GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ   作:W-cat

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Report51 野郎たちのお買い物

さて、任務終わりに呼び出され、あれよあれよという間に付き合わされてしまった。同行者はもちろん年長者2人にコウタさんだ。

 

「女の子が喜びそうなものかぁ、俺は既婚者だから適当でいい気もするんだが……」

 

適当でいいのか?

 

「それじゃダメだぜリンドウさん、今回は素敵なバレンタインのお返しなんだからさ」

 

面倒くさそうなリンドウさんをハルさんが咎める。行く前は野郎ばかりであーだの言ってたハルさんだが、いざ出発してみると凄い気の入りようだ。何やら気迫のようなものを感じる。

そういえば今年は随分多く貰えたな。流石極東、アットホームな支部ならではなのかもしれない。

 

「ギルさんはナナからチョコ貰った?」

 

唐突にコウタさんに聞かれた。

ナナがくれたのはチョコ味の回復錠だった。ナナ曰くおみくじのようなものらしい。ちなみに俺が食ったのは吉で、体力を少量回復だのなんだの……

 

「ああ、無駄に甘ったるかったなぁ……」

 

「甘かったの⁉︎」

 

鳩が豆鉄砲を食ったような顔だ。

 

「まあ……」

 

「えー…… またハズレだったのかー……」

 

落胆するコウタさん。

また、ということは前も同様のことがあったのだろうか? だったら隊長は大丈夫なのか? いつもナナの犠牲になるのは隊長だし……

 

「おー、ここかー」

 

「だっ」

 

ハルさんが立ち止まってることに気づかず、そのまま背中にぶつかってしまった。

 

「どうしたギル? 考え事でもしてたか?」

 

振り返ったハルさんがニヤニヤしながら聞いてきた。

 

「そういうわけじゃ…… いや、ハルさんの言う通りです」

 

「まああんまり考えすぎんなよ? 愛する人との記念日に渡す時はそんぐらい悩むのも分かるけど、今回はそういうわけじゃないから、リラックスしていこうぜ」

 

「リンドウさん……」

 

堂々としているリンドウさん。ハルさんとは違った意味での落ち着きだ。

ただプレゼントで悩んでたわけじゃ…… いや、何を渡せばいいんだ?

 

「さってと、行こうギルさん」

 

そのまま年長者に続くような形で地下ショッピングモールに入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

早速買い物をしようとなったわけだが、ここからは別行動だ。というのも、いちいち他人の買い物に付き合うのが面倒なだけなんだろう。

初めてホワイトデーの存在を知ったのはグラスゴーにいた頃だ。ハルさんがお返しの意味まできっちり教えてくれた。キャンディは好き、クッキーは友達、そしてマシュマロは嫌いという意味だ。

 

今俺が来ているのは華やかなスイーツ店でもなく、ただの食料品コーナーだ。ここで調達するのは俺ぐらいなのかもしれない。だが、買うよりは作ったほうが安上がりなんだ。とりあえずこの間使い切った薄力粉とベーキングパウダー、残りが少なかった砂糖、そして卵を買っておこう。まだ残ってるチョコチップやバターを使えばある程度のバリエーションが作れる。隊長以外の分はこれでどうとでもなるだろう。

問題は隊長に何を渡すかだ。普通に考えればキャンディを渡すべきなんだが、隊長は飴の類いは嫌いらしい。プレゼントの意味を知っているかどうか分からないし、知っていた時のことを考えるとクッキーを渡すのは避けたほうがいい気もする。ましてやマシュマロなんて……

 

「うーん……」

 

どうしようか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん、店員のお姉さん可愛い…… じゃなくて、今回の俺の任務はホワイトデーのプレゼント確保だ。適当にお菓子でも買ったりケーキでも買おうということで、ケーキ屋さんに来ているわけだ。

 

「あれ、ハルさん何やってるんです?」

 

誰かと思えばカノンちゃんだ。

 

「まぁ、ちょっとな」

 

「もしかして、ホワイトデーのお返しですか?」

 

大ピンポンだぜ。

適当に返事をすると、目を輝かせたカノンがぐいぐいと近寄る。カノンからはほんのりと甘い香りがする。

 

「ハルさん、これはチャンスですよ‼︎」

 

「なっ、急にどうしたんだ?」

 

「ハルさん、ブラッドのシエルさんといい感じの仲なんですよね?」

 

「おぅ」

 

多分……

 

「じゃ、じゃあ…… ここのケーキとハルさんの優しさで、ちょちょいのちょいですよ!」

 

なんか勘違いしてないか?まあ悪いほうに考えてないだけマシか。シエルの分はここで決めるとしよう。

 

「カノンは何が欲しい?」

 

「ふぇっ⁉︎ わ、私、ですか?」

 

そんな狼狽えるほどのことか?

 

「そ、そうですねぇ…… 貰えるなら何でも嬉しいんですが……」

 

「要望なら何でも応えてやるぜ?」

 

「うーん…… 特に、これといったものは……」

 

あらら……

 

「そうかー、なら俺のセンスに任せな‼︎」

 

「……期待しています‼︎」

 

よし、カノンにもそこそこいいのを渡そう。いつも(目の)お世話になってるからなぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故か俺はリンドウさんに引っ張られている。お店については詳しくないそうだから、俺がわざわざ連れていった。

しかしいざ店内に入ると、ものの数十秒で買い物を終わらせてしまった。

 

「コウター、まだかー?」

 

「ちょっと待ってくださいよー、てかリンドウさん適当でしょ?」

 

「適当じゃないぜ? こう見えてちゃんと考えたんだぜ俺なりに?」

 

どう見ても目に入ったものを買ったようにしか思えないんだが……

ああもういいや‼︎ みんなには酒まんじゅうで、ノゾミのは次回にしよう。リンドウさんを待たせるわけにもいかないし……




あ ホワイトデーのお返し買ってないなー(´・ω・`)
でも身内からしか貰ってないからなぁ( ˘ω˘ )
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