フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED 作:鉄血
(オリ主)がブルアカ世界に行ったらどうなるの?
a.間違いなく生徒達をサンクタ人と間違える。
後、本人はブルアカの世界なんぞ先生が足を舐めたとかしか知らないので何が地雷なのか分からない
───こんなにたくさんの人を見るのは、生まれてはじめてかもしれない。
周囲の人波を見ながら、ステラ・ルーシェはそう思った。それとも以前にも見たことがあるだろうか?
彼女は少し考えたが、すぐにどうでもよくなってやめた。
数歩先を彼女の『お仲間』───スティング・オークレーとアウル・ニーダがぶらぶらと歩いている。少なくともこんなふうに三人だけで、『普通の人』たちに混じって繁華街をぶらつくなんてことは初めてかもしれない。軍事式典に招待された“プラント”の名士が、ステラたちのように着飾って街を歩いていた。だが、彼女たちの目的は周囲の人たちとは違う。
ステラたち三人はこの“アーモリーワン”に偽造IDを使って入り込み、指定された待ち合わせ場所に向かっているのだ。
「ステラ、もたもたするなよ。置いてくぞ」
短い髪を立てたスティングが肩ごしに声をかける。刃物のように鋭い目をしたスティングは、白いジャケットを着ていつもとは別人のようだ。
「迷子になっても捜してやんねーからな」
アウルがからかうようにくるりと振り返る。
ステラは促されて足を速めたが、ふいにショーウィンドウに映る自分の姿に目を留めた。柔らかく波打つ金髪に大きな目の、人形みたいな女の子が大きなガラスの中から見返してくる。
ホルターネックのドレスは凝ったデザインで、ベールのような袖が華奢な腕に垂れかかり、ふんわりとした白い裾が膝を覆っている。まるでお姫様の服みたいだ。
先に歩いていたアウルがくるくると回るステラを見て、あきれたようにスティングに訊く声が聞こえる。
「何やってんだ、あれ?」
「『浮かれているバカ』の演出」
スティングがそう答え、アウルがますます訳が分からないといった顔になる。するとスティングは軽薄そうな笑みを浮かべながら、肩をすくめた。
「───じゃねえの?オマエもバカをやれよ」
彼もいつもより『開放的な気分』というのになっているのかもしれない。
アウルだけはそんな二人を馬鹿にしたような目で見やり、歩みを進める。
ステラは浮かれた気分のまま、踊るような足取りで彼等に続いた。道を行く人々の視線にも気づかず、くるくる回りながら角にさしかかったとき、横から人がぶつかってきた。
「うぉっ・・・・と!」
買い物袋がドサリと足元に落ちる。はずみではね飛ばされそうになったステラの身体を、誰かの手が後ろから抱きかかえて止めた。
「大丈夫?」
無造作に頭上からかけられた声を、ステラは振り仰ぐ。
すぐ目の上に、鮮やかな紅の瞳があった。ステラたちと同じくらいの年頃の少年だ。驚きに目を見開いた顔はあどけなささえ感じさせた。だがその目の色だけは違う。
「───だれ・・・?」
その色は、ステラの嫌いな言葉に似ていた。
◇◇◇◇
シンは技術スタッフのヨウラン・ケントと、久しぶりに街に出ていた。今頃工廠は式典の準備で大わらわだろうが、非番の自分達には関係ない。
ヨウランと話しながら路地から大通りに出ようとしていた時だった。急に目の前に女の子がふわりと飛び出し、気づく前にシンは思いきりぶつかってしまった。
倒れそうになるところをシンがあわてて手を伸ばし、抱きとめる。
「大丈夫?」
ふっと鼻先を甘い匂いがくすぐる。柔らかそうな金髪の頭が目の下にあった。相手は驚いた様子でシンの顔を見上げる。きょとんとした大きな目が印象的な、妖精めいた雰囲気の少女だ。式典に招待された客の一人だろうか?
