フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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第百三十二話

「協力関係・・・ですか」

 

キャプテンは相手のその要求にそう声を漏らす。

 

『ああ。前々からパトリック総司令には不信感を持っていた。だが、今回の件で奴は民の為に戦っているのではないと理解した時、フル・フロンタルが言っていた事は正しかったと知った。それに、だ。司令塔からの連絡が遅れたとはいえ、ジェネシスで我々諸共撃たれそうになった時、彼女が警告を入れてくれなければ今頃、我々はこの場に生きていないだろう』

 

感謝の言葉しかないという彼にキャプテンは言った。

 

「つまりはトリトマさんに助けられた礼も含めてと?」

 

『ああ。今、この場に残っている全員は少なくともそう思っている』

 

はっきりとそう答える男にキャプテンは少なくとも嘘はないと感じた。

とは言え、だ。

我々も地球軍やオーブを含めた三隻とは協力関係を結んでいる身。自分だけで決める訳にはいかない。

 

「貴方の意見は分かりました。貴方の意見には私も賛同したいのは山々ではありますが、我々も地球軍とは同盟を結んでいる身。少し説得のお時間をいただけませんか?」

 

『構わない。良い返事を期待する』

 

イシドロはそう返事をし、通信を切る。

 

「ふぅ・・・」

 

キャプテンは一度、大きくため息を吐きながら緊張をほぐす為に席に身体を預ける。だがそうしたのもほんの一瞬で、すぐに真剣な顔に戻ると、会話を聞いていたであろう彼等に話を振った。

 

「・・・それでどうしますか?彼等を迎えいれるかどうか」

 

キャプテンの返答に真っ先に返事をしたのはナタルだった。

 

『罠という可能性は?』

 

「ないとは言い切れませんが、少なくとも私の予想では低いと思いますよ?向こうからしてみれば必死に守っていた国から銃を撃たれたようなものですからね。彼等の心情からすれば裏切りたいのも分かります」

 

実例もありますし・・・とアークエンジェルを思い浮かべながらもキャプテンはそう答える。

 

『・・・確かに』

 

キャプテンのその問いにナタルはそれ以上追求することはなかった。何故ならアラスカでアークエンジェルを囮に使った結果、一度敵対関係になった事を身を以て経験している。

それと同じような事を一要砦分と考えれば相手からは痛手どころの話ではない。

 

『使えるコーディネイター共が増えるのは良いじゃないか!アイツらを前線に立たせてボク達が後ろから撃つ!そうすればボク達の被害は最小限に済む!そうだろう!』

 

目の前の脅威の事しか見えていないアズラエルにキャプテンは首を横に振った。

 

「それがそうもいきません。彼等は協力関係というお互いにwinwinな関係を望んでいる以上、彼等だけを前線に立たせるのは後の戦闘や戦争が終わった際に連合とプラントに余計なイザコザが生まれる事になります。貴方はフロンタル隊長が提示した報酬と信用を受け取るつもりがないのならいけるかもしれませんが」

 

『クッ・・・!』

 

そう言われてしまえばアズラエルも言い返す手段はない。

信用。それは商人にとっては無くてはならないものなのだ。

彼はブルーコスモスの指導者でもあるが、彼はあくまでも商人。

信用は今後の付き合いにも影響することはよく知っている。

 

「では、誰が彼等との協力関係を結んだ際の責任を取るかにつきましてですが・・・私が取りましょう」

 

『えっ?』

 

マリュー達は困惑の声を上げるが、キャプテンはそれを聞き流し、話を続ける。

 

「彼等はザフト軍です。なら同じザフト軍である私かラクスさんが適任ではありますが、ラクスさんにはその責任を取るだけの実力や実績はまだありません。なのでフロンタル隊の艦長である私が彼等が裏切った際の責任を請け負います。それで構いませんね?」

 

『そんな事が出来るのか?』

 

そう言う問いにキャプテンは頷く。

 

「フロンタル隊長の名に泥は塗らせるつもりはありませんのでやりますよ。私がね」

 

そう言ってキャプテンは笑みを浮かべるのだった。





【挿絵表示】



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バニーなエムちゃんとトリトマちゃん


おまけ

フロンタルさんの解説コーナー

「今日は何故、コロニーや街でビーム兵器の使用を制限しているのか説明していく」

「説明。お願いします」

「お、お願いします」

「・・・・なぜ、二人はその姿なんだ?」

「エ、エルさんがこうすれば男の人は喜ぶって・・・」

「同意。着てみました」

エルのヤツ、精神年齢が百歳超えている爺に何求める気だ?
欲なんぞ等の昔に枯れてるわ

「取りあえずエルの奴はしめておく。解説は次にするので着替えて来なさい」

エルはその後、吊るされたという
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