フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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第十五話

「こいつ・・・!?」

 

突然出現した白い機体を、スティング達は啞然として見つめた。フレームや特徴的な頭部などを見て自分達が手にした機体と同一系統のものであることは間違いない。だが、この白いのは自分達の目の前でたった今、合体して成形したのだ。

スティングたちが気をのまれているうちに、合体型の白い機体は長大なレーザー刀を振るってステラの”ガイア“に飛びかかった。

 

『なんだっ、コイツ!?』

 

ステラはかろうじてその刃を躱し、後退しながら頭部バルカン砲を乱射する。だが、フェイズシフト装甲に実弾など効くはずもない。自分達の奪った三機の機体はPSシステムを採用している。この白いのも間違いなくそうだろう。フェイズシフト装甲は通電することにより強度が高まり、物理的な攻撃は一部を除いて殆ど完全に防ぐのだ。この装甲を備えた機体を墜とすには、ビームかレーザー兵器を用いるしかない。その敵機は腰の後からビームライフルをぬきはなち、滞空中の“ガイア“を狙う。

 

「クソッ!あれも新型か!?」

 

スティングは援護の為にライフルを白い機体へと向けるが、ビームトマホークを手にしたザクに妨害される。

 

「注意。敵はあの機体だけではありません」

 

「ザコの癖に・・・!」

 

そう毒づきながらカオスの脚部に搭載されたビームサーベルでザクを切り裂こうとするが、そのザクはビームの刃が出るよりも早くさっさと後ろへと下がっていく。

 

「クソッ!」

 

思い通りにいかない状況にスティングは舌打ちをした後、自分達に命令した上奴らに対して悪態をついた。

 

「あんな機体の情報は聞いてねえぞ・・・!アウル!」

 

『悪いけど取り込み中!』

 

この工廠に新型モビルスーツが三機ある。それを奪って来い、としか彼等は言われなかった。

“四機目“があるなんて話が違う。スティングは急いでもう一人の仲間を呼び寄せようとしたが、そちらはそちらで黒いザクの対処で追われていた。

その間にも白い機体とガイアは目まぐるしく交錯し、今も戦っている。此方も此方でやたらと強いザクを見て口もとを引き締めた。

 

目の前に聳え立つザクのパイロット。コイツは侮ってはならない相手だ。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「コロニーで出力調整していないビームライフルを使うとかあのモビルスーツのパイロットはなに考えてやがるんですか!」

 

トリトマは少し離れた場所で戦闘しているインパルスのパイロットに悪態をつきながら車に乗り込む。

市街地やコロニー近辺、そしてコロニー内部では基本的にビーム兵器の使用は控えなくてはならない。

下手にビーム兵器を使ってコロニーに穴が空けばその二次被害が凄まじいものになるからだ。

使うにしてもビームの出力を絞るか、周囲の被害を考えて近接格闘戦を行うのが基本中の基本になる。

 

「おそらくパイロットはまだ新米だ。搭乗者のパイロットも必死なのだろう。あまり攻めてやるな」

 

つーか良くやってんなと俺は思うよ?

あんな扱いづらい対艦刀でなるべく周りに被害出さないようにしてるのは賞賛ものである。

エム?今の彼女がスティングが乗ったカオスに負けるなんて思ってないよ?

空中戦になったら空飛べないザクで相手するのは無理だけど、その辺りの引き際はちゃんと見極められる子だしね。

 

「・・・私だったらさっさとビームサーベルで終わらせてますのに」

 

誰も彼もお前と一緒にするな。相手が可哀想だろうが。

 

「モビルスーツ戦での君と一緒にされる相手が可哀想だ。今いるトップエースパイロットは君だ。実力の差がありすぎる」

 

「私にだって勝てねー相手はいますよ!」

 

「君がモビルスーツでの戦闘に勝てない相手がいるのか?」

 

どんなバケモンだよ?ソイツ?

そんな事を言うフロンタルにトリトマは言った。

 

「隊長とシミュレーションのサザビーです」

 

その言葉にフロンタルは口を閉じるしかなかったのだった。




おまけ

エム「意欲。隊長、私もトリトマさんがしたダイスを振ってみたいです」

フロンタルさん「正気かね?すぐに準備出来るのは風呂だぞ?」

エム「熱望。これでも私は運がいい方です」

フロンタルさん「・・・まあ構わないが」

ダイスロール

3〈クリティカル〉←実際に友人に振ってもらいました

フロンタルさん「確かに運は良かったな。だが風呂の温度でクリティカルと60以上の数字はほぼファンブルだと言うのに・・・」

エム「酷、寒。さ、寒い、です」

トリトマ「エムさあああああん!?」
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