フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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閃光のハサウェイ二部 楽しみですね!


第百十三話

夜のコロニーは地上と比べてとても明るい。

フロンタルは協力者に会いに行くと言って、二時間前に一人で出ていった。

そしてアスランはエムとリビングルームにいた。

黙々と銃の清掃をしているエムに対し、アスランはエムを見て気まずそうな顔をしていた。

 

(・・・き、気まずい)

 

自分と近い年の異性と同じ部屋にいるのも理由には入るのだが、エムと言う少女はラクスとはまた違ったやり辛さがあった。

 

「少し、いいか?」

 

「・・・?応答。なんでしょう?」

 

そう言って彼女は銃の手入れの手を止め、アスランを見る。

 

「君は・・・いつからフロンタル隊にいたんだ?あの人と君の関係を見ていてその・・・短い付き合いだとは思えなくて」

 

そんな質問をしてくるアスランにエムは答えた。

 

「返答。初めてあの人と出会ったのは三年ほど前になります。入隊したのは数カ月前ですが」

 

そう答えたエムにアスランは更に会話を踏み込む。

 

「その空白期間に君は・・・どうしていたんだ?」

 

少しだけ気になってしまった。

アスランのその問いにエムはしばらくの間沈黙する。

そして───

 

「・・・返答。カウンセリングを受けていただけです」

 

そう言って分解していた銃を机に置いた。

 

「カウンセリングだって?」

 

彼女の口から出たその言葉にアスランはおもわず眉を顰めた。

 

「どうしてカウンセリングなんか・・・」

 

「私が兵士として育てられたからです」

 

そう言おうとした時、エムが言った。

 

「M041。私は施設にいた時、そう呼ばれていました」

 

それはエムが非合法の兵士育成機関にいた時の話だ。

親の要望に答えられなかったコーディネイターは処分されるか実験の材料になるかのほぼ二択しかなかった頃に物心がつく前のエムは育成機関へと売られた。

ただ、それだけのことだ。

フロンタルがそういった施設を片っ端から潰していってからはそういった子供は少なくなったが、それでも完全になくなった訳では無い。

番号で呼ばれていたという目の前の少女にアスランはどう言葉をかければ良いか分からなかった。

 

「そんな施設で私は隊長と初めて出会ったんです」

 

あの日の事をエムは一度も忘れた事はない。

あの施設を制圧した隊長の顔を。

そしてあの言葉を。

 

『私と一緒に来るか』

 

その時の幼かった私は何も言わなかったけれど、あの人の手だけは決して離さなかった。

 

『今日から君は私達の仲間だ。歓迎しよう。そう言えば名前を聞いていなかったな。君の名前は?む、ない?番号で呼ばれていた?・・・まいったな。取り敢えずエムと呼ばせてもらおう。名前は後程考えなければならんな』

 

この時、初めて私は自分は道具なのではなく、一人の人間なのだとこの人から知ったのだ。

 

それがエムがフロンタルと初めて会った時の記憶。

そしてわたしが私として産まれた日。





【挿絵表示】


寝起きのエムさん


フロンタルさん(オリ主)の面白話

実はフロンタルさん ヤーナム時代、食料に困って瘤あたまや漁村の犬、樽の中や井戸の底にいたナメクジもどきを焼いて食べようとした時期があった。

貝女?

狩人様に騙す形で食わせたら腹の中から寄生虫に喰い破られて乙ったのを見て食べるのを諦めた。

その後狩人様が殺しにかかってきたが。

なお錨でぶん殴って返り討ちにした模様

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