フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED 作:鉄血
フロンタルさん、実は人格やコピー先によって一人称や相手を呼ぶときが変わる
フロンタルを真似している場合
私 、 君、君達
素の時 もしくは余裕がない時
俺、お前、お前達
本来の人格(コピー)の場合
俺、アンタ、アンタら
「まさかこんなものを隠していたとはな」
アプリリウスコロニーの中───フロンタル達は今は使われていないコロニーの作業通路内に置かれたそれを見る。
「モビルスーツを格納出来る貨物船、ですか」
目の前に鎮座されたその貨物船を見てアスランはそう呟く。
少し古いが中は十分に整備されているようだ。
アイリーンにコロニー外へ向かう際の手段をすでに準備だけはしてあると言われ、その場所へと向かってみればこの貨物船が隠してあったというのが経緯だ。
「格納庫にあるモビルスーツが使えるかどうか確認しておけ。警戒は解くなよ。敵がいないとは限らないからな」
「了承」
フロンタルの言葉にエムが貨物船内の格納庫へと向かう。
一応、敵がいないとも限らないので警戒は解かないようにとは伝えておく。
「私達はこの貨物船を起動出来るように準備しよう。アスラン君、手伝ってくれ」
「分かりました」
アスランとフロンタルは貨物船の操縦席へと向かって電源をつける。
「ヤキン・ドゥーエへと向かう手段を確保出来たのはありがたいが、問題は防衛網だな。殆どがボアズへと向かったとはいえ、最低限のモビルスーツ部隊は待機させていることだろう。それを突破する方法が今の所強行突破になってしまうが・・・」
ガンダムWみたいなデュオとヒイロの強行突破みたいになっちまう。そっちの方が頭を使わなくて楽といえば楽だが、それはそれで危険な賭けが過ぎる。
「それは・・・かなり危険ですね」
アスランがそう言うのと同時、操縦席の後ろの扉からエムが顔を出してきた。
「報告。隊長。モビルスーツですが、搭載されたジンの駆動は問題ありませんでした。使用できます」
「そうか。こちらももうすぐ貨物船の準備が終わる。コロニーの外は宇宙だ。スーツに着替えておけ」
「了承」
そう言って部屋から出ていくエムを見送った後、フロンタルはアスランに言った。
「アスラン君も着替えておくといい。外に出た瞬間に戦闘が起こらないとも限らん」
「それでしたら貴方が着てください。俺は──」
いいですと言おうとした時、フロンタルに遮られた。
「私は後で構わない。それに君はこの貨物船を操縦出来るのかね? モビルスーツや車とは操作系統が違うぞ?」
フロンタルや一通りの操縦が出来るエムやエルはともかく、アスランはトリトマと同じ軍事学校の出身とはいえ、貨物船や戦艦といった大型運搬機の操縦をあそこで教える事はまずない。
「それは・・・」
言い淀むアスランにフロンタルは言った。
「私はエムが戻ってきたら着替える。早くいきたまえ」
「・・・・分かりました」
そう言ってコクピットから出ていくアスランに振り返ることなく、次々とスイッチを入れていく。
そしてモニターに映る計が基準値を超えたところでフロンタルはシャトル内にいるアスラン達に放送を入れた。
『これより舟を起動させる。いつでも動けるようにモビルスーツの準備をしておけ』
そう一言だけ入れ、フロンタルは操縦桿を握った。
そしてゆっくりと舟を発進させた。
このさきには外へと出ることが出来る扉がある。
その扉に関してはアイリーンがクライン派を使って開けてくれるらしい。
とはいえ、だ。
(ここまで上手く行き過ぎている)
何か裏でもあるのではないかというくらいには上手く行き過ぎている。
(道中で追いかけてきたザラ派が途中で切り返したのも何か理由があるだろうな)
我々を捕らえるもしくは始末するのに一番確実で手っ取り早い方法といえば───
「宙域に出た瞬間、か」
宙域に出た瞬間を叩く。
私だったらそうする。
最終的な目標が分かっているのなら部隊を率いて待ち伏せる。
例えそれが民間のものだとしても引き返してさえすれば、危害を加えることなく、我々を外に出すことはない。
そして我々が乗っている貨物船は非正規ルートから外れた所から出ている。怪しい舟でしかない。
『エム、モビルスーツの準備をしておけ。敵に宙域で待ち伏せをされていたら面倒だ。いなかったらいなかったでそれでいいが、複数いた場合、対処を頼む』
『了承』
エムとの通話を切り、フロンタルは貨物船の操縦席で一人呟いた。
「藪から蛇が出るかそれともこのまま上手くいくのか・・・わからんな」
出ない方が良いのが一番だが、そう上手くはいかないだろうと思うのだった。
トリトマちゃんのおもしろ話
実はトリトマちゃん、DESTINY編で妹に対してストーカーの被害届けをフロンタルに提出してたりする
フロンタルは後から聞いた話だが妹がトリトマに対して襲った(意味深)をしたそう。
その結果、妹はミネルバに送られてタリアの頭を悩ます種になった