GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ   作:W-cat

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Report41 スナイプ

あれから数日がたった。例のお子様は本部の方へ拘束されていったらしい。今回の捜査に関しても本部の奴らでカタをつけるとかなんとか…… 尤も、本部がもみ消しにかかっているような気がしなくもない。

というのも、今回の件はお上の方もなにかしら絡んでるとかなんとか…… まあ最前線の連中には関係ねぇんだけどな。

 

「これでよしっと……」

 

「おっ?」

 

鹵獲したライフルは完全にシエルの私物と化した。ほとんど手を加えずにスコープだけ変えたとかなんとか。

 

「レールライフル、ストックにバッテリーが入ってるので重心のバランスは悪いですが、性能としては申し分ないですね。一般人の自衛用としてはかなりの高性能です」

 

火薬ではなくローレンツ力……すなわち電磁誘導だっけ? 詳しいことはわかんねえけど、普通のライフルと弾速はあるらしいぜ。

ただこの銃、いろいろひっくるめて8kgもある。これは普通の自動小銃に比べるとかなり重いらしい。

 

「あとは弾丸さえ手に入ればなんですけど……」

 

「売ってないのか?」

 

「いえ……ただ、私たちには神機がありますし……」

 

自重してるってわけか。弾丸も最近はあんま出回ってないからなぁ。

 

「普通の弾丸を使います。ハルも付き合ってくれますか?」

 

「おう‼︎ もちろんだぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エントランスではギルとエミールがボロボロになって項垂れていた。横でエリナが苦笑、カノンが申し分なさそうな顔をしてるあたりだいたい想像はつく。

 

「あちゃー、ギルも大変だねぇ」

 

気楽に言い放つナナ。

 

「教官先生だって、結構誤射多くないですか?」

 

「それは……」

 

まさにその通り。何かしら誤射が多いこと…… だからどうしても剣撃主体になってしまう。直さなくてはと前々からわかってはいるものの……

 

「カノン先輩が言えることじゃないですよね?」

 

「そう、ですよね……すみません」

 

カノンががっくしとする。誤射率は改善どころか日々悪化していくあたり、もう何をしても無駄かもしれない。ハルさんが匙を投げるのも納得できる。

それでもカノンと任務に行きたいという人はそこそこいる。任務後のお菓子目当てや単純に火力要員として、中には誤射を受けたいという訳のわからない理由でアサインされることがある。最近はギルとよく組んでいる。ハルさんに何かしら頼まれたのかもしれない。

 

「おっ、お前ら2人サマになってんなぁ」

 

「ハルさん……」

 

「ぐぬぬ…… 僕としたことが情けない」

 

噂をすればなんとやら、ハルさんがニヤニヤしながらやってきた。横にはライフルを持ったシエルも一緒だ。

 

「そのライフルどうしたの?」

 

「この間拾ったものです。今から訓練室で試射するんです」

 

「拾ったんだー。シエルちゃん銃好きだもんねー‼︎」

 

ナナも実銃を見る機会はあまり無いからか、物珍しそうに見る。

 

「俺も同伴だぜ」

 

「やっぱり……」

 

これ絶対シエルのこと狙ってるでしょハルさん……

 

「ちゃちゃっと撃ってこようぜ」

 

「はい! では、また後ほど」

 

軽く手を振って2人は訓練室へ向かった。

 

「あ、私も任務の報告書出してきます」

 

「私も一緒に行きます。またねー」

 

カノンとエリナは支部長室に向かった。

 

「隊長はこれから任務でしょ?」

 

「ええ」

 

工場での一掃任務があったかな? そろそろ受付に行こうかしら……

 

「私暇だから一緒に行こー‼︎」

 

「僕も精進せねば…… ぜひ連れて行ってくれないか?」

 

「隊長、俺も行こう」

 

ナナはいいけど、手負いの2人は連れて行けないわ。

 

「ナナはいいけど、エミールは休みなさい。ギルもよ」

 

「隊長、俺は大丈夫だから」

 

「自己回復に努めなさい。それとも、部隊長様の言うことが聞けないのかな?」

 

「……いえ」

 

ちょっと意地悪だったかな?

 

「よろしい…… ナナ、行きましょ」

 

「はーーい‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハハッ‼︎、流石にすげえな」

 

「いえ、それほどでも……」

 

命中率は88%といったところか。シミュレーターとはいえちょこまか動き回る相手によくもまあ当てれるなぁ。止まってるんなら俺でもやれるんだが……

 

「ハルも撃ちます?」

 

「いや、俺はいいよ」

 

さっきから俺も神機で撃ってるんだが、あんま当たってないんだ。やっぱプロには敵わないぜ。

それよりシエル可愛いなぁ。撃ってる時の真剣な顔つきというか、なんというか……

 

「あの、何か?」

 

「おっと失礼、なんでもないぜ」

 

あんまじろじろ見られては集中力を切らしちゃうよな。紳士たるもの……優しく見守るってのがベストだ。

っと、次はシユウか。今度はきっちり当てていいところ見せないとな‼︎

 

 

 

 

 

 

 

目標のアラガミ群は一掃できた。ただ戦闘中に誤射をしてしまい、ナナを油の海に落としてしまった……

 

「うえぇ……」

 

「ごめん……」

 

「大丈夫だよ‼︎ 誤射なんてよくあるよくある!」

 

全身油まみれのナナがフォローを入れる。

よくあっちゃいけないんだけど…… でも励ましてくれるのは嬉しいかな。

 

「早くお風呂に入ってね」

 

「りょーかーい‼︎」

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