GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ   作:W-cat

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先週土曜日まで学校だったり卒検だったので、今日クリスマス会(?)的な感じになりました。
もちろん、一人でな( ˘ω˘ )


Season episode3 クリスマスの栄誉と恥

「ははっ、あいつらいい感じだな」

 

「プレゼントのセンスは微妙ですけどね……」

 

まるでカップルかのような2人を遠くから見やるいつもの面子。クリスマスなんだが、俺たちはいつも通りだ。

 

「俺とギルには手作りクッキーねぇ……」

 

「先輩の手作り? 一枚欲しい!」

 

「私も」

 

「おぅ、いいぜ」

 

袋から二枚ほど取り出してエリナとシエルに渡す。2人はすぐに口の中に放り込んで味わう。

 

「……なんか、普通」

 

「ぱっさぱっさですね……」

 

正直、俺からしても微妙なんだよな。なんか、味は普通なんだが口の中の水分が瞬時に持ってかれる感じだ。

それでも、目の前のギルは美味しそうに頬張ってる。

 

「なんかギルさん、健気で可愛いですね」

 

「そうですね。あんな顔のギルは初めて見ました」

 

「俺もだ…… そいや、まだプレゼント渡してなかったな」

 

えーと……2人の分はーっと……

 

「ほれほれ、これがシエルので、こっちがエリナのだ」

 

紙袋を2人に渡す。

 

「これは…」

 

「ハルさん、意外にいい趣味かも」

 

シエルには白いワンピース、エリナには黒のジャケットだ。

 

「どうだ? いいだろ?」

 

「ええ、とても」

 

「うん、ありがとう」

 

さっすが俺、可愛い女の子のハートを鷲掴みだな。

 

「私からはこれだよ!」

 

「おっ、嬉しいね」

 

クッキーのプレゼント多いな。やっぱり量産性に富んでるからか?

 

「えっと…… メリークリスマス」

 

「ん?」

 

クレープ?

 

「随分良くできてんじゃねえか」

 

「ありがとうございます」

 

「んじゃ、二つとも頂きますわ」

 

んー、クッキーはバター風味で美味いわ。

クレープの方はイチゴの酸味がするぜ。

 

「2人ともいい嫁さんになりそうだな」

 

「ハルさんのお嫁さんにはなりたくないわ」

 

「私は構いませんが」

 

 

 

 

 

 

「メリー・クリスマーース‼︎」

 

外部居住区でお土産を買っていると、どことなく聞き覚えのある声が聞こえた。とりあえず店を出てみると、サンタクロース(?)の周りに多くの人が群がっていた。

 

「なんだありゃ?」

 

どことなく華麗臭が漂うサンタクロースだ。

 

「あっ、コウタ隊長」

 

「エリナか。なぁ、あれって……」

 

「あいつよ、多分」

 

「やっぱりか」

 

何やってんだよ全く……

 

「なんか気になるから行ってみようぜ」

 

「そうね、どうせくだらないことをしているはずだわ」

 

 

 

「はい、どうぞ」

 

「ありがとうございます‼︎ サンタさん‼︎」

 

「礼には及ばん。サンタクロースとして当然のことをしたまでだ‼︎」

 

「………」

 

サンタクロースはお金を配っていた。手渡しで。どういうわけなのか、何を考えているのかはわからない。

 

「俺…… ちょっとあいつの事見直したわ」

 

「私も……」

 

今度なんか奢ってやろう。

 

「そうだエリナ。今から一緒にうち来るか?」

 

「あの、私用事あるの」

 

「そうかー、じゃあまた今度行こうな」

 

「うん! あ、出来たら写真送るね‼︎」

 

「写真?」

 

ニヤニヤしながらエリナは俺に顔をぐいっと近づける。

 

「実は今日……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、マジでやるのか?」

 

「うん、だって……せっかくハルさんがくれたんだし‼︎」

 

「………」

 

俺は何をやってるんだ?

そもそものきっかけはクリスマスのプレゼントだ…… 俺と隊長が一緒にいる時、クレープを片手にハルさんは近づいてきた。そうして紙袋から取り出したのは……

 

 

 

「うん、このブレザー可愛いね」

 

「スカート短くねえか? その……俺がこんなん着てる姿は見苦しいと思うんだが……」

 

「大丈夫、きっと似合うわ」

 

何が大丈夫なのかは俺にはさっぱり分からない。

 

「先輩! 買ってきたよー‼︎」

 

「おかえりー、エリナありがと」

 

エリナから渡されたビニール袋から取り出していく。

 

「えっと、これがベースで、こっちがファンデ」

 

「おいおいおいちょっと待て、何をする気だ⁉︎」

 

「ギルさん、お化粧に決まってるじゃないですかぁ」

 

何を気楽に言ってるんだ‼︎ 俺をなんだと思ってる?

 

「とりあえずギル、こっち向いて」

 

「いやいや待て、俺は化粧なんか……」

 

「いいからっ」

 

「うっ……」

 

顔近い顔近い!

 

「うーん…… 思ったより肌綺麗ね」

 

「………」

 

「それじゃあ私がやるから、動かないでね」

 

「……はい」

 

 

 

 

 

「これでオッケー……」

 

「先輩上手……」

 

あれよあれよという間に顔や眉に何かを塗られ、目元に細工をされ、挙句に付けまつ毛まで……

 

「じゃあ、私たちは出てるからこれに着替えてね」

 

「ギルさん待ってるねー‼︎」

 

「………」

 

行ってしまった。

女装なんかしたくねえ。スカートはやけに短いし…… それに、もしいろんな人に見られたらそれはそれで……

でも隊長たちは、楽しみって感じだった。

……着ようか、仕方ない。これっきりにすればいいんだ。

 

 

 

 

「わあ‼︎ ギルさん可愛い‼︎」

 

「うん、なんかモデルさんみたい」

 

「………」

 

こんな女がいてたまるかーっ! 俺は185あるんだぞ?

俯いてるとシャッター音がした。

 

「ちょ、何撮ってんだ」

 

「記念です。ねー先輩っ!」

 

「ギル、綺麗だよ」

 

「…………」

 

帰りたい。こういうの……穴があったら入りたいってやつか?

ハルさん、絶対に許しません。この恨み……必ず晴らします。

 

 

 

この日のギルバートの写真は、いろいろな人に送られたというのはまた別の話である。

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