GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ   作:W-cat

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Report37 たちわかれ

討伐メンバーが集まったということもあって予定よりも早く作戦の実施が確定した。廃寺周辺には多くのアラガミが集まっており、これらも含めた殲滅戦だとかなんとか。まあ本当の狙いはアレなんだがな……

 

「現在斥候が偵察中ですね」

 

「そうだなー……」

 

斥候はギルと隊長さんだ。本体の俺たちとカノンちゃん、ナナちゃんは後方で待機だ。

今回の作戦は2チームで行うことになっている。それくらいこの地域にアラガミが集まってるってわけだ。まあしばらくこの地域への任務が打ち止められたからなぁ……

 

「教官先生たちはまだかなー? 待ち遠しいぜ‼︎」

 

「タツミさん、張り切ってますねー」

 

「おうよ!」

 

こりゃあやる気満々だねぇ。俺はあんま乗り気じゃないんだけどな…… なにせ相手が女の子だしな。

 

『こちらギル、討伐対象を確認。位置情報を送ります』

 

「へーい」

 

前と同じ位置か……

 

「よーし、支度すっぞ」

 

「了解です」

 

「おっす‼︎」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

俺たちは裏から回り込み寺に向かう。道中には多数の死体も転がっている。

 

「すげーなこれ……」

 

「これは……私たちも斥候として出るべきだったかもしれませんね」

 

「まあまあ、隊長さんが2人で行くっつったんだし」

 

「そうですね。それにギルは隊長と組んだ時が一番戦果がいいそうです」

 

だろうな。任務前に随分張り切ってたりするからな。

っと、ここが目的地の寺だな。

 

「……この中だな」

 

「ああ」

 

「ナナさんとカノンさんは見張りをお願いします」

 

「はーい!」

 

「わかりました」

 

 

 

まるでこちらを待ち構えてたかのように佇んでいる。

 

「よし、いくぞ‼︎」

 

「おーけー、いっちょやるか!」

 

俺とタツミが突っ込むと同時に抜刀、斬りかかってきた。

2人がかりにも関わらず、俺たちの攻撃をいとも簡単に弾く。まぁ予想通りなんだがな。

 

「そらよっ‼︎」

 

前に踏み込み、腰の回転も使って横薙ぎに振るう。バスターの重量もあって、突き飛ばすには十分だ。引っ張った当たりは壁へ直撃した。

 

「………」

 

「そこっ」

 

やや後方で待機していたシエルとキグルミが銃撃を浴びせる。

 

「やったか?」

 

「はあぁっ‼︎」

 

「っ⁉︎」

 

くそっ、上か‼︎

刀を真っ直ぐにして飛び込んでくる。

 

「……がっ」

 

装甲を貫通し、俺の胴を見事に刺し貫いていた。痛みはさほどないが、意識が急激に遠のく。

 

「ハルっ‼︎」

 

「くっ」

 

銃声と同時に俺は蹴りを入れられる。強引に刀を引き抜いたのだろう。

朦朧とする意識のなか、ポケットから適当な錠剤を取り出して飲み込む。すぐに薬効が現れ、意識が戻る。

 

「ハルっ‼︎ 大丈夫ですか⁉︎」

 

「ああ、なんとかな」

 

タツミとキグルミが応戦している。神機と刀が何度もぶつかり合う。

 

「あの娘、何者なんだ? アラガミでもタワーシールドをブチ抜くのはそうそういねぇぞ?」

 

「直撃を受ければ、神機使いでも一撃かもしれませんね……」

 

「だよな」

 

とりあえず2人に回復弾を撃ち込む。今は下手に援護しない方がいいな。

 

「攻撃は結構当ててはいるようですが……」

 

「そのはずなんだがなー……」

 

ところどころブレザーが斬れてるあたり、全てを躱してるわけではなさそうだな。だが大したダメージではなさそうだ。

 

「結合阻害弾を……」

 

「そうだな……」

 

とりあえず回り込むか。刃が交わった瞬間に……

 

「狙い撃つ」

 

「狙い撃つぜ!」

 

動きが止まる隙を突いて確実に当てた。相手がアラガミなら細胞結合が弱まるはずだ。

 

「斬ッ‼︎」

 

「………」

 

タツミの突き、キグルミの至近距離での散弾を受け、力尽きたようだ。銃撃で注意をそらしたことが決定打になったようだな。

 

「……やったのか?」

 

「わからん、警戒を解くな」

 

ゆっくりと近づいてしゃがみこみ、顔を除く。軽く揺すったが反応はない。

この娘……シエルやナナちゃんと同じくらいだろうか? それくらいまだあどけない顔立ちだった。こういう娘が極東に居れば、また違った楽しみがあったかもしれない。

 

「もう大丈夫そうですね……」

 

「ああ、回収班を呼んでくれ。ちょいとカノンたちのとこ見てくるわ」

 

「了解です」

 

 

 

 

 

カノンたちのとこに行くと、すでに隊長さんとギルが合流していた。

 

「あっ、ハルさーん!」

 

「よぉ、もう済んでたのか」

 

「ええ、ギルのお陰でね」

 

「………」

 

あららー照れ臭そうにしちゃってー、素直に喜べばいいのに……

そんなこんな呑気にしてると、銃声が響いた。

 

「えっ? 今の何?」

 

「わからない。自動小銃みたいな感じ……」

 

「とっ、とにかく行きましょう‼︎」

 

 

 

 

 

駆けつけた頃にはすでに銃撃戦が終わっていた。俺たちが仕留めた遺体はすでに無く、血だらけになってるタツミとシエルが横たわっていた。キグルミもあちこちに穴が開いている。

 

「シエル! しっかりしろ‼︎」

 

「くっ、このくらいは……」

 

「タツミさん‼︎ 大丈夫ですか⁉︎」

 

シエルもタツミも意識はあるようだ。とりあえずタツミはカノンに任せる。隊長さんはシエルを心配そうに見つめつつキグルミの身体を見ている。ギルとナナちゃんは周囲を警戒中だ。

シエルは身体のあちこちから血を流している。顔色も悪い。すぐさま薬を飲ませて、応急処理を行う。

 

「早く戻りましょう。タツミさん、立てますか?」

 

「ああ、悪りぃ…… 大丈夫だ」

 

「あの……ハル? 自分で歩けますから」

 

「その傷なんだ。無茶すんな」

 

「……すみません」

 

 

 

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