GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ 作:W-cat
廃寺に現れた謎の人物について、部隊長会議が行われている。
「第四部隊が回収した刀の一部だが……これは神機の刀身パーツ、氷刀と同じものだと判明した」
「なるほどね。道理で頑丈だったわけか」
「さらにこの刀にはオラクル細胞が塗布されていた。よってこの刀でアラガミを殺すことは可能だろう」
「まじかー……」
珍しく真面目に話を聴くハルさん。まあ最初に交戦したからね。
「なぁソーマ、神機のパーツってそんなに手に入るのか?」
「普通は無理だ。フェンリルの監視は厳しいからな。ましてや俺たちから奪うというわけにもいかないだろう」
「じゃあどうやって?」
「……今の所証拠はないが、どこかの工場と裏取引をしたというのが現実的だ。刀身パーツを使って刀を作るのは案外容易らしい」
「なるほどねぇ……」
裏取引…… なんかサスペンスみたいね。
「今わかっているのはそれぐらいだ。神機使いと渡り合える以上、相手はアラガミか、それに近い存在と考えたほうがいい。発見した場合はむやみに交戦せずにやり過ごすことだ」
そうね。妥当よ。対人戦闘の手練れはごく僅かしかいないし……
「近いうちに廃寺への討伐任務を行う……が、この話は次回にしよう。今日は以上だ」
あんな話の後だから晩酌って気分にもなれねえな。
「人の姿をしたアラガミねぇ……」
「うん…… でも普通の女の子だったんでしょ?」
「ああ、あれはJKだ」
「………」
「隊長さん、そんな顔すんなよ」
そんなジト目で見なくても……
「制服女子に刀だぜ? 素晴らしいと思わないか?」
「いや……全く」
「試しに着てみるか?」
「嫌です」
ばっさりかよ…… せっかくギルの刀だってあるのに……
「そうか…… 似合うと思ったんだけど残念だ」
仕方ない。カノンにでも頼むか。
「そんなことより、どうするんですか? 状況的に対人戦闘に強いのはハルさんとシエルくらいしかいないし……」
「あとはタツミぐらいだな。防衛班連中は治安維持もやってっから案外対人戦闘に慣れてるはずだぜ」
「なるほどぉ…… じゃあブレンダンさんもいけるかなー?」
「うーん……バスターじゃあ少々部が悪いんだよな。あのJKかなり速いからなぁ…… ぶっちゃけ俺も断りたいとこだが、シエルが行くなら俺も行くぜ‼︎」
「……ハルさん、シエルで邪な妄想してるんじゃないでしょうね?」
「ハハッ」
その辺は聞かないお約束だぜ?
「まあそういうこった」
「どういうことです?」
「心配すんなってこった。そろそろ寝るわー」
「は、ぁ…… おやすみなさい」
さてとー……なんだかきな臭くなってきたなー。なんとなくというか、感というか、今回の事は何か後ろに大きなものがある……ような気がする。
街での迎撃も成功、ブラッドは今日も平常運転ですね。隊長とギルは付近の偵察に行っています。
「ねえ、廃寺のこと聞いたー?」
「はい。JKなる者がいた、と……」
ハルから聞いたんですけどね。なんでも生身の人間ながら神機使いに匹敵する戦闘力を有するとか……
正直にわかには信じがたいですが、真面目で優しいハルが他人を騙すとも考えにくいです。
「やっぱり、人の形をしたアラガミなのかなぁ?」
「わかりません。ですが、そういうアラガミがいてもおかしくはないそうです」
「……なんだか、怖いね。普通の人だと思って駆け寄ったら、いきなり攻撃されちゃうんだよね〜……」
「はい。ハルも同じように近づき、攻撃を受けたそうです。咄嗟に剣で弾いたらしいですが……」
「隊長も、『単独行動は禁止‼︎ 民間人を見かけても迂闊には近づかないこと』って言ってたよね」
「ええ、おそらく"それ"は一体だけとは限りませんから」
「物騒だね〜……」
ナナさんも不安げですね。正直私もです。
「ただいまー」
「あっ、隊長おかえりー」
「さてと……さっさと帰るか」
「そうしましょう」
「おぅシエルちゃん、おかえり」
「ただいま戻りました」
「帰って早々仕事の話で悪いんだが、近々廃寺周辺の制圧を行うんだ。一緒に来てくれないか?」
任務のアサインですか。しかも例の……
「ええ、私でよければ……」
「助かるぜ。あともう1人欲しいんだよなー……」
人手不足? まあ対人戦闘ではポールアームは懐に入られると何もできませんから仕方ありませんね……
「キグルミさんとかはどうでしょうか?」
私と同じショートですし…… 自分で言うのもなんですが、対人で一番有効なのはショートでしょう。
「さっすがシエルちゃん! 愛してるぜっ‼︎」
「えっ? あ、ありがとうございます」
は、恥ずかしい…… です。みんなの前で言われるなんて……
「これで4人揃ったな。近々作戦会議やるからな。そんじゃまたなー」
「はい……」