フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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砂漠戦以降、出番ないケンプファー。
実はSEED FREEDOM編で登場する。

そのケンプファーをフロンタルさんが初見て見た感想。

これ、ほぼケンプファー・アメイジングじゃねえか!!

実は──アスランのズゴック。
名前がアメイジング・ズゴックだったりする




第十二話

「──なんだ・・・?」

 

トリトマの「来る」と言う言葉を皮切りに不吉なサイレンの音が工廠内を鳴り響く。

工廠内の兵士たちはにわかに緊迫した表情で事態を把握しようと動き始めた。

アスランもカガリのそばに寄って、あたりに油断なく目を配った。

自分達の少し先にいる彼女達もフロンタルとデュランダルを内側に囲うように辺りを見回している。

──と、一棟の格納庫から巨大な扉を貫いて数条のビームの熱線が扉を焼き溶かす。

そして放たれたビームは向かいの格納庫で何かが誘爆する。

 

「カガリ!」

 

「隊長!」

 

アスランとトリトマ達は切羽詰まりながら物陰に飛び込む。そして誘爆した際に発生した爆風がさっきまで彼等のいた道路を駆け抜けていく。

 

「なんだ・・・っ!?」

 

もがくように身を起こしたカガリが呆然と声を上げる。フロンタルやデュランダル議長も随員達に庇われて無事だ。

 

──なにが起こったんだ!?

 

アスランは物陰から顔を出して、爆発の方向を見やった。風に吹き流されていく爆煙の中から巨大なシルエットが現れた。

 

「”カオス”、”ガイア”・・・”アビス”!?」

 

傍らに身を低くしていた議長の随員が煙の中から歩み出た三機のモビルスーツを目にして驚愕の声を上げる。

二つの目と二本の角のようなアンテナを持つ特徴的な頭部、ジンなどに比べてすらりとした直線的なフォルムとそのデザインは見間違えようがない。

 

「あれは!」

 

アスランは思わず絶句し、カガリは愕然と呟いた。

 

「───『ガンダム』・・・!』

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

『まずは格納庫を潰す!モビルスーツが出てくるぞ!』

 

”カオス”に乗ったスティングがそう叫び、背後につけていた”アビス”に乗ったアウルがそっけなくステラに言う。

 

『ステラ、おまえは左』

 

「わかった」

 

ステラは淡々と答え、言われた通り左方へガイアを駆り立てる。黒いモビルスーツは空中で変形し、四足歩行型の形態を取った。ザフトの四足獣型モビルスーツ“バクゥ“とよく似通っている。

ガイアは四本の足で地を蹴り、格納庫の間を駆け抜けながら、背部のビーム砲から熱線を放つ。

そのビームは格納庫の中に並んでいたジンを貫き、誘爆を起こして建物ごと吹き飛ばす。

アウルが乗っているアビスも両肩を覆う甲羅のようなシールドから、二門ずつ突出している砲口から火を噴き、別の格納庫を火の海に変えていた。

スティングのカオスはビームライフルでずらりと並ぶ式典用装備のジンを的を撃ち落とすように片端から狙い撃ちにしていた。

だが敵もそろそろ奇襲の衝撃から立ち直り、反撃を開始しようとしていた。空戦用の“ディン“や砲撃支援用の“ガズウート“が戦車形態から二足歩行にきり替わって此方へ砲撃を浴びせてくる。

ステラは射線を見切って地を蹴り、空中からお返しとばかりにビームの熱線を放つ。鈍重なガズウートはなすすべもなくビームに機体を貫かれ、爆散した。

沢山の炎が太陽のない空を焦がす。それがステラの内側にある血を徐々に高めていく。

 

──これはとても素敵なモビルスーツだ。私の“ガイア“。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「アスハ代表を連れてデュランダル、お前もシェルターへ避難しろ」

 

