フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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第百二話

「最高評議会の現状・・・か。状況は最悪だと言えるだろう」

 

「それはどれくらいだ?今のパトリックの心情や現状を予想すると、ジェネシスの使用に振り切っても不思議ではない」

 

クルーゼの言葉にフロンタルは冷静にパトリックはジェネシスを使用する可能性が高いと言い切った。

だがその返答にクルーゼは否定の言葉を入れる。

 

「いや、今のパトリックにそれは出来ないだろう」

 

予想外の言葉にフロンタルは仮面の奥で目を丸くする。

 

「それはどういうことだ?」

 

フロンタルのその質問にクルーゼは言う。

 

「これについてはお前も知っている筈だ、フロンタル。今のザフトはザラ派とお前を支持する派と二分化していることをな」

 

「そういえば・・・」

 

その返答にフロンタルは全て理解した。

そういやそうだった。

つまりパトリックはザフト内の内ゲバを抑え込む為に戦力を割いていて、ジェネシスを運用する際の人員が足りないと言うこと。

あんなデカい代物だ。そりゃ莫大な人材やモビルスーツが必要になるし、しかもアレを発射させるミラーは一発撃ったら交換する使い捨てである。

それを死守させる為にも更に人手は必要だ。

これあれだな?

パトリックのやつほぼ詰んでんな?

ジェネシスを発射させる為には人材が必要。だがその必要な人材は今、内ゲバで半分以上使えない状態。

つまり、どういうことか分かるな?

 

・・・・多少危険だけど上手くいけばこれすぐに制圧できんじゃね?

 

俺と誰かがクルーゼの船に乗ってプラントに戻ります。

 

→で、誰かしらのザラ派の高官やってパトリックがいる場所に潜入する。

 

→パトリックを処分してアイリーンとイザークママを使って演説の場を作って戦争終結。

 

で、最悪ジェネシス撃つのにどうしても時間がかかるから内側からクルーゼや潜入させてある部下達にジェネシス発射を阻止させる時間を稼がせるわ。

 

だが、あれだな。

そうなるとアスランは連れていけねえな。

俺は変装として一式服と声を変える事は出来るが、クルーゼと一緒にアスランを連れて行くと今のパトリックには逆に警戒される。なんでかって?実の息子だとしても裏切ったヤツを自分の元へと行かせるヤツがいるか?原作の時はともかく、今回は俺と言うイレギュラーがいるんだぞ?

俺だったら警備を強化して絶対に入れさせねえわ。

多少は武力行使しなきゃならんとはいえ、本人の意思に関係なく、アスラン連れて行ってパトリックにバレて大ごとになる事だけは避けたい。

だからと言ってうちの部下で内部に潜入しているやつ以外にバレていない奴は・・・

 

あ・・・いたわ。一人だけ。

 

俺達が監禁されている中、一人長期カウンセリングで最近まで除隊扱いであった人物が。

暫くの間考え込んでいたフロンタルだったが、その間、クルーゼは邪魔をする事はなかった。

そしてある程度考えが纏まったのだろう。

唐突にフロンタルは顔を上げ、クルーゼに問い投げる。

 

「クルーゼ。今もまだザフトは二分化していると言っていたな?どれくらいの割合か分かるか?」

 

「私が出た後だと七対三の割合だった。パトリックが前回のスピットブレイクで大失態を犯してからは情報操作や武力で無理矢理抑え込もうとしているが、お前より能力がないと軍内部で分かってしまった今はより増えているだろう」

 

七対三!?

 

つまり半分はザフト動かせねぇ状態じゃねえか!!

ZZの時のジオンか?今のザフトはZZの時のジオンなのか?いや、それよりもヒデェわ!!

それで今、ザフトは連合と戦争中な訳だろ?

・・・・前言撤回するわ。

ほぼ詰んでるじゃない。これ詰んでやがる!

なーにが新しい人類だ。そう名乗ってる割にはやっている事は旧人類と何も変わりゃしねぇ!

ソレを知ったフロンタルは大きな溜息をつく。

そしてそんなフロンタルにクルーゼは───

 

「大変そうだな?フロンタル」

 

「・・・胃に穴が空きそうだ」

 

ねーええぇぇぇッ!!どっちか厳しい時はどっちか優しくしてよぉ!!

 

鞭と鞭しかねえよな?お前?

 

飴をください。割と本気で。マジで!




プロフィール

トリトマ・レオントォツォ

専門分野 モビルスーツパイロット/格闘戦/紅茶厳選

年齢15歳

実は四年前までは事故で植物状態であり、目を覚ます事は絶望的だったが、ある日を境に目覚めたらしい。

彼女には妹がいるがこれがまた癖者。
フロンタルさん曰く、リディとラウダを足して二で割らないヤツと評価している。

トリトマはフロンタルの部隊で自身がエースと言わんばかりのモビルスーツの操縦技術を持つ。
士官学校にいた頃は常に一位をキープしており、アスラン達五人がかりでも返り討ちにしたほど。
なお、その技量とは打って変わって格闘戦以外では成績は赤点を行ったり来たりしていた模様。
フロンタルとの最初の出会いは士官学校にちょっとした用で来ていたフロンタルが彼女の操縦技術を見て、スカウトに来たのが最初である。

後の欠点を上げれば名前をちゃんと覚えない。モビルスーツ操縦以外ではサボり癖がある。後はエルの言葉を真に受けてソレを実行してしまうということくらい。

後、彼女はフロンタル同様に誰かが中にいるらしく、しかも複数人確認している。今の所フロンタルさんの予想ではアムロ、カミーユ、ララァ、バナージかも知れないらしい。

実際は四人ではなく、五人。あと一人が不明

積極的に表に出てこない辺り、主人格は恐らくトリトマということだけである


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