GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ 作:W-cat
「おはようございます」
爽やかな笑顔に女性陣が釘付けになる。一部を除いて……
「ねぇ先輩、昨日あの人と任務行ったんでしょ?」
「まぁ……うん、まあ」
「どんな人だった?」
「んー……いろいろと完璧な感じだったかな? ナナも、初めてなのにすごい息が合ってたぁって言ってたし……」
「ふぅん……」
ライルは容姿端麗で神機使いとしても優秀、高学歴な上に謙虚な性格と、まさに完璧な男性だ。やや気が弱い面があるが、そこが可愛いと女性陣から絶賛されている。
ちなみに釘付けになっていないのはステラ、エリナの他はシエルとヒバリくらいしかいない。
「ハルさんとは違った意味でレディキラーね」
「えっ? ハルさんってただの変態じゃないんですか⁉︎」
「変態、だけどそういうところを気にしなかったらかっこいいじゃない?」
「そう、かなー……?」
納得できないエリナは、ただただライルを見つめるしかなかった。
これから任務です。予定では私とギル、ライルさんの3人で行く予定だったんですが、ハルも同行することになりました。
「そんなわけで、よろしく頼むぜ」
「はい!」
「……」
今日の任務は市街地でガルムとシユウの討伐です。作戦としてはギルが陽動、キルゾーンまで誘導したらライルさんが退路を絶って私とハルが撃ち殺す…… といった感じです。これなら損害もあまり出せずに勝てると思います。
『各種数値に異常はありません。いつでも始めてください』
「さて、索敵するか」
「んじゃ、俺たちも配置につくとするかー」
予定通りギルは先行していきました。私たちもポイントに向かいます。
大きな道路を挟んでビルが立ち並ぶビル、そのうちの一つに入って待ち伏せです。ライルさんは一階に、私とハルは三階で待機です。
「なあ、シエル?」
「はい?」
「ライルのこと、どう思う?」
「そうですね…… 悪い人では、ないように思います」
まだ1日しか経っていませんが、私もいい人のように思います。
「そうか…… 俺もそんな気もしなくはないんだよなぁ」
「やはり?」
「まぁまだわかんねぇけどな」
ハルのどことなく優しい顔に私も思わず笑みがこぼれて……
『ギルさんエンゲージ、陽動を開始しました』
「おっと、おいでなすったか」
一気に険しくなるハル…… 結構かっこいいですね。
『予定通り北側から入ります。侵入までおよそ30秒です』
「了解っ! ライル、準備はいいか?」
「いつでもOKです」
フランさんがカウントダウンを開始しました。私とハルは銃を構えます。
『入ります』
ギルが全速力で駆け抜け、キルゾーンに入りました。しばらくしてガルムとシユウが通過します。
「よーし、狙い撃つぜ!」
「いきます」
弾丸がガルムを撃ち抜いたのと同時に、ライルさんが背後から奇襲をかけます。
狙いはガルム、胴体にブレードを突き刺しました。
一方ギルは向かってきたシユウとタイマンですね。とりあえずさっさと始末しますか。
「俺も前に出るわ、シエルはこのまま援護頼むぜ」
「了解です」
ハルはそのまま飛び降り、ガルムに斬りかかっていきます。
ライルさんは後方に引き下がり銃撃、私もそれに合わせて追撃……
3人がかりでの猛攻で息絶えたようですね。私も飛び降りてギルの方に向かいます。
私がついた頃にはシユウはギルの槍で貫かれ、虫の息のようでした。そのまま2人が銃撃を行い、シユウは立ったまま絶命したようです。
「ざっとこんなもんかー、お疲れさん」
「お疲れ様です!」
特に何事もなく終わりましたね。ライルさん、いい動きです。
「なあ、あいつの動き……どうだった?」
「そうですねぇ……戦術、状況判断ともに優れていると思いますし、連携も素晴らしいと思います」
「そうか……」
何かを考え込むギル、きっと隊長のことでしょう……
「帰還しますよ?」
「ああ、悪い」
ラウンジにて晩酌ついでに今日の任務についてまとめる。
「今日の任務を見た限りでは、あいつは思ったよりもできる奴だ。加えて人間としても優れている」
「そうっすね」
ハルさんの言うとおりだ。うちの隊長みたいに人を引き付けるタイプのようにも思える。だが、ああいう"いい人そう"な奴ほど、裏で何かしているってよく言うし……
「昨日はシエルに盗聴させたんだが、特に何もなしだ」
「盗聴? まじっすか?」
「マジでございます。んで、次は俺が直接話そうかなーって思ってるんだ」
「なるほど……」
まあハルさんなら軽く打ち解けられるだろう…… 変なことさえ聞かなければ……
「まあいろいろと質問攻めするのはまずいだろうから、手始めに俺のことを語るわ」
きっとあれだ。隊長の時と同じことを語るんだろう……
「またセクハラですか? 今度こそ査問会に連れていかれますよ?」
「セクハラじゃねぇ! 『聖なる探索』だ!」
……もう、どうとでも言えって感じだ。隊長もよくもまぁ訴えずに我慢したなーって思う。
「いいかコミュ障ども、いかなる年代にも通じる話題…… それはっ‼」
♪ハルオミのテーマ♪
「異性について、だ!」
「……」
俺ってコミュ障だったっけ?
「どんな人間でも必ず異性を意識しているだろう。というかしていない奴は病気だ! お前だってそう思うだろ?」
「それは、まぁ……」
「そういうことだ。相手の嗜好を知ることは、コミュニケーションの基本だからな‼」
……明日はハルさんが暴走しないように見張っておこう。
テスト勉強しなきゃ(*・ω・)ノ