GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ   作:W-cat

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Report24 素直に喜びなさい

「何もいないね……」

 

「うん……」

 

今日の任務はただのフィールドワークのようなものだ。何もないほうが助かる……

 

「ブラッド全員で行くほどでもありませんでしたね」

 

「まあ、たまにはいいじゃねぇか」

 

こうやって4人でのんびりするのも、悪くないな……

 

「えいっ!」

 

「わっ!」

 

「冷たっ!」

 

突然ナナが雪球を投げつけてきた。

 

「えへへー、ここの雪ってサラサラしてるんだよねぇ」

 

あんな格好なのに元気に走り回る。隊長は寒そうなのに……

と、通信が入る。

 

『付近にアラガミの反応、大型種です』

 

流石に何もなく帰れるというわけにはいかないか……

 

『3分後に進入予定です』

 

「じれったいなぁ……」

 

ナナが『誘引』を発動させる。赤い光が空に上がる。

そうして30秒も経たずに、崖からスパルタカスが飛び降りてきた。これにはオペレーターのフランも苦笑いだ。

 

「いっくよー‼︎」

 

威嚇している対象にナナは正面から、シエルは側面から切込む。

 

「俺たちもいくぞ」

 

「あ、うん」

 

アサルトで援護、注意を引いたところでナナが強烈な一撃をお見舞いする。左腕の籠手が砕け散った。

しかしすぐに反撃が来る。フォロースルーによる大きな隙を逃さず、スパルタカスがナナを掴みとって投げつけてきた。

 

「うあああっ‼︎」

 

「きゃあっ‼︎」

 

ナナと隊長がぶち当たる。なおも追撃しようと、シエルを振り切って突進してくる。

 

「やるしかねえか……」

 

この間と同じようにチャージし、正面から突っ込む。ものの見事に頭部に突き刺さった。

 

「うおぉ」

 

刺さったはいいが抜けない。スパルタカスが激痛で暴れる。振り落とされないように必死に掴まる。

 

「狙い撃つ」

 

シエルが首を撃ち抜く。その直後にナナが右脚を砕き、隊長がブレードを突き刺した。スパルタカスが仰向けに倒れ、俺は背中から叩きつけられた。

 

 

 

 

「大丈夫ですか?」

 

「ああ……」

 

立ち上がってスピアを引抜く。

 

「やれやれだぜ……」

 

「ギル、凄かったねー!」

 

「お前も、投げ飛ばされてたな」

 

「あははー、隊長大丈夫?」

 

「ええ、下が雪だったから……」

 

コアを摘出したシエルが戻ってきた。

 

「とりあえず一つ収穫できましたね」

 

「うんうん! それより、お腹空いちゃった〜」

 

まだ夕方にもなってないぞ?

 

「もうやることはないと思うから、迎え呼ぼっか?」

 

「そうしましょう」

 

「わーい‼︎ 帰ったら何食べようかなー」

 

相変わらず食べることしか考えてないのか? まあそんなことはいいんだが……

隊長を見やると、寒そうな様子だ。

 

「なぁ?」

 

「ん?」

 

「この後時間あるか?」

 

「んー、大丈夫だけど」

 

「そうか、じゃあ後で買い物行こう」

 

「買い物?」

 

首を傾げる姿が可愛らしい。

 

「ああ、ずっと寒そうにしてたからよ」

 

「だって、寒いんだもん」

 

「ふったりともーー‼︎ 早く早くー!」

 

ナナが大きく手を振っている。俺たちは帰還ポイントへ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ギルに連れられやって来たのは冬物衣料店。ゴッドイーターならターミナルから衣装を作ればいいんだけど、ハルさんか支部長のせいで露出の多いものばっかりなのよね……

 

「ふーむ……いろいろあるな」

 

ターミナルとは違って種類は豊富ね。カッターシャツやポロシャツ、革ジャンなど様々。

 

「あっ、これいいかも」

 

腰くらいまである白いロングコート。元々白が好きだったし、洗濯も楽そうな感じに見えた。

 

「試着してみるか?」

 

「うん」

 

 

 

軽い、でも中はふかふかとした感じ。

 

「これにしよっかなー」

 

「いいんじゃねえか」

 

コートを脱いでハンガーにかける。そのまま行こうとしたら、ギルがコートを掻っ攫いレジに向かっていった。

 

「ちょっとギル?」

 

「どうした?」

 

「いや、その……私払うから」

 

「まあ気にすんな」

 

そう言って頭をぽんぽんとされた。ぽかーんとしている間に、ギルは私のコート代を支払った。

 

 

 

 

 

 

 

「……で、そのままコートを買ってもらったと」

 

「はい、なんか申し訳ないかなーって思って…… そういえば、前にエミールからもいろいろ貰ったりもしたなー」

 

たまたまラウンジにいたステラに話しかけたところ、惚気話を聞かされた。

 

「そっかー……でもまあ、そういうのってあんま気にしなくていいんじゃね?」

 

「そうかなー……コウタさんはそういう経験あるんですか?」

 

「俺か? そうだなー…… エリナがお菓子くれたりとかならあるぞ?」

 

ぶっちゃけ美味かった。

 

「私はお料理とか、苦手だからなー……」

 

そうは見えないんだけど……

 

「いや、変にお返しとかしなくてもいいと思うぜ?」

 

「そう、なの?」

 

「あくまで俺の意見だけどさ、お返しもらうより素直に喜ばれた方が嬉しいんだよな! ノゾミのやつ、俺が帰ってくるたびに大はしゃぎでさ、お土産渡したらすっげえ喜んでくれるんだ。それが一番、幸せなんだ‼︎」

 

「なんか、深い……」

 

「だろ? だから、とびっきりの笑顔で『ありがとう』って伝えればいいんだよ」

 

「……今すぐ行ってきます‼︎」

 

そう言って走り去ってった。

 

「たまには、良いこと言うんですね」

 

「たまには、って……」

 

アリサ、いつの間に?

 

「私も、笑顔で『ありがとう』って言われたら嬉しいです」

 

「だろ⁉︎」

 

 

 

 

 

 

「ギルっ!」

 

廊下で呼び止めると、ゆっくり振り返った。

 

「おう」

 

「今日は、その……ありがと‼︎」

 

今更照れ臭いと思いつつ笑顔を向けた、つもり。

 

「あ、ああ……」

 

ギルは帽子を深く被り、顔を背けた。

 

 

 




ふと思ったんですが、『地の文』が少ない(´・ω・`)
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