GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ   作:W-cat

40 / 65
正月休みも終わりますよー(*・ω・)ノ


Report35 ナチュラルカノン

これから任務だというのに、ハルさんは凄くだるそうです。

 

「くあぁ……体重いなー」

 

「ハルさんお正月はずっと引きこもってましたねー。寝正月だったんですか?」

 

「寝てねぇよ。カタログ見てたんだ。カノンちゃんに似合う服があるかもって思ってな」

 

「はぁ……」

 

いつも適当なことを口にしますねー。ナンパばっかするのに彼女ができないのはこういった性格が原因だからでしょうか?

 

「そんな事より、仕事ですよ!」

 

「お兄さん休みたいなー……」

 

「今までいっぱい休んだじゃないですかー」

 

「……しゃーないな、今日は他に誰が一緒なんだ?」

 

「2人きりです……」

 

「そっかぁ、じゃあ終わったらデートに行くか!」

 

「でっ⁉︎」

 

デート⁉︎ 私今までデート行ったことないですよ! 男の人と2人っきりなんて……

あっ、でもハルさんだから……あまり期待しないほうがいいのでしょうか?

 

「カノンちゃん置いてくぞー」

 

「はっ、はい‼︎」

 

ハルさん急にやる気に……

 

 

 

 

 

 

「……なんでよりにもよって廃寺なんだよ?」

 

「それはっ、えっと……その………」

 

そんな事言われましても……私向けのミッションがそれしかなかったんです。プロ5年目なのに普段からいい任務は受けられませんから、こういった不人気エリアはちょっとだけ報酬が高いんです。

 

「まあいいけどさ。今日は何を殺るんだ?」

 

「えーっと……何でしたっけ?」

 

「………」

 

ハルさんごめんなさーい‼︎ 討伐対象忘れちゃいました……

 

「まあいいよ、とにかく背中は任せるぜ」

 

「りょ、了解です」

 

 

 

 

 

 

「おっ?」

 

ハルさんが急に立ち止まりました。アラガミですね……何が相手でしょうか?

 

「何かいたんですか?」

 

「JKだよ」

 

「……はい?」

 

JK? そんなアラガミいましたっけ?

 

「カノンも見てみろ」

 

「………」

 

建物の中に学制服を着た女の子、私と同じくらいの身長でしょうか? 日本刀らしきものを手にしています。

 

「なんか、ちょっと怖いですね……」

 

「制服に刀ってチョイスはいいねぇ。あとは目が赤けりゃあ……」

 

「………」

 

ハルさんの趣味がよくわかりません……

 

「とりあえず声をかけてみるわ。カノンは外を警戒な」

 

「わかりました……」

 

なんだろう…… 胸騒ぎがします。

 

 

 

「お嬢さん、こんなところで何してるんだ?」

 

肩に手を置く、と同時に女の子は刀を横に一閃!

 

「ハルさんっ!」

 

「くっ」

 

上手く神機で弾いたようです。よかった……

それにしてもあの女の子、目の焦点が合ってませんね。虚ろな表情は怖いです……

 

「どうやらこのお嬢さん、殺る気だねぇ。カノン!」

 

「は、はい!」

 

何者だかわかりませんが、斬りかかってきた以上……

 

「殺してほしいようだね」

 

前で2人が斬り結ぶ。目の前でね‼︎

 

「そらっ!」

 

ありったけの弾をぶち込んでやるわ!

 

「だあっ」

 

「射線上に入るなって、私言わなかったっけ?」

 

木造の建物は穴だらけ、あれだけ撃ったんだからね!

ん? 背後に気配……

 

「ふんっ!」

 

ちっ、ちょこまかと…… いつの間に回り込んで……

 

「消え去りなっ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

「やったか……」

 

「はい」

 

カノンちゃんのバレットが直撃したようだな。折れた刀が板間に突き刺さってる。

 

「しっかし、ありゃ何もんだ?」

 

「……わかりません」

 

神機使いは、自衛のため一般人を殺害することを黙認している。アラガミを崇める訳の分からん宗教団体のせいで貴重な神機使いを失うわけにはいかないってとこだろう。おそらく今回のこともお咎めはなしだろうね。

だが不可解な点が二つある。一つは驚異的な身体能力。一般人にも関わらず異様な腕力と瞬発力だな。そもそも俺の渾身の一撃を刀一本で受けれるのはおかしい。

二つ目は正面からたった1人で向かってきた事だな。過去の事例を聞く限りでは、集団で不意打ちをかましてアラガミの生贄にするというのがセオリーらしい。一般人と神機使いのアドバンテージはでかいからな。けれども今回は2対1、数でもこちらが有利だ。

 

「ハルさん、とりあえず迎えを呼びました。討伐対象の反応はすでに消失してたようです。さっきの人がやっつけたのでしょうか?」

 

「さあな……」

 

これからもっと大きな事が起きるかもしれねえな。でも、今はそんなんどーでもいいか。正直こういったことを悩むよりカノンちゃんのナイスバディを生かす方が大事だな。

 

「よしカノンちゃん、帰ったらデート行くぞー‼︎」

 

「ほ、本当に行くんですか⁉︎」

 

「ったりめえよ!」

 

 

 

 

 

 

 

「あのー……これ本当に着るんですか?」

 

「ああ。大丈夫だ、お前ならきっと似合うさ」

 

「わかりました……」

 

さっきのJK(?)の影響でしょうか…… ブレザーを試着することになりました。正直こういった服は……ちょっと恥ずかしいです。

 

「……着替えましたよー?」

 

「おおーっ‼︎ GREATだぜ‼︎」

 

「そうですか…… それと、ハルさんが選ぶ服っていつもちょっときついんですけど……」

 

「気のせいだ」

 

「そう、ですか……」

 

本当でしょうか? 本当はそういうプレイをしたいだけじゃないんでしょうか?

 

「とりあえずその服買うかー。そのあとお菓子作りの材料も買おうな」

 

「えっ? いいんですか?」

 

「おう。クッキーとかケーキとか美味いからなっ」

 

「ハルさん、ありがとうございます!」

 

ハルさんって、優しいですね。ナンパしてばっかりのテキトーな人だと思っていたけど、女性の気持ちも一応は考えてるんですね。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。