GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ 作:W-cat
カウンターで晩酌をするハルさんと、ゆったりとコーヒーを飲むライル。
俺は2人の様子を一番端っこから伺う。何故かキグルミも一緒なのだが……
「どうだ? 極東は」
「そうですね〜…… やっぱり激戦区だなって感じます」
「だよなー。俺もいろんな支部渡ったんだけどさ、こんな毎日討伐に行く支部なんかここぐらいだもんな」
いつになく真剣な眼差しを向けるハルさん。別の意味で、だが……
「でもさー、極東ほど美しい場所は他にはないと思ってるんだ。四季の移ろいに咲き誇り散る花々…… 自然の美しさをここまで感じられる場所なんてそうそうないよ」
「……極東は四季が残ってる数少ない所ですからねー。本部はずっと冬ですし……」
「ああ、そうだったな…… 話が変わるが、世の中で最も美しいのって何だと思う?」
そろそろ例の方向に突っ走りそうだな。キグルミも何かを感じたのか雑誌からハルさんに顔を向ける。
「最も美しいものですかー…… ちょっと、思いつきませんね」
「そうかー…… なら俺が教えてやるよ。この世で最も美しいのは……」
♪ハルオミのテーマ♪
「『女性』だよ」
「………………はい⁉︎」
ハルさんの言葉に間抜けな声を出すライル。無理もない……
「特にここ極東の女性陣…… みんな美しいと思わないか?」
「はぁ……」
「ブラッドの隊長さんみたいながっしりタイプ、ナナちゃんの生脚もたまらんなぁ。あとカノンとかシエルみたいな感じもいいし、アリサちゃんみたいな眩しい娘も最高だよな‼︎ あと、オペレーターのフランちゃんみたいな大人の魅力、ヒバリちゃんの優しいお姉さんって感じも捨てがたい。んで、お前はどの娘が好みだ?」
「そっ! それはっ‼︎ その……」
ハルさんの質問に顔を紅くするライル。モテるくせに初心なのか?
と、キグルミが手をパタパタさせて何かを訴えてきた。
「なんだ?」
キグルミはホワイトボードを見せてきた。そこには……
『好きな人は誰?』
「ぼっ! おっ、お前にはかっ関係ねぇ」
落ち着け…… 冷静になれ。
『口は堅いから大丈夫』
「そういう問題じゃねぇ」
あんまり教えたくないんだ。恥ずかしいから……
「なんだぁ? 教えられねえのか? 俺は口は堅いほうだぜ? 本人には黙っとくぜ?」
「こっ、好みの女性とかはいません‼︎」
ライルが立ち上がって叫ぶ。手をぶんぶんとして必死に否定するが、顔は真っ赤だ。
声が裏返っているあたり、本当は誰かしらが気になっているのだろう。
「本当かー? まあもしよかったら、女の子を口説くテクの一つや二つでも教えてやるよ」
いや、ハルさんが教える以前にモテ体質みてぇだから意味ねぇだろ。
「そんな、でも口説くなんて……」
「大丈夫、自身は後からついてくるさ。今度俺が手本を見せてやるよ」
「はぁ……」
とりあえずその時は俺もついていこう。何か間違った方向に走らないためにも……
俺のコネを利用して合コンを開いてやったぜ。んま、合コンつってもただラウンジで雑談会するだけなんだがな。
「今度って言ったのに次の日じゃないですかぁ! は、話が違います‼︎」
「ハルさん……」
おーおー、男2人はなんか乗り気じゃないねー……
「今日はハルさんの奢りでしょ⁉︎」
「おぅ、じゃんじゃん食っていいからなー」
「やったーぁ‼︎」
ナナちゃん可愛いなぁ。早速ケーキを注文するあたりあれだが……
「どうだライ……」
コイツ、目の前のナナちゃんを見つめてやがる。もしかして、ナナちゃんが好みか?
「ハル、本当に全額出してもらって大丈夫なのですか?」
「ああ、大したことじゃない。シエルも好きなだけ食えよ?」
「いえ、私は結構です」
相変わらずカプチーノ好きだなぁ。そんでもって唇にクリームついてるあたり、可愛い。
ギルと隊長さんはお互いコーヒーを飲んでるな。2人して何も話さないのは些か問題な気もするんだけどなぁ…… まあ時々見つめあっては2人して顔を背けたりと、見ていてなんとも言えなくなる。
よし、ここはあれだ。
「席チェーンジ‼︎ 隊長さんとライルは席交代、それ以外はそのままな」
「ハルさん…… 何考えてるんすか?」
「何って、一石二鳥」
「一石二鳥?」
きょとんとする隊長さんと、顔を真っ赤にしたライルが席交代だ。これでライルとナナ、ギルと隊長さんが結ばれるかも知れない。
「どうしたの? ライルさん、お腹が空いたの?」
「いや、そういうわけでは……」
「顔紅いぞー」
「あ、紅くなってません‼︎」
すかさず茶化す。今のは突っ込みどころ満載だぜ。シエルもクスクスと笑っている。
「ねぇギル、ギルってどんな人がタイプなの?」
「えっ? いや、その……」
これには流石にだんまりか。"お前が好き" とか言うタイプじゃないもんな……
戸惑うギルは無視だ。顔の紅いライルに狙いを絞るか。
「ライル、なにちらちらナナちゃん見てんだよ?」
「えっ⁉︎ み、見てません‼︎」
「ケーキ欲しいの? だったらあげるぅ!」
「いや、そんな……」
「遠慮はノンノン! はい、あーんしてっ‼︎」
「………………⁉︎」
ときめく男の子にとってこれ以上にないシチュエーションだな。
シエルと隊長さんが微笑みながら見守る中、ライルはゆっくりと口を近づけ……
「どう‼︎ 美味しい⁉︎」
「は、はい‼︎」
裏返ってるぜ。声裏返ってるぜ‼︎
「ところでギル、どういう人が好みなのかしら?」
「……あの、えっと……」
「私、すっごく興味あるなぁ」
今日はぐいぐいといくな…… 酔ってんのか?
「俺は、その…… 大人っぽい落ち着きのある人が好みだ」
きっと隊長さんのことだな。付け加えるとしたら、まっすぐで危なっかしいとかかな?
「そう、なの……」
急に考え込む隊長さん、この真剣な眼差しというか、なんというか……考え込む姿も素敵だぜ‼︎
「ハルっ」
「ん?」
シエルの手元にはいつの間にかチョコケーキがあった。
「あーん」
「……⁉︎」
またこのパターンか⁉︎ 嬉しいねぇ。だが、今日の俺は動じないぜ‼︎
はくっ
30話記念ということで( ˘ω˘ )
ライル・ゴールドシュミット(20)
身長190cm
使用神機
ショートブレード(過冷却ナイフ)
アサルト(64型機関砲)
バックラー(剛貫通バックラー)
2071年 フェンリルアリゾナ支部入隊
2073年 本部転属
若きエースとして本部に引き抜かれてしまったお方。機動性を生かした強襲が得意な美男子。連携力も高く、周囲に応じて戦闘スタイルを変えたりする。
もっと書くことあるでしょ(´・ω・`) 多分……