GOD EATER2 ほのぼのアフターライフ   作:W-cat

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2日遅れお許しください(´・ω・`)


Season episode 6 3.14は危険なのか?

隊長に渡すものをあれこれ悩んだ結果、チョコパイを渡すことにした。単にチョコが安上がりだったということもあるが、バレンタインにチョコを渡せなかったからという気持ちもある。

焼きあがったものを取り出す。我ながらまあまあよくできた、多分。

それ以外の人の分にはクッキーを焼きあげた。一番大量生産もしやすく、手間もかからないからだ。バターとチョコチップの二種を2枚ずつ小袋に入れた。

とりあえずこれでよしと、今日はさっさと寝よう。もうじき1時だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、早速隊長の部屋に突撃してみた。

ドアをノックするとすぐに開いた。

 

「こんな朝早くにどうしたの?」

 

白いシャツを基調としたラフな格好の隊長が顔を覗かせてる。

 

「今日は、ホワイトデーだろ?」

 

「あ、うん。だよね。とりあえず入って」

 

そう即して俺を招き入れた。

あまり物が置かれてなく、こじんまりとまとまっている。悪く言えば、殺風景な部屋だ。俺が渡した打刀が異様な存在感を放ってる気がする。

 

「えーっと、はいこれ!」

 

隊長がやや大きめの紙袋を差し出した。中を覗くと、ビンが入っていた。

 

「赤ワインか?」

 

「うん‼︎」

 

満面の笑みを向ける。普段ウイスキーぐらいしか飲まないから、こういうのも悪くないかもしれない。

 

「わざわざ俺のために用意してくれたのか?」

 

「まあね。ホワイトデーってそういう日じゃない?」

 

じゃあ友チョコの類はどうなるのか? と聞きたいところだが、余計なことは言わないでおこう。

 

「あっと、俺からっは……」

 

小袋を差し出す。

 

「チョコパイ?」

 

「ああ」

 

嬉しそうに封を開ける自分の上司は、いつも以上に可愛らしく見えた。

袋から一部だけを出して少しずつ食べる。

 

「なぁ隊長、なんでパイにしたか分かるか?」

 

「いえ、全く……」

 

こちらを凝視する隊長に俺は続ける。

 

「ただのシャレなんだが、パイってのは円周率って意味なんだ」

 

「円周率? ……って何?」

 

やっぱ聞かれるよなぁ……

 

「円周率ってのは円周の長さと、直径に対する比率のことなんだが…… 今回はそういった難しい話は考えないでくれ」

 

「そうするわ。さっきから何を言ってるのかさっぱりだもん……」

 

このご時世、まともな教育を受けてる奴なんてほんの一握りしかいない。かくいう俺も、最近になって勉強し始めたぐらいだ。

 

「円周率はギリシャ文字で表すと『π』なんだ」

 

メモ帳を取り出して記号を書く。チョコパイはさっさと食べてしまっている。

 

「円周率は数字で表すと、終わらない数になるんだ」

 

「終わらない数?」

 

例えが悪かったか? ていうか、こういった理論的なことを説明するのは難しいな。

 

「永遠に続く、っていうことさ。だから、その……俺はずっと一緒にいたい」

 

思わず隊長の両手を手にとってしまう。

 

「俺は隊長のことが好きだ‼︎ 」

 

「うん、知ってた」

 

……はい⁉︎

 

「しかも、『like』じゃなくて、『Love』の方でしょ?」

 

「………」

 

こういうの、あれか…… 俗に言う『言葉にできない』ってやつだ。

気まずい静寂が流れる。握った手を離すタイミングも完全に見失ってしまった。隊長は硬い表情のまま、こちらを見つめている。

 

「ええと、どうしようかな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝のラウンジは賑やかなことになっている。今日はホワイトデーということもあってプレゼントを渡している人たちで賑わっている。

 

「やぁエリナよ。これは僕からの気持ちだ」

 

「お返しは貰ってあげるけど気持ちなんてこれっぽっちもいらないわよ‼︎」

 

ピアノの付近で早速言いあいを始める2人。エリナにプレゼントを渡そうとしたコウタは、そのせいで足踏みするハメになってしまった。

 

 

一方カルビの横ではハルオミがシエルに仕掛けている。

 

「よぅ、今日は一緒に素敵な一夜を過ごさないか?」

 

「こっちは、お酒ですよね?」

 

ハルオミが渡したのは白ワインとロールケーキ。酒とそのつまみといった具合だ。

 

「ああ、そうだ」

 

「一夜を過ごすのは構いませんが、私はまだ16ですし、以前隊長から少しだけ頂いたお酒は…… 渋くて飲めませんでした」

 

そんなことしたのか…… シエルも、真面目っ娘だと思ってたが意外だな。

 

「大丈夫、こいつは度数も低くて甘口だから……」

 

「そうですか…… なら今夜、少しだけ晩酌致しましょう」

 

少しだけ不安気だったが、了承してくれた。

 

「おう‼︎」

 

やべえな、今夜が楽しみすぎる。あわよくば……なんてことはしねえよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

エントランスのカウンターではタツミが身を乗り出してヒバリに猛アピールをしている。

 

「こんなに貰っていいんですか?」

 

「もちろんだぜ‼︎」

 

ケーキやお菓子の詰め合わせ、お酒、おつまみなどわんさか持ってきた。

その様子を遠目に見ていたブレンダンは、呆れてさっさと任務に行ったようだ。

 

「いや、こんなには受け取れません。こんな朝っぱらからお酒に手を出しちゃうかもしれないし……

 

「それなら俺がずっと一緒にいるよ‼︎」

 

いつも通り爽やかな笑顔でヒバリを口説きにかかる。

 

「そんなこと言って…… ちゃんと任務の方には行ってくださいよ?」

 

「あ、そうだったな。うっし、今日も頑張ってくるぜ‼︎」

 

一瞬凹んだがすぐに切り替える。

 

「あの、タツミさん!」

 

ゲートに向かおうとしたタツミを呼び止める。

 

「ん?」

 

「今日も、ちゃんと帰ってきてくださいね?」

 

「おう‼︎ 死なない程度に頑張るぜ‼︎」

 

軽く手をあげ、ゲートに向かった。

 

「よっしゃあ! 今日はいいところ魅せてやるぞ〜‼︎」




明日から2週間、旅行やら部活の大会やらで執筆ができなさそうなので、その間休載(?)いたしますm(_ _)m
この後の展開に悩んでる、という…… いや、なんでもないです( ˘ω˘ )

いつも読んでくださる方すみません(´・ω・`)


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