GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ 作:W-cat
幸い傷はそんなに酷くはなかったらしい。尤も、普通の人間であれば間違いなく死んでるレベルなんだが……
犠牲者こそ出なかったが事実上4人が戦線離脱といったところだ。ハルさんは神機が病院送りなわけでピンピンしてる。やたらと元気で正直ウザいくらいだ。
「シエルたち、しばらくは出撃出来そうになさそうだな……」
「そうね…… でも、あれはなんだったのかしら?」
「さあ……」
あの後ライフルを持った集団が襲ってきたらしい、しかも生身で。3人はあまりの弾幕に防戦一方となって、その最中遺体を持っていかれたとか。
そこまでするということは、よほど例の女のことが大事だったのか、それとも……?
「本当、分からない事だらけね。今回のこと、解決できるのかしら?」
「……正直難しいだろうな」
今のところ神機に付着していた血液が唯一の手がかりだ。尤も、その血液を鑑定したところで大きな手がかりにはならねぇだろうな……
「これは思ったより厄介なことになりそうだな」
「あ、話変わるけどカノンがしばらくうちの指揮下に入るの。ハルさん戻ってくるまでの間だけどね」
「ソウデスカ……」
シエル、早く戻って来てくれっ‼︎
本来他の部隊が受けるはずの任務も第一部隊とブラッドに集中しているんだよなー。まあ4人も動けないんじゃあ仕方ないんだけどな。
「いやぁ……今日は大変だったなー」
「はい……私も疲れました」
今日はエリナと街での迎撃任務、流石に2人いればヴァジュラでもどうにかなるかー。
他のチームは大丈夫だったかな? クレイドルも防衛班も不在なわけだからメンバー構成にかなりムラがあったんだよなー…… 確かステラとギルとエミールが単独で、カノンさんとナナがペアで出撃したって聞いたんだが、エミール大丈夫か?
「隊長? どうかしましたか?」
「ん? あぁ、エミール大丈夫かなーって」
「あいつなら大丈夫ですよ! 失敗はするけど絶対に生きて帰ってくるもん。なんだかんだいって、結構タフなのよね」
日頃あんなにボロボロに言ってるのに、案外エミールのこと認めてる部分もあるんだな。撤退0ってのは正直俺も凄いとは思う。
「さてとー、帰ろっかー」
「はーい」
「やぁ!」
先に帰ってたかー。任務失敗で救援待ちじゃなくてよかったよ。
「先に帰ってたのね」
「ああ、僕の手にかかれば容易なことだ」
「そうかそうか」
優雅に紅茶を飲む姿に、さっきまでの不安が消し去る。代わりに気疲れのようなものがのしかかってきた。心配しただけ損だった。
「ところでエリナよ。紅茶を飲まないか?」
「今日はいらないわ」
「遠慮することはないぞ?」
「だからいらないって!」
ぐいぐいとしつこいエミールを無視してエリナはラウンジを出て行った。
いやぁ、合法的に休めるってのはいいねぇ。おかげで目の前の美少女を思う存分眺めることができるぜ。いつものゴスロリっぽい衣装とは違って味気ない病衣なんだが、それが逆にいい!
「なにニヤついてんだよ?」
「ニヤついてねえよ」
ちっ、タツミ邪魔だなー……
「まさか、ロリコンだったのか?」
「違うわ」
てか、お前に言われたくないわ!
「ハルはいつまで休みなのですか?」
「今日いっぱいだな。装甲と刀身がだいぶ傷んでたらしく、丸々交換ってなったからなぁ」
「そうですか。私も今日いっぱいまでです」
「傷は大丈夫なのか?」
「ええ、それほど深いものではありませんでしたから」
「そっかー」
じゃあ一緒に復帰か。
「あ、そうそう。今回のメンツで遠征任務に行くらしいぜ? 今回襲撃してきた奴らの調査任務らしいな」
「そういやそんなこと言われてたような……」
「しかもオペレーターとしてヒバリちゃんが同行、もう最高だね‼︎」
相変わらずガキだなー。顔も中身も。本当に25なのか?
「今回のってことは、キグルミさんもですか?」
「まあ、そうだな。まずはフィールドワークらしいけどな」
めんどくせーこと思い出させやがってタツミの野郎…… シエルいなかったら絶対蹴ってたわ。
「タツミはいつ復帰なんだ?」
「明日だぜ」
「じゃあ明日から遠征?」
「そういうことになるな。ああ、早くヒバリちゃんに会いたいな〜っ!」
世の中甘くないかー…… まあしゃあないか。
「ひとつ気になるんだが、あいつらが持ってるライフルって何なんだ? なんかオラクル弾みたいなのが飛んできた気がするんだけど……」
「神機のデータを用いて開発された対アラガミ用のライフルがあるそうです」
「マジか! ならアラガミは一般人でも殺せるってことか?」
「ええ。集団で用いれば仕留めることも可能だと思います」
「………」
技術の進歩の賜物ってとこか。人間って、やっぱり恐ろしいねぇ……
「なんか、知らない方がよかったって思えてきたぜ」
タツミの言う通りだ。
「後でキグルミにも言っとくか」
ちょっと台本形式で息抜き
ハル「流石に対アラガミ用ライフルって無理あるだろ。どんな原理なんだ?」
シエル「大電力の電流を流すことによって強力な磁界を発生させ、それによって発生した力を利用してオラクルが詰まった弾丸を発射させるようです。ざっくり言うと、レールガンですね。詳しくはローレンツ力で検索してください」
ハル「……よくわかんねえなぁ。でも、それが量産されれば一般人でも自衛ができるんじゃね?」
シエル「そうもいかないようです。使用しているバッテリーが非常に高価で、大量生産はできないそうです。さらに30発も撃てばバッテリーも空になるそうです」
ハル「そりゃ厳しいなぁ…… そういやこの作者って、最近更新遅くなってねえか?」
シエル「そうですね〜。私なんか蜂の巣にされましたし……」
ハル「本当それな」
シエル「でも、責めるのはやめてあげましょう。察するに学生さんらしいですから」
ハル「ま、俺もオイシイ役どころだしなぁ。そんじゃ今日はこの辺で」
シエル「次回もお楽しみに」