトサラダの時はぱっさぱっさだったし、豚の野菜炒めん時は豚肉がミディアムレアだったs……

 

「ふっくしゅん」

 

「ギル、今日は早く寝ろよ?」

 

「そうします。今日はこれで……」

 

「おう」

 

「お大事にー」

 

 

 

 

 

 

 

「しっかしギルの奴……案外鈍臭いな」

 

「そうですか? でも、私はああいうの一回されてみたいです!」

 

エミールほどじゃねえが、ギルもだんだん積極的になってきたな。

 

「そういえば、ギルさんって教官先生のことが……その……好きなんでしょうか?」

 

「さあな……」

 

あえて濁す。まあ図星なんだが……あえて、な。

 

「もし好きなんだったら、教官先生は両手に花……ロマンチックですね!」

 

「そうだな」

 

ぶっちゃけ本当にそうなんだが……

 

「羨ましいなぁ……私もあんな風になれるかなぁ?」

 

「きっとなれるさ。多分……」

 

いろいろと残念だが、カノンはゆるふわで可愛い。言い寄ってくる男は多いはずだ。

 

「私、頑張って結婚します!」

 

結婚を頑張る?

 

「婚活か?」

 

「はい、そろそろお相手を見つけないと……」

 

「そうか……けど、焦ってもいいことなんてないぜ?」

 

「それは……」

 

「それにカノンちゃん、お前は料理上手いからそれを全面に押し出せばいいんじゃね?」

 

「私ってそんなに料理上手ですか⁉︎」

 

「ああ、そうだ」

 

「なるほど…… すごく勉強になりました‼︎」

 

優しく微笑む。戦闘時の姿が嘘のように……

 

 

 

 

 

 

「僕は君のことを愛している‼︎」

 

「ヒバリちゃん、大好きだ‼︎ デート行こうぜっ!」

 

「え、えっと……」

 

「もう、こういうことみんなの前で言わないでくださいよぉ〜……」

 

エミールとタツミが、それぞれ想いの女性に愛を誓っている。

 

「2人とも〜、頑張ってぇ!」

 

ナナがおでんパンを食べながら応援している。

 

「きょ、今日は失礼しますっ」

 

「考えなくもないので……明日も任務、頑張ってくださいね」

 

「なっ……」

 

「えーー……」

 

あっけなく崩された。女神たちはそそくさににげていった。

 

「今回もうまく行かなかったか……」

 

「いや、エミール……俺たちの戦いはこれからだ‼︎ 諦めちゃダメなんだ」

 

「そうだな……このエミール、誓ったことは必ず守る‼︎」

 

「ああ、俺もだ。絶対に、ヒバリちゃんは渡さねえ」

 

2人の間には妙な友情らしきものが溢れている。相手は違うが気持ちは同じ、そんな感じだ。

 

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