「──だれ・・・?」
少女はそう呟く。シンは一瞬、彼女の深いすみれ色の瞳に見入った。が、次の瞬間、茫洋とした少女の表情が一変する。彼女は鋭い目でシンを見返し、山猫のように猛々しい動作で彼の手を振り払う。
その豹変ぶりに呆然としつつ、白いドレスの裾をひるがえして勢いよく走り去っていく少女の後ろ姿を見送った。
少し遅れて、シンはなんとなく理不尽なものを感じる。向こうもよそ見をしていたくせに、これではまるで自分だけが悪いように見えるではないか。
すると、後ろからヨウランが顔を突き出して言った。
「・・・胸、掴んだな?おまえ」
「いっ・・・!?」
指摘されてシンははじめて気づき、やわらかな感触の残る両手に愕然と目を落とす。
まるで、ではなく、完全に自分が悪かったらしい。
それではあの子も、怒って当然だ。いや、けっしてわざとやったわけではないのだが・・・。
ヨウランはそんなシンに冷ややかな視線を送ったあと、軽蔑しきった口調で言い放った。
「こーの、ラッキースケベ!」
「ち、ちがっ・・・!」
シンは顔を真っ赤にして弁解しようとしたが、すでにヨウランはこちらに背を向けて行ってしまっている。
慌てて地面に散らばった買い物を拾い集め、シンは友人の後を追う。
「おいっ、こら!ヨウラン───」
仲間たちに言いふらされでもしたらことだ。一瞬のことでよく覚えていないのに。
どうせならちゃんと感触を味わっておくんだった───などと不埒な方向に考えが及びかけ、シンは憤然として頭を振った。
いや、あれは単なる事故だ!忘れよう!幸いに相手はもう二度と会うことはないだろう名士だ。確かにかわいい子だったけど・・・。
それきり彼は、この一瞬の邂逅を忘れた。
◇◇◇◇
「いやー、わざわざ付き合ってもらってすみません。キャプテンさん」
エルはキャプテンと共に街へと出ていた。
本来は自分達の船である《ガランシェール》で待機しなければならないのだが、フロンタル司令官に「口うるさい官僚達から半日だけ皆の休日許可をもぎ取ってやった」と言われ、任務中にこうして買い物が出来るのは少々申し訳ないと思いつつ、今はこうしてショッピングを楽しんでいる。
彼女の少し後ろにはキャプテンは苦笑しながら言った。
「いえいえ。私も久しぶりの外出を楽しんでいるので気にしなくてもいいですよ」
手にはエルが買い込んだ小物やらトリトマが「絶対に買っておいてください!」と頼んだ紅茶のパックとお菓子、そしてエルが選んだオシャレには無頓着であるエムの新しい服が入った袋などを手に吊り下げていた。
「あの子達もせっかくの休みの日は遊んだら良かったものを」
隊長の護衛依頼を頼まれた際、休みをもらった時よりもウキウキしていた姿を思い出し、二人は苦笑の顔を作る。
「あの子達にとっては隊長といる時間の方が楽しいんじゃないかなー。今くらいあの子達がやりたい事をやらせてあげたいし」
そう言うエルにキャプテンはからかうように言う。
「まるであの子達のお姉さんみたいですね」
「姉?姉かぁ・・・」
私の方が歳は二つ上とはいえ、あまり実感がない。
「・・・ちゃんとあの子達のお姉ちゃんをやれてるかな」
「やれているんじゃないですか?トリトマさんよりは」
「あの二人はちょーっと例外じゃない?」
あの姉妹はそれどころではない気がする。
ストーカーの妹とそれに対して近付いてくんなと威嚇すらする姉。
あの二人の間に何があったのかは知らないが、アレは異常な気がする。
「ん?」
と、人がごった返す道の中、エルはふと顔を上げる。
コーディネイター特有のカラフルな髪や美しい容姿が持つ者が多い人混みの中──やたらと目立つ長い白髮が目に入った。
「ん〜???」
目を凝らすが先には人混みでその目立つ白髮はもう見えなかった。
が、確かあの目立つ髪の持ち主はエルの知る限り三人しかいない。
トリトマの同期だと言っていたジュール隊のイザーク・ジュール。そしてその母親であるエザリア・ジュール。
そして───クラディア・レオントッツォ
「どうかしましたか?」
「ん〜・・・何でもないかニャー」
キャプテンの声にエルはそう言ってくるりと身を翻す。
「それよりもキャプテンさん、お昼何処で食べます?リクエストがなければ少し先に新しく出来たっていうイタリアンなお店がありまして───」
エルは彼女の事を忘れる事にした。
彼女とキャプテンは顔を合わせると一方的にだが嫌っているようなのでキャプテンの心身を考えてエルは彼女が歩いていった方向とは別の方角へキャプテンを連れて行くのだった。
フロンタルさんのトラウマ的出来事ってなんですか?
「・・・トラウマと言うよりかは頭をカリフラワーにして呪詛溜まりや触手を召喚して私にぶつけてくる狩人の頭はちょっとどうかとは思った」
まあゴース共々、錨で撲殺したけど