GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ   作:W-cat

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Report28 作戦開始

まずは奴の部屋に盗聴器を仕掛けることにした。何事も、敵を知ることが大事だからな……

シエルは中で設置作業を、俺は外で見張りだ。

まだ隊長さんらが帰ってくるまで時間はあるはずだ。きっちり仕掛けてくれるだろうな。それよりもあの娘、いとも簡単にハッキングするとはね…… おかげで俺のパスワードまで筒抜けだよ。

 

「あれ? ハルさんこんな所で何やっているんですか?」

 

「ん?」

 

カノンだ。手にはクッキー入りの袋がある。

 

「ちょいと考え事をしているだけだ。カノンは?」

 

「えーっと……本部の方がいらっしゃったと聞いたので、挨拶に伺いました」

 

カノンらしいな…… 胃袋をつかむのはオーソドックスだからな。

 

「……残念ながら、今はいないようだぜ?」

 

「そのようですね…… 出直してきます」

 

結局クッキーを持ったまま帰っていった。そのクッキー、俺にくれてもいいんじゃね?

 

 

 

 

「終わりました」

 

「おぅ、ご苦労さん」

 

さすが、仕事が早いな。これで相手の出方をうかがうことができる。

 

「全部で6つ仕掛けました。さまざまな箇所へ仕掛けているので、そう簡単には見つからないはずです」

 

「そんじゃあ、あいつらが帰ってくるまで待ちますかー」

 

そんなわけでシエルは盗聴を、俺は次の作戦を練ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ライルとの初の合同任務、対象はヴァジュラとプリティヴィ・マータが一体ずつだ。

 

「ヴァジュラにプリティヴィ・マータ…… 本当に勝てるんですか?」

 

「大丈夫よ、いつも通りやれば勝てるわ」

 

不安げなライルをステラが励ます。ナナはのびのびとしている。

 

「なんかあったら、私が囮になるからねっ!!」

 

精一杯背伸びをし、ライルに上目遣いをするナナ。顔を赤くしたライルが視線をそらす。

 

「さてと、時間になったから行きましょうか」

 

 

 

 

まるで待ち伏せているように都市公園の広場に佇んでいた二体に対してステラが正面から突っ込んでいった。

猛烈な弾幕を浴びせて二体の注意を引きつけている。

 

「……あの、ステラさんは大丈夫なのでしょうか? あんな無茶をして……」

 

「隊長はいつも通りだよぉ〜。いっつもあんな感じで私の役割奪っちゃうの‼︎」

 

苦笑いのナナはハンマーの柄を強く握る。

 

「さて、私たちもいくよー? まずはヴァジュラからっ‼︎」

 

「了解です!」

 

ナナの突撃に合わせてライルも突っ込みをかける。

 

「せーのっせー‼︎」

 

ブースト全開で勢いよく振り抜いた一撃。

続いてライルがショートブレードで滅多斬りにする。

 

「いい感じ‼︎」

 

怯んでいる隙に、ナナが正面に回り込んで顔面を殴打し続ける。

ライルはアサルトに切り替えて胴体を撃ち抜く。

 

いいようにやられたヴァジュラは全身がボロボロとなり、とうとう動かなくなった。

 

「やったね‼︎」

 

「はい!」

 

2人がステラの方を見やると、刀傷まみれのプリティヴィ・マータが横たわっていた。

 

「そっちも倒した?」

 

左腕からぼたぼたと血を流している。

 

「はい。あの、ステラさん? とりあえず止血しましょう」

 

「止血?」

 

ステラが自分の腕を見て、ハッとする。

 

「いつの間に……?」

 

「戦闘中に怪我に気がつかないということはよくありますよ」

 

「でも隊長、大丈夫そうだね!」

 

ライルは包帯を取り出すと、左腕に処置を施す。

 

「痛い‼︎」

 

もがいていたが綺麗に縛り上げた。

 

「止血完了です」

 

「あ、どうも……」

 

爽やかスマイルにステラは頬を染めてそっぽを向いた。

 

 

 

 

 

 

今日は晩酌は後回しで、シエルの部屋に向かった。もともとアポを取っていたためか、部屋に入った途端お茶を出された。そこまでしなくてもいいんだがな? まあでも悪い気はしない、むしろウェルカムだ。

シエルの部屋はよく整頓されてはいるんだが、部屋に狙撃銃がかけてあったり、サブマシンガンが引き出しから出てきたりでなぁ……

 

「で、盗聴の方はどうだった?」

 

「……何度か聞き直したんですけど、これといったことはありませんでした」

 

「そうか…… まあまだ時間経ってねぇしな」

 

それにしても殺風景な部屋だな…… 女の子なんだから、もっといろいろとお部屋の飾り付けとかしたほうがいいんじゃねぇか?

たとえば、もっとこう…… 銃とかじゃなくて可愛らしいインテリアとかあるでしょ?

 

「どうかしました?」

 

「いや……なんでもない」

 

そういやこの娘は銃器が好きだったな。無理に強要するのは間違いかもな…… 普通ならありえないかもしれないが、この娘は今の部屋が普通なんだろう。いかんいかん、大衆の意見だからって押し付けるのはよくないな。

 

「とりあえず俺はこれで失礼するわ。お茶ありがとう」

 

「いえいえ、またいらして下さい」

 

「へいよー」

 

 

 

 

 

 

 

1日目の報告を本部にきっちりと送りましたし。今日はもうやることないですね。支部長から借りたこの部屋は、過ごしやすい部屋です。本部はいろいろと貴族趣味すぎますから……

 

それにしてもあのステラさん、サシでプリティヴィ・マータに勝てるんですね…… 本部なら単独で突っ込むのは自殺行為ですよ……

それはそれとして……えーっと明日は、ギルバートさんとシエルさんですか。うまくいくものですかね?

 

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