GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ   作:W-cat

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Report40 捕縛

見張りは交代で行うことになっている。今は俺とうさぎの着ぐるみを着た奴とだ。ふざけた格好の割にはなかなかセンスがあるぜ……

っと、そんなこと言ってる場合じゃなさそうだ。何かが俺たちの周囲を取り囲んでいる、そんな気がした。俺はすぐさまハルを叩き起こし、シエルを軽くゆすって、ヒバリちゃんを優しく起こした。

 

「こんな朝っぱら…… まだ6時半だぜ?」

 

「包囲しているのはアラガミではありません」

 

「それはつまり?」

 

「おそらくこの前の…… こちらの後方と左側に配置しているようです」

 

人間か。直覚便利だなー本当……なんて、感心してる場合じゃないんだけどな。

 

「どうするよ?」

 

「そうだな〜…… 俺と誰かもう1人で外に行こう」

 

「………‼︎」

 

着ぐるみが両手を大きく広げる。

 

「よし、じゃあ頼むぜ! 残りは中で待機、ヒバリちゃんはいつでも出せるようにしてくれ」

 

「了解です」

 

敵の出方がわからない以上迂闊には動けない。場合によっては殿が必要かもな……

 

「じゃあ行くぜ‼︎」

 

後部ハッチを少しずつ開ける。

まだ何も仕掛けてこない。

神機を構えてゆっくりと降りる。うさぎも俺の後に続いた。

 

「さて、どう来る?」

 

位置的には前と同じように蜂の巣にされる。だがそれは覚悟の上だ。

 

「撃てーっ‼︎」

 

男の野太い声と同時に銃弾が飛んでくる。装甲車から距離を取っていたこともあって、予想通り俺を狙ってきた。

 

「クロスファイアで、殺れると思うなよ‼︎」

 

装甲車の背後に配置した奴らを狙う。

 

「せいっ!」

 

装甲を展開し、茂みに隠れてる奴の上から叩きつける。軽くやった程度だが生身の人間には十分な威力だ。その一撃で倒れた。

 

「ひぃっ‼︎」

 

向こうからそんな声も聞こえた。一瞥すると3人くらいが逃げ出した。

そういえばもう銃声が止んでいる。うさぎの方も何かしらやったのだろう……

 

「さてと……」

 

茂みをかき分けて殴り倒した相手を引きずり出す。少々荒っぽいがやむをえない。

 

「こいつ……」

 

ガキだ。10歳そこらのガキだ。なんでこんな……

 

『タツミさん! 周囲にアラガミの反応が多数、早く戻ってください』

 

「了解っ!」

 

こいつは……持って帰るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

先程の件を極東に連絡したところ、直ちに帰還せよとの指示が出た。近場だったしもうすぐ着く。

 

「おいおい、俺たちは児童保護団体じゃねえぞ?」

 

「まあそういうなよ」

 

少年じゃなくて少女だったらハルも好意的だったろうなー……

 

「帰ったら、分解して解析しなきゃですね」

 

一方シエルは回収した銃に興味津々だ。まじまじと見つめてる。

 

「………」

 

「アンタ、なんか食いたいもんとかあるか?」

 

「……特に」

 

「そっか……」

 

こういうの、捕虜っていうのかな? さっきまで俺を殺そうとしてたわけだし、何話せばいいか思いつかねぇな……

 

「うーん、スコープ微妙ですねぇ……」

 

「スナイパー用と比べちゃダメだぜシエルちゃん」

 

「………」

 

どうしてこうも癖のある奴らだけを集めたんだ? シエルはまあいいけどハルはずっとあの調子だしうさぎはずっと手をパタパタしてるだけだし…… ヒバリちゃんは運転中だしなぁ。

 

「あの……」

 

「ん?」

 

「これからどうなるんですか? 殺すんですか?」

 

どこか怯えたような感じだぜ。当然そうなるわな。

 

「しばらくは事情聴取だな。つっても、極東はユルいから拷問とかはないけどな」

 

俺の代わりにハルが答える。

 

「それより少年、女性を見るとき……まずどこを見る?」

 

ハル、いきなりそれ聞くなよ……

 

「………」

 

呆れたようにぽかーんとしてやがるぜ。初対面でそれ聞くか?

 

「さあ、どうなんだ? お前も男なら……そういったものが好きだろ?」

 

「いや、そもそも女性と関わったことが……」

 

「そうかー。なら、シエルちゃんを見てどう思う?」

 

「ん?」

 

いきなり名前を呼ばれてきょとんとする。

んー……銀髪のツインテールにあどけない感じ、色白の肌、正直可愛らしいとは思う。加えて生真面目な性格と優れた狙撃力、戦闘時の判断力にも優れているし、なにより周囲の状況をよく見ている。バックアップも完璧だ。総じて人としても優れてると思う。

まぁヒバリちゃんには敵わないがなッ‼︎

 

「特に、なんとも……」

 

「なっ⁉︎ このプロポーションを見てなんとも思わない!⁉︎」

 

「……すみません、なんとも思いません」

 

「はぁ……」

 

がっくしと肩を落とす。シエルは話に全くついていけず困惑としている。

そんな中うさぎが少年に一つの雑誌を差し出した。

 

「これはっ‼︎」

 

犬猫の気持ち……

 

「可愛い……」

 

まあ否定はしないが……

 

「わかったぞ、ケモナーだっ!」

 

「ケモナー?」

 

「そうだ。今度バニーガールの衣装でリトライだ‼︎」

 

ハルの野郎何言ってんだ⁉︎

 

「バニーガールってあれですよね?」

 

「ああ、シエルちゃんなら似合うっ」

 

「……本当でしょうか?」

 

もう……いいや。ヒバリちゃんのとこいこっと……

 

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