フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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短いですが投稿です!


第十六話

『シン!命令は捕獲だぞ!』

 

戦闘の最中、突然スピーカーから飛び込んできた男の声にシンは眉をひそめる。

母艦“ミネルバ“の副長、アーサー・トラインだ。

 

『分かっているんだろうな!?あれは我が軍の───』

 

“ミネルバ“でこちらの戦闘を見ていて危惧を抱いたのだろう。シンはそんな副長に荒々しく怒鳴り返す。

 

「わかってます!でも、できるかどうかはわかりませんよ!」

 

たしかにあの機体はザフトにとって重要なものだ。シンもそれは分かっている。だが機体に傷をつけるのを恐れてこちらがやられたら元も子もない。こっちはさっきから必死で戦っているというのに、上の人間にはそんなこともわからないのか!?

 

「だいたい!何でこんなことになったんです!?」

 

シンは突いてくる。ガイアの切っ先を避け、自分も斬りかかりにいきながら、どうしょうもない憤りを通信機の向こうにぶつける。

 

「何でこんな簡単に、敵に───」

 

その会話の中、女性の声が割って入る。

 

『今はそんなおしゃべりをしてる時じゃないでしょう?演習でもないのよ!気を引き締めなさい!』

 

張り詰めるような凛とした声の主は、ミネルバの艦長──タリア・グラディスのものだった。これは自分と副長、双方への叱責だ。シンに言い返そうとしていたアーサーが言葉を飲み込む気配が伝わってくる。

が、シンの方はそれどころではない。隙もなく打ちかかってくるガイアのビームサーベルをシールドで押し返す。あのビームを食らえば自分は死ぬのだ。教えてもらうまでもなく、これは間違いなく演習ではない。

通信を切る間際、艦長が別回線に向けて怒鳴った言葉が耳に入った。

 

『──強奪部隊なら、外に母艦がいるはずです!そちらは?』

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「よおーし、行こう!」

 

時計を確認した男が号令し、ついでにおどけた調子でつけ足した。

 

「───慎ましく、な」

 

特務艦“ガーティ・ルー“の艦橋はその指令を受け、にわかに活気づいた。

 

「ゴットフリート一番、二番、起動!ミサイル発射管一番から八番、コリントス装填───!」

 

「イザワ機、バルト機、カタパルトへ」

 

操艦に従事している者たちは皆、地球連合軍・・・それもユーラシア連邦の制服を身につけていた。

最初に命令を下した男は、艦長席の隣に座してモニターを見つめている。だが、実のところ、男が何を見ているのかは周囲には分からない。なぜならその顔の上半分を、無機的なマスクが覆い隠しているからだ。

マスクからはみ出して肩に流れる金髪だけが、かろうじて彼の生身の部分をかいま見せる。

男の名はネオ・ロアノーク。この部隊を率いる立場にあり、階級は大佐だった。

 

“本来の“彼の出自を知っているフロンタルが見たら確実にムウに似ているが違うな。誰だ?と断言するだろう。

正体不明のその男は外見とそぐわぬ陽気な調子で命令を下す。

 

「主砲照準、左舷前方ナスカ級。発射とともにミラージュコロイドを解除、機関最大。───さあて、“袖付き"が出てくる前に終わらせようか。諸君」

 

指揮官の軽口を聞き、隣に座した艦長のイアン・リーが、謹厳そうな顔にかすかに笑みを浮かべた。そしておもむろに声を貼る。

 

「ゴットフリート、てーっ!」

 

戦艦───"ガーティ・ルー"の二二五センチ二連装高エネルギー収束火線砲"ゴットフリート"が標的となったナスカ級へその牙を剥いた。

 




おまけ

エム「反省。むやみに振るものではありませんでした」

フロンタル「だがら止めておけと言っただろうに。バスタオル一枚だと寒いだろう?温かい風呂を沸かしておいた。少ししたら入りなさい」

エム「感謝。ありがとうございます」

トリトマ「エムさんもそうですが隊長も隊長ですよ!何でもっとちゃんと止めなかったんでやがりますか!」

フロンタル「いや、どうしてもと聞かなかったのでな・・・」

真冬の海での寒中水泳よりかはまだマシだと思うぜ?(※《実話》過去に作者は学生時代、真冬の堤防で五十メートルの寒中水泳を祖父とした事があります)

フロンタル「え、マジか・・・」

トリトマ「・・・?隊長?誰と話してるんです?」

フロンタル「・・・いや、なんでもない」
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