GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ 作:W-cat
「おかえりー‼︎ 二人ともー‼︎」
戻ってくると早速ナナが出迎えてくれた。若さと元気溢れるその姿は、少し眩しい。
「ナナ、ただいま」
「ただいま戻りました……」
ナナはそばにいたカルビを笑顔で撫でる。フランは安心したのか、笑顔を向ける。
「今日はありがとうございました」
「あっ! いや、気にしなくていいですよ? シエルも楽しそうでしたし」
「そうですか。あっ、エリナさんとハルオミ隊長はもうすぐ戻られますよ」
フランがいつもの調子に戻り、落ち着いた口調で話す。
とりあえずステラは報告書作成のため、受付を後にする。尤もアラガミとの交戦も無かった為、書くことは殆どない。それでも提出しないといろいろと面倒なことになる。
適当に書類をまとめてから部屋を出てラウンジに向かうと、既にエリナとハルオミの姿があった。
「あっ、せんぱーいっ!」
エリナが笑顔で近づいてくる。相変わらず、可愛らしい後輩である。
「今日は先行偵察ありがとうね。おかげで助かったわ!」
「どういたしまして! 私にできることがあったら、また言って下さいっ!」
エリナはそう告げると、嬉しそうに去って行った。
まだ14歳の彼女は、神機使いになって日が浅いにもかかわらず、ヴァジュラにタイマンを仕掛け、これを仕留めるという新人らしからぬ強さを誇る。一般の支部では十分エースクラスになりうる。
「おう、お疲れさん」
極東支部でリンドウに次ぐベテラン、真壁ハルオミが声をかける。
「ハルさんも、今日はありがとねっ」
「いいよいいよ、んじゃ、飲もうかー」
ハルオミとステラはラウンジの窓際に座る。
「お前、今のチームはどうだ?」
ビールを飲みながらハルオミが問う。
ステラは、ブランデーを水割りにして飲む。
「ブラッド隊? そうねー……隊員同士仲は良さそうだし……私自身も、居心地がいいかな?」
「そうだなー。第一部隊とは違って、よくまとまってるなぁ」
「第一部隊はよくエミールとエリナが喧嘩してるわね。そういえばハルさんのとこ、第四部隊はどうなの?」
「んー? うちかー? まあ、誰かさんがカノンちゃんにオラクルリザーブ解禁したおかげでなぁ」
「あー……あれは、本当に……ごめん」
カノンに限定的ながらオラクルリザーブを解禁したことで、一時期は衛生兵として優れた働きだった。しかし、カノンが『ブラスト解放弾』なるバレットを使う様になってからは誤射被害が急増、ハルオミが恐れていた事態が起こった。
「まあ、起きてしまったことはしょうがない。それに、あの……『ブラスト解放弾』だっけ? 二人しかいない第四部隊にとっちゃあ、切り札にもなり得る」
ハルオミは軽い男だが優しい。カノンにオラクルリザーブを禁止した際も、誰からも憎まれない様に取り計らった。セクハラやナンパ癖は相変わらずだが、他人を罵倒したり傷つけるようなことは決してしない紳士である。
ステラの今回の件に関しても、笑ってやり過ごした。
「……極東支部って、美人揃いだよな」
いきなり話題が変わる。ハルオミとの会話ではよくあることだ。
「そうねー……みんな若くて綺麗で羨ましい」
ステラが知っている中で今の所、極東の女性神機使いは、カノンを除き皆10代である。当のカノンは22歳ではあるが、お菓子作りによる高い女子力や、ドジっ娘ということもあって22歳には見えない。
正直、若いって羨ましい。
「お前も十分綺麗だよ」
そう言ってハルオミは二つ目のビールを開ける。
「ギルって羨ましいよな……」
今度は話がギルバートの話題に変わる。
「うちのギルが羨ましい? まあ器用でなんでも出来ちゃうっていうのは、私も羨ましいと思うけど……」
「そこじゃねぇよ」
ハルオミが首を横に振る。
「ギルってさぁ……ほら……ハーレムじゃん?」
「ハーレム? まあ、確かにそうだけど……」
特殊部隊ブラッドは、ステラ、ギルバート、シエル、ナナという編成であり、ギルバートを除けば全員が女性である。ハルオミからすれば、ギルバートが羨ましいことこの上無いのであろう。
「俺はなぁ、ブラッドこそが理想の部隊だと思っている」
そう言い切る彼の表情は、以前の『聖なる探索』の時に見せたそれと同じだ。
♪ハルオミのテーマ♪
「今の俺のムーブメントは……『ブラッド隊』だっ‼︎」
ドヤ顔でいうハルオミに若干呆れるステラ。ただ、今までとは違う所は、最初からモデルが決まっているということだ。
「生脚担当のナナ、胸担当のシエル、そして、低露出兼ニーハイ担当のステラ……完璧だ‼︎」
何が完璧なのかは理解できないが、セクハラであることに変わりはない。
「今度、女性陣と俺の4人で、ミッションに、行かないか?」
ハルさんの今までのムーブメントを叶えてくれるのは、本当にブラッド隊かもしれませんね