GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ   作:W-cat

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昨日寝落ちしてましたm(_ _)m


Report27 視察

今日の任務の報告書を出すと、サカキ支部長が呼んでいると言われた。よくわからないけど、とりあえず支部長室に向かう。

 

 

 

 

「失礼します……」

 

相変わらず表情が読めない。こうやって一人で呼ばれるときはだいたいがどうでもいいことだったりするのだが……

 

「急に呼び出してすまないね。さて、さっそくなんだが……明日本部の連中が視察に来るようだ」

 

「視察、ですか?」

 

今回ばっかりはまじめな案件のようだ。この間はわけのわからない理由で特務を押し付けられて若干頭にきた。

 

「ああ、今回の視察対象は『ブラッド隊』なんだ。ようやく本部も、注目したらしいからね」

 

やっぱり世界中で生放送されちゃったからかな? 後で見返すと、結構恥ずかしい……

 

「本来は君たちが欧州へ出張する予定だったんだけど、私から断っておいたよ。最前線にそんな余裕はない、とね」

 

「そうだったんですか…… ありがとうございます」

 

あんな堅苦しいばっかりのとこなんかいきたくない。本部上層部の連中なんか、ろくでもない人間ばっかりだし……

今回ばっかりは感謝しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、予告通り本部からやってきた。たった1人だが……

 

「はじめまして、ライル・ゴールドシュミットと申します」

 

背の高い白人系、ギルより少し大きくて筋肉質……そして美男子だ。

 

「隊長を務めています、ステラ・マウアーです」

 

「よろしくお願いします。ところで、他の方はいらっしゃらないんですか?」

 

「はい、任務の方へ出向いています。そういうあなたこそ、なぜ1人で視察に来たんですか?」

 

「……それが、極東に行きたがらない方ばっかりで……結局僕1人で行けということになったんです」

 

ライルさんは肩を落とす。視察に人員を割かないあたり、本部の図々しさが改めてわかったような気がする。

 

「先輩! って、あれ? その人は?」

 

エリナが駆け寄ってきた。そしてライルさんをまじまじと見つめる。

 

「本部から視察に来たライルさんよ」

 

「はじめまして」

 

「本部から? ふぅん…… 私はエリナ、エリナ・デア=フォーゲルヴァイデといいます」

 

「ライル・ゴールドシュミットです。よろしくお願いします」

 

「……よろしく」

 

ツンツンした態度のエリナ。そういえば、私と最初に会った時もこんな感じだっけ?

 

 

 

 

 

 

 

あれから、戻ってきた他の子達に紹介をした。シエルは社交的、ナナは好意的だったが…… ギルは露骨に嫌そうな顔をしていた。本部の人間ということもあって、警戒していたのだろうか?

 

「そんなことより、お酒お酒ーっ」

 

冷蔵庫から瓶を取り出して、グラスに注いだ。

 

 

 

 

 

 

 

いつものように飲みに誘われたので、俺はラウンジへ向かった。

着いてから、俺はハルさんの隣に座る。

 

「なぁギル、あの本部の奴……どう思う?」

 

「そうっすね…… 正直、あんまりいい気はしませんね」

 

「そうか…… 俺もなんかきな臭い気がすんだよなー……」

 

真剣な眼差しで遠くを見つめる。

今回はハルさんに同感だ。何か企んでいるようにも思える……

 

「もしかしたら、なんだが……」

 

「? なんすか?」

 

珍しく深刻な顔をしている。こういった顔をすることは滅多にない。

 

「あいつが隊長さんとくっつくかもしれん‼︎」

 

「はぁ……」

 

唖然としてしまった…… 何が言いたいんだこの変態は?

 

「何を根拠に?」

 

「いいかギル、あいつは本部の人間だ。あの手この手で本部に無理やり引きずり込むかもしれん……」

 

「それは、わかりますが……」

 

「如何なる手段を用いてでも、本部に引き抜かれるのを止めるぞっ!」

 

ハルさんがここまで警戒するのもわからなくもない。あの事件以降、うちの部隊は世界的にも有名になった。本部としても、『ブラッド』を利用した宣伝効果、そして第三世代の神機使いを手駒に入れておきたいのだろう……

 

「了解っす。でも何をするんすか?」

 

「そうだなー…… まずはシエルに監視させよう。あの娘はその手のプロだからな」

 

 

 

 

 

隊長とナナが本部の奴と任務に行っている間に、俺たちは作戦会議だ。ここまで本気になる必要があるのかどうかは微妙なんだが……

 

「というわけでシエル、よろしく頼むぜ」

 

「了解です。不審な行動があれば逐一報告、場合によっては射殺します」

 

「あーー殺すのはダメダメ! 流石に本部の奴はヤバイよ……」

 

「ですが、任務中の事故に見せかけては?」

 

「ややこしくなるからやめようなっ!」

 

「そうですか……」

 

おっそろしいなこの女…… 俺も気をつけよう。

 

「とりあえずギルは隊長さんを、俺とシエルは奴を監視しておくわ」

 

「あの、監視なら私一人で大丈夫ですが?」

 

「……もしもの為に俺も同行する。常に最悪の事態を考えとかないとな! いざという時に助けるよ」

 

「そうですか、ハルは優しいのですね」

 

「おうよ‼︎」

 

優しいんじゃねぇ、ただ単にシエルを見たいだけだろうがこの変態はっ‼︎

 

「シエル、セクハラされたらすぐに言うんだぞ?」

 

「セクハラ? ハルがそんな嫌がらせするはずないじゃないですか」

 

にっこりと言い放つシエルに絶望した。勉強しすぎて天然になったのか?

 

「ともかく、作戦開始だ」

 

かくして、俺たちの極秘作戦(?)は始まった。

 

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