GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ 作:W-cat
女子会、とやらに私は呼ばれた。また今日も真昼間からラウンジを貸し切るのだろう。
「あっ、隊長遅いよー‼︎」
「ごめんごめん」
開けたとたんナナに言われてしまった。報告書出してたんだから仕方がない……
ざっと見回すとうちの娘たちにカノン、エリナ、ムツミちゃん、あとはアリサさんがいる。
私はカウンター席に座っていたナナとアリサさんの間に座った。
「さて隊長、今日が何の日か知ってる?」
ナナが問う。
「いや……」
「今日はね、『桃の節句』っていう日なんだ‼︎」
そう、なんだ……
「極東伝統の行事なんですよ。毎年この日はひな人形を飾って女の子をお祝いするんです!」
女の子の日かぁ…… あいにく私は女の子っていう年じゃあねぇ…… でも同い年のカノンは女の子って感じがしなくもない。
カノンとどうしてこんなに女子力の差があるのかしら?
「本当はそのお人形をいっぱい飾ったりするんだけど、それは流石に無理だから、それなしで祝おうってなったの‼︎」
お祝いねぇ。一体何をするのかしら?
……と思ってるとカノンがオーブンからクッキーを取り出した。
「焼きあがりましたよ‼︎ みんなで食べましょう!」
「くぅ…… 相変わらずよく出来ていますね」
カノンのクッキーを見てアリサさんがどこか悔しそうにする。そういえばアリサさんも料理苦手だったっけ?
てかこのパターン、だべってグダるだけじゃない? シエルとエリナは、なんかカルビと戯れてるし……
まあ、相変わらずよく出来たチョコチップクッキーだこと……
「やっぱりさぁ、女の子のお祝いの日なんだからさぁ、男の人からお祝い受けたいよねー‼︎」
「そうですよねー! でもそれ以前に、たまにはリンドウさんもちゃんと仕事してほしいです」
「あははー……」
苦笑いなアリサさんの気持ちも分からなくはない。リンドウさんは私に書類を作成させる人だし……
尤も当の本人は現場主義がどうって言ってたっけ?
「そういえばさ、もうすぐホワイトデーじゃん? お返し期待できそうじゃない⁉︎」
「食べながら喋らないの」
ナナ、食い意地はりすぎよ。
「ホワイトデーかぁ…… リーダー何くれるんだろ?」
あぁ、こういう愛しの男性がいるのって羨ましい。ギルは……のってくるタイプじゃあないね。
「ハルさんとかは残念そうだけど、コウタさんとかタツミさんあたりは期待できそう‼︎」
「意外とソーマもクオリティ高いんですよ」
「そ、そうなんですか? ちょっと意外です」
ムツミちゃんがせっせと片付けをする中、両サイドとカウンターにいるカノンがホワイトデーの期待を語っている。ふと思ったのだが、何人かはギルからバレンタインの日に貰っている。こういう時ってどうなんだろ? お互いがホワイトデーのお返ししなきゃなのかな?
また女子会かー…… いや、それはそれでいいんだけどね。
「しっかし、女子会本当好きだよなあいつら……」
「そうっすね……」
こんな真昼間からリンドウさんは呑んでいる。ついでにハルさんとギルさんも一緒だ。ロビーで読むのはちょっとなー……
「ギルは飲まないのか?」
「いや、いいっすよこっんな真昼間からなんて……」
ハルさんの誘いをやんわりと断った。
「なんだつまんねえの」
「まあまあハル、そう言うなよ。ところでコウタ、そっちの新人コンビはどうよ?」
「まあ……相変わらずっすよ」
いつになったら仲良くなるんだろうなぁ…… いっつも喧嘩ばっか、どうにかしたいねえ。
「ギルのハーレム隊はどうよ?」
「ハルさん…… こっちもいつも通りって感じっすよ」
そういえば…… 羨ましいぃ‼︎ ギルさんカッコいいしモテそう。
「女の子に囲まれる色男って感じだな」
「……色男はやめてください」
年長者2人が畳み掛ける。ギルさんは困り顔だ。
「冗談はこの辺にしといて、お前らホワイトデーはどうするんだ?」
「適当になんかしようと思ってます」
「俺も適当にな」
「俺も……」
3人の返答にリンドウさんは困り果てている。
「その適当が具体的に何なのかって聞いてるんだよ」
適当は適当としか……
「俺はまたなんか作りますよ。NORNでも見ながら」
こっちの適当は格が違う‼︎ イケメンで料理もできるって…… もう二次元でしかないと思っていたぜ。
「俺はなんか取り寄せようかな。最悪酒でもいいわけだし」
それが妥当だハルさん。
「俺もそんな感じっす」
「そっか。んじゃ、みんなでなんか買いに行くか!」
「えー…… 野郎だけで?」
ハルさん……
「そう言うなよ。他の2人はどうだ?」
「賛成です。材料ないんで」
「俺も!」
「そうかー…… 仕方ない、お兄さんも行くとしようか! 女の子の喜ぶ顔が見たいしな‼︎」
ハルさんらしい理由だ。
「よっしゃ、じゃあ今度休み合わせて行こうぜ!」