フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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第百十九話

「早くモビルスーツの整備を終わらせろよ!もう時間なんてないからな!」

 

格納庫ではもうすぐそこまでに迫っている決戦の準備に追われていた。

そんな中、トリトマはある場所へと向かう。

そこにその機体があった。

 

「お?トリトマちゃん、今日もシミュレーションかい?シナンジュはギリギリまで最終調整する予定だから明日まで使えないよ」

 

そう言う整備士の男性にトリトマは笑って言った。

 

「あ、いえ、ちげーですよ。ただこの子を見に来ただけでやがりますから」

 

トリトマはシナンジュを見上げると、男性もシナンジュに顔を向けた。

ジンやシグー、そして最新機であるゲイツとはまた違ったモビルスーツであり、鋭利的なそのデザインは大型の猛禽類を思わせつつも、一種の芸術品にも見える。

こうなる前のシナンジュはシナンジュ・スタインと呼ばれていたが、フリーダムやジャスティスとは違い、余計な内蔵武装がないのもあって兵器感が強かった。

 

「シナンジュ・スタインと違って今のシナンジュは芸術品のように美しいな。隊長さんはあれでも昔は彫刻や作曲もしていたって話だし、このモビルスーツもあの人が実用性を損なわない程度でデザインを手掛けたらしいからホント、他の人とは別の場所にいるんじゃないかと思わせられるよ」

 

「えっ?隊長はそんな事も出来たんでやがりますか?」

 

初耳だったようでトリトマは驚いた顔を男性に顔を向けると、彼は言った。

 

「トリトマちゃんが入ってくる前の話だけれどね。確か・・・エルがうちの部隊に入る前だったかな。俺が最後に隊長の歌を聞いたのは」

 

「どんな歌だったんです!?」

 

詰め寄る彼女に彼は苦笑いする。

 

「俺も少しだけしか聞いたことないし、それに歌詞も良く分からないんだ。聞いた事のない言語でさ。でも、アレは隊長が歌っていた事だけは分かる。あの人の声は分かりやすいから」

 

「聞かせて貰ってもいいでやがりますか!?」

 

「まあ、隊長が翻訳したものならね」

 

The hunter entered the deep ♪

 

He has his hometown on his back and his friends by his side ♪

 

How strong his body is ♪

 

His steps have never been disturbed by ocean currents ♪

 

一部分だけ歌を聞かせて貰ったトリトマはその歌詞の意味が分からず、首を傾げてから言った。

 

「えっと・・・なんて言ったんです?」

 

「えっ?分からなかった?」

 

「すみません。分からねーです」

 

分からないとはっきりと言った彼女に男は言う。

 

「えっとつまり、翻訳すると・・・狩人が海淵に入ってきた♪彼の背には故郷が、側には仲間もいる♪彼の体はなんと丈夫なことか♪彼の歩みは海流にかき乱された事は一度もない♪ かな」

 

「???どう言う意味なんでしょう?」

 

首を傾げるトリトマに彼は言う。

 

「さあね。ただ、聞いた俺も隊長に言われたよ。知る必要はないって」




フロンタルさんはブラボでは狩人以外にも上位者と戦った事はあるが、見た目や一部以外ではシーボーンより遥かにマシだったのこと

それほどテラ時代のシーボーンがヤバかったというのもある

あのチートスペックを持つフロンタルさんの肉体の最全盛期(銃弾を素で避ける事ができ、何百キロもある錨をもち、致命的なダメージを負っても回復出来た頃)でさえ、シーボーンのデヴィニティエンドに意識を一撃で刈り取られている。

それより一番ヤバいのがシーボーンの圧倒的な進化のスピード速度。それも受動的な進化をするのではなく、自発的な進化が出来るというもの。その進化にも限界というものがなく、時間さえかければどんな環境にも適応出来るということ。
そして彼等は個が群であり、群が個であるというELSと同じ性質を持っている事から彼等には個体は存在するものの、大群の意思に背く事は出来ないそう。
それはアビサルハンターだったフロンタルさん以外のメンバーも強靭な個我を持っていない仲間は敵となったらしい。

そしてそんなシーボーンにも上位存在がいるらしく、それがファーストボーン。そのファーストボーンも複数体存在しているそう。
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