フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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オリ主 プロフィール2

オリ主の記憶や人格がほぼ無くなっているのには幾つかの要因がある。
まずは憑依や転生をしたこと。
皆は転生という言葉に憧れを持つかもしれないが、実際は強烈なストレスがかかる。
周りに知り合いが誰もいない。自分は異物だと認識してしまう。そして周りの環境についていけない。

それらが要因でオリ主は離人症やうつ病、多重人格障害になりかねない状態だったこと。

そのニ

オリ主自身が本物に近い偽物になれる事が原因でもあった事。

大抵は人は演技などで他人になりきるくらいのものなのだが、オリ主はマクギリスをコピーした時、その人格や思考パターンが引っ張られ、そして技量も肉体スペックが許す限りコピーし出来る事から自分自身という境がかなり曖昧。
その結果、長い事同じ人物を演じ続けているとその人物になりかねないという欠点があった。
その結果、オリ主は最初の転生先だったウルピアヌスとして人格や思考パターンが定着してしまい、元に戻そうにも不可能なレベルまで行ってしまったのこと。
このままフロンタルを演じ続ければ中にシャアの残留思念やフル・フロンタルの本来の人格も相まってそっちに引っ張られてしまう。

そうならないようにコイツはキチゲを発散している訳だが。




第百五話

あっという間に約束の時間がきた。

 

「さて、アスラン君。返答を聞こう」

 

その言葉にアスランは一瞬だけ息を呑む。だが、意をけすようにその口を開いた。

 

「俺は・・・行きます」

 

沈黙。

そしてその沈黙の中、アスランは言った。

 

「俺はどうしても父上に問わなければならない事があります。だから・・・俺も一緒に行きます」

 

「たとえ、銃を向けられてもかね?」

 

「はい」

 

そうはっきりと言うアスランにフロンタルはそれ以上、詰め寄る事はなかった。

 

「なら私からはそれ以上何も言わんよ」

 

フロンタルはそう言いながら話を続ける。

 

「さて、彼との話も終わったことだ。これより君達に作戦の内容を説明する」

 

そう口にした瞬間、周りは真剣な様子になる。

そしてそんな彼等にフロンタルは言った。

 

「これから私はエム、アスランと共に一度プラントへと戻る。だが、一度プラントに戻るのには理由がある」

 

「理由・・・?」

 

その言葉にアスランやイザークからも声が上がる。

ん?もしかして知らねえのか?

プラントの状態がどうなっているのか昨日説明した筈だが。

 

「イザーク君。今、プラントの現状がどうなっているのか昨日説明しただろう?」

 

「は、はい」

 

そう頷くイザークにフロンタルは更に続ける。

 

「ならプラント内では今、大規模なデモ活動が起こっている筈だ。パトリックがザフトですら制御出来ていない以上、民衆など情報管理で騙し騙しの程度の対応しかしていないだろう。まずはそこを狙う」

 

パトリックはナチュラルを滅ぼす為なら喜んで彼等は手を貸すだろうと思い込んでいる。

なら民衆からの信頼も大いになくしてしまえばいい。

だが、それをするには人手が足りない。

 

「まずは以前の私と同じように軟禁状態であるだろう最高評議会の一人、アイリーン・カナーバに力になってもらう」

 

最初の目的はまずカナーバの解放だ。彼女がいなければ俺が全部やらなければならなくなる。

それだと俺一人では手が足りん。

だからまずは彼女の解放。

そしてもう一つは───

 

「ヤキン・ドゥーエの司令部にいるパトリック・ザラを制圧する。もっともアレに関していえば死んでも支障はない」

 

パトリックは死んでも問題ない。そう言うフロンタルにアスランは動揺を隠せなかった。

だが、アスランのその動揺を見透かしているかのようにフロンタルは話を続けた。

 

「パトリックはナチュラルを滅ぼすという目先の勝利を拾うことにしか目を向けていない。私達が見るべきものはナチュラルやコーディネイターを含め、最後に人類の存続を勝ち取るという事だけだ。イザーク君もナチュラルや地球を滅ぼし、後にはどうしようもなくなった世界の勝利を拾いたいかね?」

 

「それは・・・」

 

フロンタルのその問いにイザークは言葉が詰まる。

何故ならソレを口にした瞬間、自分は母とは同じ道を歩むことはできないからだ。

言葉が詰まるイザークにフロンタルは言った。

 

「冷静な今の状態であればそのような事はしないと君は考えているだろう?だが、パトリック・ザラや一部の過激派は自身の恨みを晴らす為にそのどうしようもない状況を望んでいるのも事実だ。そんな彼等を生かしておいたとしても、次の要因を踏んでしまえば第二、第三のパトリック・ザラを産み出す事になる。そうなる前に現状を作り出している要因の一つを潰して置くべきだと思わないかね?」

 

「でもそれだとアスランのお父さんを殺すって事だろう!今後邪魔になるから殺すべきだって・・・それじゃあお前もアスランのお父さんと一緒じゃないか!」

 

そう言い返すカガリに対し、フロンタルは答える。

 

「そうだな。邪魔者や裏切り者は排除すべきという点では私は彼と一緒だ。だが、我々の話に聞く耳を持たない相手に対話を求めた所で一体何になる?我々より知能が劣る動物達は積極的に群れとのコミュニケーションを取り連携すると言うのに、我々人間は言い訳を探しては視野を狭めてばかり。現状もそうだ。互いにこの戦争を終わらせたいという気はあるのに、今後の障害になるものをどう取り除くかで口論している。恥ずべき事だとは思わないかね?」

 

その言葉にカガリからの返答はない。

ただ、悔しがるように歯を食いしばっている。

そんなカガリにアスランが言った。

 

「もう良いんだ。カガリ」

 

「アスラン!?」

 

アスランの言葉にカガリは顔を上げる。

 

「俺の事を思って言ってくれているのは十分に分かった。でも、フロンタルの言う事も正しいと俺は考えている。これ以上、沢山の犠牲を出さない為にはこうするしかないんだ」

 

「でも!お前はそれでいいのかよっ!」

 

「ああ、良いんだ。俺が決めたことなんだから」

 

「・・・・!バカ野郎!」

 

そう叫ぶカガリを胸にアスランは胸内でこう思う。

父を止める。あの時、父に再会した時はもうその選択しか残されていなかったのだ。

だからこそ、アスランも選んだ。

 

父を殺すという決断を。




トリトマの妹

実は一緒だけ登場している。

リディとラウダの性格を足して割らない性格をしており、異常なまでに姉のトリトマに執着している様子。
なお、当のトリトマ本人は妹を名乗る不審者扱いになっているそう。
容姿が如何せん彼女と似ていないので

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