最初の衝撃に誰よりも冷静に動いたのはフロンタルだった。

そしてフロンタルはデュランダルの返事を聞くよりも早く更に動く。

 

「ミネルバへ救難要請をしろ。時間を無駄にするな。エム、お前はザクに乗って増援が来るまで時間を稼げ」

 

「了承」

 

頷くエムにトリトマは言う。

 

「じゃあ、私はキャプテンさんに部隊を動かすよう連絡します」

 

「ああ。頼む」

 

三人は慌てる様子なく、各持ち場へと向かっていった。

 

「皆さん!此方へ!」

 

一人の兵士が避難経路を確認したのだろう。急いで戻ってきた様子で皆を誘導するように先を立つ。

 

「アレックス君。君は姫を連れて先に行きなさい。私はまだやらなければならない事がある」

 

ギルバートはそう言って兵士に先に自分達を連れて行くように指示を出す。その通る声を背中にアスランはカガリを連れて走っていった。

 

「私は行けと言った筈だぞ。デュランダル」

 

そう言うフロンタルにデュランダルは返事を返す。

 

「君が前線に残っているというのに私が引く訳にはいかん」

 

「自分の立場を考えて言っているのかね?」

 

「無論だとも。皆を率いる者が先に逃げ出しては民に合わせる顔がないだろう?」

 

ああ言えばこう返事をする。

どうやら意地でも残るつもりらしい。

言葉での説得を諦めたフロンタルは小さな溜息をついてからデュランダルに言った。

 

「・・・好きにしろ。ただし身の安全は保証しないぞ」

 

「ああ、気にしないでくれ。それで?君はこの状況にどう思う?」

 

その質問にフロンタルは言う。

 

「工廠にいるオーブからの難民の中にブルーコスモスの内通者が複数いる。調べられるか?」

 

「分かった。調べてみよう。君はどうする?」

 

「私はその内通者を追う。トリトマと共にな」

 

フロンタルのその姿は獲物を追う狩人そのものだった。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

『いい?”クラディア“。シンとインパルスの発進までもう少し時間が掛かるわ。それまで時間稼ぎをお願い』

 

「分かりました」

 

戦闘区域からほど近い工廠内のドックに淡いグレー色の戦艦が繋留されていた。明日に進水式を控えた新型艦、ミネルバだ。

その格納庫の中で白髮の少女はヘルメットの気密をしながら機体のコクピットハッチを閉じる。

艦に戻ったとたん召集されたと思ったら工廠内で開発され、ロールアウト直前だった新型機が何者かの手によって強奪されたという。

 

彼女は機体をゆっくりと持ち上げた。発進シークエンスに従って、格納庫から上階へ機体を載せたリフトがせり上がる。

ゆっくりとカタパルトデッキの床が目の上から下がっていく。同時に前方のハッチが開き、隙間から青い空が覗いた。

 

『ハッチ開放、射出システムのエンゲージを確認。カタパルト推力正常。進路クリア──“ザク“発進、どうぞ!』

 

「クラディア・レオントッツォ。スラッシュ・ザクウォーリア、行きます」

 

黒いザクが空へと射出された。




おまけ


フロンタルさん「Merry Christmas トリトマ。それに皆も待ちに待っていたかね?」

トリトマ「────」

最初、隊長が寝不足でおかしくなったのかと思った。
だが、それは違った。
それは何故か?この場にいるミネルバのクルーやエムさんを除いた袖付きの皆はその隊長達の姿を見て唖然としているのだから。
それは何故か?

サンタクロースの格好をした“隊長“と、トナカイの角のバンドを着け、赤鼻と全身茶色のタイツの議長さんとクルーゼさんが・・・


「いや、何をやってやがるんですか!たいちょぉぉぉ!?」

これに叫んでも私は悪くねー筈です

議長とクルーゼは何故トナカイになっているの?

フロンタルさんのキチゲ発散に巻き込れた挙句に誰がサンタをやるかでフロンタルさんに負けた
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