GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ   作:W-cat

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GE2RB発売まであと1週間(*・ω・)ノ


Report45 毎年恒例のアレ

なんだかんだあってまた極東に戻ってきた。まあ俺も家に帰りたいからな。

ラウンジで寂しく晩酌をしていると、後ろからアリサが声をかけてきた。

 

「リンドウさん、明日から休みだからってあんまりハメ外しちゃだめですよ?」

 

アリサがややきつめの口調で咎める。まあこの間絡み酒しちゃったらしいから、その辺は反省している。

 

「了解です……」

 

「あと、関係ないですけど、これ……食べてくれませんか?」

 

そういって差し出してきたのは黒い、小さな正方形の何か。おそらくアリサが作ったのだろう。だがアリサの作る料理はだいたいがヤバいものである。

 

「……これは何だ?」

 

「見てわかりませんか?」

 

やや不機嫌なアリサ。見てわからねえから聞いたんだけどな…… 世の中本っ当に理不尽だな。

 

「チョコですよ。試しに作ってみたんです」

 

「ほう……」

 

なるほど、言われてみればそうも見えなくもないな。今までの出来栄えから考えると、凄まじいまでの進歩だ。

今回はまあ、我慢すりゃイケるんじゃねえのか?

 

「じゃ、いただくぜ」

 

淡い期待をこめて口に運んだ。

 

「うわっ‼ なんだこりゃ!?」

 

尋常ではない苦味が口に広がり、わずかながらチョコの香りが広がる。

 

「ちょっ!? リンドウさん大丈夫ですか!?」

 

「ぐぅ……」

 

カカオ100%なのかと思うぐらいに強烈に苦かった。思わず吐き出しそうになったのを何とかこらえる。

 

「がはぁ……」

 

かろうじて耐えきった。しばらくはアリサの料理は食べたくない……

ようやく落ち着いてきた。アリサが申し訳なさそうな顔をしている気がする。

 

「ごめんなさい…… 私って、やっぱり料理ダメですね」

 

「ま、まあ慣れないうちはこんなもんだろ。場数踏んだら、それなりに上達だろうよ」

 

多分だけどな。保証はできない。

 

「そう、ですよね。私、明日またチャレンジしてみます」

 

「おお、そうか。頑張れよ」

 

「その時はまた毒味お願いしますね」

 

「それは無理……」

 

死んでしまいますから……

 

 

 

 

 

 

 

 

前日の失敗を二度と起こさないためにも、カノンさんにご教授してもらうことになりました。なんとしてもリーダーに贈れるだけの腕前をつけなければ……

エントランスに入ると、何人かの女性陣が集まっていました。私を出迎えてくれたのはエプロン姿のカノンさんでした。

 

「アリサさん、お待ちしてました」

 

「あっ、どうも……」

 

既に作業に取り掛かっていたようで、あたりには溶けたチョコの香りが広がっている。

 

「あの、私でも簡単にできるものってあるでしょうか?」

 

「ありますよ。カップケーキなんていかがでしょうか?」

 

「カップケーキ……」

何が簡単なのかよくわかりません。私にできるのでしょうか?

 

「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。生地を流し込んで焼き上げるだけですから‼!」

 

「そう、なんですか……」

 

それくらいなら、私でもできるかもしれませんね。

 

「私やってみます」

 

「わかりました。全力でサポート致します!!」

 

今回ばかりは、カノンさんがとても力強いですね。

 

 

 

 

 

 

 

カノンがアリサを指導する傍ら、ムツミはエリナとナナの指導をしていた。要領のいいエリナとは対照的にナナはかなり危ないものを作っている。というよりも、本来食材というよりは薬品と言ったほうがいいくらいの、かなりグレーゾーンなものを使っている。実験さながらである。

 

「ありゃりゃ?」

 

「ナナさん、一体何を作ろうとしてるんですか⁉︎」

 

「いやぁ、チョコ味の回復錠って美味しいかなぁって」

 

「普通のものを作ってください‼︎」

 

騒いでる横でエリナはガトーショコラを作りあげた。ホットケーキミックスを利用したこともあって、ふっくらとした仕上がりとなっている。冷めるまでの間、エリナはフリーだということもあってナナの様子を見る。

 

「これ、は?」

 

ナナが作った黒い錠剤のようなものを見て唖然とする。

 

「んー? チョコ味の回復錠だよー。エリナちゃん終わったんだー?」

 

「うん、まあ……」

 

「エリナさん、後で出来栄え見に行きますね。それよりナナさん止めるの手伝ってください!」

 

怪しい実験を止めるべくエリナとムツミは取り押さえにかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

みんながチョコを作ってるこの時間、幸か不幸か任務が回ってきた。もともと料理は苦手にしてたし、ましてやみんなでお菓子作りなんてのはガラじゃないからね。

 

「どうかしましたか?」

 

「ううん、なんでもないよ」

 

1人で行くつもりだったけど、シエルが付いてきた。お菓子作りを断ったあたり、気を使ってくれたのが余計に申し訳なく感じる。

 

「さっさと片付けちゃおうか。相手は単独だし……」

 

「そうですね」

 

ゆっくりと銃を構えるシエル。私も神機を握りしめる。目標はおよそ20m先のハンニバル、教会に入ろうとしているところだ。

一つ間をおいて、一気に接近する。

 

「やぁっ!」

 

地面を蹴って飛び上がり、慣性を利用して背中に神機を突き刺す。思いの他深く刺さった。

これを強引に引っこ抜く、というよりは無理やり斬り裂いたと言ったほうが近いかもしれない。

背後からの銃撃、それに合わせて右脚に回り込む。しかしハンニバルは私を右腕で掴み、教会に向かって投げつけた。

外壁に身体を強く打つ。何かがこみ上げてくる感覚、そして意識が朦朧とする。

ハンニバルはシエルの方へ向かった。銃撃が鬱陶しいのだろう。私は回復錠を飲み込み、ハンニバルを追いかける。

 

 

 

ショートの機動性を活かしてちょこまかするシエルに手こずっている。いつの間にか活性化しているが、それでも翻弄とされているようだ。

アサルトに変形し、背後から弾丸を浴びせる。射撃はあまり得意ではないけれど、動きも止まってるから当てるだけなら容易だ。

案の定弾丸の殆ど命中、気が散ったのかハンニバルがこちらを向いた瞬間にシエルが首を裂いた。ハンニバルは断末魔もあげずに突っ伏した。

 

「ふう…… 思いの外苦戦したわね」

 

「ですね。お怪我は大丈夫ですか?」

 

「ええ」

 

正直まだ痛む。女性を投げつけるなんてなかなかに失礼なハンニバルだこと……

 




今ハンニバルを乱獲してる神喰いさんは多いと思います( ˘ω˘ )
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