GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ   作:W-cat

55 / 65
RB編のストーリー完結しました(*・ω・)ノ
うん なんとも言えない感じ


Report49 お酒は程々に

俺とハルさん、リンドウさん、隊長とで晩酌をしている。いつもなら隊長が真っ先にダウンする。今回もそんなことだろうと思いながら嗜んでいた。

 

「ねぇ、ギルー? こっち向いてよぉ〜!」

 

「………」

 

だが今日は違った。いつもならすぐに寝てしまう彼女が、何故かやたらと絡んでくる。俗に言う絡み酒ってやつだ。

 

「ハルさーん、ギルが目合わせてくれなーい」

 

「ハハッ、今日は随分とご機嫌だな」

 

「まっ、こういうのもたまにはいいんじゃねえのか?」

 

気楽に言うハルさんとリンドウさん。

 

「ハルさんなら、ギルがどういう人好きなのかわかるんじゃない?」

 

「いやぁ、そういった話はしねぇからなぁ……」

 

酔ってから延々と喋る隊長。最初はただの愚痴だった。といっても昔のことらしいがな……

隊長の愚痴をざっとまとめると、本部直轄のオスロ支部は頻繁に上層部が来て、挨拶だの接待だのとても面倒だったそうな。また、あの頃は神機使いとしても微妙だったらしい。ブラット配属はたまたま適合率が高かったこともあったらしいが実力が無かった事を理由に左遷されたんだと思ってるとか。

ちなみにオスロは欧州のなかでは割とアラガミが集まりやすい土地だ。さすがに極東には遠く及ばないがな。

 

そんなことはどうでもいい。その話から今度はブラットの話になって極東に移ってどうだのという話になった。適当に聞き流していると、今度は恋愛関係の話題になってしまった。そして、俺がターゲットにされたわけだ。

 

「ハルさんはうちのシエルといい感じで、リンドウさんはもう既婚者じゃん?」

 

「ハル、お前あの銀髪の娘狙ってるのか?」

 

「俺はいつだって素敵な女性を狙ってるさ」

 

「そうかー、まあ頑張れよ」

 

「おぅ!」

 

外野はなにやら騒がしいが、隊長は続ける。

 

「でもギルはそんな浮いた話一つも聞いたことないんだよねぇ」

 

「色恋沙汰とは縁がなくてだな……」

 

前にも同じようなことを聞かれた。あの時はなんとか誤魔化した。

 

「でもでも、全く興味がないってことはないでしょ? だからギルの好きなタイプとか、気になるなぁ……」

 

今日はあっさり引き下がってくれなさそうだ。ハルさんとリンドウさんはなにやら語り合っている。助け船は期待できなさそうだ。

幸か不幸か隊長は普通に会話ができる。テンション以外は何ら問題はない。

 

「そう言う隊長のほうはどうなんだ?」

 

「私? そうねぇ…… 甘えさせてくれる人がいいかな⁉︎」

 

なるほど、初耳だ。

 

「あとね。ちゃんとリードしてくれる人‼︎」

 

「いつも部隊を引っ張る立場だからか?」

 

「そうね。あっ、私答えたんだからギルもちゃんと答えてよね⁉︎」

 

とは言われてもなぁ…… 何がいい方法はないのか? いや、あえて本音を話すのもアリか?

……本音に賭けよう。突っ込まれても困らないし……

 

「えーっと、俺の好みか」

 

「うん」

 

「そうだなぁ…… 優しくて、真面目な人がいいな」

 

とても『お前が好きだ‼︎』とは言えないな。恥ずかしさのあまり帽子を深く被る。

 

「それって……」

 

「………」

 

気づいたか? 気づいてほしい反面知らないでほしいというのも頭にある。

 

「シエルのこと?」

 

そっちかぁ。確かに条件は合うけどさ……

 

「それはない。俺は理屈とかそういうのは苦手だから」

 

「そっか。そうだよね‼︎」

 

とりあえず満足されたようだ。これ以上のことを聞かれると俺も答えにくい。

 

「じゃあもう一杯‼︎」

 

「それはダメだ。明日に響くから今日はこのくらいにしとけ」

 

「えーいいじゃん‼︎ ギルのけちー‼︎」

 

「けちー」

 

「けち」

 

「………」

 

3対1だ。いじめか?

てか、隊長はともかくなんで2人にまで言われるんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局飲んだくれと夜中まで付き合わされた。もう日は変わり、午前2時となっている。3人とも完全に酔い潰れてしまい、ラウンジのカウンターで仲良く並んで突っ伏してる。

 

「ったく、世話がやけるぜ……」

 

途中で隊長が寝た後もハルさんのムーブメントやリンドウさんの親バカを聞くハメになった。

 

「うぅん……」

 

洗い物をしていると隊長が顔を上げた。虚ろな表情で目の焦点が合ってない気がする。

 

「ギル……」

 

「何だ?」

 

「今何時?」

 

相変わらずぼーっとしているが、目の焦点は合っているようだ。

 

「大方2時だ」

 

後は流すだけっと……

 

「そう…… また寝ちゃったんだ。リンドウさんが来て書類が面倒くさいって愚痴ってたのは覚えてるんだけど……」

 

「そうかい」

 

だいぶ最初の方だ。酔ってる時の記憶はないらしい。

なら、思いっきり言っとけばよかったかもしれない。でもそれはそれで…… 想像するだけで恥ずかしい。

 

「ギル、どうしたの? 顔赤いよ?」

 

「……俺も多少は飲んでるから、酔ってるんだろうよ」

 

「ふーん…… じゃあ今日は寝るね。多分寝ないけど」

 

もう目が冴えているようだ。いつもの調子に戻ってる。

 

「りょーかい、おやすみ」

 

「おやすみなさーい」

 

もうそのままラウンジを後にする隊長。俺もそろそ終わるし部屋に戻ろう。酔っ払い2人は…… もういいや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優しくて真面目な人、やっぱり昔の人のこと引きずってるのかな? それともシエルのこと? いやそれはないか。だってシエルとギルって普通の友達って感じだし……

 

ま、それはそうとして…… ギル弄るのって楽しい‼︎

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。